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なんだか評判が良くなった

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ルナさんが魔法薬を配ってくれて一週間。なんだか私の評判が良くなった。

「ミレイユお嬢様が昔の優しいお嬢様に戻ったそうだぞ!」

「いやいや、お嬢様は元から変わったなんていなかったわ!マノンお嬢様が嘘をついていたのよ!」

「そもそもなんで俺たちはお嬢様からあれだけ優しくされていたのにあんなにもお嬢様を嫌ってしまったんだ?おかしくないか?」

これで確定だと思う。マノンは屋敷のみんなに洗脳紛いのことをしていた。そして病や怪我に効く魔法薬の効果で、洗脳薬かなにかの効果が切れた。…なんでそこまでするかなぁ。

まあともかく。これでやるべきことがはっきりした。両親…お父様とお母様にも魔法薬をお渡しする。これしかない。私は両親に渡してくれるよう魔法薬をルナさんに託す。

そして数日後。両親が私を訪ねてきて謝ってくれた。

「ミレイユ、ごめんなさいね。マノンの意見だけを聞いて、貴女の話に耳を傾けないなんてどうかしていたわ」

「ミレイユ、すまなかった…。お前を蔑ろにしてしまった。深く傷付いただろう?」

「(私は平気ですがミレイユ様は)それはもう傷付きました」

「ミレイユ…」

「でも、特別に許して差し上げますよ」

「…ミレイユは本当に、良い子に育って」

「もうどちらかを贔屓したりしないから、そこは安心してくれ」

「はい。お父様、お母様。あと、お願いがあるのです」

「どうした?」

「マノンは洗脳薬か何かを使っている可能性があります」

「…なに?」

「だから、魔法薬を定期的に飲んで身体の健康を維持して欲しいのです」

「それは本当なの?」

「わかりませんが、使用人達も魔法薬を配ってからマノンだけを盲信して私を悪く言うことがなくなったので、恐らく」

「…。なるほど、わかった。定期的に飲んでみよう」

「またお届けしますね」

「ああ、よろしく頼む」

「でもあなた、もし本当にそうだとしたらマノンは…」

「ああ。甘やかさず、家の外に出して一からやり直しをさせよう」

「…せっかくの双子なのに、こんなことになるなんて。不甲斐ない母でごめんね、ミレイユ」

「いいんです、お母様。気にしないでください」

これで一つ、問題が片付きそうです。
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