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アリシア
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「アリシア、じゃあ頼むわね!
我が社の運命はあなたの手に。」
-2000年 湘南海岸-🌊
「うぁなんだか、全てが騒がしい!
車から辺な音出てるし、あれタバコ?博物館でみたことある。」
私はアリシア 2080年の第二の首都東京から2000年の湘南にタイムスリップしてきた。
2080年だと法律で3日間のタイムスリップが許されている。
タイムスリップした時の規約は山ほどあり、数々の試験、体力測定のもと選ばれる為、一生に一度のみとなっている。
もし、規約を破った場合は終身刑となる。
私はその試験に合格し、国、企業から抜栓されてタイムスリップした、超エリートと言うわけ。
各都市ごとに未来人を保護するところがあり、取り敢えずそこに行き、チェックインするのがスタートなのです!
確か、江ノ島の駅の近くに施設があるはず。
紙の地図の見方も覚えたんだけど。。。
「何この暑さ、あじぃーそして空気が臭い!」⛱
2080年は温暖化が改善され、真夏でも28℃くらいだけど、現在37℃。。。丸焼けになってしまう。
さらに何この匂い、塩とサンオイルと排気ガスの混ざった匂い
「あっちが海であっちが鎌倉、そっちが鵠沼だからあっちか!」
地図を見ながら、とぼとぼ駅の方へ向かう。
「サーフショプカフェ渚」
ここのようね。
「すみません!こんにちは」
「はいよ」
奥からアロハシャツを来た白髪のおじさんが
でてくる。
「あの私、あっちからきたんですけど」
私は上を指差しそう伝えると
「あぁ、上から来たんだ(笑)」
「こっちおいで」
伝わったのかどうなのか分からないが、店内を通り抜けると仕切り扉があり。
「ガラガラガラ」
「ここが君が3日間暮らす部屋だから」
「じゃあここにサインして」
「はい💦」
「これがこの時代の通信デバイスだ」
剥き出しのデバイス。。。
私の時代は体内に埋め込み式になっている。
「パカって開いて、発信相手を選んで、緑のボタン押せば発信、耳に当てて話す、オッケー?」
「研修で受けたので大丈夫です💦」
おじさんが腕時計みたいなものを取り出した。⌚️
「これを腕にはめて、規約に触れると黄色に光る、違反すると赤で終了だ。」
「はい」
「じゃあ21世紀へようこそ!」
「私は佐久間三郎この時代の管理人だ、何かあったら、電話してこい、メールってのもあるみたいじゃが文字が小さく見えん!」
-とりあえずスタート-
まずは海岸を散策しよう。
アリシアは江ノ島の海岸線を散策することにした。
8月でシーズンということもあり、大勢の人で賑わっている。
みんな真っ黒に日焼けして、メイクもアフリカの民族のようなぬりっぷり。
歩きタバコ、酒、騒いだりなんでもありの時代なのね。
暑いし、初日なのでアリシアはクタクタになり、西浜の石階段のところでレポートを書いていた。
「文字を直に書くのも久しぶり。。。
指が痛いし中々捗らない」
この時代、女の子の1人歩きはとても危険。
「お姉ちゃん、かわいい顔しているに随分地味なかっこだね?観光?」
二人組のいかにもというチャラ男系が話かけてきた。
私は国から支給された白いワンピース、これのどこが地味なのよ。。。。この年代の服装のはず。
確かに周りはガングロのギャルばかり。。。
地味と言われれば地味?
「。。。。。」アリシア
「これから、海岸でパーティーするだんけど、一緒にいこうよ」チャラ男
そういうと彼らは強引に腕を掴みひぱっる。
「やめて、痛い!離して😡」
「お酒もあるし、踊って騒いで楽しいよ🤣」
強引に引きづられていく。。。
「ごめん、まったか?」謎の青年
身長は180cmくらい、黒髪で切長の目つき。
なかなかのイケメン。
「お兄いさんたち誰?妹になにか?」
青年は威圧的な目つきでそう言った。
「なんかシケちまった、行こうぜ💨」
チンピラもどきは去っていき、何とか助かった。
「じゃあ行こうか」謎の青年
はい?何ですと、ナンパ狩りナンパですか?
「えっ、ちょっとまってよ、どういうこと?」
私は拒んだ。
「助けたんだから、飲み物くらいいいでしょ?」
「はぁ😩」
「あそこのバーでいいよ」
砂浜にある、簡易バーを指差す。
流れのままバーに向かってしまった。
「お兄さん、レモンソーダー2つ」謎の青年
「はいよ」
「400円です」店員
青年が払えと顎で訴える。
仕方なく私は手首を店員に差し出す。
「おねちゃん?何それ」店員
そうだ、この時代は硬貨が必要なんだ。
確かお財布ってのが。。。どこかに。
「毎度あり」店員
青年が支払いを済ませた。
「助けてもらってさらに、奢ってもらっていいご身分だね。」
「ごめんなさい。。。🥺」なんであやまってんだ⁉️
「お詫びに名前教えて」
「名前?」
「そう名前」
「アリシア」
「ゔっ、あんた外人?(笑)」
「違います!」
「ハーフみたいな名前だな、日本人でアリシアなんて初めて聞いた、そういえば色彩も蒼ね、外国の人みたい。」
青年は顔を近づけそういった。。
(なによそんなに見ないで💦)
「俺は岬、」
そう告げると
彼は海を見つめたまま、何も話さない。
何を企んでいるのか、でも理由なんて無さそう。
「あのお」アリシア
「いつまでこっちにいるの?」岬は
「えっ」
まさか私が未来人ってばれてるの?
何なのこの男。
黄昏時の湘南、江の島海岸
街路灯と車のライトで国道を彩る。
家族づれなどが帰宅の準備をし
寄合う恋人、必死にナンパする男
それについていく女、こんな光景未来にはない。
「いつまでって何のこと?💦」アリシア
「ここの人じゃないでしょ?」岬
「あなた言いたいことははっきり言いなさいよ」アリシア
「肌白いし1人きり出し、外人みたいな名前だしあんたの存在が違和感だらけ」岬
なんだ未来人だと気づかれた訳じゃないのね。あせった💦
「えっと、その」アリシア
何か都合のよい作り話を考える。
「まぁいいや、まだ島行けるから島いこうか」
岬はスタスタ歩いていく。
「ちょっとまって!」アリシア
なんで着いていっちゃうんだろ、完全にあの男のペース。
慣れないヒール、まず未来では地面を歩くと言う行為が少ない。
かなり歩きづらく追いつけない。
岬は振り向き、近寄ってくる。
「ここのベルトが合ってないから、脱そうになるんだょ。面白いねあんた、自分のヒールでしょ」岬
岬はひざまつきヒールのベルトを調整した。
岬は上目遣いで「これでOK」
何このイケメンの上目遣い。。。キュンとしちゃうじゃないの。
「あんたおもしれーな、子供みたい」岬
海岸から島までの橋をゆっくり歩いてゆく。
「あなたは地元の人?」アリシア
「鎌倉の方だけど、地元といえば地元かな」岬
この時代の人ってデバイスもいじらないし、マップとか、ネットもなく、私の時代の人と
雰囲気がまったく違う。
たた何もしないで歩いている人でなんか
かっこよく見えるな。
私はメモ帳を取り出しメモする。
(この時代の男性はなにも。。。。よしっ!)
「ここを上がったところが江の島神社、行ってみる?」岬
「うっうん。。」この返事以外何がある。
広くはない石畳の坂道、古風な店が両側に立ち並ぶ。
これってこの時代のデート?
