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第12話 アルファの巣に連れ込まれたベータ(3)
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この人、もしかして人を抱っこして運ぶのが好きなんだろうか。新は自分を両腕で抱き上げて、食堂まで運ぶ直樹にしがみつきながら考えた。
いくらアルファでも成人男性、それもベータを抱き上げて運ぶのは重いだろうに、全く平然とした顔で自分を運んでいる。そもそも朝食ができたと告げに来て昼近くまで寝室から出てこないって、使用人に示しがつかないと思うのに、どうして気にせずにいられるんだろう。
「俺、降ります」
「腰が抜けてるのに、どうやって歩くんだ」
「ゆっくりなら歩けます」
「お前を歩けなくしたのは俺だ。俺が責任をとる」
責任って。俺が「あなたにしか感じない体になってしまったから、責任をとってください」って言い出したら、どうするんだろう。そんなこと言われたら、「わかった」なんて言えないくせに。
そんなことを考えながらも、新は彼の腕の中から降りなかった。どうせ綺麗なオメガ女性が現れたら離婚を宣告されるんだ、もう少しだけこの人との新婚生活を味わいたい。
大人しくなった新に、直樹が「いい子だ」と声をかける。
違う。俺は全然いい子じゃない。あなたにふさわしい恋人なんて、一生現れなければいいと思ってるひどい人間だ。
新は聞こえなかったふりをして、直樹の肩に頭をもたせかけた。
うわ。
連れてこられた食堂の椅子に、そうっと座らされた新は、テーブルの上に並ぶ料理を見渡して、内心引いた。
テーブルには土鍋で炊かれたお粥をはじめ、超一流旅館の朝食もかくやという料理が並んでいる。
見ただけで、直樹が兄との新婚生活のために、発情期明け専門の料理人を雇ったのがわかった。炊きたての粥、汁物、茶碗蒸し、煮魚、野菜の炊き合わせ、どれも消化が良くて、栄養価の高いものばかりだ。
隣に座った直樹の手前、食べないわけにはいかなくて箸をつける。一口食べて美味しいと呟くと、直樹は「そうか」と顔を輝かせた。オメガである兄のための料理だとわかっていても、心尽くしの料理は美味しかった。
だけどこれは、俺のために用意された食事じゃない。
新は胸が塞がって、食事を飲み込めなくなった。ほんの少し食べて箸を置く。隣に座るアルファに「美味しくなかったのか」と真顔で尋ねられて、慌てて首を振る。
「まさか! とても美味しいです」
「それなら俺が食べさせてやる。口を開けて?」
使用人たちの前で、真剣に「お口あーん」をしようとする直樹に、新は真っ赤になった。二十四歳にもなったベータの男に、そんなことしようとするなんて、信じられない。
「あの、本当に美味しいです、けれどあまり食欲がないんです。ごめんなさい」
直樹が何か言いかけて、どこかが痛むかのように眉を寄せた。
「俺が無理をさせたからだな。すまない」
低い声で謝罪されて、新は目を見張った。使用人が聞いていないのを確認して、早口に囁く。
「あなたは悪くない。俺のほうこそすみません、昨夜は寝落ちしてしまって。俺は役立たずのベータなのに、こんなにも良くしてくださることに、心から感謝しています」
直樹は何か言おうとして口を開き、つぐんだ。しばらくしてから彼は絞り出すように言った。
「もう少し食べるんだ。いくらなんでも痩せすぎだ」
新は俯いた。
「……はい」
本当は自分なんて、このまま何も食べずに死んだほうがいいのに。
新は再度箸を取ると、美味しい食事を少しずつ口に運んだ。
朝食兼昼食が終わったところで、直樹は使用人たちを呼んだ。警備のものは交代でしか来られないが、それ以外の全員を並ばせる。
「新です。これから色々とお世話になると思いますが、よろしくお願いします」
できるだけ当たり障りない挨拶をして、深々と頭を下げる。頭を上げると直樹が新の肩を抱いて引き寄せ、使用人たちを見回しながら言った。
「新はベータで、俺の配偶者だ。中野グループを率いる中野家の御曹司だから、誘拐の危険性が高い。そのつもりで皆には気をつけてもらいたい」
