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逆ハーレムを叩きのめしたらヒロインとして持ち上げられました
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私の学園には、勘違い逆ハーレムバカどもがいる。
はじめまして、私はエレナ・スミュール。伯爵令嬢です!貴族の通う学園に通っているのですが…。
「エリズ、今日も君は美しい…」
「いつまでも俺達にその笑顔を見せておくれ」
「ああ、エリズ。お前がそんな仕事をする必要はない。おい、お前たち、この仕事を片付けておけ」
「エリズ、よかったらこの花束を受け取ってくれるかい?」
「ああエリズ、愛しているよ」
悲しいながら、この学園の生徒会は腐っている。私も生徒会役員なのですが、勘違い逆ハーレムバカどものせいであり得ないほどの仕事量を押し付けられている。そして当の本人達はいちゃいちゃらぶらぶ。見るに耐えない。ふざけるなというものです。しかし相手は男爵令嬢のイリザベットゥ様以外高位貴族達。逆ハーレムメンバー以外の誰もがフラストレーションを溜めつつも何も言えなかった。
しかしある日、私はついに切れた。
「おいお前、この仕事やっておいてくれ」
「えっ…いや、あの、他にも仕事が溜まってて」
「…ったく、使えないな」
私はその瞬間、公爵令息であるアルフレッド様に足蹴りを喰らわせた。所謂金的である。
「…っ!何をする!」
股間を押さえ、プルプルと震えながらも私に対して怒ってくるアルフレッド様。いやお前こそふざけるなよ?
「何をするはこちらのセリフです!生徒会役員としての仕事は一切放棄して私達に丸投げ。ヒロイン…じゃない、イリザベットゥ様にばかり媚を売って!貴方方こそおかしいんじゃないですか!?」
私が叫ぶと流石に罪悪感も少しくらいあったのか、騎士団長令息のルーク様、魔術師団長令息のギルベルト様、公爵令息のアルフレッド様、王太子のマクシム様、侯爵令息のエマニュエル様は黙った。唯一イリザベットゥ様は私に対してそんな酷い言い方しないでください!みんなはただ私のために…!とか言ってきたがそもそもそれがおかしいんだよ。
「そもそも貴女。生徒会役員じゃないのになんで当然のようにここに居座ってるんです?」
「えっ」
「手伝いにきてくれてるなら百歩譲って認めましょう。でも実際には、公爵令息様達とらぶらぶいちゃいちゃして、むしろ公爵令息…アルフレッド様達の仕事の邪魔しかしてないですよね?そのせいで下っ端の私達に仕事が押し付けられているのですが?」
「そ、それは…」
「みなさん、本当にこのご令嬢が優しく可憐で守ってあげなきゃいけない人だと思います?私達に仕事が押し付けられてもそれを抗議しない人が?優しい?たしかに見た目は可憐ですけどどう考えても性格ブスですよね?何考えているんですか?」
「わ、私達は彼女の優しさで救われたんだ!それを性格ブスとはなんだ!」
はぁー、とため息を吐く。ここまで言ってもまだわからないか。
「そりゃあ傷心中の身で、甘く優しい言葉をかけられたら騙される気持ちもわかりますけれど。一度ちゃんと今のご自分の状況を客観的に見てくださいな。では私は事務作業があるので失礼します」
話はまだ終わっていないぞ!と喧嘩を売られたが無視。知らない知らない。
ー…
あれから数週間。アルフレッド様達は冷静に自分の状況を省みてイリザベットゥ様との距離を置きはじめた。
そして何故か、今度は私にアプローチをかけてきている。
「レナ、あの時君が進言してくれなかったら今頃どうなっていたか…」
「レナのお陰で俺達は更生できた」
「ああ、レナ。この仕事は俺がやろう。いつも頼ってしまって、すまなかったな」
「レナ、よかったら少しお茶でも飲んで休まない?僕達も仕事を頑張るからさ」
「ああレナ、愛しているよ」