結局ナンパされたってこと?
この岬って子も悪い人じゃなさそうだし
一日くらいいいか、取材のネタにもなるし。
「大丈夫?」岬
「なに?」アリシア
「足だよ」岬
「大丈夫」アリシア
「痛くなったら言えよ」岬
何なのよ、なんか優しく感じてしまう。
すごい悔しいぃぃ。😩
山頂付近の神社が見えて来た。
「確かこっちかな」岬
岬は神社の脇の茂みに入っていった。
「こっちこっち、きて!」岬
アリシアは岬の方へ向かう。
「うわわー😆」アリシア
西浜海岸が一望できる絶景がみえる。
1mくらいのフェンス越しに見える景色。
「あれ何?」アリシアの指差すほうに
数十個の南京錠がフェンスにかかっている。
「これ湘南平を真似してるんだよ」岬
「湘南平?」アリシア
「こんな増えたんだ、すげぇ」岬
「17歳の時、お祭りでここに来て、彼女と
ここ見つけてさ、湘南平の真似してつけた。久しぶりにきたらみんな賛同して増えてるし、ちょっとびっくり」岬
「湘南平に同じような景色とフェンスがあって恋人と南京錠かけると幸せになるって迷信があってね」岬
「そうなんだ」アリシア
元カノとの思い出めぐりか?
今独り身ならやっぱ迷信ね(笑)
「その子とは、何で別れたの?」アリシア
「えっまだ付き合ってるよ」岬
ガァーーん😱
勝手に元カノとの想像していた私。。。してやられた気分。
もしかして、この男が私に気があるから島に誘ったって思い込んでのぼせていた私がバカだったの😰
「そうなんだ💦」アリシア
この関係なんなのただの友達?
さっきあったばっかだし友達でもないか。。
ていうか。そもそも、この時代の人と関係を持つことが規律違反!アリシア正気になって!😤
妄想力豊かなアリシアであった。
「あんたは、彼氏いないの?」岬
実際はいないけどなんて答えよう。。。
(モジモジ)
「別に言いたくなければ言わなければいい。」岬
「いないわよ」アリシア
何よその目は、そんな目でなんで見るのよ。
確かにイケメンだから、ついて来ちゃったけど、それだけよ、それ以上はないわよ。
憐れみなんていらわないわよ。
「結構可愛いのに以外、下に降りて、磯焼き食べよっか」岬
イヤイヤ、思わせぶりのセリフのあとに磯焼きはないでしょ、マジわかんない。んーもう😭それに結構っはいらないわ😤
「うん」アリシア
「あいた、、、😵」アリシア
ヒールのせいで靴連れがひどくなってる。
「足痛いの?」岬
「うん」アリシア
「仕方ない、下までおんぶだ」岬
何なのよ、そっけなかったり、優しかったり、彼女いたり。ふざけないでよ。😤
けどこの大きな背中って落ち着く。
うぇーぃ違う!😤
規約違反で終身刑になっちゃう。冷静になるんだ!なにやってるアリシア!😅
「大丈夫重くない?」アリシア
「重いっていったら歩く?」岬
ほんと意地悪な回答😅
「重いっていってもこうしてたい」アリシア
こっちからも仕掛けてやる🤟
「なかなか、いい回答(笑)」岬
軽くあしらわれた。。。😭
彼はゆっくりと坂道を下っていく。
「あんた何しに江の島にきたの?」岬
「何しにきたのか、あなたにあって忘れちゃった❤️」アリシア
もう少し攻めてみよう!🤟
「マジメにこたえなよ(笑)」岬
「仕事っていえば仕事だけど」アリシア
「てっきり、恋人探しにでも来てるのかと思った。」岬
磯焼き屋の前につき、私は彼の背中から離れた。
「Cかな?正解?」岬
「Cって何?謎々?」アリシア
「背中当たってから」岬
はっ私は両手で胸を隠した。
「最低!😡」
何このスケベ男は😤😤
「いやいや、普通は肘当てたりするんだけど、べったりだったからびっくりした。」岬
「?」
確かに私にも非がある。。。イヤイヤ違う。
「何食べる?おすすめはイカとか帆立かな」岬
「いい匂いする、何にしようかな」アリシア
流されたことに気づかず、磯焼きに食いついてしまった。
「おすすめ選んであげるから、席取っといて」岬
「うん」アリシア
岬はおすすめを焼いてもらい、アリシアのもとへいく。
「お待たせしました!江の島名物の磯焼き」岬
イカに帆立、サザエなど、未来では食べれなくなった魚介類が並ぶ。
「イカとか初めて!」アリシア
美味しい❗️この時代の人はこんな美味しいものを、未来では加工品ばかりで、磯焼きにガッツク、アリシア。
「イカが初めてって、やっぱ面白いね」岬
「じゃあバイト代入ったばかりだから、伊勢海老と車海老いっとく?」岬
「いく、いく!」アリシア
アリシアはエビの実物をみて困惑した。
どう見ても昆虫に見えてしまう。。。
「これ食べれるの?」アリシア
「まさかエビも初めて?」岬
「うん」アリシア
「待って食べやすくしてあげるから」岬
岬はカラから身を取り出し、さらに乗せた。
「これなら大丈夫でしょ」岬
「ありがとう」アリシア
「うまい!美味しい!」アリシア
「顔にエビが飛びちってる」岬
「どこどこ?」アリシア
岬はアリシアの頬につくエビをそって取ってあげた。
(ドキ ドキ ドキドキドキ)
アリシアは岬を意識してしまった。
「どうした?」岬
「何でもないです。。。」アリシア
時計が黄色く点滅しだした。
「面白い時計だね」岬
まずい、規約違反の黄色信号。
終身刑になりたくない😭
規約違反の黄色信号が。。。😱
「ちょっと海風あたりにいかない?」
クールダウンしなきゃまずい。
「いいよ」
海辺のベンチに腰掛ける。
そうだ彼女の話をすれば、気持ちが萎えるかもしれない。☝️
「そういえば、彼女は大丈夫なの?」
「大丈夫ってどういう意味?」
どういう意味?たしかに質問の仕方が
「心配してるの?この状況だから」
岬の言ってる意味が。。
つまり、私と居て、彼女にばれない?
って思ってるってこと。。。
完全に不倫相手みたいな立場じゃない。😵
「いや、その。。。」
「別にやましい事してないじゃん」
確かに。。。
「どうせ、あんたもいなくなるんだったら
こういうことしても、いいんじゃない」
岬はアリシアの頬に手をあてる。
「えっなに?」
「ちょっちょっ」アリシアは後ずさった。
「いきなり何すんのよ」アリシア
「まだ何もしてないけど」
「私の頬に手を」アリシア
「何すると思った?」
「何って、何言わせるのよ」
「何って。。。キスしよ」
岬の唇がアリシアの言葉を止めた。
イケメンの不意打ちの口づけ。
タイミングよすぎる。
「キスしようとした。」と言う前に「キスしよ」でとめやがって
悔しい。。。けどこのままでいたい。
「何も言わなくていい」岬
文句もいえない、次の言葉も見つからない。
だって彼はずっと私の手を握ったまま。
ピコンピコン✨黄色の点滅信号はついたまま。
彼が何をしたいのかどうしたいのかも分からない。彼の思惑にハマった未来人。
岬に寄り添い海越しの海岸線の夜景を眺める私。このままだと法の裁きがまっている。
一生投獄されて檻の中で過ごすことに。
「ぷるるる」岬の電話がなる。
「もしもし」岬
「今、江の島」岬
「バイト終わったんだ、けど迎えにいけない。」岬
「なんでって、お前ともう終わりにしたい」岬
ん?なんの話、だれと話してるの?
