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7話 水島
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「もしもし、水島さん」
「もう終わりましたか!」
「なんでわかるですか?」
「先程の電話の時はノイズが酷かったですが、今は安藤さんの声はっきり聞こえますので終わったかと思いまして」
「今回のお祓い説明お願いしますよ」
安藤はオーナーへの報告が必要なため水島に何がどうなったのか、ここに居たのは何なのかを尋ねた。
「どこまで話せばいいのか。。。」
水島は言葉を詰まらせた。
「では、分かりやすいよう簡単に説明します。」
水島の説明はこうだ。
まずこの部屋は新築で事故物件ではないのに何で怪異が起こり始めたのか?
都内の高級マンション最上階に住めるような人物、そのような人物は良き物、悪き物にとりまかれるような人物が多い。慕われたり、ねたまれたりと複雑な状態になるという。
普通はそんな人物には最高の守護霊が憑いているので、ある程度弾の災いは弾き出してくれるので
自室となれば部屋は強力な結界と化すようだ。
しかし、そういった霊たるものにはルールがあるというのだ。
本人の意思で部屋に招き入れたものは、守護霊でもどうにもできないという。
恐らく、ずる賢い生き霊の類いを受け入れたのであろう。
「よくホラー映画とかであるでしょう?部屋のチャイムがなり、扉を開けても誰も居ないとか、非通知の電話にでてしまうと、うめき声が聞こえるとか」
水島によると霊たるものは自ら力以上の結界を破れないため、内側から開けてもらうよう仕向けるのだという。
「愛人などを部屋に招き入れるのも危険です。
最初の家主は何らかの過ちを犯したのが元凶かと思います。」
安藤は水島の説明に理解を示すと気がかりな点を質問した。
「霊や怪異の正体は何となく察しがつきましたが、青年のお祓い、あれで払えたのでしょうか?」
「清人はどんな事してましたか?」
「ミネラルウォーターのペットボトルに封じ込め飲み込んだと言ってました」
「急ぎとはいえ、雑な装備で失礼しました。」
水島は苦笑いをし安藤にお詫びした。
「本来は衣装であったり、祭壇を用意したり、儀式的に見せたほうが依頼者を納得してもらうのに楽なので使うのですが、なんせ急に仕事を振ったから手ぶらだったようで、、、でも大丈夫です、清人は法具など使わなくても充分に対処できるので。」
水島の話によると霊体は電気を辿る事ができ、ミネラルや鉱物を含む水を好むという。
4隅で念仏を唱えたのは逃げられないように結界をはり、真言により霊を中心に誘い込み中シャンデリアの電球からペットボトルに霊を移したようだ。
「青年はあの水を飲み込んでしまいましたが大丈夫なんでしょうか?」
「よく心霊スポットで取り憑かれた若者にもさせますが、排泄という行為が簡易的な除霊なんです(笑)説教もこめて塩を含んだ水を2リットルくらい飲ませてやります。口からでも尿でも便でも体内から出させるというのが除霊に繋がります。」
「しかし、彼の腹部はアザのようになっていました、そしてウネウネと動いていました」
安藤は自分が見た奇妙な出来事を水島に伝えた。
「清人は何というか。。。。宿してるです」
「宿してる。。。。?何をです?」
「そういったものを好んで喰らうものを(笑)そこまではオーナーに説明をしなくてもいいと思いますので、祓えたか心配でしたら、安藤さん数日そこにお泊まりになってみてください。」
そう言って水島は電話を切った。
オーナーへの報告の為、安藤は寝袋を持参してこの部屋で過ごすのであった。
「もう終わりましたか!」
「なんでわかるですか?」
「先程の電話の時はノイズが酷かったですが、今は安藤さんの声はっきり聞こえますので終わったかと思いまして」
「今回のお祓い説明お願いしますよ」
安藤はオーナーへの報告が必要なため水島に何がどうなったのか、ここに居たのは何なのかを尋ねた。
「どこまで話せばいいのか。。。」
水島は言葉を詰まらせた。
「では、分かりやすいよう簡単に説明します。」
水島の説明はこうだ。
まずこの部屋は新築で事故物件ではないのに何で怪異が起こり始めたのか?
都内の高級マンション最上階に住めるような人物、そのような人物は良き物、悪き物にとりまかれるような人物が多い。慕われたり、ねたまれたりと複雑な状態になるという。
普通はそんな人物には最高の守護霊が憑いているので、ある程度弾の災いは弾き出してくれるので
自室となれば部屋は強力な結界と化すようだ。
しかし、そういった霊たるものにはルールがあるというのだ。
本人の意思で部屋に招き入れたものは、守護霊でもどうにもできないという。
恐らく、ずる賢い生き霊の類いを受け入れたのであろう。
「よくホラー映画とかであるでしょう?部屋のチャイムがなり、扉を開けても誰も居ないとか、非通知の電話にでてしまうと、うめき声が聞こえるとか」
水島によると霊たるものは自ら力以上の結界を破れないため、内側から開けてもらうよう仕向けるのだという。
「愛人などを部屋に招き入れるのも危険です。
最初の家主は何らかの過ちを犯したのが元凶かと思います。」
安藤は水島の説明に理解を示すと気がかりな点を質問した。
「霊や怪異の正体は何となく察しがつきましたが、青年のお祓い、あれで払えたのでしょうか?」
「清人はどんな事してましたか?」
「ミネラルウォーターのペットボトルに封じ込め飲み込んだと言ってました」
「急ぎとはいえ、雑な装備で失礼しました。」
水島は苦笑いをし安藤にお詫びした。
「本来は衣装であったり、祭壇を用意したり、儀式的に見せたほうが依頼者を納得してもらうのに楽なので使うのですが、なんせ急に仕事を振ったから手ぶらだったようで、、、でも大丈夫です、清人は法具など使わなくても充分に対処できるので。」
水島の話によると霊体は電気を辿る事ができ、ミネラルや鉱物を含む水を好むという。
4隅で念仏を唱えたのは逃げられないように結界をはり、真言により霊を中心に誘い込み中シャンデリアの電球からペットボトルに霊を移したようだ。
「青年はあの水を飲み込んでしまいましたが大丈夫なんでしょうか?」
「よく心霊スポットで取り憑かれた若者にもさせますが、排泄という行為が簡易的な除霊なんです(笑)説教もこめて塩を含んだ水を2リットルくらい飲ませてやります。口からでも尿でも便でも体内から出させるというのが除霊に繋がります。」
「しかし、彼の腹部はアザのようになっていました、そしてウネウネと動いていました」
安藤は自分が見た奇妙な出来事を水島に伝えた。
「清人は何というか。。。。宿してるです」
「宿してる。。。。?何をです?」
「そういったものを好んで喰らうものを(笑)そこまではオーナーに説明をしなくてもいいと思いますので、祓えたか心配でしたら、安藤さん数日そこにお泊まりになってみてください。」
そう言って水島は電話を切った。
オーナーへの報告の為、安藤は寝袋を持参してこの部屋で過ごすのであった。
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