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皇帝陛下の愛娘は皇帝陛下からご令嬢方を守る
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ナタナエルは開口一番にリリアージュを側に寄せる。
「リリアージュ、来い」
「パパ?どうしたの?」
リリアージュは困惑しつつもナタナエルの側に行く。ニコラは一瞬迷ったがリリアージュについて行った。
リリアージュがナタナエルの隣に来ると、ナタナエルはリリアージュを庇うように一歩前に出る。そして言った。
「俺がしばらく大人しくしていたから、油断したか?俺が冷血の皇帝なんて変なあだ名をつけられていることも忘れて、よくもやってくれたものだ」
その絶対零度の雰囲気に貴族全員がビクビクと身体を縮こめる。
「そもそも、今のリリアージュは妖精王の加護で俺より強いんだがな。お前達も知っているはずじゃなかったのか?」
どこまでも冷たい声に、誰かが何かやらかしたなと…それもよりにもよってナタナエルの大切なリリアージュにやらかしたと全員が気付く。
身に覚えのあるご令嬢方はガタガタと震えていた。中には顔色が青くなったり、失神寸前のものもいる。
「リリアージュの慈悲でこの場に立っていられるというのに、まだわからないか?」
一人のご令嬢がちらりとナタナエルの方を見る。リリアージュは訳が分からずオロオロしていて、ニコラはあーあとため息を零していた。そしてナタナエルの視線は明らかに、さっきまでリリアージュの悪口を言っていた自分達に向けられている。そのあまりにも鋭く冷たい目に、心臓が飛び出そうだった。
「…アストリ、ジョルジェット、ギャエル、ユゲット、ロランス」
家名を呼ばれて今度こそ失神しそうな五人。一方でその親達は、まさか娘が今日のパーティーの主役であるリリアージュの悪口を言っていたなどと思いもしないため、何が何だかわからないままにナタナエルとリリアージュの前に来て土下座した。
「な、何かしてしまったなら申し訳ございません!」
「罪は償います!」
「家の取り潰しだけはご勘弁ください!」
土下座する両親達を見て、慌ててご令嬢方も前に出て土下座した。
「申し訳ございませんでした!」
「すみません、すみません!」
そんな娘達の様子に、親達は娘が何をしたのかとヒヤヒヤした。
「本当に反省しているのか?」
「はい!申し訳ございませんでした!」
ご令嬢方が口を揃えてお詫びの言葉を使うと、ナタナエルは酷く冷たい声で言い放つ。
「ならば、お前達がしたことをこの場で言ってみろ」
ご令嬢方は、リリアージュに不躾な視線を送ったものの、悪口は自分達にしか聞こえない声で喋っていた。わかっていたのだ。この場でリリアージュの悪口を言うというのが、他の貴族達からどういう風に見られることか。
今回のパーティーの主役はリリアージュとニコラ。そんなリリアージュの悪口をこの場で言うのは空気が読めないにも程がある。さらにリリアージュにはたくさんのファンもいる。あの冷血の皇帝を制御できるたった一人の皇女であり、また心優しい美貌の皇女でもあるからだ。国外からの人気も高い。そんな方の悪口を公の場で言っていた。社交界から爪弾きにされても文句は言えない所業である。
ナタナエルはそれをわかった上で、反省していると言うのなら自分達の口からそれを言ってみろと言うのだ。ご令嬢方やその家族がこれから先社交界から追放され、信用も失って色々な取引も出来なくなり、家をお取り潰しにしなくても勝手に自滅するとわかった上で。
しかし、もう遅い。取り返しはつかない。公衆の面前で、ナタナエルにこんなにも冷たい言葉を浴びせられた時点で終わりである。たとえここで口を噤んでも、貴族社会にはもういられない。正直に言って、少しでも罰を軽くしてもらうしかない。
「わ、私は恐れ多くも第一皇女殿下の悪口を皆様と一緒に言っていました…」
「わ、私もです…」
「私も…」
「申し訳ございません…私もです…」
「うう…私も言っておりました…」
その言葉に会場が騒つく。
「このおめでたい席で主役であるリリアージュ第一皇女殿下の悪口を言っていたのか?」
「リリアージュ殿下は二つの国を救ってみせた心優しい方だと言うのに、一体何を言ったんだ?」
「第一皇女殿下は見目も麗しく慈愛に溢れた方だというのに、見る目のない小娘だ」