まさか⁉️彼女
イヤイヤ私の事、本気になられても困ります😱
私には終身刑が。。。
「じゃあもう切るから」岬
「ブチっ」岬は電話をきった。
なんて言葉をかければいいの。。。
「彼女と別れちゃった。。」岬
本当に別れちゃったんだ。
私のせい。。。🥺
「もうすぐ島閉鎖だから、行こうか」岬
「アリシアって何歳?」岬
「18だよ」アリシア
「俺と同じか、奇遇だね」岬
「岬も18なんだ、もう少し下かと思った」アリシア
「よく言われる(笑)」岬
「学生さん?」アリシア
「大学入ったばかり、アリシアは社会人だっけ、すげーなあ18で就職なんて」岬
たわいもない話をしながら、橋を歩いていく。
江の島の駅に着いた。
「でいつまでいるの」岬
「明後日まで」アリシア
「明日は用事があるから、明後日13時にまた会えないかな?」岬
なんで下手な言い方になってるの
私だって最後に会いたい。
「13時に駅でまってる。」アリシア
「それじゃ明後日ね」岬
さわやかな笑顔で岬は立ち去っていった。
彼女とまで別れた岬
アリシアは複雑な心境に立たされていた。
結局、岬の事が気になり
仕事も手付かず、2日目はボーとして過ぎ去ってしまった。
「お嬢ちゃん、明日の深夜12時が元のじたいに戻る時間だよ」おじさん
「はい、分かってます🥺」心無い返事。
-3日目の朝-
どうしよう、どうしようも元の時代に戻るしか選択肢はないのよ。
この時代の人とは一緒に慣れない。
ただ、最後の日だからといってこれ以上の関係になったら規約違反で終身刑。
普通に一緒に楽しく1日を過ごして、笑顔でさよならが一番の選択。
アリシアはそう決めて約束の13時に江の島駅へと向かった。
岬はまだ来てない。
連絡先も聞いてないしこの時代はSNSも普及していない。デバイスがないって不便。
だが14時になっても岬は現れない。
雲行きも怪しくなり、空からは雨が降り始めた。☔️
15時2時間も経過した。
私ってすごい惨め。。。口約束だけで
信じた、私がバカだった。🥺
けど、これで諦めがつくし、すっきりはしないけど元の時代に帰れる。
膝を突き、心も体も疲れ果てる。
「はぁ、はぁ、やっぱりこっちに」岬
ずぶ濡れの岬が目の前に。
「連絡先伝えなかった俺がバカだった」
「ここは片瀬江の島、待ち合わせは江の島駅だったからそっちにいた。」
「えっ」アリシア
「あまり遅いから、まさかと思ってこっちに来てみた」
駅の改札には片瀬江ノ島と記載されている。
「ごめんなさい、土地勘がなくて、岬こんなに雨に濡れて風邪ひくよ」アリシア
「大丈夫だょ」岬
「下宿先すぐだから、乾かそう」アリシア
2人でサーフカフェ渚にむかう。
雨の中、2人で楽しそうに。
「おじさん?」アリシア
「。。。。」返事がない。
アルバイト店員はいるようだがおじさんは
不在のようだ。
「おじさんいないみたい」アリシア
「こっち来て、そこは店舗だから」アリシア
借りている部屋で2人きり。
岬が上着を脱ぎ出す。
「ちょっと乾かす」岬
「ちょちょちょ😵」アリシア
アリシアは岬の体を見て頬を染めた。
「あっごめん、でもこうしないと乾かないし。。。」
「うち姉貴が2人いて、結構家だと平気で脱いじゃうから。気が利かなくてごめん。」
「私、一人っ子だから男性の体慣れてなくて、、、」アリシア
「なんか羽織るもの探してくる💨」アリシア
アリシアはお湯を沸かしながら
考えていた。
岬と深い仲になったとしても終身刑になる。
事だてることなくお別れすれば、未来で人生を続けることができる。
よくわからないのが赤のシグナルの基準だった、キスは黄色信号だった、もしかすると時代の流れを変えてしまうような行為が赤信号なのかもしれない。例えば殺人とか未来人だってバレてしまうとか。
アリシアは暖かいお茶を差し出した。
「ありがとう、クシュンッ」岬
「大丈夫?風邪引いた?」アリシア
オデコに手を添えると酷い熱。
アリシアは店員に薬箱の場所を聞き
解熱剤は発見。
「これ飲んで少し休んで」アリシア
岬は横になり、少し休むことに。
「最後の日なのに、ごめん」岬
岬はブルブル震えてる。
「どうしたの寒いの?もっとかけるもの探してくる」
「大丈夫ここにいて」岬
岬は布団の中にアリシアを誘う。
アリシアは岬に寄り添った。
「アリシア、あったかい。。。」岬
「喋らなくていいから早く休んで」アリシア
時間がゆっくり流れる、アリシアの心臓はバクバク、岬は寝息をたてて寝ている。
あまりの心地よさに2人とも眠りに着いた。
「はっ」長い時間眠ってしまった。
時刻は23時。。。
岬の熱を計ると熱は下がっていた。
このまま、ここを離れて岬が目覚めた時に私がいなければ、寂しさも紛れるかも。
アリシアは未来へ帰る準備をし、ビーチへと向かった。
こんなに人を好きになったのは初めてだった、恋をするのは時間ではないと教えられ。
運命の人に出会えた。しかし、それは許されぬ、過去の人。
こんなことなら、猛勉強してタイムスリップするんじゃなかった。
岬は彼女とまで別れて私を選んでくれてた。
なのに、理由も言えず置き去りみたいで
彼にとっても残酷な結果にしてしまう。
「やっぱりここにいた」岬
「起きたら姿がなかったからきっとここかと思って、ここアリシアに出会った場所」岬
「岬、ごめんね、私あなたにもう会えない、今日が本当に最後。」アリシア
「そんな、電車だって飛行機だってあるんだから、またいつでも会いにいくよ」岬
「そういうんじゃないんだ」アリシア
「何言ってるんだよ、せっかく友達に。。」岬
アリシアは岬に口づけを、抑えきれない感情を最後のキスに込めた。涙が止まらない。
腕のシグナルが赤色に点灯した。
時刻は深夜0時
赤い違反シグナルが点灯した。
「さよなら岬」アリシア
薄れていく景色。そして岬も。
暗闇に包まれ、意識を失う。
-ここはどこ?
暗闇で何も見えない、手探りで扉らしきものを発見する。
「誰か!ここを開けて」
返事はない。暗闇のため時間の感覚もない。
どれくらい時間がたったろう。
「ガチャ」扉があく眩い光が
「こっちに来い」
「ここはどこですか?」
「これから裁判だ」
視界がだんだん戻ってきた。
ここは裁判所?
