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出会い〜ツガイ編
35話 ジレウス視点
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(side:ジレウス)
そして現在ーー
「っぉ、おー、起きたか」
(マズイマズイマズイマズイマズイマズイ!!)
彼の声に反応してカッと熱くなった身体を理性で何とか押さえつけ、
つとめて穏やかな声を意識して返答する。
コーキはー。
「あ、の。おはよう。
あのね?お、驚かないで、聞いて欲しい、んだけど……身体が、ね?
起きたらす、すごく大きくなってて……」
「(おう知ってるぅーー!!)そ、そうか。
まぁその、なんだ。人間誰しも成長するし、な?
急な成長に驚いたのかもしれんが、コーキは今成長期なんだろう!
気にすること、は」
やはり自身でも気付かぬ内に急成長した為、起きてかなり困惑したのだろう。
コーキがこんなにも不安に声を揺らしているのに俺の状態といったら!!
なんとか当たり障りのない(?)返答で彼を慰めようとしていると、
「それで…そ、その…
なんだか……んが、痛、くて」
「……あ?」
「だ、だからそのッッ!
ー……おちんちんも大っきくなって、痛い、の」
「ッッグゥゥ……!!」
(な、何ィィーー!!?)
もじもじと恥じらった声で告げられた言葉が脳に届いた時、
成長した彼がもじもじと素足を擦り合わせる姿をリアルに妄想してしまい、喉が干上がり唸りが止められなかった。
「っジレウス!?
あの、どうしたの?なんだかすごく苦しそうな呻き声が…もしかしてどこか痛いの!?」
「……問題、ない。
っいや、ないわけじゃない、が…大丈夫だ」
「で、でも!」
「だからコーキ…、絶対ドア開けんな」
「ー…え」
今ドアを開けられたら、姿を目にすれば、間違いなく襲う。
泣こうが喚こうが無理やり押さえ込んで、完膚なきまでに彼を犯すだろう。
それだけは、絶対に、駄目だ。
ぎりりと奥歯を噛み締めて、俺に姿を見せるなと告げれば。
彼は酷く悲しげな声で、
「……ごめん、ね。
僕なんかに心配、されたくないよね……」
「っ違ッッ!!」
泣きそうな声でそんなことを言うコーキに、
突き放したわけじゃない!と焦って否定の声をあげれば、
「でもやっぱりし、心配、だから…
僕、ギルドに行ってミルドさんに、声かけてくる、ね?
ぼ、僕のこれについてもなんかわかるかもしれないし…」
「!?」
己も発情した状態で、外に出る、だと!!?
成長した彼が発情したそれのまま外に出たら、秒で攫われて犯されるではないか!!?
他人に、コーキの姿が晒される?
汚される?
冗談じゃない!!
いっそそこらの馬の骨に手を出される位なら……!!
「……めだ」
「え?今何か」
「っ駄目だ……!!」
今まで開けられまいと必死に押さえていたドアを、
俺は壊さんばかりの勢いでバン!と開けた。
==========================================
短くてすんません。
視点を切り替えたかったもので……
そして現在ーー
「っぉ、おー、起きたか」
(マズイマズイマズイマズイマズイマズイ!!)
彼の声に反応してカッと熱くなった身体を理性で何とか押さえつけ、
つとめて穏やかな声を意識して返答する。
コーキはー。
「あ、の。おはよう。
あのね?お、驚かないで、聞いて欲しい、んだけど……身体が、ね?
起きたらす、すごく大きくなってて……」
「(おう知ってるぅーー!!)そ、そうか。
まぁその、なんだ。人間誰しも成長するし、な?
急な成長に驚いたのかもしれんが、コーキは今成長期なんだろう!
気にすること、は」
やはり自身でも気付かぬ内に急成長した為、起きてかなり困惑したのだろう。
コーキがこんなにも不安に声を揺らしているのに俺の状態といったら!!
なんとか当たり障りのない(?)返答で彼を慰めようとしていると、
「それで…そ、その…
なんだか……んが、痛、くて」
「……あ?」
「だ、だからそのッッ!
ー……おちんちんも大っきくなって、痛い、の」
「ッッグゥゥ……!!」
(な、何ィィーー!!?)
もじもじと恥じらった声で告げられた言葉が脳に届いた時、
成長した彼がもじもじと素足を擦り合わせる姿をリアルに妄想してしまい、喉が干上がり唸りが止められなかった。
「っジレウス!?
あの、どうしたの?なんだかすごく苦しそうな呻き声が…もしかしてどこか痛いの!?」
「……問題、ない。
っいや、ないわけじゃない、が…大丈夫だ」
「で、でも!」
「だからコーキ…、絶対ドア開けんな」
「ー…え」
今ドアを開けられたら、姿を目にすれば、間違いなく襲う。
泣こうが喚こうが無理やり押さえ込んで、完膚なきまでに彼を犯すだろう。
それだけは、絶対に、駄目だ。
ぎりりと奥歯を噛み締めて、俺に姿を見せるなと告げれば。
彼は酷く悲しげな声で、
「……ごめん、ね。
僕なんかに心配、されたくないよね……」
「っ違ッッ!!」
泣きそうな声でそんなことを言うコーキに、
突き放したわけじゃない!と焦って否定の声をあげれば、
「でもやっぱりし、心配、だから…
僕、ギルドに行ってミルドさんに、声かけてくる、ね?
ぼ、僕のこれについてもなんかわかるかもしれないし…」
「!?」
己も発情した状態で、外に出る、だと!!?
成長した彼が発情したそれのまま外に出たら、秒で攫われて犯されるではないか!!?
他人に、コーキの姿が晒される?
汚される?
冗談じゃない!!
いっそそこらの馬の骨に手を出される位なら……!!
「……めだ」
「え?今何か」
「っ駄目だ……!!」
今まで開けられまいと必死に押さえていたドアを、
俺は壊さんばかりの勢いでバン!と開けた。
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短くてすんません。
視点を切り替えたかったもので……
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