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ただの悪役令嬢だったのに前世チートのせいで聖王陛下の妃になっちゃいました
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「ルーナティナ・ノートラス!貴様との婚約は破棄させてもらう!そして今ここで、僕の愛しいリリアベル・ノエルとの婚約を宣言する!」
学園の卒業パーティーの席で、いきなり私にそう突きつけるのはレオナルド・ド・ブルボン王太子殿下。…まあ、こうなることは知っていましたけれど。シナリオ通りね。
「承知いたしました」
えっ、という顔をするリリアベル様と殿下。私が何か言ってくると思っていたのね。残念ですが、ここからはシナリオ通りには行きませんわ。
「ま、待て、貴様の断罪を…」
「婚約者として至らなかった私を身分剥奪の上聖王都の神殿に送られるのでしょう?」
またえっ、て表情。仮にも王太子殿下とその婚約者がしていい表情ではありませんわよ。
「そ、そうだ。だが貴様が婚約者として至らなかったからだけではなく…」
「では身分剥奪された私はもう貴族ではありませんので、これで失礼致しますわ」
「ちょっとま…」
「それでは皆様、ご機嫌よう」
最後に綺麗にカーテシーを決め、お城を後にする。屋敷に帰るとすぐに、いつ婚約破棄されてもいいよう元々用意していた荷物を持って聖王都の神殿へ向かう。両親と兄に挨拶?必要ない。こうなることを初めから知っていた私は、すでに別れの挨拶は済ませている。むしろ、早く出て行かないと家族にまで被害がいく恐れがある。ああ、何故知っていたか?簡単だ。私は所謂転生者。前世遊んでいたこの乙女ゲームの世界に異世界転生したのだ。…悪役令嬢として。まあ、生まれ変わってすぐはよりにもよって悪役令嬢とは…と絶望していたものの、すぐに諦めの境地に達した。幸いにして追放先は聖王都の神殿だ。まだましまだまし。悪役令嬢としての役割は果たしたし、これからは前世チートで自由に生きるぞー!
前世チートというのは所謂言語能力。といってもなんてことはない。この世界における神代。つまり神が天に戻る前。神が地上に留まっていた頃の言語は日本語なのだ。そして聖王都の修道女の仕事の中で一番大切な仕事は、神代の言語の翻訳。本来は神官の仕事なのだが、聖王都の神殿は神殿兼修道院なので修道女もそれに関われる。というか関わらせられる。もちろん、最終的には聖王陛下自らそれをチェックしてから、神に関する記述のみ公に公表されるのだが。しかし、毎日のノルマの翻訳の仕事さえこなせば、割と自由な時間が出来るのだ。趣味の恋愛小説を読みまくる時間がたくさん出来る。うん、ラッキー!
ということで早速聖王都の神殿の門を叩く。
「はい、ルーナティナ様ですね。こちらへどうぞ」
「はい、これからお世話になります」
…驚いた。外見も立派な神殿だったが、中身は目が点になるほど豪華絢爛。さすが聖王都の神殿。聖王陛下がいるだけあって寄付金もものすごいのだろう。
「王太子殿下に振り回されて、貴女も大変でしたねぇ」
修道女の一人が言う。
「いえ、わかっていたことですから」
「あら、お強い。でも、安心してくださいね。この神殿では、どのような事情のある修道女も、平等に扱われますから」
「ありがとうございます。私も修道女の一人として頑張ります」
「ええ、ええ、では早速浄化の儀を行いましょう」
後は地獄の時間だった。ひたすら俗世の穢れを禊がされた。デトックスティーをひたすら飲まされて色々なものを排出させられ、何時間も特殊な匂いのするお風呂に入れられ、睡眠をとらず今翻訳されている神代の言語の中の神に関する記述をひたすら読まされた。それを続けること一週間。ようやく解放された…。辛かった…。
「では、今日から修道女の仕事をしていただきます」
「はい」
最初は簡単な仕事ばかりだった。神に関する記述がない、神代の簡単な言語を訳するところからスタートしたが、私は前世チートで神代古語用辞書も使わずにさらっと時間をかけずに翻訳した。しかししばらくすると、それを見ていた他の修道女から、神官に話が行き、神官から見てもちょっと難しいらしい神代の言語の翻訳を任された。しかしそれもさらっと時間をかけずに翻訳した。するとそれが神官長の元まで話が行き、神官長でも梃子摺るような神代の言語の翻訳も任された。それも神に関する記述のあるものを。しかし私はそれもさらっと時間をかけずに翻訳した。当然だ。前世の母国語だもの。
そして。
神殿に来て数日が過ぎ、私の翻訳の最終的なチェックをしていた聖王陛下自ら、私に会いに来た。
「おい、お前」
「は、はい、聖王陛下」
最敬礼をし、ひたすらプレッシャーに耐える。
「名前は?」
「ルーナティナ・ノートラスです」
「ルナか!古語の月という神の別名から取ったのか!」
この世界には星はあれども月は一年に一度しか顔を出さない。月という神は天に戻ってしまったそうだ。
「天才である我が一番弟子に相応しい名だな!」
「え」
天才?…一番弟子?
