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妹とショッピングするのは楽しい
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今日は休日。マノンと一緒に学園の近くの街に出て、ショッピングを楽しみます。
私はマノンに、あれが見たいこれも見たいとわがままを言い、付き合ってもらいます。マノンのためにネックレス、ルナさんのためにハンカチ、フェリクス様のために甘いお菓子、エドのために髪留め、オスカー先輩のために錬金術用の鍋、マチアス先輩のために錬金術用の大量の薬草、イレール先生のために錬金術用の澄んだ水を買いました。錬金術用の物は、あとで学園の寮に届けてもらいます。
マノンは困ったように笑います。
「ミレイお姉様ったら、せっかくのショッピングなのに皆様のことばっかり。たまには皆様のことは忘れて、私達だけで楽しみましょう?」
「だって、みんなに喜んで欲しいし…」
「…ミレイお姉様らしいですわね。ですが、このままだと私がヤキモチを妬いてしまいますよ」
ちょっとだけむすっとした表情をするマノン。もう、可愛いんだから。
「マノンにも買ったんだよ。ほら、みて!このネックレス、プレゼント!喜んでくれる?」
「さすがはミレイお姉様!センスが良いですわ!宝物に致しますね!」
多少機嫌が直ったマノンに、私が直接ネックレスを着けてあげます。
「ほら、やっぱり可愛い!似合うよ、マノン!」
「…もう。ミレイお姉様には敵いませんわね。では、色々買い込んでもうすぐお昼ですし、何か食べましょう」
「いいね!ちょうどお腹が空いてきたところだし!」
「そろそろ飲食店が見えてきましたわね。本当にちょうどいいですわね」
一歩踏み出すと、私達が行こうとしている方から美味しそうな良い香りがしてきます。飲食店が立ち並ぶエリアに来ました。
「何にしましょうか。ミレイお姉様は何がいいですか?」
「うーん。どれも美味しそうで困っちゃうよ」
「では、私の行きたいお店でもかまいませんか?」
「うん、いいよ」
「ならば飲食店ではなく屋台を試してみたいです」
「なら…うーん?あ、焼き鳥屋さんあるね!行こう、マノン」
「焼き鳥屋さん…?」
「マノンは知らないかぁ。庶民の間では人気の屋台なんだよ!味は保証するから、行こう!」
「は、はい。ミレイお姉様」
私はマノンの手を引いて屋台に行きます。ご店主さんが笑顔で出迎えてくれます。
「いらっしゃいませ!麗しい乙女御二方!今なら二本だけサービスしますよ!」
「じゃあ皮とももと塩ダレとネギまを二本ずつください」
「はい、まいどありがとうございます!」
「マノンは焼き鳥屋さんは初めてなんだよね?食べやすいし、とても美味しいんだよ!食べてみよ!」
「…はい!ありがとうございます!」
「はい、焼きたてですよ、お二方!温かいうちにお召し上がりくださいね!冷めても食べられないことはありませんが、あつあつが一番です!」
ご店主さんが渡してくれます。マノンに言います。
「立ち食いって言って、この場でこのまま食べていいんだよ。大きな口でがぶっといくのがコツだよ」
「わかりました!いただきます!」
「さすがマノン!良い食べっぷりだよ!美味しい?」
「美味しいです!」
やっぱり焼き鳥最高!美味しい!
「そうだ、この辺りにクレープ屋さんもあるんだよ。行ってみようか」
「もちろんです、ミレイお姉様!」
「ふふ。楽しみだね!こっちだよ!」
「はい、ミレイお姉様!」
マノンの手を引いて、クレープ店に行く。
「わあ、美味しそう…」
「マノンはどれがいい?」
「いちごチョコクレープがいいです!」
「すみません、いちごチョコクレープとチョコバナナクレープ一つずつください」
「はい、毎度ありがとうございます。どうぞ」
「お金はこれで」
「ありがとうございました!」
「早速食べてみようか。いただきます!」
「いただきます!」
…んー!チョコとバナナの組み合わせがやっぱり鉄板で美味しい!癖になりそう!