「リリアージュ殿下、おいたわしや」
「皇女殿下もさぞ傷ついたことでしょう。私は厳罰を求めますわ」
ご令嬢方の両親達は、心の中で娘達を罵る。
『なんてことをしてくれたんだ!』
『こんな子に育てた覚えはないのに!』
『このような公の場で、しかも皇女殿下をお祝いするおめでたい席で…よりにもよって皇女殿下の悪口を言うなんて!』
『皇帝陛下はお怒りだ…もう終わりだ…』
『たとえ減刑されてももう貴族社会にはいられない…終わった…』
『皇族への侮辱は不敬罪…極刑に処される可能性が高い…ああ、せめてとっておきのワインを一口飲んでから死にたかった…』
ナタナエルはその会場の雰囲気を見て口を開く。
「お前達は不敬罪に処す。極刑は免れないと思え。ルイス」
「はい、皇帝陛下。連れて行け!」
「はい!」
警備に当たっていた騎士達がご令嬢方とその家族を貴族牢へと連行しようとしたその時だった。
「待って、パパ!騎士様も待って!」
リリアージュが待ったをかける。
「リリアージュ。不敬罪は重い罪だ。簡単に許す訳にはいかない」
「お願いパパ!その子達はニコラのことが好きで、私にヤキモチを妬いていただけなの!」
その言葉に会場がまた騒つく。
「たったそれだけのことでリリアージュ殿下の悪口を言うなんて!」
「しかもその第一皇女殿下に庇ってもらっておきながら何も言葉にしないとは…」
「ヤキモチを妬いて悪口なんて、幼い子供でももう少し分別があるのではないかしら?」
ナタナエルは、リリアージュを落ち着かせるように頭を撫でる。
「俺だけじゃなく、他の連中もあいつらのしたことをよく思わないようだぞ。厳罰を科す方があいつら自身のためにもなるんじゃないか?」
いっそ一思いに極刑に処される方が楽だろうと言うナタナエルに、リリアージュは首を振る。
「反省を促すためにも、あの子達には生きていて欲しいの。それに、ご家族の皆様には関係ないのだから連帯責任なんて可哀想だよ」
リリアージュのその言葉に貴族達は口々に言う。
「皇女殿下はなんとお優しいことか…」
「それに比べてあの者達ときたら…」
「だが、少し甘過ぎるのではないか?」
「優しさは美徳だろう。リリアージュ殿下は良き統治者となられるだろう」
「しかし、第一皇女殿下に思うところがある者達を生かしておくというのは少し不安だな…」
リリアージュはなおも言い募る。
「パパ、あのね、ここでこうしてパパと私に土下座してる時点でもう公開処刑と一緒だよ。自分達が何をしたのか正直に言ってくれたんだし、許してあげようよ。みんなが見ていて、聞いている。もうなかったことにはできないし、貴族社会にはいられない。今までのような暮らしは送れない。それだけで十分重い罰だと思うの。命だけは助けてあげて」
リリアージュの必死の訴えに、ナタナエルは長ーいため息を吐いた。そして、リリアージュに優しく微笑んだ。
「わかった。お前がそこまで言うのなら今回だけは許す。しかし、同じことがあれば次はその相手は不敬罪で極刑に処す。いいな?」
「うん!パパありがとう!」
「お前達、今日付けで爵位と領地を返上しろ。平民として生きていけ。私財も含めて財産は全て没収とする。身の振り方は自分達で考えろ。リリアージュのおかげで救われた命だ、大切にすることだな。」
「…ありがとうございます!」
ナタナエルとご令嬢方とその家族は爵位と領地を返上し財産を全て国に明け渡す手続きのためパーティーを抜けた。
リリアージュはほっと息を漏らす。生きていれば辛いこともあるだろうが、きっと良いこともあるだろう。スラム街の更生施設に入れば生活は保証されるし、その後自立して平民として働けるようになってくれればいい。
リリアージュは自分の悪口を言ったご令嬢方が、良い方向に変わってくれることを祈った。そんなリリアージュをニコラは眩しそうに見つめる。この美しい皇女の慈悲深い心は一体どこから来るものなのか。この方の心を守るためにこそ自分はいるのだと、リリアージュへの想いを新たにした。
その後のパーティーでは、たくさんの貴族達から祝いの言葉を貰い、リリアージュはとても幸せな気持ちになった。ニコラもこればかりは嬉しく、リリアージュと顔を見合わせて微笑みあった。そんな二人を見てお似合いだと会場中がさらに熱狂する。途中で面倒な手続きを全て済ませたナタナエルが帰って来たが、お祝いムード一色のあまりの熱狂振りに、リリアージュの婚約記念パーティーなのだから当然だと思いつつも少し引いていたらしい。