「裁判官がお待ちだ」
大きな扉の向こうには、大勢の審議官が席に着いていて、真ん中に裁判長がいる。
「アリシアこちらへ」
「はい」
「あなたは連邦国、憲法の法を破りました。認めますか?」
「過去の人に恋をすることが法に触れているんですか!」
「身体接触があったと報告書には書いてますが認めますか?」
「キスすることがなんで、なんで、好きになっちゃったんだから、仕方ないでしょ。。。」
「認めるんですね?」
「はい🥺」
「連邦国憲法により、あなたを極刑に処す」
「ビリビリビリ⚡️」
ここはどこ?確か裁判で。
頬に水があったり、引いたり。
この感触、この匂い。
アリシアは起き上がり周りを見渡すと
見た景色、「江の島海岸」だ。
困惑してるアリシア、そうだおじさんのいる渚に行けば何か分かるかも。
アリシアは渚の方へ歩いていく。
「確かここだったような?」
渚があった場所は建物自体が変わっていた。
途方に暮れ駅の改札のベンチに座る。
「ん?」アリシアは駅のカレンダーを見る。
2005年!あれから5年後だ。。。
18歳の女の子が、無一文。
身寄りなし、岬の連絡先もわからない。
ホームレス状態。
これが極刑なのかもわからない。
ただひとついえるのは岬を愛している、その灯火だけは消えていなかった。
-5年後-
この瞬間を待ち侘びていた。
江の島から銀座まで旅をして
ホステスとして、銀座のクラブに来店する
政府関係者に個人的に新資源をプレゼンした。
私は連邦国立大学を主席で卒業
得意分は資源学たった。
-運命の日-
「それでは文部科学省、再生資源開発担当のアリシアさんに発表していただきます。」
「みなさん、こんにちは、全国ネットで中継されているので緊張してます。
今回の再生資源に関しては。。。。」
全国ネットでアリシアの報告は無事おわった。
「ふぅー、それとすみません、この場をかりて皆さんにお願いしたいことがあります。
10年前私は、江ノ島で岬をという男性に出会いました。たった一日ちょっと過ごしただけなんですが、とても大切な人です。
当時、連絡先を聞けなくて。」
「皆さんお願いします、10年前鎌倉に住んでいて今28歳の岬さん知っているい方がいたら教えてください。
この瞬間の為に、資源の研究を5年してました、この方法しか思いつかなくて。。。」
警備員が突入して生放送は中断した。
職場では少し肩身の狭い時期はあったが
私の気持ちに賛同してくれる人もいた。
結局一年情報を待つが彼は現れなかった。
きっと結婚したりや彼女がいて会いたくないのかもしれない。
そんな時、私のSNSに1通のメールが
岬という人をしっているという簡単な文章と
待ち合わせ場所の指定であった。
約束の日に私は国立医大病院の前にいた。
「アリシアさんですよね?」
私は目を疑った、紛れもない岬だった。
少し大人びた岬
「岬?」
「すみません、僕は岬ではなく弟の翔です」
「弟。。。」
「少し歩きませんか?」
「はい。。」
「テレビ見た時はびっくりしました、でもまさか兄の事とは思ってなくて」
「あの岬はどこにいるんですか?」
「兄は。。。2000年の夏の深夜、江ノ島の海岸で倒れているとこを発見され、命に別状はないのですが、記憶がなのか感情を持たなくなって、食べたり、寝たりはできるのですが対話ができなくて今もこの病院にいるんです。」
「え。。。」
「あそこの車椅子に座ってるのが兄です」
翔はすこし遠くの中庭にいる車椅子の男性を指した。
もしかしてタイムスリップの時に一緒にいたことによる後遺症。。。
アリシアは対面するか、どうするか悩んだ。
どんな顔して会えばいい。
アリシアの気持ちを悟った翔は
「今ならまだ引き返せますがどうしますか?」
アリシアは何も言わず岬の元へ
「兄貴、お客さんだよ」
岬はゆっくりこちらを向く
紛れもなく岬、年をとったのと、少し痩せてはいるが岬だった。
「岬、アリシアよ、覚えている?」
「あ り し あ。。。」
「うわあああああっ」岬が頭を抱え叫びだした。
近くにいた看護師につれられ病室へ
「今まであんな事なかったのに。。」翔
翔は先生と話をしている。
私は鎮痛剤で眠っている岬に付き添っていた。
「アリシアさん、僕は仕事にもどりますが」
「もう少ししだけ岬と一緒にいます。」
私にとっては5年だけど岬は10年も苦しんでいた。
それから仕事が休みの時や時間が空いた時
私は岬に会いに行った。
会話はできない、私が車椅子をおし
食事を与える。それだけしかできなった。
私はその後も通いつめ、車いす補助のついている車を購入した。
「翔くん、今日 岬と海に行ってきてもいい?」
「僕は構いませんが病院に許可とっておきます」
翔は病院に許可をもらい、東京から湘南の海を目指す。
8月の眩しい日差しあの日と同じ。
江ノ島につき、岬を下ろす。
「岬ついたよ、ちょっと暑いけど我慢してね」
坂が多く上には上がれないのでしたの広場で
食事をすることにした。
たった1日だったが2人の思い出話をした。
あぁじゃない、こうじゃない、あの日の出来事が走馬灯のように蘇る。
笑っているのは私だけ、涙がでてくる。
「アリシアさん、こんにちは」
50代くらいの女性と男性2人が話しかけてきた。
「どちら様でしょうか?」
「良くやってくれました、ありがとう」
「はぁ?」
「私をお忘れですね、あなたを裁いた裁判官です。」
「ええぇ」
「あなた、未来に存在したアリシア財団を覚えてますか?」
「はい、学校で勉強しました、確か再生エネルギーで功績をあげて。。。もしかして私」
「そうです、全ては正しい時の流れ。
過去に送ったのも、あなたが裁かれたのも全てが正しい歴史なのです。」
「あなたは再生エネルギーの基礎を作りだした、これからはそれを元に他の科学者が研究をしていきます。それが2080年には必要な事だったのです。人類が生き延びる術となります。」
「アリシア、貴方には選択肢があります、2080年に戻るか、この時代に残るか」
「どうしますか?」
「家族に会えなくて寂しいけど、私は彼を犠牲にしてしまった。
彼のために人生を費やして生きたいです。
今はこのような状況ですけど彼と共に人生を歩んでいきます」
「わかりました、報告書には私がサインしておきます。どうか、お元気で貴方のおかげで未来の地球は救われた。」
「それと未来の医学も進歩しました。貴方のお陰です。」
そういうと未来人は未来へと帰っていった。
「ただいま」岬
「えっ」アリシア
「岬」アリシア
「今の話ずっと聞いてたよ」岬
「岬いいいいいいいぃ」アリシア
「おおおお、まだ体は弱いんだから(笑)てか今何年?」
「2010年です。。」
「マジで俺の10年が。。。」
「アリシア、色々ありがとう。」
「そういえば、当時の彼女どうなったかな?」
「当時の彼女?あの日、電話で別れたじゃない」
「いやいや、別の子と付き合ってからだよ」
「別れたの私のためじやなかったの?」
「もう時効だよ、若気のいたりってことで(笑)」
「岬のバカ!」
「アリシアの完全、思い込みでしょ」
そう私の思い込みだった。。。
しかしその思い込みで、地球に未来を与えた。
「岬!ここまで来れたら許してあげる。」
アリシアは5メートルほど距離をとる。
ゆっくりと、岬は立ちあがり、一歩、また一歩アリシアの方へ。
「ストップ!」アリシア
「許して欲しかったら一歩前へ」アリシア
岬は一歩進む
「私のことが好きだったら、一歩前へ」
岬はまた一歩進む
「キスしてほし。。。」アリシア
岬はアリシアに不意打ちのキスをしてそのまま抱きしめた。
また、「キスして欲しかったら」を止められた。。。
きっとこの調子で2人はうまくいくのでしょう。イケメンの岬の浮気だけご注意ください。
2人に祝福あれ!
ご愛読ありがとうございました。
いつも即興でストーリーを考えるので
私も今日結末がしれてよかったです。
本職サラリーマンなので、通勤電車。子供あやしながら、トイレ、風呂で筆跡活動してます(笑)ぜひフォロー。コメントよろしくお願いします。
我が社の運命はあなたの手に。」
-2000年 湘南海岸-🌊
「うぁなんだか、全てが騒がしい!
