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めでたいめでたい、一生結婚する気のなかったオレの婚約だ

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「ということで、俺たちはこれで晴れて婚約者同士だよ」

「そうね、嬉しい?」

「もちろん嬉しいよ。めでたいめでたい、一生結婚する気のなかったオレの婚約だ」

可愛いフォルと婚約できてご機嫌なオレ。

フォルはそんなオレに呆れた顔。

「めでたいのは貴方の頭だわ。別に嫌じゃないけど」

「おや、嫌じゃないなら良かった」

「もう、仕方のない人ね」

フォルはそう言って笑う。

使用人たちも、やっとのオレの婚約にめでたいめでたいと祝福してくれる。

それも何をやらせても優秀なフォルがお相手ということで、フォルはもはや救世主扱いだ。

「まあ、それで婚約も近々発表するからね」

「わかったわ」

「楽しみだなぁ」

「そうね」

はやくフォルをオレの婚約者だと見せびらかしたいな。
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