「美味しいね、マノン!」
「そうですね、ミレイお姉様!」
隣でマノンも美味しそうに食べています。
「ミレイお姉様!ありがとうございました!ここのクレープ、とっても美味しかったです!」
「ご満足いただけたようでなによりだよー。…あとは、…お土産も買ってあるしなぁ。そうだ、占いでもして帰ろうか」
「占いですか?」
「うん、この辺りによく当たると噂の占い師が…あ、いたね」
多分あの占い師さんだよね。
「すみません、占いいいですか?」
「ええ、かまいませんよ」
「じゃあ、二人でお願いします」
「相性占いですか?では、始めます」
占い師の方が水晶に手を翳します。
「相性は四十五パーセント。なかなか難しいようですが、努力次第ではなんとかなりそうですね」
「だって、マノン」
「ちょっとショックです、ミレイお姉様…」
「でも、努力次第ではなんとかなるって!私達なら大丈夫だよ、マノン!」
「…そうですね、他ならぬミレイお姉様との仲ですもの!なんとかしてみせますわ!」
二人で笑い合います。
「…それだけ仲が良ければ、占いの結果をそこまで重要視する必要はありませんよ。お二人なら大丈夫です」
「ありがとうございます、占い師さん。じゃあ、帰ろうか」
「はい、ミレイお姉様!」
こうしてマノンとのショッピングは終わりました。楽しかったです。
私はマノンに、あれが見たいこれも見たいとわがままを言い、付き合ってもらいます。マノンのためにネックレス、ルナさんのためにハンカチ、フェリクス様のために甘いお菓子、エドのために髪留め、オスカー先輩のために錬金術用の鍋、マチアス先輩のために錬金術用の大量の薬草、イレール先生のために錬金術用の澄んだ水を買いました。錬金術用の物は、あとで学園の寮に届けてもらいます。
マノンは困ったように笑います。
「ミレイお姉様ったら、せっかくのショッピングなのに皆様のことばっかり。たまには皆様のことは忘れて、私達だけで楽しみましょう?」
「だって、みんなに喜んで欲しいし…」
「…ミレイお姉様らしいですわね。ですが、このままだと私がヤキモチを妬いてしまいますよ」
ちょっとだけむすっとした表情をするマノン。もう、可愛いんだから。
「マノンにも買ったんだよ。ほら、みて!このネックレス、プレゼント!喜んでくれる?」
「さすがはミレイお姉様!センスが良いですわ!宝物に致しますね!」
多少機嫌が直ったマノンに、私が直接ネックレスを着けてあげます。
「ほら、やっぱり可愛い!似合うよ、マノン!」
「…もう。ミレイお姉様には敵いませんわね。では、色々買い込んでもうすぐお昼ですし、何か食べましょう」
「いいね!ちょうどお腹が空いてきたところだし!」
「そろそろ飲食店が見えてきましたわね。本当にちょうどいいですわね」
一歩踏み出すと、私達が行こうとしている方から美味しそうな良い香りがしてきます。飲食店が立ち並ぶエリアに来ました。
「何にしましょうか。ミレイお姉様は何がいいですか?」
「うーん。どれも美味しそうで困っちゃうよ」
「では、私の行きたいお店でもかまいませんか?」
「うん、いいよ」
「ならば飲食店ではなく屋台を試してみたいです」
「なら…うーん?あ、焼き鳥屋さんあるね!行こう、マノン」
「焼き鳥屋さん…?」
「マノンは知らないかぁ。庶民の間では人気の屋台なんだよ!味は保証するから、行こう!」
「は、はい。ミレイお姉様」
私はマノンの手を引いて屋台に行きます。ご店主さんが笑顔で出迎えてくれます。
「いらっしゃいませ!麗しい乙女御二方!今なら二本だけサービスしますよ!」
「じゃあ皮とももと塩ダレとネギまを二本ずつください」
「はい、まいどありがとうございます!」
「マノンは焼き鳥屋さんは初めてなんだよね?食べやすいし、とても美味しいんだよ!食べてみよ!」
「…はい!ありがとうございます!」
「はい、焼きたてですよ、お二方!温かいうちにお召し上がりくださいね!冷めても食べられないことはありませんが、あつあつが一番です!」
ご店主さんが渡してくれます。マノンに言います。
「立ち食いって言って、この場でこのまま食べていいんだよ。大きな口でがぶっといくのがコツだよ」
「わかりました!いただきます!」
「さすがマノン!良い食べっぷりだよ!美味しい?」
「美味しいです!」
やっぱり焼き鳥最高!美味しい!
「そうだ、この辺りにクレープ屋さんもあるんだよ。行ってみようか」
「もちろんです、ミレイお姉様!」
「ふふ。楽しみだね!こっちだよ!」
「はい、ミレイお姉様!」
マノンの手を引いて、クレープ店に行く。
「わあ、美味しそう…」
「マノンはどれがいい?」
「いちごチョコクレープがいいです!」
「すみません、いちごチョコクレープとチョコバナナクレープ一つずつください」
「はい、毎度ありがとうございます。どうぞ」
「お金はこれで」
「ありがとうございました!」
「早速食べてみようか。いただきます!」
「いただきます!」
…んー!チョコとバナナの組み合わせがやっぱり鉄板で美味しい!癖になりそう!
「美味しいね、マノン!」
「そうですね、ミレイお姉様!」
隣でマノンも美味しそうに食べています。
「ミレイお姉様!ありがとうございました!ここのクレープ、とっても美味しかったです!」
「ご満足いただけたようでなによりだよー。…あとは、…お土産も買ってあるしなぁ。そうだ、占いでもして帰ろうか」
「占いですか?」
「うん、この辺りによく当たると噂の占い師が…あ、いたね」
多分あの占い師さんだよね。
「すみません、占いいいですか?」
「ええ、かまいませんよ」
「じゃあ、二人でお願いします」
「相性占いですか?では、始めます」
占い師の方が水晶に手を翳します。
「相性は四十五パーセント。なかなか難しいようですが、努力次第ではなんとかなりそうですね」
「だって、マノン」
「ちょっとショックです、ミレイお姉様…」
「でも、努力次第ではなんとかなるって!私達なら大丈夫だよ、マノン!」
「…そうですね、他ならぬミレイお姉様との仲ですもの!なんとかしてみせますわ!」
二人で笑い合います。
「…それだけ仲が良ければ、占いの結果をそこまで重要視する必要はありませんよ。お二人なら大丈夫です」
「ありがとうございます、占い師さん。じゃあ、帰ろうか」
「はい、ミレイお姉様!」
こうしてマノンとのショッピングは終わりました。楽しかったです。
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