警備の人間は中野家を知っているのだろう、表情を引き締めた。新がベータだとは知らなかった多くの使用人たちの顔に驚きがよぎる。新も驚いて直樹を見上げた。
アルファ男性なのにベータ男性と結婚したことを、使用人たちに大々的に言うなんて! 新婚旅行中に、それが原因で他のアルファに馬鹿にされたことを忘れたんだろうか。
慌てて言い訳しようと使用人に向き直ったけれど、直樹を馬鹿にしたような視線はなかった。むしろ温かい笑顔を向けられて、新は戸惑った。
もしかして自分がオメガでなくても、この人たちは歓迎してくれているんだろうか。そうだったらどんなに嬉しいだろう。
使用人たちが仕事に戻ったあと、交代でやってきた警備の人間と顔合わせをする。ようやく一段落ついたところで、新は気疲れして溜め息をついた。
「お疲れでしょう、お茶をお淹れいたします」
声をかけてくれたのは、ずっと控えていた初老の男性だった。昨夜、非常識な時間にこの家に来たとき、革靴を脱がせてくれた人だ。新は「ありがとうございます」と礼を述べて、お茶を飲んだ。華やかな香りがするのに、さっぱりした味わいのお茶に、心が落ち着く。直樹が話しかけてきた。
「松井はこれまで、様々な顧客に仕えてきた男だ。超富裕層の世界にも詳しいが、口は堅い」
新は頷いた。この松井という人物は、いわゆる執事だろう。中野家にも同じように奥向きを取り仕切る人物がいる。
「だから俺と松井の二人で話を聞きたい。新は学生時代に、アルファに襲われかけたことがあると言っていただろう。どんな状況だったんだ」
新は悩んだ。当時、兄と自分を襲おうとしたアルファの高校生たちは未成年だったが、激怒した両親によって厳しい処分を受けた。実際に新を強姦しようとした少年たちはもちろん、関わった者たち、その中には教師も複数いたが、全員が学園から去り、更生プログラムを受けている。
すべて終わった話だ。
「ご存知のとおり、中野家はオメガが家長となる家系です。そして中野家には巨万の富がある。当時、同じ学園に在籍していた、複数のアルファの高校生たちが共謀して、兄を凌辱しようとしました」
直樹と松井が目を見交わした。
「先に、教師からの伝言を偽って、呼び出した兄の護衛の拓海を倉庫に閉じ込め、そして不穏な空気を感じて逃げ出した兄を追いかけてきました。兄は教師も信頼できなかったので、俺を頼って中学の校舎に逃げてきました」
学校の生徒が外部に連絡するには、学園から出るか、教師に言うしかない。しかし校門にも職員室前にも見張りがいたし、何人かの教師が金で懐柔されて向こう側についていることがわかっていた。誰が信頼できて誰が信頼できないかもわからない状況では、とにかく拓海が来てくれるまでの時間を稼ぎ、隙を作るしかなかった。
「俺は十四歳で、十六歳の兄と体格がほぼ一緒でした。今はあなたに『兄には全然似てない』って言われますけれど、当時は良く似ていたんです。だから兄と制服を交換して、兄のふりをして彼らを引きつけた」
「お前は! そんな頃から、そんな危険なことをしていたのか!」
「旦那様」
直樹の全身から、怒りのフェロモンがあふれるのが目に見えるようだった。怒鳴る彼に松井さんが声をかけて落ち着かせる。
アルファって、みんな同じ反応するんだなあ、と新は他人事のように考えた。父には「律の身代わりをするなんて、お前に何かあったらどうする!」と叱られ抱きしめられた。拓海は「頼むから身代わりなんて危険な真似はするな」と言って、それ以後やたら心配性になった。オメガの兄は兄で、「自分のせいで」と泣いて大変だった。
一番冷静だったけれど一番激怒していたのは、オメガ男性で母の柊だった。背後関係まで綿密に調査して、首謀者から末端まで学園から排除した。
「危険はないって思ってたんです。俺はベータ男性だから、アルファ男性にとって魅力はありません。寸前でフェロモンで気づくだろうって思ってました。万が一何かあっても妊娠するわけじゃない、裂傷を負うだけだし、最後には拓海が来てくれるって信じてた」
「……拓海とやらは閉じ込められたんだろう。どうしてそいつが間に合うって信じられる」
「拓海ですから」
他に言いようがない。絶対に拓海は間に合うってわかっていた。彼は護衛対象、特に兄を守るためなら超人的な力を発揮する。
