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呪界団地編 シーズン2

15話

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風間と羽鳥がいるVIPルームに入ってきたのは2m近く、スーツの上からでもわかる鍛えられた肉体を持つ男。

「支配人の俺を呼び出すなんてどんな奴かと思えばお前とはな」

「リキト久しぶりだな」

「そこの女はサツか?」

「いや、もっとタチの悪い政府の役人だ(笑)」

リキトも対面のソファに座りグラスにウィスキーを流し込む。

「でこの街になんのようだ?」

「何を焦ってる、ゆっくり、昔話もできねぇのか?」

10代の頃、風間率いる「ゴースト」
リキト率いる「ビックバン」の半グレグループは毎日のように縄張り争いをしていた。
しかし鎌倉の大乱闘を最後に抗争は終焉を迎えリキトはこの島を牛耳る村上組に入り、グラブルージュの支配人まで上り詰めた。

風間は琴美からもらったメモを手渡した。
リキトはメモに目を通す。

「悪いことは言わね、風間お前には借りがある、もうこの街にくるな」

「らしくねぇなぁ、村上組と黒真会、今でも仲良しに危ねぇことしてんのか?」

リキトはウィスキーを飲み干すとこう言った。

「こいつはうちの店にいたが、なんでかわからねぇが、全てチャラにして出て行った。」

「借金ってことか?」

「会長直々の命令だ、理由なんてしらねぇ」

風間は酒には手をつけず、立ち上がった。

「昔の馴染みだから、これくらいにしとくぜ、羽鳥さん出るぞ」

風間はそう言うとVIPルームを後にした。

「なんなんですか?風間さん何かわかったんですか?」

「これ以上、聞けばリキトの命が危ねぇ、奴なりの精一杯だ。」

「村上組と黒真会って。。。」

「ここじゃ話せない、店から出たら歩きながら説明する。」

足早に螺旋階段を下り、メインホールを横切り、グラブルージュの入り口に戻った。

風間はタバコに火をつけ、騒めきが止まない、広場を見つめる。

「あんな危険な呪物を取り扱いできる人間、それと新宿と言う街、黒真会と村上組が絡んでいる可能性大だ」

白真会と黒真会は明治維新の時代に分断された宗派で元はアマテラス信仰の日光天昇会という宗派であった。
幕末の政治がらみもありスサノオ信仰の黒真会、アマテラス信仰の白真会に分裂。

現代では、黒真会は極道と繋がりが深い宗教団代である。

少し見えてきた、砂防団地に仕込まれた呪物の謎、風間とジレンマたちはこの真相を掴み、悪事を阻止できるのであろうか。
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