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面白い子を見つけたかもしれない
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僕はクリストフ・リュシアン。リュシアン帝国の皇太子にして、今はリュシアン学園の生徒会長。皇族の中でも優秀な方で、文武両道と言われる。学園内でも成績は常にトップを走っている。
そんな僕は〝婚約者を定めるのはリュシアン学園に入ってからにせよ〟との神託を受けたため、まだ婚約者がいない。そのせいで野心家の女の子達から毎日狙われている。媚薬を盛られそうになって毒味役が大変なことになることも多い。
そんな中でも、未来の皇后選びにリュシアン学園の女の子は皆把握している。
なのに、編入生の女の子。エレオノール・セヴランは、全くと言ってもいいほどに僕に媚を売ってこない。それどころか挨拶にすら来ない。まあ、来られても正直面倒くさいんだけど。
だから、一応念のため呼び出した。で、真意を聞いた。そうしたら〝せっかく、そんな神託が下ったなら…素敵な恋をして、愛する方と幸せになっていただきたいです〟だってさ。嘘でしょ。可愛すぎない?純粋過ぎる。
皇太子は、妃を恋では選べない。優秀な者を、利用価値のある者を選ぶ。彼女ほど優秀な人ならそれに気付かないはずはない。このリュシアン学園の編入試験を全問正解したのだから。そして、オーギュスティナ嬢とジェシカ嬢の話についていけるほど博識なのだから。
なのにそんなことを言う。しかも、僕が君に恋をしたら?君は僕を愛してくれるの?僕に愛されてくれる?と聞くと、万が一にもあり得ませんが、もしそうなったら…という前置きの後。
〝皇太子殿下のアピール次第かと〟だってさ。
…いや、面白すぎるでしょ、この子。
思わず笑った。そして気に入った。見た目は痩せ過ぎだからもうちょっと肉をつけてもらうとして。それ以外は顔も成績も充分。妃として問題なし。僕はこの子にロックオンすることにした。
エレナと呼び、クリス様と呼ばせる。本当はクリスって呼んで欲しいけれどね。頭を撫でようとするとエレナはびくりと震えた。誰にでもそうらしい。バレたら妃としては問題になるかな。これに関しては、追い追い対応が必要か。
まあとりあえず。優秀な上に後ろ盾もしっかりしている可愛くて面白い妃候補を見つけられて、神託に従って正解だったってことで。神よ、感謝します。今だけだけどね。
そんな僕は〝婚約者を定めるのはリュシアン学園に入ってからにせよ〟との神託を受けたため、まだ婚約者がいない。そのせいで野心家の女の子達から毎日狙われている。媚薬を盛られそうになって毒味役が大変なことになることも多い。
そんな中でも、未来の皇后選びにリュシアン学園の女の子は皆把握している。
なのに、編入生の女の子。エレオノール・セヴランは、全くと言ってもいいほどに僕に媚を売ってこない。それどころか挨拶にすら来ない。まあ、来られても正直面倒くさいんだけど。
だから、一応念のため呼び出した。で、真意を聞いた。そうしたら〝せっかく、そんな神託が下ったなら…素敵な恋をして、愛する方と幸せになっていただきたいです〟だってさ。嘘でしょ。可愛すぎない?純粋過ぎる。
皇太子は、妃を恋では選べない。優秀な者を、利用価値のある者を選ぶ。彼女ほど優秀な人ならそれに気付かないはずはない。このリュシアン学園の編入試験を全問正解したのだから。そして、オーギュスティナ嬢とジェシカ嬢の話についていけるほど博識なのだから。
なのにそんなことを言う。しかも、僕が君に恋をしたら?君は僕を愛してくれるの?僕に愛されてくれる?と聞くと、万が一にもあり得ませんが、もしそうなったら…という前置きの後。
〝皇太子殿下のアピール次第かと〟だってさ。
…いや、面白すぎるでしょ、この子。
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エレナと呼び、クリス様と呼ばせる。本当はクリスって呼んで欲しいけれどね。頭を撫でようとするとエレナはびくりと震えた。誰にでもそうらしい。バレたら妃としては問題になるかな。これに関しては、追い追い対応が必要か。
まあとりあえず。優秀な上に後ろ盾もしっかりしている可愛くて面白い妃候補を見つけられて、神託に従って正解だったってことで。神よ、感謝します。今だけだけどね。
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