52 / 98
第7部 いざ男爵領へ
第52話 Archer 弓矢使い
しおりを挟む
「今度は私の番だね」
ルイディナさんがクロスボウを掲げながら言う。
「シュンッ!」「シュンッ!」「シュンッ!」「シュンッ!」
「ドカッ!」「ドカッ!」「ドカッ!」「ドカッ!」
狙った木に、矢が深々と突き刺さっている。
「相変わらず凄い威力ですね、ルイディナさん」
「これもエリアスのおかげさ」
弓矢に風を纏い勢いよく飛んで行くイメージで打っている。
ルイディナさんのMAXのMPは40だ。
鑑定でみてもまだ38ある。
オルガさんの時と同じように少しずつ回復しているのだろう。
「この技はAir shotと名付けましょうか」
「エリアス。他に私には何かアドバイスはないのかな?」
「う~ん、そうですね。例えば動いている物を、打つ時はどうしていますか」
「それはある程度、先を予測して狙って打つかな」
「それなら矢を打ったら、狙う相手を目で追ってください」
「目で追う?」
「えぇ。目で追った通りに追尾、出来ればいいかなと思って」
「追尾か、出来るといいな。やってみるよ」
そう言うとルイディナさんは森の奥に入っていった。
その時、鳥が数羽飛び立つ。
バタ、バタ、バタ、バタ、バタ!
「シュンッ!」
クロスボウから放たれた矢が1羽の鳥を追っていく。
そして鳥を追うように矢は軌道を変える。
「グサッ!」
鳥に当たり落ちてゆく。
俺達は落ちた鳥を拾いに行った。
すると矢は胴の真ん中に刺さっていた。
「いや~、エリアスの言う通り矢を打ってからも、矢に風を纏い続けるイメージをしたら起動修正が出来たよ。当たるまで矢と繋がっている感じがしたよ」
「凄いです!その内、障害物を避けて矢を撃つ様に出来そうですね」
「そんなエリアス。いえ待って。前に使っていた弓を出してくれない?」
俺は以前ルイディナさんが使っていた、弓と矢をストレージから出した。
「やってみるよ」
そう言うとルイディナさんは弓を引き放った。
「シュッ!」
「ドカ!」
「シュッ~~!」
「ドカ!」
「シュッ~~~~~!」
「ドカ!」
何度か試し打ちをしていると、矢が手前の木を避け後ろの木に当たる様になった。
(そんな事があるのか)
「ふぅ~。さすがに疲れたよ。後は練習あるのみだな」
「さすがルイディナ。それにエリアスの言う通りだね。魔法はイメージがどれほど出来るかだよね」
パメラさんが手を叩きながら喜ぶ。
【スキル・鑑定】簡略化発動
名前:ルイディナ・ドラード・セルベルト
種族:人族
年齢:21歳
性別:女
職業:Archer
レベル:18
【スキル】
弓:LV1
発展スキル:風
Air shot:LV1
Chasing arrow:LV1
俺はルイディナさんに職業が狩人からArcherに替わったこと。
そしてAir shotとChasing arrowもスキルになったことを伝えた。
「私にもスキルが!嬉しいエリアス」
そう言うとルイディナさんは俺の顔を胸に埋めた。
「いよいよ最後はこのパメラ様の登場ね」
ルイディナさんがクロスボウを掲げながら言う。
「シュンッ!」「シュンッ!」「シュンッ!」「シュンッ!」
「ドカッ!」「ドカッ!」「ドカッ!」「ドカッ!」
狙った木に、矢が深々と突き刺さっている。
「相変わらず凄い威力ですね、ルイディナさん」
「これもエリアスのおかげさ」
弓矢に風を纏い勢いよく飛んで行くイメージで打っている。
ルイディナさんのMAXのMPは40だ。
鑑定でみてもまだ38ある。
オルガさんの時と同じように少しずつ回復しているのだろう。
「この技はAir shotと名付けましょうか」
「エリアス。他に私には何かアドバイスはないのかな?」
「う~ん、そうですね。例えば動いている物を、打つ時はどうしていますか」
「それはある程度、先を予測して狙って打つかな」
「それなら矢を打ったら、狙う相手を目で追ってください」
「目で追う?」
「えぇ。目で追った通りに追尾、出来ればいいかなと思って」
「追尾か、出来るといいな。やってみるよ」
そう言うとルイディナさんは森の奥に入っていった。
その時、鳥が数羽飛び立つ。
バタ、バタ、バタ、バタ、バタ!
