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呪界団地編 シーズン2

28話

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懐女カイジョという、将軍家の暗殺部隊の遊女が令和の時代にも存在していた。
マヤカも懐女になる試練を受けるべき生まれなのだが試練を受けていない。

「どうして君は懐女から免れたんだい?」

「わからない。。。ある日突然、風俗ビルのオーナーがもう自由だから出て行っていいって、きっとお母さんの失踪と関係があるような気がするんだ。だから今でもこの歌舞伎町に残っているの、何か情報がきっと見つかると。。。」

マヤカの自由への勧告は母親の失踪から1週間後の出来事であった。

「それで君の呪いは誰がかけたか身に覚えはあるのかい?」

「たぶんハルキの母親、ユイナも私もあの出来事から定期的に呪いに苦しめられてきた、修行もしてないし
耐性もない、二人が同じ時期に呪いにかかるなんて、それ以外考えられない、でもこのテディベアが和らげてくれるの。」

「呪いに対して呪物を所持することにより相殺しているのか。でもマリークルーズは誰からもらったの?」
そうジレンマはマヤカに尋ねた。

「ちょっとまって!お母さん。。。私のお母さんよ」

マヤカはジレンマとの会話中にジレンマのモニタリングしているノートパソコンを横目でみた。

「なに?なに?」
ジレンマは公園の周囲を見渡す

「ちがう、この人よ」

マヤカはノートパソコンを指さした、それはまさに風間達を脅かす、得体の知らない魔物であった。

「これが君のお母さん?」

「ああああああぁああぁああ これでわかった、お母さんは自分を売ったのよ、私の自由と引き換えに。。。」


マヤカは公園中に響くような大声をあげ、そういった。

「あの人がこの子を私にくれたのもきっとそう、自分と引き換えに、、すべて私のために。。。」

そう言って、マヤカは立ち上がり走り出した。

「あの人?え⁉️マヤカちゃん、どこへ行くの?」

「私はここで育った、あの場所がどこかなんてすぐわかる」

ジレンマはノートパソコンを閉じ、マヤカの後を追うのであった。






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