車から辺な音出てるし、あれタバコ?博物館でみたことある。」
私はアリシア 2080年の第二の首都東京から2000年の湘南にタイムスリップしてきた。
2080年だと法律で3日間のタイムスリップが許されている。
タイムスリップした時の規約は山ほどあり、数々の試験、体力測定のもと選ばれる為、一生に一度のみとなっている。
もし、規約を破った場合は終身刑となる。
私はその試験に合格し、国、企業から抜栓されてタイムスリップした、超エリートと言うわけ。
各都市ごとに未来人を保護するところがあり、取り敢えずそこに行き、チェックインするのがスタートなのです!
確か、江ノ島の駅の近くに施設があるはず。
紙の地図の見方も覚えたんだけど。。。
「何この暑さ、あじぃーそして空気が臭い!」⛱
2080年は温暖化が改善され、真夏でも28℃くらいだけど、現在37℃。。。丸焼けになってしまう。
さらに何この匂い、塩とサンオイルと排気ガスの混ざった匂い
「あっちが海であっちが鎌倉、そっちが鵠沼だからあっちか!」
地図を見ながら、とぼとぼ駅の方へ向かう。
「サーフショプカフェ渚」
ここのようね。
「すみません!こんにちは」
「はいよ」
奥からアロハシャツを来た白髪のおじさんが
でてくる。
「あの私、あっちからきたんですけど」
私は上を指差しそう伝えると
「あぁ、上から来たんだ(笑)」
「こっちおいで」
伝わったのかどうなのか分からないが、店内を通り抜けると仕切り扉があり。
「ガラガラガラ」
「ここが君が3日間暮らす部屋だから」
「じゃあここにサインして」
「はい💦」
「これがこの時代の通信デバイスだ」
剥き出しのデバイス。。。
私の時代は体内に埋め込み式になっている。
「パカって開いて、発信相手を選んで、緑のボタン押せば発信、耳に当てて話す、オッケー?」
「研修で受けたので大丈夫です💦」
おじさんが腕時計みたいなものを取り出した。⌚️
「これを腕にはめて、規約に触れると黄色に光る、違反すると赤で終了だ。」
「はい」
「じゃあ21世紀へようこそ!」
「私は佐久間三郎この時代の管理人だ、何かあったら、電話してこい、メールってのもあるみたいじゃが文字が小さく見えん!」
-とりあえずスタート-
まずは海岸を散策しよう。
アリシアは江ノ島の海岸線を散策することにした。
8月でシーズンということもあり、大勢の人で賑わっている。
みんな真っ黒に日焼けして、メイクもアフリカの民族のようなぬりっぷり。
歩きタバコ、酒、騒いだりなんでもありの時代なのね。
暑いし、初日なのでアリシアはクタクタになり、西浜の石階段のところでレポートを書いていた。
「文字を直に書くのも久しぶり。。。
指が痛いし中々捗らない」
この時代、女の子の1人歩きはとても危険。
「お姉ちゃん、かわいい顔しているに随分地味なかっこだね?観光?」
二人組のいかにもというチャラ男系が話かけてきた。
私は国から支給された白いワンピース、これのどこが地味なのよ。。。。この年代の服装のはず。
確かに周りはガングロのギャルばかり。。。
地味と言われれば地味?
「。。。。。」アリシア
「これから、海岸でパーティーするだんけど、一緒にいこうよ」チャラ男
そういうと彼らは強引に腕を掴みひぱっる。
「やめて、痛い!離して😡」
「お酒もあるし、踊って騒いで楽しいよ🤣」
強引に引きづられていく。。。
「ごめん、まったか?」謎の青年
身長は180cmくらい、黒髪で切長の目つき。
なかなかのイケメン。
「お兄いさんたち誰?妹になにか?」
青年は威圧的な目つきでそう言った。
「なんかシケちまった、行こうぜ💨」
チンピラもどきは去っていき、何とか助かった。
「じゃあ行こうか」謎の青年
はい?何ですと、ナンパ狩りナンパですか?
「えっ、ちょっとまってよ、どういうこと?」
私は拒んだ。
「助けたんだから、飲み物くらいいいでしょ?」
「はぁ😩」
「あそこのバーでいいよ」
砂浜にある、簡易バーを指差す。
流れのままバーに向かってしまった。
「お兄さん、レモンソーダー2つ」謎の青年
「はいよ」
「400円です」店員
青年が払えと顎で訴える。
仕方なく私は手首を店員に差し出す。
「おねちゃん?何それ」店員
そうだ、この時代は硬貨が必要なんだ。
確かお財布ってのが。。。どこかに。
「毎度あり」店員
青年が支払いを済ませた。
「助けてもらってさらに、奢ってもらっていいご身分だね。」
「ごめんなさい。。。🥺」なんであやまってんだ⁉️
「お詫びに名前教えて」
「名前?」
「そう名前」
「アリシア」
「ゔっ、あんた外人?(笑)」
「違います!」
「ハーフみたいな名前だな、日本人でアリシアなんて初めて聞いた、そういえば色彩も蒼ね、外国の人みたい。」
青年は顔を近づけそういった。。
(なによそんなに見ないで💦)
「俺は岬、」
そう告げると
彼は海を見つめたまま、何も話さない。
何を企んでいるのか、でも理由なんて無さそう。
「あのお」アリシア
「いつまでこっちにいるの?」岬は
「えっ」
まさか私が未来人ってばれてるの?
何なのこの男。
黄昏時の湘南、江の島海岸
街路灯と車のライトで国道を彩る。
家族づれなどが帰宅の準備をし
寄合う恋人、必死にナンパする男
それについていく女、こんな光景未来にはない。
「いつまでって何のこと?💦」アリシア
「ここの人じゃないでしょ?」岬
「あなた言いたいことははっきり言いなさいよ」アリシア
「肌白いし1人きり出し、外人みたいな名前だしあんたの存在が違和感だらけ」岬
なんだ未来人だと気づかれた訳じゃないのね。あせった💦
「えっと、その」アリシア
何か都合のよい作り話を考える。
「まぁいいや、まだ島行けるから島いこうか」
岬はスタスタ歩いていく。
「ちょっとまって!」アリシア
なんで着いていっちゃうんだろ、完全にあの男のペース。
慣れないヒール、まず未来では地面を歩くと言う行為が少ない。
かなり歩きづらく追いつけない。
岬は振り向き、近寄ってくる。
「ここのベルトが合ってないから、脱そうになるんだょ。面白いねあんた、自分のヒールでしょ」岬
岬はひざまつきヒールのベルトを調整した。
岬は上目遣いで「これでOK」
何このイケメンの上目遣い。。。キュンとしちゃうじゃないの。
「あんたおもしれーな、子供みたい」岬
海岸から島までの橋をゆっくり歩いてゆく。
「あなたは地元の人?」アリシア
「鎌倉の方だけど、地元といえば地元かな」岬
この時代の人ってデバイスもいじらないし、マップとか、ネットもなく、私の時代の人と
雰囲気がまったく違う。
たた何もしないで歩いている人でなんか
かっこよく見えるな。
私はメモ帳を取り出しメモする。
(この時代の男性はなにも。。。。よしっ!)
「ここを上がったところが江の島神社、行ってみる?」岬
「うっうん。。」この返事以外何がある。
広くはない石畳の坂道、古風な店が両側に立ち並ぶ。
これってこの時代のデート?
結局ナンパされたってこと?
