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廃村の鬼人編 シーズン1

25話 当事者 「C」

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漁村に到着した凛子と貞治

老人は先導しある一件の古民家に入っていく。

「お姉ちゃん、なんでおじちゃんの手透けてるの?」

「お前、ワシの腕が見えるのか?」

「うん!蛇の皮みたいで少し透けてるよ(笑)」

「やはり平田の孫も鬼の呪いを継いでるようじゃのう。お前に会えたのも運命かもしれんなぁ」

老人は小声で呟いてた。

凛子の祖父こと、あの事件の当事者
「C」であった。





-数日前の東京-

ガクガク ブルブル

「凛子さん大丈夫ですか?」

「寒い。。。」
凛子は布団にくるまり誠にそういった。

「風邪ですかね。薬買ってきますよ」

「馬鹿か、お前が離れたらもっと悪化する」
イライラした口調で凛子がどなる。

誠とあって2日目の朝の出来事だった。
凛子は起き上がり、誠に背を向けて服を着替え始めた。
ほっそりと女声らしい曲線美、肌は雪のように白い。しかし所々、爪で引っ掻いたようなあとがみみず腫れになっている。

「凛子さん、ちょっと⁉️」
凛子の下着姿をみて誠が赤点する。

凛子は誠の反応は無視して着替えを始める。

「凛子さん、パラドックスっていう所にいってみませんか?」

「どうせ幻聴だろ?あんな街いきたくねぇよ。それより靖国神社にいくぞ」

次の日は東京タワーの前の増上寺。
神社や寺に行っても門の前にただ座り込むだけ。

4日目の朝
「凛子さん。パラドックスありましたよ」
誠はスマホのストリートビューを凛子に見せる。

「呪物ショップ?」
凛子が目を細め誠のスマホを見る。

主は邪気を喰らう、ここが本当の呪物ショップであれば、参道にくる人々より邪気を得られるかもしれない。そう思った。

「ちょっと電話してくる。。。」

凛子は玄関の扉を開けて外にでる。
扉を背中で抑えるようにしゃがみ込んだ。

凛子の足首には見覚えのあるないアザが一周してる、まるで何者かに掴まれたようなアザだ。

「凛子さん、大丈夫ですか?」

「早くいくよ」

2人はこの後ジレンマを訪ねて秋葉原に向かうのであった。


-時は現在に戻る-


漁村の古民家の中、囲炉裏の横で貞治は疲れたのか横になり眠っている。

「まさか平田とその孫もあの場におるとは驚いた、この子は何とか救ってあげなければ。」
老人は凛子にそういった。

「おじいちゃんに言われたように他の人は眠らせて貞治くんだけお茶をあげなかった。」

「ワシらの村の問題に巻き込むのはよくないからのう。」
老人は優しい眼差しでそういった。

「それとおじいちゃん、村の水の影響で鬼が抑えられてるの」

「凛子、憑きモノが鬼だと誰から聞いた?平田か?」

「京子さんっていう人」
凛子が答える。

「鬼の力は抑えられたけど、その影響なのか分からないけど、前に彼についていた悪魔といわれるものが私に取り憑いた。」

「誠とかいう青年に憑いていたモノか?」

「はぁ はぁ はぁ」
凛子の息が荒くなり、肩で息をしだした。


「さっきからね、おじいちゃん、悪魔が喰わせろって囁いている。」

「何をじゃ?」

「C」こと凛子の祖父は凛子と貞治を救う為、2人をこの漁村に連れてきた。

しかし予想外に凛子は誠の悪魔に支配されかけていた。貞治、祖父、凛子はどうなるのか。
また、ジレンマたちは彼女らを救えるのか。











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