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第3話 街に怪盗がやって来た(後編)

2 平和な日常に差す不穏な影

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 翌日。
 いつものように図書館に出向いた。寝坊をしてしまったので開館一番乗りというわけにはいかなかったが。というより、一番乗りからは程遠い。もう昼近いし……。
 受付にロートレックさんの姿はなかった。昼休みなんだろうか。そんなことを思っていると、

「え~? 今日はロートレック様、お休みなんですか?」

 不満げな少女の声が聞こえた。視線を向けると、私と同年代と思しき少女三人が、気弱そうな男性の司書に何やら文句をつけている。

「一体どうして休みなんですぅ?」

「で、ですから~、そういうことは、教えられないんですよ~」

「私達は心配なの! それくらい、教えなさいよ!」

 気の強そうな少女が受付カウンターをバンッと叩いて詰め寄る。
 気弱そうな司書は心底困り果てた顔で、なおも教えられないの一点張りだ。少し泣きそうになっているように見える。

「いい加減になさい! 他の利用者の方々に迷惑です。司書の個人情報については、一切教えることはできません。これ以上騒ぐようであれば、警備員を呼びますよ!」

 毅然とした態度でそう言ったのは、引っ詰め髪の生真面目そうな女性の司書。
 その一言が効いたのか、気の強そうな少女は口の中で何やらもごもご呟くと、二人を連れて図書館を出て行く。その時、気の強そうな少女と目が合い、じろりと睨まれた。うーん、なんだったんだ、一体……。

「こんにちは、マリィさん。これ、返却しまーす」

 ロートレックさんの次に仲のいい女性司書に数冊の本を渡した。
 只今、婚活に闘志を燃やしているという、人懐っこい性格の親しみやすいファータの女性だ。

「ユウコちゃんも残念そうね。今日、ロートレックさん休みだから」

 マリィさんが悪戯っぽい笑みを向ける。

「そ、そんなことないですよぉ……!」

 とは言ってみるものの、実はかなり残念に思っている。

「まったまた~、顔に書いてあるわよ~?」

「もう、からかわないでくださいよぉ。ってか、さっきの子達、凄かったですね。なんですか、あれ?」

「ああ、あれね。見てわからなかった? ロートレックさんの熱烈なファンの子達よ」

「へえ~。まあ、ロートレックさん、超イケメンですしね」

「結構多いわよ、ああいう子達。懐かしいわね~、あたしもそういう時期があったっけ。もっとも、あたしはアレックス派だったけど」

「あ、アレックスですか? それは一体どういう……」

「あ、ユウコちゃんは、この街に来たばかりだから知らないのね。この街の女の子の間には昔から二つの派閥があってね。アレックス派とロートレック派。ま、要はどっちが好みかっていうだけなんだけど……」