この岬って子も悪い人じゃなさそうだし
一日くらいいいか、取材のネタにもなるし。
「大丈夫?」岬
「なに?」アリシア
「足だよ」岬
「大丈夫」アリシア
「痛くなったら言えよ」岬
何なのよ、なんか優しく感じてしまう。
すごい悔しいぃぃ。😩
山頂付近の神社が見えて来た。
「確かこっちかな」岬
岬は神社の脇の茂みに入っていった。
「こっちこっち、きて!」岬
アリシアは岬の方へ向かう。
「うわわー😆」アリシア
西浜海岸が一望できる絶景がみえる。
1mくらいのフェンス越しに見える景色。
「あれ何?」アリシアの指差すほうに
数十個の南京錠がフェンスにかかっている。
「これ湘南平を真似してるんだよ」岬
「湘南平?」アリシア
「こんな増えたんだ、すげぇ」岬
「17歳の時、お祭りでここに来て、彼女と
ここ見つけてさ、湘南平の真似してつけた。久しぶりにきたらみんな賛同して増えてるし、ちょっとびっくり」岬
「湘南平に同じような景色とフェンスがあって恋人と南京錠かけると幸せになるって迷信があってね」岬
「そうなんだ」アリシア
元カノとの思い出めぐりか?
今独り身ならやっぱ迷信ね(笑)
「その子とは、何で別れたの?」アリシア
「えっまだ付き合ってるよ」岬
ガァーーん😱
勝手に元カノとの想像していた私。。。してやられた気分。
もしかして、この男が私に気があるから島に誘ったって思い込んでのぼせていた私がバカだったの😰
「そうなんだ💦」アリシア
この関係なんなのただの友達?
さっきあったばっかだし友達でもないか。。
ていうか。そもそも、この時代の人と関係を持つことが規律違反!アリシア正気になって!😤
妄想力豊かなアリシアであった。
「あんたは、彼氏いないの?」岬
実際はいないけどなんて答えよう。。。
(モジモジ)
「別に言いたくなければ言わなければいい。」岬
「いないわよ」アリシア
何よその目は、そんな目でなんで見るのよ。
確かにイケメンだから、ついて来ちゃったけど、それだけよ、それ以上はないわよ。
憐れみなんていらわないわよ。
「結構可愛いのに以外、下に降りて、磯焼き食べよっか」岬
イヤイヤ、思わせぶりのセリフのあとに磯焼きはないでしょ、マジわかんない。んーもう😭それに結構っはいらないわ😤
「うん」アリシア
「あいた、、、😵」アリシア
ヒールのせいで靴連れがひどくなってる。
「足痛いの?」岬
「うん」アリシア
「仕方ない、下までおんぶだ」岬
何なのよ、そっけなかったり、優しかったり、彼女いたり。ふざけないでよ。😤
けどこの大きな背中って落ち着く。
うぇーぃ違う!😤
規約違反で終身刑になっちゃう。冷静になるんだ!なにやってるアリシア!😅
「大丈夫重くない?」アリシア
「重いっていったら歩く?」岬
ほんと意地悪な回答😅
「重いっていってもこうしてたい」アリシア
こっちからも仕掛けてやる🤟
「なかなか、いい回答(笑)」岬
軽くあしらわれた。。。😭
彼はゆっくりと坂道を下っていく。
「あんた何しに江の島にきたの?」岬
「何しにきたのか、あなたにあって忘れちゃった❤️」アリシア
もう少し攻めてみよう!🤟
「マジメにこたえなよ(笑)」岬
「仕事っていえば仕事だけど」アリシア
「てっきり、恋人探しにでも来てるのかと思った。」岬
磯焼き屋の前につき、私は彼の背中から離れた。
「Cかな?正解?」岬
「Cって何?謎々?」アリシア
「背中当たってから」岬
はっ私は両手で胸を隠した。
「最低!😡」
何このスケベ男は😤😤
「いやいや、普通は肘当てたりするんだけど、べったりだったからびっくりした。」岬
「?」
確かに私にも非がある。。。イヤイヤ違う。
「何食べる?おすすめはイカとか帆立かな」岬
「いい匂いする、何にしようかな」アリシア
流されたことに気づかず、磯焼きに食いついてしまった。
「おすすめ選んであげるから、席取っといて」岬
「うん」アリシア
岬はおすすめを焼いてもらい、アリシアのもとへいく。
「お待たせしました!江の島名物の磯焼き」岬
イカに帆立、サザエなど、未来では食べれなくなった魚介類が並ぶ。
「イカとか初めて!」アリシア
美味しい❗️この時代の人はこんな美味しいものを、未来では加工品ばかりで、磯焼きにガッツク、アリシア。
「イカが初めてって、やっぱ面白いね」岬
「じゃあバイト代入ったばかりだから、伊勢海老と車海老いっとく?」岬
「いく、いく!」アリシア
アリシアはエビの実物をみて困惑した。
どう見ても昆虫に見えてしまう。。。
「これ食べれるの?」アリシア
「まさかエビも初めて?」岬
「うん」アリシア
「待って食べやすくしてあげるから」岬
岬はカラから身を取り出し、さらに乗せた。
「これなら大丈夫でしょ」岬
「ありがとう」アリシア
「うまい!美味しい!」アリシア
「顔にエビが飛びちってる」岬
「どこどこ?」アリシア
岬はアリシアの頬につくエビをそって取ってあげた。
(ドキ ドキ ドキドキドキ)
アリシアは岬を意識してしまった。
「どうした?」岬
「何でもないです。。。」アリシア
時計が黄色く点滅しだした。
「面白い時計だね」岬
まずい、規約違反の黄色信号。
終身刑になりたくない😭
規約違反の黄色信号が。。。😱
「ちょっと海風あたりにいかない?」
クールダウンしなきゃまずい。
「いいよ」
海辺のベンチに腰掛ける。
そうだ彼女の話をすれば、気持ちが萎えるかもしれない。☝️
「そういえば、彼女は大丈夫なの?」
「大丈夫ってどういう意味?」
どういう意味?たしかに質問の仕方が
「心配してるの?この状況だから」
岬の言ってる意味が。。
つまり、私と居て、彼女にばれない?
って思ってるってこと。。。
完全に不倫相手みたいな立場じゃない。😵
「いや、その。。。」
「別にやましい事してないじゃん」
確かに。。。
「どうせ、あんたもいなくなるんだったら
こういうことしても、いいんじゃない」
岬はアリシアの頬に手をあてる。
「えっなに?」
「ちょっちょっ」アリシアは後ずさった。
「いきなり何すんのよ」アリシア
「まだ何もしてないけど」
「私の頬に手を」アリシア
「何すると思った?」
「何って、何言わせるのよ」
「何って。。。キスしよ」
岬の唇がアリシアの言葉を止めた。
イケメンの不意打ちの口づけ。
タイミングよすぎる。
「キスしようとした。」と言う前に「キスしよ」でとめやがって
悔しい。。。けどこのままでいたい。
「何も言わなくていい」岬
文句もいえない、次の言葉も見つからない。
だって彼はずっと私の手を握ったまま。
ピコンピコン✨黄色の点滅信号はついたまま。
彼が何をしたいのかどうしたいのかも分からない。彼の思惑にハマった未来人。
岬に寄り添い海越しの海岸線の夜景を眺める私。このままだと法の裁きがまっている。
一生投獄されて檻の中で過ごすことに。
「ぷるるる」岬の電話がなる。
「もしもし」岬
「今、江の島」岬
「バイト終わったんだ、けど迎えにいけない。」岬
「なんでって、お前ともう終わりにしたい」岬
ん?なんの話、だれと話してるの?
