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怖い話
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「あの、辰巳さん」
「どうしました?百合」
「怖い話があるんですけど」
「…君がそんなに怯えるとは、珍しいですね」
泣きそうな私の顔を見て、辰巳さんがやや焦る。
「それで、何があったんです?」
「知らない電話番号から電話が来て」
「…ふむ」
「こんなクソな世の中でも生きていたいですか?って」
「君はなんて答えたんです?」
辰巳さんの目を見ていられず俯く。
「あの…」
「ええ」
「…辰巳さんに食べて欲しいので間に合ってますって言ったんです」
「…君、怪異じゃない可能性とか考えなかったんですか」
「そう、それなんですよ!!!」
私は叫ぶ。
「怪異じゃなくてただの悪戯電話だったんです!怖い!」
「僕もある意味怖いです、勝手に巻き込まれたので」
「電話の向こうで変態じゃんって爆笑されたんですよ!理不尽!」
「たしかに理不尽ですが」
「その上、興味が湧いたから会おうぜって一方的に言われたんです!」
その言葉に辰巳さんが反応する。
「…ほう?」
「断ってるのに、今度駅で待ってるからって!」
「変態はむしろ向こうの方では?」
「ですよね!理不尽!」
きゃんきゃん喚く私を見て、辰巳さんは言った。
「でも、意外と面白そうな相手ですね」
「ええ?そうですか?」
「ええ、とても。百合、めちゃくちゃおしゃれして僕と一緒に相手に会いに行きましょうよ」
「え」
「理不尽に変態扱いしてきた相手の鼻を明かしてやりましょう」
自信満々にそういう辰巳さん。
「…見返せますかね」
「ええ。だって僕の百合はこの世で一番可愛いですから」
「…そう言ってくれるのは辰巳さんくらいのものですが、やってやりましょう!」
「ええ。とても面白そうですね!」
ということで、今度悪戯電話の相手に会うことになった。
「どうしました?百合」
「怖い話があるんですけど」
「…君がそんなに怯えるとは、珍しいですね」
泣きそうな私の顔を見て、辰巳さんがやや焦る。
「それで、何があったんです?」
「知らない電話番号から電話が来て」
「…ふむ」
「こんなクソな世の中でも生きていたいですか?って」
「君はなんて答えたんです?」
辰巳さんの目を見ていられず俯く。
「あの…」
「ええ」
「…辰巳さんに食べて欲しいので間に合ってますって言ったんです」
「…君、怪異じゃない可能性とか考えなかったんですか」
「そう、それなんですよ!!!」
私は叫ぶ。
「怪異じゃなくてただの悪戯電話だったんです!怖い!」
「僕もある意味怖いです、勝手に巻き込まれたので」
「電話の向こうで変態じゃんって爆笑されたんですよ!理不尽!」
「たしかに理不尽ですが」
「その上、興味が湧いたから会おうぜって一方的に言われたんです!」
その言葉に辰巳さんが反応する。
「…ほう?」
「断ってるのに、今度駅で待ってるからって!」
「変態はむしろ向こうの方では?」
「ですよね!理不尽!」
きゃんきゃん喚く私を見て、辰巳さんは言った。
「でも、意外と面白そうな相手ですね」
「ええ?そうですか?」
「ええ、とても。百合、めちゃくちゃおしゃれして僕と一緒に相手に会いに行きましょうよ」
「え」
「理不尽に変態扱いしてきた相手の鼻を明かしてやりましょう」
自信満々にそういう辰巳さん。
「…見返せますかね」
「ええ。だって僕の百合はこの世で一番可愛いですから」
「…そう言ってくれるのは辰巳さんくらいのものですが、やってやりましょう!」
「ええ。とても面白そうですね!」
ということで、今度悪戯電話の相手に会うことになった。
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