「マリィさん、昼休みに入ってください」

 少女三人に翻弄されていた、あの気弱そうな司書がやってきた。

「はーい。ねえユウコちゃん、お昼一緒にどう?」

「え、でも」

「いいじゃない♪ ロートレックさんとばかりじゃなく、あたしともデートしてよぉ」

 おどけた調子でマリィさんは誘う。いやいや、ロートレックさんとだって、そうしょっちゅう一緒にお昼御飯を食べてるわけじゃないですよ。そう心の中で突っ込み、

「それじゃ、お言葉に甘えて」

「ありがと♪ じゃ、外で待ってて」

 そう言ってマリィさんは席を立った。


 外に出ると、心地いい春風が頬を撫でる。邪魔にならないよう出入り口の隅でマリィさんを待つ。

「ちょっといいかしら?」

 棘のある声音で呼び掛けられた。
 さっきの三人組だ。私を見る目が敵意に満ちている。

「な、なんですか?」

 友好的とは程遠い雰囲気に嫌な予感しかしない。

「いい機会だから言っとくわ。あんた、はっきり言って目障りなのよ」

 気の強そうな少女が、びっしーと私を指していきなり因縁をつけてきた。

「はあ? いきなりなんなの!? 意味がわからないんですけど! 私が一体あんたらに、何をしたっていうの!?」

 当然私は反論する。

「あんたでしょ? 異世界から来て、帰れなくなったっていう奴は」

 特に特徴がない“町人A”という表現が似合う少女が言った。うーん、結構知れ渡ってるのか、そのこと。

「それをいいことに、ロートレック様に馴れ馴れしくしやがるなー、ってことですぅ!」

 眠そうな顔の眼鏡っ娘が、町人A少女の言葉を継ぐように言った。

「はいはい、こんなところで喧嘩しないでちょうだい。またあなた達ね。これ以上問題起こすようだったら、出入り禁止にしちゃうわよ?」

 マリィさんだった。厳しい眼差しを三人組に向ける。

「何よ、未だに結婚できない年増ババア! 二人とも、行こ行こ」

 気の強そうな少女は捨て台詞を吐き、二人を伴い去っていった。

「ぬわーんだと、コラアアァッ!」

 “年増ババア”と罵倒されたマリィさんは轟く雷鳴の如くキレた。


 昼食はマリィさん行きつけの店で食べることになった。“精霊の台所”という、ヘルシーな野菜料理がメインの店だ。さすがマリィさん。妙齢の女性らしいチョイスです。

「ユウコちゃんみたいな育ち盛りの子には、野菜料理というのはちょっと物足りないかしら?」

「そんなことないです♪ 野菜をこんなに美味しく食べられるなんて新しい発見ですもん♪」

「ふふ、そう? 喜んでもらえて嬉しいわ。そういえば、さっきはごめんね。外で待ってて、なんて私が言ったばかりに、ユウコちゃんに嫌な思いさせちゃった……」

 そう言って、マリィさんは目を伏せた。

「そんな、マリィさんが謝ることじゃないですよ。悪いのはあの三人なんだから。まったく、言いがかりもいいところです」

「彼女達、羨ましいのよ。あなたがロートレックさんと親しくしてるから」

「だからって逆恨みされてもなぁ。だったら自分達も仲良くしたらいいじゃんって感じ」

「それはそうなんだけどね。でも彼女達には、親しくなるきっかけがあまりないんじゃないかしら。特に接点もないわけだし」

「それは……まあ……」

 ひとりの少年を思い出した。
 中田健介くん。地球にいた頃、私が気になっていた人で、同じクラスだった。たまに挨拶を交わすけれど、ただそれだけ。もっと仲良くなりたいって思うのに、接点が見つからなくて、なかなか踏み出せずにいたんだっけ。

「ユウコちゃん、どうしたの? ぼんやりしちゃって。その顔は、好きな人のことを考えてたな?」

 マリィさんの言葉に心臓が口から飛び出そうになった。

「ちちっ、違いますよ……!」

「図星でしょ~? ユウコちゃん、すぐ態度に出るからバレバレよ」

「そっ、そういえばマリィさん、さっき、自分はアレックス派とか言ってましたけど、あいつのことが好きなんですか?」

 気恥ずかしいので強引に話題を変えた。

「昔はね。今は違うかなぁ」

「あ、それ賢明な判断ですよ。イケメンの部類に入るとは思うけど、知れば知るほど残念な男だし。この間も『散らかしっぱなし、脱ぎっぱなしにしないで』ってクリンちゃんに叱られてましたもん」

「ウソ!? やだ、アレックスさんってば可愛い♪ そんなこと聞いちゃったら、また惚れちゃうかも♪」

「うげっ、マジですか!? マリィさん、ひょっとしてダメな男に惹かれちゃうタイプの人?」

「冗談よ。エルセノアって恋愛の対象にはちょっとあれだし」

「どうして?」

「だって不死の一族よ? こっちは年々老いていくってのに、相手はずっと変わらない姿なんて、そんなの切ないじゃない。実際、アレックスさんも、ロートレックさんも、クリンちゃんも、私が小さい頃から変わらない姿してるのよ?」

