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水害が起きるのでみんなに避難してもらいます!
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ご機嫌よう。マルゲリット・アルカンシエルです。貧困政策を行ってから数ヶ月が過ぎました。貧困政策は今のところ上手くいっています。よかったです。
私は、今のところ相変わらずの扱いを受けています。王妃さまは私を邪魔者扱いし、国王さまは相変わらず塩対応で、時々何か言いたそうな顔をすることがあります。なんなんだろう。
シュテル様とは相変わらず毎日のように使い魔を飛ばして恋文を送りあっています。たまに暇を見つけてはアルカンシエルに遊びに来て、私と一緒に居てくれます。
姉姫さまも相変わらずお優しくて、暇を見つけては一緒にお茶会をしているほど仲良しです。
さて、今日はおそらく、大雨による水害が起きる日。水害は今夜起きます。星読み達もその危険性を国王さまと王妃さまに訴えていますが、国王さまと王妃さまは楽観的で、伝えるだけ伝え避難は民本人達の判断に任せ、もし何かあればその時動けばいいと考えているようです。いや、星読みを雇っている意味よ。
そして原作では被害にあった村の民達のために姉姫さまは涙を流し、復興に向けて尽力を尽くす。そしてそんな姉姫さまに民達は感動し、姉姫さまに忠誠を誓う。そしてそんな姉姫さまにシュテル様は益々惚れ直す。そうは問屋が卸さないのです。私が必ず水害に遭う予定の民達を救い、シュテル様に見直してもらい、仲をより深くさせていただきます!
ということで事前に王女として勅命を出しました。被害地区になる予定の村の民やそのペット、家畜達を今日一日だけだからと金貨で釣って私の宮に呼び出しました。名目は、市井の者達と交流をすることで、民の暮らしを学ぶというもの。もちろん私の宮にお泊りです。これで犠牲者はゼロになるはずなのです。もちろん費用は私の宮から出します。…まあ、家は流され土地は荒れ果てるので復興に向けて色々としなければならないのは変わらないのですが。でも、命は守れるのです。星読み達とシュテル様からは英断だと褒められました。えへへ。交流会にはシュテル様と姉姫さまも呼んでいます。
「マルゲリット姫さま、こんな豪華なパーティーに招いてくださってありがとうございます」
「いえいえ、ゆっくりしていってね」
民達と交流を深めます。これで民達からの評判が良くなれば上々なんだけどな。
「リュディヴィーヌ姫さま、ご機嫌麗しゅうございます」
「うふふ、今日は交流会よ。そんなに畏まらなくていいのよ?」
「ありがたや…リュディヴィーヌ姫さまとマルゲリット姫さまがいればこの国は安泰ですな」
「あらあら、うふふ」
「そ、それほどでも…」
おだてられると照れちゃうなぁ。
「まあ、メグは俺が嫁にもらうがな」
「シュテル様!」
いつの間にか私を後ろから抱きしめてそう言うシュテル様。嬉しいけど恥ずかしい…。
「おお、シュトラール殿下とマルゲリット姫さまが仲がよろしいというのは本当なのですな。安心しました。シュトラール殿下になら私達の大事なマルゲリット姫さまを任せられます」
集まってくれた民達はみんなにっこにこ。若い恋人同士を見守る親の顔だよー。照れるー。
「あら、貴方はペットも連れてきたのね。可愛いワンちゃんね」
姉姫さまは早速民達と打ち解けています。私も負けていられない!
「ねえ、この牛さん達の乳搾りはどうやるの?」
「おや、マルゲリット姫さま、興味がおありでしょうか?もしよろしければ体験してみますか?」
「え?いいの?」
「もちろんです」
「なら俺も参加しよう」
「あら、私も参加するわ!」
「みんなでやってみましょう!」
そんなこんなで交流会は恙無く終わりました。
ー…
民達は次の日、帰ってから水害の被害を目の当たりにして驚いたようです。あの日私の宮に泊めたことをすごく感謝されました。もちろん犠牲者はゼロです!
国王さまと王妃さまは復興の為の予算編成をし、すぐに復興に向けて政策を実施しました。
「犠牲者ゼロとは素晴らしいな。さすがは俺の婚約者だ」
「いえいえそれほどでも」
「まあ!メグはもっと誇っていいのよ?メグのお手柄なんだから!」
姉姫さまとシュテル様に褒められまくる。照れるー。でも嬉しい。
まあ、そんなこんなで水害対策も上手くいきました!