「知っているだろうが、俺はソレイユ・スリールドンジュ。この聖王都の主人であり、聖王である!名は、お前ならわかると思うが。この地上に唯一残った神、太陽の別名から取った!」
「は、はい、存じ上げております」
「うん。よし、ますます気に入った!お前、今日から神官な!」
…え?
「そして俺の一番弟子にする!」
「はっ…はい!?」
あんまりにもいきなりな決定に驚く。というか、神殿の神官になると色々と面倒くさい…。私は趣味の恋愛小説を読みまくる時間が欲しいだけなのに、まさかそれがこんな面倒ごとに発展するとは…。
「あの、聖王陛下」
「うん?なんだ?」
「わ、私のような新参の修道女が神官に、しかも聖王陛下の一番弟子になるというのはあまりにも烏滸がましいといいますか、恐れ多いといいますか…」
「大丈夫だ!俺は気にしないし、俺の決定に異議を唱える者などこの神殿にはいない!安心しろ!」
あ、これ、逃げられないやつ。
「それに、神殿や神官といってもそんなに堅苦しいものではない。神官同士なら結婚も認められるし、なんならこの聖王ソレイユとだって結婚出来るぞ!」
えー!
「聖王陛下、さすがにそれは…」
「なんだ?俺に不満でもあるのか?」
「い、いえ、ないです…」
聖王陛下はまだ二十歳。見目も麗しく、やや俺様で尊大な方だが、それでいて慈悲深く愛情深い。特に懐に入れた人には甘い。聖王陛下に不満はない。聖王陛下に不満はないが…。
「そうだろうそうだろう!じゃあ、今日から神官で俺の一番弟子な!」
「はい…」
…聖王陛下に負けました。
ー…
聖王陛下の一番弟子になってから一年。聖王陛下はすっかり私に激甘である。今まで辞書なしでは自分しかまともに理解出来なかった神代の言語を、完璧に理解している私を気に入ってくれたらしい。魔法やら結界やら治癒やら祈りやら奇跡の使い方すら教えてもらった。
それだけではなく、溺愛されている。やれ、今日は俗世に戻ってみようと手を引かれて平民の住む街に繰り出してみたり、やれ、今日はピクニックでもどうだと神殿の中庭で一緒にランチを食べたり、やれ、今日はお菓子を献上されたから一緒に食べようと誘われたり、本当に大切にされている。
「ルナ!今日は天に戻られた神、月が年に一度地上に戻られる日だ!お前の名の由来でもある神だ!一緒に見に行くぞ!」
今日は夕方に、いきなりそう誘われた。
「はい、聖王陛下」
「ほら、早く早く!」
私の手を引き、神殿の一番高く見晴らしの良い部屋へ向かう聖王陛下は歳より少し幼く見える。
「…わあ」
ちょうど、日が沈み月が出た頃だった。月を見るなんて、去年ぶり。
「なあ、ルナ」
「はい、聖王陛下」
「今は、レイと呼んでくれ」
「…はい、レイ様」
本当は、無礼なのだけれど。聖王陛下はいつになく真剣な表情で。だから、私は今だけレイ様と呼ぶことにした。
「…月が、綺麗だな」
…聖王陛下は、真剣な表情のまま。真っ直ぐに私を見つめてくる。お前なら、意味がわかるだろう。そう言われた気がした。
「あなたとなら死んでもいいわ」
それが、私からの心からの返事だった。
「…!ルナ!」
聖王陛下が抱きしめてくる。苦しい。でも、嬉しい。
「大切にする」
「約束ですよ?」
「ああ、約束だ」
こうして悪役令嬢として王太子に捨てられ修道女になったはずの私は、神官になり聖王陛下の妃となりました。
幸せとは案外、意外なところに転がっているもののようです。
学園の卒業パーティーの席で、いきなり私にそう突きつけるのはレオナルド・ド・ブルボン王太子殿下。…まあ、こうなることは知っていましたけれど。シナリオ通りね。
「承知いたしました」
えっ、という顔をするリリアベル様と殿下。私が何か言ってくると思っていたのね。残念ですが、ここからはシナリオ通りには行きませんわ。
「ま、待て、貴様の断罪を…」
「婚約者として至らなかった私を身分剥奪の上聖王都の神殿に送られるのでしょう?」
またえっ、て表情。仮にも王太子殿下とその婚約者がしていい表情ではありませんわよ。
