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残念ながら婚約破棄されたのでもうどうにでもなーれ!
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もうどうにでもなーれ!
はじめまして、御機嫌よう。プルーム・メンサロトゥンダと申します。公爵令嬢です。学園の卒業パーティーに出席をしている…のですが。
「プルーム・メンサロトゥンダ!貴様との婚約は破棄させて貰おう!」
婚約者であるアッロガーンス・パラディースス第一王子殿下がなにかほざいていらっしゃいます。貴方、うちが後ろ盾にならなければ立太子出来ないお立場なのをわかっていらっしゃいます?
「そしてここにいる、ドロースス・ヒストリアと婚約し、二人で国を盛り立てていく!」
その隣で勝ち誇った顔をしているのはドロースス男爵令嬢。ああ、だめですわ。絶対立太子出来ないですわね。大方玉の輿狙いなんでしょうけれど、アロ様が貴女の家の婿養子になるだけですわよ。この国には正妃陛下の御子であり、優秀な第二王子殿下がいるんですもの。まあ、いいですわ。
「そうですか。わかりましたわ」
「…?ふん、やけに大人しいな。まあいい。話は婚約破棄だけではない。貴様の悪行について断罪を…」
悪行ね。あの男爵令嬢、私を嵌めるつもりなのね。身の程知らずが。
「そこまでだ!」
私とアロ様の間に突然眩い光が。ああ、もう来てしまいましたのね。
「ひ、光の精霊王様!?」
「皆、ひれ伏せよ!」
光の精霊王…ルークス・フルゴス様が現れました。
「ルル…ずっとこの時を待っていた。婚約者さえいなければ、何も問題はないのだろう?私と共に来なさい。こんな男と違って、私は誠実だ。幸せにすると誓おう」
「ルークス様…」
「!?精霊王様、何故そのような卑劣な女を!」
「うるさい、愚鈍」
ルークス様はアホなことをのたまうアロ様のすぐ横、ドロースス男爵令嬢の逆側に稲妻を落とします。
「ひっ…」
「その女がそなたに申した虐めとやらは全て虚偽である。私のルルはそのような真似は一切していない。光の精霊王の名に誓おう」
「なっ…ロロ?」
「…」
お可哀想に、ドロースス男爵令嬢は真っ青になって震えています。何も言えませんわよね。本当、お可哀想。
「さあ、ルル。あいつが来る前に行こうか」
「まあ、待て。そう急ぐな」
今度は私の隣に闇の霧が発生します。
「…!?」
「魔王!魔王だ!逃げろー!」
魔王…ウェヌストゥス・オプスクーリタース様が現れました。みんなが逃げ惑い、会場はもぬけの殻に。
「ウェヌス…いい加減にルルは諦めてくれ」
「なんだよ、ルルはルーだけのものじゃないだろ」
二人は私を挟んで睨み合います。
「ルルはどうしたい?」
「ルーより俺の方がいいよな?」
「…とりあえず、家に帰って両親と兄と相談したいですわ」
「じゃあ俺が!」
「いや、私が送って行こう」
「もう、お二人とも、転移魔法で自分で帰れますわ」
過保護なんだから。それとも私と一緒に居たいだけ?
「罪な子だね、ルルは。光の精霊王である私と、魔王であるウェヌスを手玉に取るなんて」
「でも、そういうところも好きだぜ」
アロ様に捨てられたせいで、困ったお二人に求婚されることになってしまいましたわ。
もうどうにでもなーれ!
はじめまして、御機嫌よう。プルーム・メンサロトゥンダと申します。公爵令嬢です。学園の卒業パーティーに出席をしている…のですが。
「プルーム・メンサロトゥンダ!貴様との婚約は破棄させて貰おう!」
婚約者であるアッロガーンス・パラディースス第一王子殿下がなにかほざいていらっしゃいます。貴方、うちが後ろ盾にならなければ立太子出来ないお立場なのをわかっていらっしゃいます?
「そしてここにいる、ドロースス・ヒストリアと婚約し、二人で国を盛り立てていく!」
その隣で勝ち誇った顔をしているのはドロースス男爵令嬢。ああ、だめですわ。絶対立太子出来ないですわね。大方玉の輿狙いなんでしょうけれど、アロ様が貴女の家の婿養子になるだけですわよ。この国には正妃陛下の御子であり、優秀な第二王子殿下がいるんですもの。まあ、いいですわ。
「そうですか。わかりましたわ」
「…?ふん、やけに大人しいな。まあいい。話は婚約破棄だけではない。貴様の悪行について断罪を…」
悪行ね。あの男爵令嬢、私を嵌めるつもりなのね。身の程知らずが。
「そこまでだ!」
私とアロ様の間に突然眩い光が。ああ、もう来てしまいましたのね。
「ひ、光の精霊王様!?」
「皆、ひれ伏せよ!」
光の精霊王…ルークス・フルゴス様が現れました。
「ルル…ずっとこの時を待っていた。婚約者さえいなければ、何も問題はないのだろう?私と共に来なさい。こんな男と違って、私は誠実だ。幸せにすると誓おう」
「ルークス様…」
「!?精霊王様、何故そのような卑劣な女を!」
「うるさい、愚鈍」
ルークス様はアホなことをのたまうアロ様のすぐ横、ドロースス男爵令嬢の逆側に稲妻を落とします。
「ひっ…」
「その女がそなたに申した虐めとやらは全て虚偽である。私のルルはそのような真似は一切していない。光の精霊王の名に誓おう」
「なっ…ロロ?」
「…」
お可哀想に、ドロースス男爵令嬢は真っ青になって震えています。何も言えませんわよね。本当、お可哀想。
「さあ、ルル。あいつが来る前に行こうか」
「まあ、待て。そう急ぐな」
今度は私の隣に闇の霧が発生します。
「…!?」
「魔王!魔王だ!逃げろー!」
魔王…ウェヌストゥス・オプスクーリタース様が現れました。みんなが逃げ惑い、会場はもぬけの殻に。
「ウェヌス…いい加減にルルは諦めてくれ」
「なんだよ、ルルはルーだけのものじゃないだろ」
二人は私を挟んで睨み合います。
「ルルはどうしたい?」
「ルーより俺の方がいいよな?」
「…とりあえず、家に帰って両親と兄と相談したいですわ」
「じゃあ俺が!」
「いや、私が送って行こう」
「もう、お二人とも、転移魔法で自分で帰れますわ」
過保護なんだから。それとも私と一緒に居たいだけ?
「罪な子だね、ルルは。光の精霊王である私と、魔王であるウェヌスを手玉に取るなんて」
「でも、そういうところも好きだぜ」
アロ様に捨てられたせいで、困ったお二人に求婚されることになってしまいましたわ。
もうどうにでもなーれ!
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