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皇太子殿下からダンスのパートナーに誘われました
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ナタリーと昨日話をしてようやく自分の気持ちに気付いた私は、今日クリス様に当たって砕けろの気持ちでダンスパーティーのパートナーとしてお誘いし告白をしようと思っています。
登校して早々に、クリス様のクラスに行ってクリス様を探します。
「ご機嫌よう、みんな。…あれ?エレナ、どうしたの?僕のクラスにいるなんて珍しいね」
優しく微笑んでくださるクリス様。勇気を出して声をかけます。
「ご機嫌よう、クリス様。ご相談がありますので、少し空き教室で二人きりになれませんか?」
「もちろんいいとも!じゃあ行こうか」
「はい!」
クリス様と一緒に空き教室に入ります。クリス様は私から話すのを待ってくださいます。何度か深呼吸をして呼吸を整えて、でもいざ告白をするとなるとすごく苦しくて声が上ずって舌を噛んでしまいました。
「く、クリス様、ダンスパーティーのパートナーの件でっ!」
「エレナ、大丈夫かい?」
「だ、大丈夫です」
もう一度深呼吸をしようとしたタイミングで、クリス様が仰られました。
「そうそう。そのダンスパーティーのパートナーの件なのだけど、良かったら僕にエスコートを任せてもらえない?」
「…え?」
私はキャパオーバーになり頭が真っ白です。
「エレナ?…エレナ、大丈夫?」
「は、はい」
クリス様に問われて、壊れた人形のように何度も何度も頷きます。
「返事を聞かせてくれるかい?」
「で、でも、好きな子を誘うって…」
私の言葉ににこりと微笑むクリス様。それって、そういうことですか?でも、ならなんで好きと言ってくださらないんでしょうか?
そこまで考えて思い当たります。そう、ダンスパーティーでロマンチックなプロポーズ。たしかそんな予定のはず。つまり、そのためにクリス様は私にダンスパーティーのパートナーのお誘いをしてくださっているのかも。じ、自意識過剰でしょうか…いやでもそうとしか思えないです。
「く、クリス様…」
「うん」
「私は…クリス様が良いです…」
目を逸らしてしまわないよう、意識を強く持って。色々な感情がぐちゃぐちゃの中で、涙がこぼれ落ちないようにぐっと堪えながら必死に想いを伝える。プロポーズしてくれると信じて、決定的な言葉は避けながら。
クリス様はびっくりした表情で、でも次の瞬間には最上級の蕩けるような笑顔を向けてくれました。
登校して早々に、クリス様のクラスに行ってクリス様を探します。
「ご機嫌よう、みんな。…あれ?エレナ、どうしたの?僕のクラスにいるなんて珍しいね」
優しく微笑んでくださるクリス様。勇気を出して声をかけます。
「ご機嫌よう、クリス様。ご相談がありますので、少し空き教室で二人きりになれませんか?」
「もちろんいいとも!じゃあ行こうか」
「はい!」
クリス様と一緒に空き教室に入ります。クリス様は私から話すのを待ってくださいます。何度か深呼吸をして呼吸を整えて、でもいざ告白をするとなるとすごく苦しくて声が上ずって舌を噛んでしまいました。
「く、クリス様、ダンスパーティーのパートナーの件でっ!」
「エレナ、大丈夫かい?」
「だ、大丈夫です」
もう一度深呼吸をしようとしたタイミングで、クリス様が仰られました。
「そうそう。そのダンスパーティーのパートナーの件なのだけど、良かったら僕にエスコートを任せてもらえない?」
「…え?」
私はキャパオーバーになり頭が真っ白です。
「エレナ?…エレナ、大丈夫?」
「は、はい」
クリス様に問われて、壊れた人形のように何度も何度も頷きます。
「返事を聞かせてくれるかい?」
「で、でも、好きな子を誘うって…」
私の言葉ににこりと微笑むクリス様。それって、そういうことですか?でも、ならなんで好きと言ってくださらないんでしょうか?
そこまで考えて思い当たります。そう、ダンスパーティーでロマンチックなプロポーズ。たしかそんな予定のはず。つまり、そのためにクリス様は私にダンスパーティーのパートナーのお誘いをしてくださっているのかも。じ、自意識過剰でしょうか…いやでもそうとしか思えないです。
「く、クリス様…」
「うん」
「私は…クリス様が良いです…」
目を逸らしてしまわないよう、意識を強く持って。色々な感情がぐちゃぐちゃの中で、涙がこぼれ落ちないようにぐっと堪えながら必死に想いを伝える。プロポーズしてくれると信じて、決定的な言葉は避けながら。
クリス様はびっくりした表情で、でも次の瞬間には最上級の蕩けるような笑顔を向けてくれました。
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