「そ、そうだ。だが貴様が婚約者として至らなかったからだけではなく…」
「では身分剥奪された私はもう貴族ではありませんので、これで失礼致しますわ」
「ちょっとま…」
「それでは皆様、ご機嫌よう」
最後に綺麗にカーテシーを決め、お城を後にする。屋敷に帰るとすぐに、いつ婚約破棄されてもいいよう元々用意していた荷物を持って聖王都の神殿へ向かう。両親と兄に挨拶?必要ない。こうなることを初めから知っていた私は、すでに別れの挨拶は済ませている。むしろ、早く出て行かないと家族にまで被害がいく恐れがある。ああ、何故知っていたか?簡単だ。私は所謂転生者。前世遊んでいたこの乙女ゲームの世界に異世界転生したのだ。…悪役令嬢として。まあ、生まれ変わってすぐはよりにもよって悪役令嬢とは…と絶望していたものの、すぐに諦めの境地に達した。幸いにして追放先は聖王都の神殿だ。まだましまだまし。悪役令嬢としての役割は果たしたし、これからは前世チートで自由に生きるぞー!
前世チートというのは所謂言語能力。といってもなんてことはない。この世界における神代。つまり神が天に戻る前。神が地上に留まっていた頃の言語は日本語なのだ。そして聖王都の修道女の仕事の中で一番大切な仕事は、神代の言語の翻訳。本来は神官の仕事なのだが、聖王都の神殿は神殿兼修道院なので修道女もそれに関われる。というか関わらせられる。もちろん、最終的には聖王陛下自らそれをチェックしてから、神に関する記述のみ公に公表されるのだが。しかし、毎日のノルマの翻訳の仕事さえこなせば、割と自由な時間が出来るのだ。趣味の恋愛小説を読みまくる時間がたくさん出来る。うん、ラッキー!
ということで早速聖王都の神殿の門を叩く。
「はい、ルーナティナ様ですね。こちらへどうぞ」
「はい、これからお世話になります」
…驚いた。外見も立派な神殿だったが、中身は目が点になるほど豪華絢爛。さすが聖王都の神殿。聖王陛下がいるだけあって寄付金もものすごいのだろう。
「王太子殿下に振り回されて、貴女も大変でしたねぇ」
修道女の一人が言う。
「いえ、わかっていたことですから」
「あら、お強い。でも、安心してくださいね。この神殿では、どのような事情のある修道女も、平等に扱われますから」
「ありがとうございます。私も修道女の一人として頑張ります」
「ええ、ええ、では早速浄化の儀を行いましょう」
後は地獄の時間だった。ひたすら俗世の穢れを禊がされた。デトックスティーをひたすら飲まされて色々なものを排出させられ、何時間も特殊な匂いのするお風呂に入れられ、睡眠をとらず今翻訳されている神代の言語の中の神に関する記述をひたすら読まされた。それを続けること一週間。ようやく解放された…。辛かった…。
「では、今日から修道女の仕事をしていただきます」
「はい」
最初は簡単な仕事ばかりだった。神に関する記述がない、神代の簡単な言語を訳するところからスタートしたが、私は前世チートで神代古語用辞書も使わずにさらっと時間をかけずに翻訳した。しかししばらくすると、それを見ていた他の修道女から、神官に話が行き、神官から見てもちょっと難しいらしい神代の言語の翻訳を任された。しかしそれもさらっと時間をかけずに翻訳した。するとそれが神官長の元まで話が行き、神官長でも梃子摺るような神代の言語の翻訳も任された。それも神に関する記述のあるものを。しかし私はそれもさらっと時間をかけずに翻訳した。当然だ。前世の母国語だもの。
そして。
神殿に来て数日が過ぎ、私の翻訳の最終的なチェックをしていた聖王陛下自ら、私に会いに来た。
「おい、お前」
「は、はい、聖王陛下」
最敬礼をし、ひたすらプレッシャーに耐える。
「名前は?」
「ルーナティナ・ノートラスです」
「ルナか!古語の月という神の別名から取ったのか!」
この世界には星はあれども月は一年に一度しか顔を出さない。月という神は天に戻ってしまったそうだ。
「天才である我が一番弟子に相応しい名だな!」
「え」
天才?…一番弟子?