まさか⁉️彼女
イヤイヤ私の事、本気になられても困ります😱
私には終身刑が。。。
「じゃあもう切るから」岬
「ブチっ」岬は電話をきった。
なんて言葉をかければいいの。。。
「彼女と別れちゃった。。」岬
本当に別れちゃったんだ。
私のせい。。。🥺
「もうすぐ島閉鎖だから、行こうか」岬
「アリシアって何歳?」岬
「18だよ」アリシア
「俺と同じか、奇遇だね」岬
「岬も18なんだ、もう少し下かと思った」アリシア
「よく言われる(笑)」岬
「学生さん?」アリシア
「大学入ったばかり、アリシアは社会人だっけ、すげーなあ18で就職なんて」岬
たわいもない話をしながら、橋を歩いていく。
江の島の駅に着いた。
「でいつまでいるの」岬
「明後日まで」アリシア
「明日は用事があるから、明後日13時にまた会えないかな?」岬
なんで下手な言い方になってるの
私だって最後に会いたい。
「13時に駅でまってる。」アリシア
「それじゃ明後日ね」岬
さわやかな笑顔で岬は立ち去っていった。
彼女とまで別れた岬
アリシアは複雑な心境に立たされていた。
結局、岬の事が気になり
仕事も手付かず、2日目はボーとして過ぎ去ってしまった。
「お嬢ちゃん、明日の深夜12時が元のじたいに戻る時間だよ」おじさん
「はい、分かってます🥺」心無い返事。
-3日目の朝-
どうしよう、どうしようも元の時代に戻るしか選択肢はないのよ。
この時代の人とは一緒に慣れない。
ただ、最後の日だからといってこれ以上の関係になったら規約違反で終身刑。
普通に一緒に楽しく1日を過ごして、笑顔でさよならが一番の選択。
アリシアはそう決めて約束の13時に江の島駅へと向かった。
岬はまだ来てない。
連絡先も聞いてないしこの時代はSNSも普及していない。デバイスがないって不便。
だが14時になっても岬は現れない。
雲行きも怪しくなり、空からは雨が降り始めた。☔️
15時2時間も経過した。
私ってすごい惨め。。。口約束だけで
信じた、私がバカだった。🥺
けど、これで諦めがつくし、すっきりはしないけど元の時代に帰れる。
膝を突き、心も体も疲れ果てる。
「はぁ、はぁ、やっぱりこっちに」岬
ずぶ濡れの岬が目の前に。
「連絡先伝えなかった俺がバカだった」
「ここは片瀬江の島、待ち合わせは江の島駅だったからそっちにいた。」
「えっ」アリシア
「あまり遅いから、まさかと思ってこっちに来てみた」
駅の改札には片瀬江ノ島と記載されている。
「ごめんなさい、土地勘がなくて、岬こんなに雨に濡れて風邪ひくよ」アリシア
「大丈夫だょ」岬
「下宿先すぐだから、乾かそう」アリシア
2人でサーフカフェ渚にむかう。
雨の中、2人で楽しそうに。
「おじさん?」アリシア
「。。。。」返事がない。
アルバイト店員はいるようだがおじさんは
不在のようだ。
「おじさんいないみたい」アリシア
「こっち来て、そこは店舗だから」アリシア
借りている部屋で2人きり。
岬が上着を脱ぎ出す。
「ちょっと乾かす」岬
「ちょちょちょ😵」アリシア
アリシアは岬の体を見て頬を染めた。
「あっごめん、でもこうしないと乾かないし。。。」
「うち姉貴が2人いて、結構家だと平気で脱いじゃうから。気が利かなくてごめん。」
「私、一人っ子だから男性の体慣れてなくて、、、」アリシア
「なんか羽織るもの探してくる💨」アリシア
アリシアはお湯を沸かしながら
考えていた。
岬と深い仲になったとしても終身刑になる。
事だてることなくお別れすれば、未来で人生を続けることができる。
よくわからないのが赤のシグナルの基準だった、キスは黄色信号だった、もしかすると時代の流れを変えてしまうような行為が赤信号なのかもしれない。例えば殺人とか未来人だってバレてしまうとか。
アリシアは暖かいお茶を差し出した。
「ありがとう、クシュンッ」岬
「大丈夫?風邪引いた?」アリシア
オデコに手を添えると酷い熱。
アリシアは店員に薬箱の場所を聞き
解熱剤は発見。
「これ飲んで少し休んで」アリシア
岬は横になり、少し休むことに。
「最後の日なのに、ごめん」岬
岬はブルブル震えてる。
「どうしたの寒いの?もっとかけるもの探してくる」
「大丈夫ここにいて」岬
岬は布団の中にアリシアを誘う。
アリシアは岬に寄り添った。
「アリシア、あったかい。。。」岬
「喋らなくていいから早く休んで」アリシア
時間がゆっくり流れる、アリシアの心臓はバクバク、岬は寝息をたてて寝ている。
あまりの心地よさに2人とも眠りに着いた。
「はっ」長い時間眠ってしまった。
時刻は23時。。。
岬の熱を計ると熱は下がっていた。
このまま、ここを離れて岬が目覚めた時に私がいなければ、寂しさも紛れるかも。
アリシアは未来へ帰る準備をし、ビーチへと向かった。
こんなに人を好きになったのは初めてだった、恋をするのは時間ではないと教えられ。
運命の人に出会えた。しかし、それは許されぬ、過去の人。
こんなことなら、猛勉強してタイムスリップするんじゃなかった。
岬は彼女とまで別れて私を選んでくれてた。
なのに、理由も言えず置き去りみたいで
彼にとっても残酷な結果にしてしまう。
「やっぱりここにいた」岬
「起きたら姿がなかったからきっとここかと思って、ここアリシアに出会った場所」岬
「岬、ごめんね、私あなたにもう会えない、今日が本当に最後。」アリシア
「そんな、電車だって飛行機だってあるんだから、またいつでも会いにいくよ」岬
「そういうんじゃないんだ」アリシア
「何言ってるんだよ、せっかく友達に。。」岬
アリシアは岬に口づけを、抑えきれない感情を最後のキスに込めた。涙が止まらない。
腕のシグナルが赤色に点灯した。
時刻は深夜0時
赤い違反シグナルが点灯した。
「さよなら岬」アリシア
薄れていく景色。そして岬も。
暗闇に包まれ、意識を失う。
-ここはどこ?
暗闇で何も見えない、手探りで扉らしきものを発見する。
「誰か!ここを開けて」
返事はない。暗闇のため時間の感覚もない。
どれくらい時間がたったろう。
「ガチャ」扉があく眩い光が
「こっちに来い」
「ここはどこですか?」
「これから裁判だ」
視界がだんだん戻ってきた。
ここは裁判所?
