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婚約者から壁ドンされました
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僕はマリスビリーに連れられてクロヴィス様のところへ戻ってきた。
「その…クロヴィス様…さっきは逃げてごめんなさい!」
僕は頭を下げて謝る。
「いいんだ、アリス。顔を上げてくれ。さっきのは私が悪かった。いきなり過ぎたし、アリスが混乱するのも無理はない」
「クロヴィス様…」
顔を上げれば、クロヴィス様は優しく微笑んでくれた。
「あの、クロヴィス様、僕…」
「けれど」
クロヴィス様は僕を見つめて言った。
「アリスを諦めるつもりはないし、正直あまり待てない。アリスが好きだ。だから、本当なら今すぐにでも君が欲しい」
「え、え、あの…ぼ、ぼく…」
息が苦しい。胸が痛い。嬉しくて苦しくて、どうしたらいいんだろう。クロヴィス様と向き合うぞと思っていたのに少しずつ後退りしてしまうけど、クロヴィス様は気にせず距離を詰めてきた。
「アリス」
僕はいつのまにやら大きな木の幹に追い込まれていて、そんな僕の両横にクロヴィス様の腕。これは…噂の壁ドン!?女子の憧れの!?僕男子なんだけど…!
「アリス」
「あ、あの、クロヴィス様…?」
「好きだ」
「は、はうっ…」
「アリスは、私をどう思う?」
優しく聞かれる。どうって…。
「クロヴィス様は…優しくて、かっこよくて、素敵な人で…一緒にいると楽しくて、幸せで、心が温かくなる」
「うん」
「えっと…それと…ニーナ様とお話した時、思ったんだけど。僕ってクロヴィス様から見ても恋愛対象外だと思ってて、僕も最初からクロヴィス様を恋愛対象として見てなかった。でも、ニーナ様の純粋なクロヴィス様への愛を聞いて、僕…」
「…」
「…これは政略結婚。家同士の、国同士のための婚姻。僕に逃げる選択肢はないし、クロヴィス様もそれを選ぶことはない。なら、穏やかな幸せな生活をと思っていたけど…やっぱり、それだけじゃなくてもっと色々考えなきゃって思って」
クロヴィス様は頷いて聞いてくれる。
「デイモンって人が来た時にもクロヴィス様は、そんな奴いらないだろって言われてもそれはないなって否定してくれたでしょう?嬉しかった。アリスティアが要らないなんてあり得ないって、今でも耳に残ってる」
「そうか…そう言ってもらえてよかった」
「そしたら、今日、告白…してもらえて。だけど、僕、は、恥ずかしいんだけど初恋もまだで…だから恋とかやっぱりピンとこなくて。えっと、言いたいことがぐちゃぐちゃになっちゃったけど…僕、クロヴィス様が大好き!クロヴィス様の告白も嬉しかった!でも、これが恋愛感情かそうじゃないのかわかりません!」
言いたいことを全部叫んだ。まだいっぱいいっぱいの頭の中で思い浮かんだ、正直な本音だ。
なんとなく気まずくて視線をクロヴィス様から少し外すと、クロヴィス様の後ろに見えるマリスビリーがサムズアップを送ってきた。な、なんで?
お姉様とシエル様はなんだかすごくいい笑顔…というかニヤニヤしてるし。オベール様もニコニコしながら頷いている。え、本当に何?