「うーん、確かにそうかも……」

「やだ、もうこんな時間? 昼休みは時間が経つのがあっという間ね~」

 マリィさんは腕時計を見て残念そうに呟く。
 素早く会計を済ませ、私達は店を出た。


「さて、あたしは図書館に戻るけど、ユウコちゃんは?」

「ちょっとパン屋に寄ります。“ヘブンベーカリー”って店なんですけど」

 そのパン屋の“Wクリームパン”というのにハマっているのだ。ふわふわのパンの中にホイップ、カスタードクリームが詰まってて絶品なの♪
 途中まで道が同じなので私達は並んで歩いていく。

「そうそう、ロートレックさんが休んだ理由、教えてあげる」

 突然、マリィさんが切り出してきた。

「いいんですか? 教えちゃっても」

「ユウコちゃんだけ特別よ。そのかわり、あたしが言ったって言わないでね?」

 こくんと頷く。マリィさんは真剣な面持ちで声をひそめ、

「実は彼の部屋に泥棒が入ったらしいの。それで……ね」

「ええ!? ど、泥棒ですか!?」

「そうなの。怪盗事件が解決した矢先に、またこんなことになるなんてね。この街も物騒になったものだわ。じゃ、図書館はこっちだから。またね、ユウコちゃん」

「はい。お昼、ご馳走様でした」

 ぺこりと頭を下げた。ロートレックさんの家にも泥棒が入ったなんて……。嫌な偶然もあるものだ。


 ☆★☆


 ヘブンベーカリーにて、私は軽いピンチに陥っていた。

(げっ! 金、足りなかった……)

 いざ会計という時に、財布の中身が乏しいことに気がついたのだ。貯金箱からお金を補充するのを忘れてた……。

「あのさぁ、さっさとしてくんない?」

 バイトの青年が、イライラした様子で急かしてきた。耳が長く尖っている。ファータ族だ。

「すいません……。お金足りないんで、やっぱそれいいです……」

 そう謝ると、バイト男はチッと舌打ちをし、小声で「財布の中身くらい、確認しとけや、ボケ」と悪態を垂れた。
 毎度思うが、このバイト男は最悪な奴だ。愛想は全くないし、客に平気で文句をつけたりするし。こんな奴がよく雇われてるもんだ。こいつがいるせいでこの店の売上、ガッツリ落ちてるんじゃね?

 心の中で「クビにされちまえ! バーカ」と応酬し、店を出ようとすると、

「ちょっとあなた、お客に対してその態度はどうなの?」

 私に代わり、文句を言ってくれる人が現れた。その人はなんと噴水広場で助けてくれた、あのリザーテイリアのお姉さん。

「その子が買おうとしてたやつ、アタシが払うわ。いくらなの?」

「三百ディルだよ」

「じゃ、これと一緒にお願いね」

 お姉さんは自分が買うパンを渡しお金を払った。予期せぬ展開にポカンとしていると、お姉さんがパンを渡してくれた。

「あ、あの、どうもありがとうございました。二度も助けられて、ほんと、申し訳ないです」

「ああ、あなた、噴水広場で絡まれてた二人の片割れだったんだ。気にしないで。小銭が多くて困ってたからちょうどよかったわ。じゃあね」

 そう言うと、お姉さんは店を出ていった。お姉さん、マジでいい人だ~。
 私も出ようと一歩を踏み出したその時、足の裏にごりっとした感触が伝わった。見ると、アーモンドみたいな形の綺麗な白い石が落ちている。

「あの、これ落ちてたんですけど」

「なんだこりゃ。さっきのトカゲ女のやつじゃねーの?」

 店員はめんどくさそうに石を眺め回し、

「お前、もう帰んだろ。ついでに届けてやれや」

 石を渡し、偉そうに命令してきた。その不遜な態度にもう一度「クビにされちまえ! バーカ」と心の中で浴びせた。


 ヘブンベーカリーを出ると既にお姉さんの姿はなかった。

(これ、どうしよう……?)

 店に届けようかと思ったが、もうあのバイト男の顔は見たくない。ウザがられるのが目に見えてるし……。
 またどこかで会えるよね。その時に渡せばいいや。そんな風に気楽に考え、石をポケットに入れた。
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