新の断言に、直樹が酢を口に含んだような顔をする。彼は疲れ切った溜め息をつき、自分の頬を一撫でして言った。
「少し前から考えていたんだ。新、お前は家族に虐待されてるんじゃないか?」
いくらアルファでも成人男性、それもベータを抱き上げて運ぶのは重いだろうに、全く平然とした顔で自分を運んでいる。そもそも朝食ができたと告げに来て昼近くまで寝室から出てこないって、使用人に示しがつかないと思うのに、どうして気にせずにいられるんだろう。
「俺、降ります」
「腰が抜けてるのに、どうやって歩くんだ」
「ゆっくりなら歩けます」
「お前を歩けなくしたのは俺だ。俺が責任をとる」
責任って。俺が「あなたにしか感じない体になってしまったから、責任をとってください」って言い出したら、どうするんだろう。そんなこと言われたら、「わかった」なんて言えないくせに。
そんなことを考えながらも、新は彼の腕の中から降りなかった。どうせ綺麗なオメガ女性が現れたら離婚を宣告されるんだ、もう少しだけこの人との新婚生活を味わいたい。
大人しくなった新に、直樹が「いい子だ」と声をかける。
違う。俺は全然いい子じゃない。あなたにふさわしい恋人なんて、一生現れなければいいと思ってるひどい人間だ。
新は聞こえなかったふりをして、直樹の肩に頭をもたせかけた。
うわ。
連れてこられた食堂の椅子に、そうっと座らされた新は、テーブルの上に並ぶ料理を見渡して、内心引いた。
テーブルには土鍋で炊かれたお粥をはじめ、超一流旅館の朝食もかくやという料理が並んでいる。
見ただけで、直樹が兄との新婚生活のために、発情期明け専門の料理人を雇ったのがわかった。炊きたての粥、汁物、茶碗蒸し、煮魚、野菜の炊き合わせ、どれも消化が良くて、栄養価の高いものばかりだ。
隣に座った直樹の手前、食べないわけにはいかなくて箸をつける。一口食べて美味しいと呟くと、直樹は「そうか」と顔を輝かせた。オメガである兄のための料理だとわかっていても、心尽くしの料理は美味しかった。
だけどこれは、俺のために用意された食事じゃない。
新は胸が塞がって、食事を飲み込めなくなった。ほんの少し食べて箸を置く。隣に座るアルファに「美味しくなかったのか」と真顔で尋ねられて、慌てて首を振る。
「まさか! とても美味しいです」
「それなら俺が食べさせてやる。口を開けて?」
使用人たちの前で、真剣に「お口あーん」をしようとする直樹に、新は真っ赤になった。二十四歳にもなったベータの男に、そんなことしようとするなんて、信じられない。
「あの、本当に美味しいです、けれどあまり食欲がないんです。ごめんなさい」
直樹が何か言いかけて、どこかが痛むかのように眉を寄せた。
「俺が無理をさせたからだな。すまない」
低い声で謝罪されて、新は目を見張った。使用人が聞いていないのを確認して、早口に囁く。
「あなたは悪くない。俺のほうこそすみません、昨夜は寝落ちしてしまって。俺は役立たずのベータなのに、こんなにも良くしてくださることに、心から感謝しています」
直樹は何か言おうとして口を開き、つぐんだ。しばらくしてから彼は絞り出すように言った。
「もう少し食べるんだ。いくらなんでも痩せすぎだ」
新は俯いた。
「……はい」
本当は自分なんて、このまま何も食べずに死んだほうがいいのに。
新は再度箸を取ると、美味しい食事を少しずつ口に運んだ。
朝食兼昼食が終わったところで、直樹は使用人たちを呼んだ。警備のものは交代でしか来られないが、それ以外の全員を並ばせる。
「新です。これから色々とお世話になると思いますが、よろしくお願いします」
できるだけ当たり障りない挨拶をして、深々と頭を下げる。頭を上げると直樹が新の肩を抱いて引き寄せ、使用人たちを見回しながら言った。
「新はベータで、俺の配偶者だ。中野グループを率いる中野家の御曹司だから、誘拐の危険性が高い。そのつもりで皆には気をつけてもらいたい」
警備の人間は中野家を知っているのだろう、表情を引き締めた。新がベータだとは知らなかった多くの使用人たちの顔に驚きがよぎる。新も驚いて直樹を見上げた。
アルファ男性なのにベータ男性と結婚したことを、使用人たちに大々的に言うなんて! 新婚旅行中に、それが原因で他のアルファに馬鹿にされたことを忘れたんだろうか。
