君が僕に心をくれるなら僕は君に全てをあげよう

下菊みこと

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恋バナ

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「お邪魔しまーす!」

「ナギさんおはようございますー!」

「コトハちゃんきたよー!」

「お邪魔します」

みんなが来てくれて、兄様と一緒にお出迎えする。

「はい、いらっしゃい」

「みんなおはよー!」

「ナギさん、これお母さんが」

「あ、私も!お母さんがナギさんに渡せって」

「私も!これお母さんがどうぞって」

みんながお菓子を渡してくれる。

「ふふ、みんなありがとう」

「ナギさん、これおばあちゃんが」

「ん、マミもありがとうね」

全員から兄様がお菓子を受け取って、リビングでみんなで教科書とノートを広げる。

そこに兄様が、ジュースとお菓子を出してくれた。

「好きなタイミングで休憩取りながらやりなよ。詰め込みすぎも息が詰まるからね」

「ナギさんありがとう!」

「お勉強会とはいえ、女子会みたいなものだろうし僕は部屋に引っ込んでるよ」

「はーい!!!」

「いつでも混ざりに来てくださいねー!」

そしてお勉強会が始まった。

最初はみんなで真面目にお勉強をして、教えあったりして楽しくお勉強会をしていた…けど、途中から段々と女子会に移行し始めた。

「このお菓子美味しー」

「このプリンもなかなか…」

「あー、ジュースが疲れた頭に染みるー」

「お勉強だいぶ頑張ったからね」

「休憩休憩ー」

お菓子をみんなで食べて、休憩。

「ねえねえ、ところでみんなって好きな人いる?」

「えー、ここで聞くー?」

「いいじゃんいいじゃん、私はナギさんが好き!」

「ナギさんいいよねー!」

「かっこいいよねー!」

いつのまにか恋バナになっていた。

「マミちゃんはー?」

「私は…二組の黒川くん…」

マミちゃんの目が泳いでる。

多分適当に言ってるなマミちゃん。

「かっこいいよねー!私は三組の西野くん!」

「私は同じクラスの陸くん!」

「陸くんいいよねー!コトハちゃんは?」

「え、あー…」

これは答えないとダメなやつかな…好きな人とかまだいないよ…。

「…えーっと」

「やっぱりナギさんとか?」

「え」

「たしかナギさんって従兄だよね?従兄なら結婚できるもんねー!」

「…うん!お兄さんが好き!」

ということにしておこう!!!

「きゃー!素敵ー!」

「でもちょっとインモラルー!」

「あはは…」

たしかにインモラルかな。

「ところで、お勉強会は?」

「あ」

「そろそろお菓子も尽きたしまた勉強しよー!」

「おー!」

マミちゃんが話を逸らしてくれてなんとかなった。

さっきの会話、兄様の部屋に聞こえてないといいけど…照れちゃうし恥ずかしいな…。
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