「リリアージュ、来い」
「パパ?どうしたの?」
リリアージュは困惑しつつもナタナエルの側に行く。ニコラは一瞬迷ったがリリアージュについて行った。
リリアージュがナタナエルの隣に来ると、ナタナエルはリリアージュを庇うように一歩前に出る。そして言った。
「俺がしばらく大人しくしていたから、油断したか?俺が冷血の皇帝なんて変なあだ名をつけられていることも忘れて、よくもやってくれたものだ」
その絶対零度の雰囲気に貴族全員がビクビクと身体を縮こめる。
「そもそも、今のリリアージュは妖精王の加護で俺より強いんだがな。お前達も知っているはずじゃなかったのか?」
どこまでも冷たい声に、誰かが何かやらかしたなと…それもよりにもよってナタナエルの大切なリリアージュにやらかしたと全員が気付く。
身に覚えのあるご令嬢方はガタガタと震えていた。中には顔色が青くなったり、失神寸前のものもいる。
「リリアージュの慈悲でこの場に立っていられるというのに、まだわからないか?」
一人のご令嬢がちらりとナタナエルの方を見る。リリアージュは訳が分からずオロオロしていて、ニコラはあーあとため息を零していた。そしてナタナエルの視線は明らかに、さっきまでリリアージュの悪口を言っていた自分達に向けられている。そのあまりにも鋭く冷たい目に、心臓が飛び出そうだった。
「…アストリ、ジョルジェット、ギャエル、ユゲット、ロランス」
家名を呼ばれて今度こそ失神しそうな五人。一方でその親達は、まさか娘が今日のパーティーの主役であるリリアージュの悪口を言っていたなどと思いもしないため、何が何だかわからないままにナタナエルとリリアージュの前に来て土下座した。
「な、何かしてしまったなら申し訳ございません!」
「罪は償います!」
「家の取り潰しだけはご勘弁ください!」
土下座する両親達を見て、慌ててご令嬢方も前に出て土下座した。
「申し訳ございませんでした!」
「すみません、すみません!」
そんな娘達の様子に、親達は娘が何をしたのかとヒヤヒヤした。
「本当に反省しているのか?」
「はい!申し訳ございませんでした!」
ご令嬢方が口を揃えてお詫びの言葉を使うと、ナタナエルは酷く冷たい声で言い放つ。
「ならば、お前達がしたことをこの場で言ってみろ」
ご令嬢方は、リリアージュに不躾な視線を送ったものの、悪口は自分達にしか聞こえない声で喋っていた。わかっていたのだ。この場でリリアージュの悪口を言うというのが、他の貴族達からどういう風に見られることか。
今回のパーティーの主役はリリアージュとニコラ。そんなリリアージュの悪口をこの場で言うのは空気が読めないにも程がある。さらにリリアージュにはたくさんのファンもいる。あの冷血の皇帝を制御できるたった一人の皇女であり、また心優しい美貌の皇女でもあるからだ。国外からの人気も高い。そんな方の悪口を公の場で言っていた。社交界から爪弾きにされても文句は言えない所業である。
ナタナエルはそれをわかった上で、反省していると言うのなら自分達の口からそれを言ってみろと言うのだ。ご令嬢方やその家族がこれから先社交界から追放され、信用も失って色々な取引も出来なくなり、家をお取り潰しにしなくても勝手に自滅するとわかった上で。
しかし、もう遅い。取り返しはつかない。公衆の面前で、ナタナエルにこんなにも冷たい言葉を浴びせられた時点で終わりである。たとえここで口を噤んでも、貴族社会にはもういられない。正直に言って、少しでも罰を軽くしてもらうしかない。
「わ、私は恐れ多くも第一皇女殿下の悪口を皆様と一緒に言っていました…」
「わ、私もです…」
「私も…」
「申し訳ございません…私もです…」
「うう…私も言っておりました…」
その言葉に会場が騒つく。
「このおめでたい席で主役であるリリアージュ第一皇女殿下の悪口を言っていたのか?」
「リリアージュ殿下は二つの国を救ってみせた心優しい方だと言うのに、一体何を言ったんだ?」
「第一皇女殿下は見目も麗しく慈愛に溢れた方だというのに、見る目のない小娘だ」
「リリアージュ殿下、おいたわしや」
「皇女殿下もさぞ傷ついたことでしょう。私は厳罰を求めますわ」
ご令嬢方の両親達は、心の中で娘達を罵る。
『なんてことをしてくれたんだ!』