「アリス」
「は、はい、クロヴィス様」
クロヴィス様ともう一度目を合わせると、なんだか獲物を見つけた猛禽類みたいな目をしていてぎょっとする。
「え、え、クロヴィス様?」
「アリス、それなら試してみようか」
「な、なにを?」
「アリスの私への大好きが、恋愛感情かどうか」
「…どうやって?」
僕が首をかしげると、クロヴィス様は不敵に笑った。
「こうやって」
「ひゃっ!?」
いきなりクロヴィス様に、頬にキスをされる。僕は恥ずかしくて、ドキドキして一瞬で真っ赤になる。
「なあ、アリス。これ、嫌か?」
「え、あ、い、嫌じゃない…」
「どう思った?」
「は、恥ずかしいよ…」
「他には?」
意地悪な笑顔に、僕はもう穴があったら入りたい気持ちになる。
「恥ずかしいけど…嫌じゃない。ドキドキして、苦しくて、でも嬉しい…」
「そうか…アリス、嫌なら言ってくれ」
「え」
クロヴィス様は僕の顔にキスの雨を降らせる。おでこに頬に、鼻先に瞼に。唇にだけはしないけど、首筋にもキスされた。耳にも。
「く、クロヴィス様、みんな見てるからっ!」
「今は私だけを見つめていてくれ」
「はうっ…」
「…嫌じゃないんだな?」
「う、うん」
クロヴィス様は今度はすごくホッとしたような笑顔を見せた。
「…アリス。多分、というか絶対。アリスは私に恋愛感情を持ってくれていると思う」
「え?」
「だって、好きでもない男からキスされたら嫌だろう」
「…た、確かに!」
そっか…僕、こんなことされても嬉しいくらいクロヴィス様が好きなんだ。認めてしまえば、すとんと納得できた。
「えっと…えへへ。クロヴィス様、大好きです」
「…可愛い」
クロヴィス様に抱きしめられる。僕はその腕の中が心地良くてクロヴィス様の胸に擦り寄った。クロヴィス様が固まった。
「クロヴィス様?」
「私の婚約者が可愛すぎる」
そして、クロヴィス様に耳元で囁かれた。
「正式に結婚するまでは手は出さないが、唇以外へのキスなら許してくれるか?」
「う、うん」
「愛してる」
耳元で囁かれるのってなんでこんなに背徳的な感じがするんだろう。
「ぼ、僕も愛してます」
散々ドキドキさせられた仕返しに、僕も背伸びしてクロヴィス様の耳元で愛を囁いた。クロヴィス様はまた僕を抱きしめて、今度は離してくれない。
「く、クロヴィス様」
恥ずかしいけど幸せだなって思ってると、お姉様達が冷やかしてきた。
「ふふ。アリスティア、想いが通じ合ってよかったわね!おめでとう!クロヴィス様は弟が嫌がる前にそろそろ離してくださいませ!」
「…」
「お姉様、お祝いありがとう!」
渋々とクロヴィス様が離してくれる。
「お二人とも、おめでとうございます」
「ありがとうございます、オベール様!」
「ありがとうございます」
オベール様も祝福してくれる。シエル様は僕とクロヴィス様に走り寄って抱きついてきた。
「二人ともおめでとう!これでみんなでずっと一緒だね!」
「ふふ。ありがとうございます、シエル様!心配しなくてもずっと一緒ですよ!」
「ありがとう、シエル。みんなで仲良く暮らそう」
僕は今、世界で一番幸せかもしれない。心の底からそう思う。
「アリスティア」
「はい、お姉様」
「幸せにね」
「…はい!」
この幸せが、永遠に続けばいいのに。
「その…クロヴィス様…さっきは逃げてごめんなさい!」
僕は頭を下げて謝る。
「いいんだ、アリス。顔を上げてくれ。さっきのは私が悪かった。いきなり過ぎたし、アリスが混乱するのも無理はない」
「クロヴィス様…」
顔を上げれば、クロヴィス様は優しく微笑んでくれた。
「あの、クロヴィス様、僕…」
「けれど」
クロヴィス様は僕を見つめて言った。
「アリスを諦めるつもりはないし、正直あまり待てない。アリスが好きだ。だから、本当なら今すぐにでも君が欲しい」
「え、え、あの…ぼ、ぼく…」
息が苦しい。胸が痛い。嬉しくて苦しくて、どうしたらいいんだろう。クロヴィス様と向き合うぞと思っていたのに少しずつ後退りしてしまうけど、クロヴィス様は気にせず距離を詰めてきた。
「アリス」
僕はいつのまにやら大きな木の幹に追い込まれていて、そんな僕の両横にクロヴィス様の腕。これは…噂の壁ドン!?女子の憧れの!?僕男子なんだけど…!
「アリス」
「あ、あの、クロヴィス様…?」
「好きだ」
「は、はうっ…」
「アリスは、私をどう思う?」
優しく聞かれる。どうって…。
「クロヴィス様は…優しくて、かっこよくて、素敵な人で…一緒にいると楽しくて、幸せで、心が温かくなる」
「うん」
「えっと…それと…ニーナ様とお話した時、思ったんだけど。僕ってクロヴィス様から見ても恋愛対象外だと思ってて、僕も最初からクロヴィス様を恋愛対象として見てなかった。でも、ニーナ様の純粋なクロヴィス様への愛を聞いて、僕…」
「…」
「…これは政略結婚。家同士の、国同士のための婚姻。僕に逃げる選択肢はないし、クロヴィス様もそれを選ぶことはない。なら、穏やかな幸せな生活をと思っていたけど…やっぱり、それだけじゃなくてもっと色々考えなきゃって思って」
クロヴィス様は頷いて聞いてくれる。
「デイモンって人が来た時にもクロヴィス様は、そんな奴いらないだろって言われてもそれはないなって否定してくれたでしょう?嬉しかった。アリスティアが要らないなんてあり得ないって、今でも耳に残ってる」
「そうか…そう言ってもらえてよかった」
「そしたら、今日、告白…してもらえて。だけど、僕、は、恥ずかしいんだけど初恋もまだで…だから恋とかやっぱりピンとこなくて。えっと、言いたいことがぐちゃぐちゃになっちゃったけど…僕、クロヴィス様が大好き!クロヴィス様の告白も嬉しかった!でも、これが恋愛感情かそうじゃないのかわかりません!」
言いたいことを全部叫んだ。まだいっぱいいっぱいの頭の中で思い浮かんだ、正直な本音だ。
なんとなく気まずくて視線をクロヴィス様から少し外すと、クロヴィス様の後ろに見えるマリスビリーがサムズアップを送ってきた。な、なんで?