次の目立ったストーリーは、いよいよ本編!もちろんそれまでも気は抜けないけれども、本編目指して頑張ります!
私は、今のところ相変わらずの扱いを受けています。王妃さまは私を邪魔者扱いし、国王さまは相変わらず塩対応で、時々何か言いたそうな顔をすることがあります。なんなんだろう。
シュテル様とは相変わらず毎日のように使い魔を飛ばして恋文を送りあっています。たまに暇を見つけてはアルカンシエルに遊びに来て、私と一緒に居てくれます。
姉姫さまも相変わらずお優しくて、暇を見つけては一緒にお茶会をしているほど仲良しです。
さて、今日はおそらく、大雨による水害が起きる日。水害は今夜起きます。星読み達もその危険性を国王さまと王妃さまに訴えていますが、国王さまと王妃さまは楽観的で、伝えるだけ伝え避難は民本人達の判断に任せ、もし何かあればその時動けばいいと考えているようです。いや、星読みを雇っている意味よ。
そして原作では被害にあった村の民達のために姉姫さまは涙を流し、復興に向けて尽力を尽くす。そしてそんな姉姫さまに民達は感動し、姉姫さまに忠誠を誓う。そしてそんな姉姫さまにシュテル様は益々惚れ直す。そうは問屋が卸さないのです。私が必ず水害に遭う予定の民達を救い、シュテル様に見直してもらい、仲をより深くさせていただきます!
ということで事前に王女として勅命を出しました。被害地区になる予定の村の民やそのペット、家畜達を今日一日だけだからと金貨で釣って私の宮に呼び出しました。名目は、市井の者達と交流をすることで、民の暮らしを学ぶというもの。もちろん私の宮にお泊りです。これで犠牲者はゼロになるはずなのです。もちろん費用は私の宮から出します。…まあ、家は流され土地は荒れ果てるので復興に向けて色々としなければならないのは変わらないのですが。でも、命は守れるのです。星読み達とシュテル様からは英断だと褒められました。えへへ。交流会にはシュテル様と姉姫さまも呼んでいます。
「マルゲリット姫さま、こんな豪華なパーティーに招いてくださってありがとうございます」
「いえいえ、ゆっくりしていってね」
民達と交流を深めます。これで民達からの評判が良くなれば上々なんだけどな。
「リュディヴィーヌ姫さま、ご機嫌麗しゅうございます」
「うふふ、今日は交流会よ。そんなに畏まらなくていいのよ?」
「ありがたや…リュディヴィーヌ姫さまとマルゲリット姫さまがいればこの国は安泰ですな」
「あらあら、うふふ」
「そ、それほどでも…」
おだてられると照れちゃうなぁ。
「まあ、メグは俺が嫁にもらうがな」
「シュテル様!」
いつの間にか私を後ろから抱きしめてそう言うシュテル様。嬉しいけど恥ずかしい…。
「おお、シュトラール殿下とマルゲリット姫さまが仲がよろしいというのは本当なのですな。安心しました。シュトラール殿下になら私達の大事なマルゲリット姫さまを任せられます」
集まってくれた民達はみんなにっこにこ。若い恋人同士を見守る親の顔だよー。照れるー。
「あら、貴方はペットも連れてきたのね。可愛いワンちゃんね」
姉姫さまは早速民達と打ち解けています。私も負けていられない!
「ねえ、この牛さん達の乳搾りはどうやるの?」
「おや、マルゲリット姫さま、興味がおありでしょうか?もしよろしければ体験してみますか?」
「え?いいの?」
「もちろんです」
「なら俺も参加しよう」
「あら、私も参加するわ!」
「みんなでやってみましょう!」
そんなこんなで交流会は恙無く終わりました。
ー…
民達は次の日、帰ってから水害の被害を目の当たりにして驚いたようです。あの日私の宮に泊めたことをすごく感謝されました。もちろん犠牲者はゼロです!
国王さまと王妃さまは復興の為の予算編成をし、すぐに復興に向けて政策を実施しました。
「犠牲者ゼロとは素晴らしいな。さすがは俺の婚約者だ」
「いえいえそれほどでも」
「まあ!メグはもっと誇っていいのよ?メグのお手柄なんだから!」
姉姫さまとシュテル様に褒められまくる。照れるー。でも嬉しい。
まあ、そんなこんなで水害対策も上手くいきました!
次の目立ったストーリーは、いよいよ本編!もちろんそれまでも気は抜けないけれども、本編目指して頑張ります!
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