とりあえず仕事を他の人に押し付けなくなっただけマシですが、私、逆ハーレムとか興味がないのでやめてください。
はじめまして、私はエレナ・スミュール。伯爵令嬢です!貴族の通う学園に通っているのですが…。
「エリズ、今日も君は美しい…」
「いつまでも俺達にその笑顔を見せておくれ」
「ああ、エリズ。お前がそんな仕事をする必要はない。おい、お前たち、この仕事を片付けておけ」
「エリズ、よかったらこの花束を受け取ってくれるかい?」
「ああエリズ、愛しているよ」
悲しいながら、この学園の生徒会は腐っている。私も生徒会役員なのですが、勘違い逆ハーレムバカどものせいであり得ないほどの仕事量を押し付けられている。そして当の本人達はいちゃいちゃらぶらぶ。見るに耐えない。ふざけるなというものです。しかし相手は男爵令嬢のイリザベットゥ様以外高位貴族達。逆ハーレムメンバー以外の誰もがフラストレーションを溜めつつも何も言えなかった。
しかしある日、私はついに切れた。
「おいお前、この仕事やっておいてくれ」
「えっ…いや、あの、他にも仕事が溜まってて」
「…ったく、使えないな」
私はその瞬間、公爵令息であるアルフレッド様に足蹴りを喰らわせた。所謂金的である。
「…っ!何をする!」
股間を押さえ、プルプルと震えながらも私に対して怒ってくるアルフレッド様。いやお前こそふざけるなよ?
「何をするはこちらのセリフです!生徒会役員としての仕事は一切放棄して私達に丸投げ。ヒロイン…じゃない、イリザベットゥ様にばかり媚を売って!貴方方こそおかしいんじゃないですか!?」
私が叫ぶと流石に罪悪感も少しくらいあったのか、騎士団長令息のルーク様、魔術師団長令息のギルベルト様、公爵令息のアルフレッド様、王太子のマクシム様、侯爵令息のエマニュエル様は黙った。唯一イリザベットゥ様は私に対してそんな酷い言い方しないでください!みんなはただ私のために…!とか言ってきたがそもそもそれがおかしいんだよ。
「そもそも貴女。生徒会役員じゃないのになんで当然のようにここに居座ってるんです?」
「えっ」
「手伝いにきてくれてるなら百歩譲って認めましょう。でも実際には、公爵令息様達とらぶらぶいちゃいちゃして、むしろ公爵令息…アルフレッド様達の仕事の邪魔しかしてないですよね?そのせいで下っ端の私達に仕事が押し付けられているのですが?」
「そ、それは…」
「みなさん、本当にこのご令嬢が優しく可憐で守ってあげなきゃいけない人だと思います?私達に仕事が押し付けられてもそれを抗議しない人が?優しい?たしかに見た目は可憐ですけどどう考えても性格ブスですよね?何考えているんですか?」
「わ、私達は彼女の優しさで救われたんだ!それを性格ブスとはなんだ!」
はぁー、とため息を吐く。ここまで言ってもまだわからないか。
「そりゃあ傷心中の身で、甘く優しい言葉をかけられたら騙される気持ちもわかりますけれど。一度ちゃんと今のご自分の状況を客観的に見てくださいな。では私は事務作業があるので失礼します」
話はまだ終わっていないぞ!と喧嘩を売られたが無視。知らない知らない。
ー…
あれから数週間。アルフレッド様達は冷静に自分の状況を省みてイリザベットゥ様との距離を置きはじめた。
そして何故か、今度は私にアプローチをかけてきている。
「レナ、あの時君が進言してくれなかったら今頃どうなっていたか…」
「レナのお陰で俺達は更生できた」
「ああ、レナ。この仕事は俺がやろう。いつも頼ってしまって、すまなかったな」
「レナ、よかったら少しお茶でも飲んで休まない?僕達も仕事を頑張るからさ」
「ああレナ、愛しているよ」
とりあえず仕事を他の人に押し付けなくなっただけマシですが、私、逆ハーレムとか興味がないのでやめてください。
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