お姉様とシエル様はなんだかすごくいい笑顔…というかニヤニヤしてるし。オベール様もニコニコしながら頷いている。え、本当に何?
「アリス」
「は、はい、クロヴィス様」
クロヴィス様ともう一度目を合わせると、なんだか獲物を見つけた猛禽類みたいな目をしていてぎょっとする。
「え、え、クロヴィス様?」
「アリス、それなら試してみようか」
「な、なにを?」
「アリスの私への大好きが、恋愛感情かどうか」
「…どうやって?」
僕が首をかしげると、クロヴィス様は不敵に笑った。
「こうやって」
「ひゃっ!?」
いきなりクロヴィス様に、頬にキスをされる。僕は恥ずかしくて、ドキドキして一瞬で真っ赤になる。
「なあ、アリス。これ、嫌か?」
「え、あ、い、嫌じゃない…」
「どう思った?」
「は、恥ずかしいよ…」
「他には?」
意地悪な笑顔に、僕はもう穴があったら入りたい気持ちになる。
「恥ずかしいけど…嫌じゃない。ドキドキして、苦しくて、でも嬉しい…」
「そうか…アリス、嫌なら言ってくれ」
「え」
クロヴィス様は僕の顔にキスの雨を降らせる。おでこに頬に、鼻先に瞼に。唇にだけはしないけど、首筋にもキスされた。耳にも。
「く、クロヴィス様、みんな見てるからっ!」
「今は私だけを見つめていてくれ」
「はうっ…」
「…嫌じゃないんだな?」
「う、うん」
クロヴィス様は今度はすごくホッとしたような笑顔を見せた。
「…アリス。多分、というか絶対。アリスは私に恋愛感情を持ってくれていると思う」
「え?」
「だって、好きでもない男からキスされたら嫌だろう」
「…た、確かに!」
そっか…僕、こんなことされても嬉しいくらいクロヴィス様が好きなんだ。認めてしまえば、すとんと納得できた。
「えっと…えへへ。クロヴィス様、大好きです」
「…可愛い」
クロヴィス様に抱きしめられる。僕はその腕の中が心地良くてクロヴィス様の胸に擦り寄った。クロヴィス様が固まった。
「クロヴィス様?」
「私の婚約者が可愛すぎる」
そして、クロヴィス様に耳元で囁かれた。
「正式に結婚するまでは手は出さないが、唇以外へのキスなら許してくれるか?」
「う、うん」
「愛してる」
耳元で囁かれるのってなんでこんなに背徳的な感じがするんだろう。
「ぼ、僕も愛してます」
散々ドキドキさせられた仕返しに、僕も背伸びしてクロヴィス様の耳元で愛を囁いた。クロヴィス様はまた僕を抱きしめて、今度は離してくれない。
「く、クロヴィス様」
恥ずかしいけど幸せだなって思ってると、お姉様達が冷やかしてきた。
「ふふ。アリスティア、想いが通じ合ってよかったわね!おめでとう!クロヴィス様は弟が嫌がる前にそろそろ離してくださいませ!」
「…」
「お姉様、お祝いありがとう!」
渋々とクロヴィス様が離してくれる。
「お二人とも、おめでとうございます」
「ありがとうございます、オベール様!」
「ありがとうございます」
オベール様も祝福してくれる。シエル様は僕とクロヴィス様に走り寄って抱きついてきた。
「二人ともおめでとう!これでみんなでずっと一緒だね!」
「ふふ。ありがとうございます、シエル様!心配しなくてもずっと一緒ですよ!」
「ありがとう、シエル。みんなで仲良く暮らそう」
僕は今、世界で一番幸せかもしれない。心の底からそう思う。
「アリスティア」
「はい、お姉様」
「幸せにね」
「…はい!」
この幸せが、永遠に続けばいいのに。
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