慌てて言い訳しようと使用人に向き直ったけれど、直樹を馬鹿にしたような視線はなかった。むしろ温かい笑顔を向けられて、新は戸惑った。
もしかして自分がオメガでなくても、この人たちは歓迎してくれているんだろうか。そうだったらどんなに嬉しいだろう。
使用人たちが仕事に戻ったあと、交代でやってきた警備の人間と顔合わせをする。ようやく一段落ついたところで、新は気疲れして溜め息をついた。
「お疲れでしょう、お茶をお淹れいたします」
声をかけてくれたのは、ずっと控えていた初老の男性だった。昨夜、非常識な時間にこの家に来たとき、革靴を脱がせてくれた人だ。新は「ありがとうございます」と礼を述べて、お茶を飲んだ。華やかな香りがするのに、さっぱりした味わいのお茶に、心が落ち着く。直樹が話しかけてきた。
「松井はこれまで、様々な顧客に仕えてきた男だ。超富裕層の世界にも詳しいが、口は堅い」
新は頷いた。この松井という人物は、いわゆる執事だろう。中野家にも同じように奥向きを取り仕切る人物がいる。
「だから俺と松井の二人で話を聞きたい。新は学生時代に、アルファに襲われかけたことがあると言っていただろう。どんな状況だったんだ」
新は悩んだ。当時、兄と自分を襲おうとしたアルファの高校生たちは未成年だったが、激怒した両親によって厳しい処分を受けた。実際に新を強姦しようとした少年たちはもちろん、関わった者たち、その中には教師も複数いたが、全員が学園から去り、更生プログラムを受けている。
すべて終わった話だ。
「ご存知のとおり、中野家はオメガが家長となる家系です。そして中野家には巨万の富がある。当時、同じ学園に在籍していた、複数のアルファの高校生たちが共謀して、兄を凌辱しようとしました」
直樹と松井が目を見交わした。
「先に、教師からの伝言を偽って、呼び出した兄の護衛の拓海を倉庫に閉じ込め、そして不穏な空気を感じて逃げ出した兄を追いかけてきました。兄は教師も信頼できなかったので、俺を頼って中学の校舎に逃げてきました」
学校の生徒が外部に連絡するには、学園から出るか、教師に言うしかない。しかし校門にも職員室前にも見張りがいたし、何人かの教師が金で懐柔されて向こう側についていることがわかっていた。誰が信頼できて誰が信頼できないかもわからない状況では、とにかく拓海が来てくれるまでの時間を稼ぎ、隙を作るしかなかった。
「俺は十四歳で、十六歳の兄と体格がほぼ一緒でした。今はあなたに『兄には全然似てない』って言われますけれど、当時は良く似ていたんです。だから兄と制服を交換して、兄のふりをして彼らを引きつけた」
「お前は! そんな頃から、そんな危険なことをしていたのか!」
「旦那様」
直樹の全身から、怒りのフェロモンがあふれるのが目に見えるようだった。怒鳴る彼に松井さんが声をかけて落ち着かせる。
アルファって、みんな同じ反応するんだなあ、と新は他人事のように考えた。父には「律の身代わりをするなんて、お前に何かあったらどうする!」と叱られ抱きしめられた。拓海は「頼むから身代わりなんて危険な真似はするな」と言って、それ以後やたら心配性になった。オメガの兄は兄で、「自分のせいで」と泣いて大変だった。
一番冷静だったけれど一番激怒していたのは、オメガ男性で母の柊だった。背後関係まで綿密に調査して、首謀者から末端まで学園から排除した。
「危険はないって思ってたんです。俺はベータ男性だから、アルファ男性にとって魅力はありません。寸前でフェロモンで気づくだろうって思ってました。万が一何かあっても妊娠するわけじゃない、裂傷を負うだけだし、最後には拓海が来てくれるって信じてた」
「……拓海とやらは閉じ込められたんだろう。どうしてそいつが間に合うって信じられる」
「拓海ですから」
他に言いようがない。絶対に拓海は間に合うってわかっていた。彼は護衛対象、特に兄を守るためなら超人的な力を発揮する。
新の断言に、直樹が酢を口に含んだような顔をする。彼は疲れ切った溜め息をつき、自分の頬を一撫でして言った。
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