『こんな子に育てた覚えはないのに!』
『このような公の場で、しかも皇女殿下をお祝いするおめでたい席で…よりにもよって皇女殿下の悪口を言うなんて!』
『皇帝陛下はお怒りだ…もう終わりだ…』
『たとえ減刑されてももう貴族社会にはいられない…終わった…』
『皇族への侮辱は不敬罪…極刑に処される可能性が高い…ああ、せめてとっておきのワインを一口飲んでから死にたかった…』
ナタナエルはその会場の雰囲気を見て口を開く。
「お前達は不敬罪に処す。極刑は免れないと思え。ルイス」
「はい、皇帝陛下。連れて行け!」
「はい!」
警備に当たっていた騎士達がご令嬢方とその家族を貴族牢へと連行しようとしたその時だった。
「待って、パパ!騎士様も待って!」
リリアージュが待ったをかける。
「リリアージュ。不敬罪は重い罪だ。簡単に許す訳にはいかない」
「お願いパパ!その子達はニコラのことが好きで、私にヤキモチを妬いていただけなの!」
その言葉に会場がまた騒つく。
「たったそれだけのことでリリアージュ殿下の悪口を言うなんて!」
「しかもその第一皇女殿下に庇ってもらっておきながら何も言葉にしないとは…」
「ヤキモチを妬いて悪口なんて、幼い子供でももう少し分別があるのではないかしら?」
ナタナエルは、リリアージュを落ち着かせるように頭を撫でる。
「俺だけじゃなく、他の連中もあいつらのしたことをよく思わないようだぞ。厳罰を科す方があいつら自身のためにもなるんじゃないか?」
いっそ一思いに極刑に処される方が楽だろうと言うナタナエルに、リリアージュは首を振る。
「反省を促すためにも、あの子達には生きていて欲しいの。それに、ご家族の皆様には関係ないのだから連帯責任なんて可哀想だよ」
リリアージュのその言葉に貴族達は口々に言う。
「皇女殿下はなんとお優しいことか…」
「それに比べてあの者達ときたら…」
「だが、少し甘過ぎるのではないか?」
「優しさは美徳だろう。リリアージュ殿下は良き統治者となられるだろう」
「しかし、第一皇女殿下に思うところがある者達を生かしておくというのは少し不安だな…」
リリアージュはなおも言い募る。
「パパ、あのね、ここでこうしてパパと私に土下座してる時点でもう公開処刑と一緒だよ。自分達が何をしたのか正直に言ってくれたんだし、許してあげようよ。みんなが見ていて、聞いている。もうなかったことにはできないし、貴族社会にはいられない。今までのような暮らしは送れない。それだけで十分重い罰だと思うの。命だけは助けてあげて」
リリアージュの必死の訴えに、ナタナエルは長ーいため息を吐いた。そして、リリアージュに優しく微笑んだ。
「わかった。お前がそこまで言うのなら今回だけは許す。しかし、同じことがあれば次はその相手は不敬罪で極刑に処す。いいな?」
「うん!パパありがとう!」
「お前達、今日付けで爵位と領地を返上しろ。平民として生きていけ。私財も含めて財産は全て没収とする。身の振り方は自分達で考えろ。リリアージュのおかげで救われた命だ、大切にすることだな。」
「…ありがとうございます!」
ナタナエルとご令嬢方とその家族は爵位と領地を返上し財産を全て国に明け渡す手続きのためパーティーを抜けた。
リリアージュはほっと息を漏らす。生きていれば辛いこともあるだろうが、きっと良いこともあるだろう。スラム街の更生施設に入れば生活は保証されるし、その後自立して平民として働けるようになってくれればいい。
リリアージュは自分の悪口を言ったご令嬢方が、良い方向に変わってくれることを祈った。そんなリリアージュをニコラは眩しそうに見つめる。この美しい皇女の慈悲深い心は一体どこから来るものなのか。この方の心を守るためにこそ自分はいるのだと、リリアージュへの想いを新たにした。
その後のパーティーでは、たくさんの貴族達から祝いの言葉を貰い、リリアージュはとても幸せな気持ちになった。ニコラもこればかりは嬉しく、リリアージュと顔を見合わせて微笑みあった。そんな二人を見てお似合いだと会場中がさらに熱狂する。途中で面倒な手続きを全て済ませたナタナエルが帰って来たが、お祝いムード一色のあまりの熱狂振りに、リリアージュの婚約記念パーティーなのだから当然だと思いつつも少し引いていたらしい。
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