「裁判官がお待ちだ」
大きな扉の向こうには、大勢の審議官が席に着いていて、真ん中に裁判長がいる。
「アリシアこちらへ」
「はい」
「あなたは連邦国、憲法の法を破りました。認めますか?」
「過去の人に恋をすることが法に触れているんですか!」
「身体接触があったと報告書には書いてますが認めますか?」
「キスすることがなんで、なんで、好きになっちゃったんだから、仕方ないでしょ。。。」
「認めるんですね?」
「はい🥺」
「連邦国憲法により、あなたを極刑に処す」
「ビリビリビリ⚡️」
ここはどこ?確か裁判で。
頬に水があったり、引いたり。
この感触、この匂い。
アリシアは起き上がり周りを見渡すと
見た景色、「江の島海岸」だ。
困惑してるアリシア、そうだおじさんのいる渚に行けば何か分かるかも。
アリシアは渚の方へ歩いていく。
「確かここだったような?」
渚があった場所は建物自体が変わっていた。
途方に暮れ駅の改札のベンチに座る。
「ん?」アリシアは駅のカレンダーを見る。
2005年!あれから5年後だ。。。
18歳の女の子が、無一文。
身寄りなし、岬の連絡先もわからない。
ホームレス状態。
これが極刑なのかもわからない。
ただひとついえるのは岬を愛している、その灯火だけは消えていなかった。
-5年後-
この瞬間を待ち侘びていた。
江の島から銀座まで旅をして
ホステスとして、銀座のクラブに来店する
政府関係者に個人的に新資源をプレゼンした。
私は連邦国立大学を主席で卒業
得意分は資源学たった。
-運命の日-
「それでは文部科学省、再生資源開発担当のアリシアさんに発表していただきます。」
「みなさん、こんにちは、全国ネットで中継されているので緊張してます。
今回の再生資源に関しては。。。。」
全国ネットでアリシアの報告は無事おわった。
「ふぅー、それとすみません、この場をかりて皆さんにお願いしたいことがあります。
10年前私は、江ノ島で岬をという男性に出会いました。たった一日ちょっと過ごしただけなんですが、とても大切な人です。
当時、連絡先を聞けなくて。」
「皆さんお願いします、10年前鎌倉に住んでいて今28歳の岬さん知っているい方がいたら教えてください。
この瞬間の為に、資源の研究を5年してました、この方法しか思いつかなくて。。。」
警備員が突入して生放送は中断した。
職場では少し肩身の狭い時期はあったが
私の気持ちに賛同してくれる人もいた。
結局一年情報を待つが彼は現れなかった。
きっと結婚したりや彼女がいて会いたくないのかもしれない。
そんな時、私のSNSに1通のメールが
岬という人をしっているという簡単な文章と
待ち合わせ場所の指定であった。
約束の日に私は国立医大病院の前にいた。
「アリシアさんですよね?」
私は目を疑った、紛れもない岬だった。
少し大人びた岬
「岬?」
「すみません、僕は岬ではなく弟の翔です」
「弟。。。」
「少し歩きませんか?」
「はい。。」
「テレビ見た時はびっくりしました、でもまさか兄の事とは思ってなくて」
「あの岬はどこにいるんですか?」
「兄は。。。2000年の夏の深夜、江ノ島の海岸で倒れているとこを発見され、命に別状はないのですが、記憶がなのか感情を持たなくなって、食べたり、寝たりはできるのですが対話ができなくて今もこの病院にいるんです。」
「え。。。」
「あそこの車椅子に座ってるのが兄です」
翔はすこし遠くの中庭にいる車椅子の男性を指した。
もしかしてタイムスリップの時に一緒にいたことによる後遺症。。。
アリシアは対面するか、どうするか悩んだ。
どんな顔して会えばいい。
アリシアの気持ちを悟った翔は
「今ならまだ引き返せますがどうしますか?」
アリシアは何も言わず岬の元へ
「兄貴、お客さんだよ」
岬はゆっくりこちらを向く
紛れもなく岬、年をとったのと、少し痩せてはいるが岬だった。
「岬、アリシアよ、覚えている?」
「あ り し あ。。。」
「うわあああああっ」岬が頭を抱え叫びだした。
近くにいた看護師につれられ病室へ
「今まであんな事なかったのに。。」翔
翔は先生と話をしている。
私は鎮痛剤で眠っている岬に付き添っていた。
「アリシアさん、僕は仕事にもどりますが」
「もう少ししだけ岬と一緒にいます。」
私にとっては5年だけど岬は10年も苦しんでいた。
それから仕事が休みの時や時間が空いた時
私は岬に会いに行った。
会話はできない、私が車椅子をおし
食事を与える。それだけしかできなった。
私はその後も通いつめ、車いす補助のついている車を購入した。
「翔くん、今日 岬と海に行ってきてもいい?」
「僕は構いませんが病院に許可とっておきます」
翔は病院に許可をもらい、東京から湘南の海を目指す。
8月の眩しい日差しあの日と同じ。
江ノ島につき、岬を下ろす。
「岬ついたよ、ちょっと暑いけど我慢してね」
坂が多く上には上がれないのでしたの広場で
食事をすることにした。
たった1日だったが2人の思い出話をした。
あぁじゃない、こうじゃない、あの日の出来事が走馬灯のように蘇る。
笑っているのは私だけ、涙がでてくる。
「アリシアさん、こんにちは」
50代くらいの女性と男性2人が話しかけてきた。
「どちら様でしょうか?」
「良くやってくれました、ありがとう」
「はぁ?」
「私をお忘れですね、あなたを裁いた裁判官です。」
「ええぇ」
「あなた、未来に存在したアリシア財団を覚えてますか?」
「はい、学校で勉強しました、確か再生エネルギーで功績をあげて。。。もしかして私」
「そうです、全ては正しい時の流れ。
過去に送ったのも、あなたが裁かれたのも全てが正しい歴史なのです。」
「あなたは再生エネルギーの基礎を作りだした、これからはそれを元に他の科学者が研究をしていきます。それが2080年には必要な事だったのです。人類が生き延びる術となります。」
「アリシア、貴方には選択肢があります、2080年に戻るか、この時代に残るか」
「どうしますか?」
「家族に会えなくて寂しいけど、私は彼を犠牲にしてしまった。
彼のために人生を費やして生きたいです。
今はこのような状況ですけど彼と共に人生を歩んでいきます」
「わかりました、報告書には私がサインしておきます。どうか、お元気で貴方のおかげで未来の地球は救われた。」
「それと未来の医学も進歩しました。貴方のお陰です。」
そういうと未来人は未来へと帰っていった。
「ただいま」岬
「えっ」アリシア
「岬」アリシア
「今の話ずっと聞いてたよ」岬
「岬いいいいいいいぃ」アリシア
「おおおお、まだ体は弱いんだから(笑)てか今何年?」
「2010年です。。」
「マジで俺の10年が。。。」
「アリシア、色々ありがとう。」
「そういえば、当時の彼女どうなったかな?」
「当時の彼女?あの日、電話で別れたじゃない」
「いやいや、別の子と付き合ってからだよ」
「別れたの私のためじやなかったの?」
「もう時効だよ、若気のいたりってことで(笑)」
「岬のバカ!」
「アリシアの完全、思い込みでしょ」
そう私の思い込みだった。。。
しかしその思い込みで、地球に未来を与えた。
「岬!ここまで来れたら許してあげる。」
アリシアは5メートルほど距離をとる。
ゆっくりと、岬は立ちあがり、一歩、また一歩アリシアの方へ。
「ストップ!」アリシア
「許して欲しかったら一歩前へ」アリシア
岬は一歩進む
「私のことが好きだったら、一歩前へ」
岬はまた一歩進む
「キスしてほし。。。」アリシア
岬はアリシアに不意打ちのキスをしてそのまま抱きしめた。
また、「キスして欲しかったら」を止められた。。。
きっとこの調子で2人はうまくいくのでしょう。イケメンの岬の浮気だけご注意ください。
2人に祝福あれ!
ご愛読ありがとうございました。
いつも即興でストーリーを考えるので
私も今日結末がしれてよかったです。
本職サラリーマンなので、通勤電車。子供あやしながら、トイレ、風呂で筆跡活動してます(笑)ぜひフォロー。コメントよろしくお願いします。
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