「知っているだろうが、俺はソレイユ・スリールドンジュ。この聖王都の主人であり、聖王である!名は、お前ならわかると思うが。この地上に唯一残った神、太陽の別名から取った!」
「は、はい、存じ上げております」
「うん。よし、ますます気に入った!お前、今日から神官な!」
…え?
「そして俺の一番弟子にする!」
「はっ…はい!?」
あんまりにもいきなりな決定に驚く。というか、神殿の神官になると色々と面倒くさい…。私は趣味の恋愛小説を読みまくる時間が欲しいだけなのに、まさかそれがこんな面倒ごとに発展するとは…。
「あの、聖王陛下」
「うん?なんだ?」
「わ、私のような新参の修道女が神官に、しかも聖王陛下の一番弟子になるというのはあまりにも烏滸がましいといいますか、恐れ多いといいますか…」
「大丈夫だ!俺は気にしないし、俺の決定に異議を唱える者などこの神殿にはいない!安心しろ!」
あ、これ、逃げられないやつ。
「それに、神殿や神官といってもそんなに堅苦しいものではない。神官同士なら結婚も認められるし、なんならこの聖王ソレイユとだって結婚出来るぞ!」
えー!
「聖王陛下、さすがにそれは…」
「なんだ?俺に不満でもあるのか?」
「い、いえ、ないです…」
聖王陛下はまだ二十歳。見目も麗しく、やや俺様で尊大な方だが、それでいて慈悲深く愛情深い。特に懐に入れた人には甘い。聖王陛下に不満はない。聖王陛下に不満はないが…。
「そうだろうそうだろう!じゃあ、今日から神官で俺の一番弟子な!」
「はい…」
…聖王陛下に負けました。
ー…
聖王陛下の一番弟子になってから一年。聖王陛下はすっかり私に激甘である。今まで辞書なしでは自分しかまともに理解出来なかった神代の言語を、完璧に理解している私を気に入ってくれたらしい。魔法やら結界やら治癒やら祈りやら奇跡の使い方すら教えてもらった。
それだけではなく、溺愛されている。やれ、今日は俗世に戻ってみようと手を引かれて平民の住む街に繰り出してみたり、やれ、今日はピクニックでもどうだと神殿の中庭で一緒にランチを食べたり、やれ、今日はお菓子を献上されたから一緒に食べようと誘われたり、本当に大切にされている。
「ルナ!今日は天に戻られた神、月が年に一度地上に戻られる日だ!お前の名の由来でもある神だ!一緒に見に行くぞ!」
今日は夕方に、いきなりそう誘われた。
「はい、聖王陛下」
「ほら、早く早く!」
私の手を引き、神殿の一番高く見晴らしの良い部屋へ向かう聖王陛下は歳より少し幼く見える。
「…わあ」
ちょうど、日が沈み月が出た頃だった。月を見るなんて、去年ぶり。
「なあ、ルナ」
「はい、聖王陛下」
「今は、レイと呼んでくれ」
「…はい、レイ様」
本当は、無礼なのだけれど。聖王陛下はいつになく真剣な表情で。だから、私は今だけレイ様と呼ぶことにした。
「…月が、綺麗だな」
…聖王陛下は、真剣な表情のまま。真っ直ぐに私を見つめてくる。お前なら、意味がわかるだろう。そう言われた気がした。
「あなたとなら死んでもいいわ」
それが、私からの心からの返事だった。
「…!ルナ!」
聖王陛下が抱きしめてくる。苦しい。でも、嬉しい。
「大切にする」
「約束ですよ?」
「ああ、約束だ」
こうして悪役令嬢として王太子に捨てられ修道女になったはずの私は、神官になり聖王陛下の妃となりました。
幸せとは案外、意外なところに転がっているもののようです。
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