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お披露目をしよう

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とりあえずまず最初はオレの婚約を発表した。

そしてその後、フォルのお披露目のためのパーティーを開いた。

フォルのために集まった他の貴族は、フォルがアルビノなのを見てびっくりする人がほとんど。

中には眉をひそめる人もいる。

そして、オレに直接抗議する者までいた。

「公爵閣下、なぜよりにもよってアルビノなんかと?しかも貴族の生まれでもない娘をわざわざ親戚の養子にさせてまで…」

「おや、オレの愛するフォルを侮辱するの?」

「い、いえ!決してそのようなことは…」

「クリオ…様、いいの」

「フォル」

フォルはオレのことを止める。

そして無礼を働いた相手に微笑んだ。

「ふふ、貴方の言う通り私はアルビノです。なんと言われても仕方がありません」

「…」

「けれど…私を選んだクリオ様まで蔑むような発言は、やめて欲しいわ」

「…いえ、言葉が過ぎました。申し訳ございません」

「いえ?私はクリオ様がいいならそれでいいのです。クリオ様の悪口でなければいくらでも好きに言って下さって構いません」

「…」

もう、フォルったらオレのことばかり考えているんだから。

「フォルはこう言っているけれど、オレはフォルへの侮辱は許すつもりはないよ」

「クリオ様」

「フォルのお願いでもダメ。今回は特別に、フォルの優しさに免じて何もしないでおくけど…次があれば、誰が相手でも容赦しない」

オレの言葉に何人かが青ざめる。

どうやらフォルに喧嘩を売りたかった奴らが複数いるらしい。

何もして来ない限りは見逃がすが、顔は覚えて用心しておこう。

「…ああ、せっかくのフォルのお披露目なのに変な空気になっちゃった」

「クリオ様、いいの。これからまたパーティーを楽しめばいいわ」

「それもそうだね。さあ、楽しいパーティーの再開だ」

色々あったけれど、最終的にはフォルが気を利かせてくれて和やかな雰囲気でパーティーを再開した。

そしてパーティーがお開きになり、フォルと二人きりになるとフォルは疲れたらしくため息を吐いたが、そのあと笑顔を見せてくれた。

「最終的には和やかな雰囲気で終わってよかったわ。みんなクリオの様子を見て、私を表向きには認める方向になったみたいね」

「ごめんねフォル。嫌な思いをさせてしまったかな」

「私は別に平気。クリオが幸せなのが一番だもの」

そんな変わらないフォルに笑う。

「そっか、ならいいや」

「ええ、本当に気にしないでね」

「わかった」

こんなにも優しくて健気な可愛いフォル。婚約してよかったなぁ。
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