「シュンッ!」
クロスボウから放たれた矢が1羽の鳥を追っていく。
そして鳥を追うように矢は軌道を変える。
「グサッ!」
鳥に当たり落ちてゆく。
俺達は落ちた鳥を拾いに行った。
すると矢は胴の真ん中に刺さっていた。
「いや~、エリアスの言う通り矢を打ってからも、矢に風を纏い続けるイメージをしたら起動修正が出来たよ。当たるまで矢と繋がっている感じがしたよ」
「凄いです!その内、障害物を避けて矢を撃つ様に出来そうですね」
「そんなエリアス。いえ待って。前に使っていた弓を出してくれない?」
俺は以前ルイディナさんが使っていた、弓と矢をストレージから出した。
「やってみるよ」
そう言うとルイディナさんは弓を引き放った。
「シュッ!」
「ドカ!」
「シュッ~~!」
「ドカ!」
「シュッ~~~~~!」
「ドカ!」
何度か試し打ちをしていると、矢が手前の木を避け後ろの木に当たる様になった。
(そんな事があるのか)
「ふぅ~。さすがに疲れたよ。後は練習あるのみだな」
「さすがルイディナ。それにエリアスの言う通りだね。魔法はイメージがどれほど出来るかだよね」
パメラさんが手を叩きながら喜ぶ。
【スキル・鑑定】簡略化発動
名前:ルイディナ・ドラード・セルベルト
種族:人族
年齢:21歳
性別:女
職業:Archer
レベル:18
【スキル】
弓:LV1
発展スキル:風
Air shot:LV1
Chasing arrow:LV1
俺はルイディナさんに職業が狩人からArcherに替わったこと。
そしてAir shotとChasing arrowもスキルになったことを伝えた。
「私にもスキルが!嬉しいエリアス」
そう言うとルイディナさんは俺の顔を胸に埋めた。
「いよいよ最後はこのパメラ様の登場ね」
0
お気に入りに追加
240
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の選んだ末路〜嫌われ妻は愛する夫に復讐を果たします〜
ノルジャン
恋愛
モアーナは夫のオセローに嫌われていた。夫には白い結婚を続け、お互いに愛人をつくろうと言われたのだった。それでも彼女はオセローを愛していた。だが自尊心の強いモアーナはやはり結婚生活に耐えられず、愛してくれない夫に復讐を果たす。その復讐とは……?
※残酷な描写あり
⭐︎6話からマリー、9話目からオセロー視点で完結。
ムーンライトノベルズ からの転載です。
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
悪意か、善意か、破滅か
野村にれ
恋愛
婚約者が別の令嬢に恋をして、婚約を破棄されたエルム・フォンターナ伯爵令嬢。
婚約者とその想い人が自殺を図ったことで、美談とされて、
悪意に晒されたエルムと、家族も一緒に爵位を返上してアジェル王国を去った。
その後、アジェル王国では、徐々に異変が起こり始める。
【R-18】踊り狂えその身朽ちるまで
あっきコタロウ
恋愛
投稿小説&漫画「そしてふたりでワルツを(http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/630048599/)」のR-18外伝集。
連作のつもりだけどエロだから好きな所だけおつまみしてってください。
ニッチなものが含まれるのでまえがきにてシチュ明記。苦手な回は避けてどうぞ。
IF(7話)は本編からの派生。
僕の兄は◯◯です。
山猫
BL
容姿端麗、才色兼備で周囲に愛される兄と、両親に出来損ない扱いされ、疫病除けだと存在を消された弟。
兄の監視役兼影のお守りとして両親に無理やり決定づけられた有名男子校でも、異性同性関係なく堕としていく兄を遠目から見守って(鼻ほじりながら)いた弟に、急な転機が。
「僕の弟を知らないか?」
「はい?」
これは王道BL街道を爆走中の兄を躱しつつ、時には巻き込まれ、時にはシリアス(?)になる弟の観察ストーリーである。
文章力ゼロの思いつきで更新しまくっているので、誤字脱字多し。広い心で閲覧推奨。
ちゃんとした小説を望まれる方は辞めた方が良いかも。
ちょっとした笑い、息抜きにBLを好む方向けです!
ーーーーーーーー✂︎
この作品は以前、エブリスタで連載していたものです。エブリスタの投稿システムに慣れることが出来ず、此方に移行しました。
今後、こちらで更新再開致しますのでエブリスタで見たことあるよ!って方は、今後ともよろしくお願い致します。
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!
Bu-cha
恋愛
ずっと好きだった初恋の相手、社長の弱みを握る為に頑張ります!!にゃんっ♥
財閥の分家の家に代々遣える“秘書”という立場の“家”に生まれた加藤望。
”秘書“としての適正がない”ダメ秘書“の望が12月25日の朝、愛している人から連れてこられた場所は初恋の男の人の家だった。
財閥の本家の長男からの指示、”星野青(じょう)の弱みを握ってくる“という仕事。
財閥が青さんの会社を吸収する為に私を任命した・・・!!
青さんの弱みを握る為、“ダメ秘書”は今日から頑張ります!!
関連物語
『お嬢様は“いけないコト”がしたい』
『“純”の純愛ではない“愛”の鍵』連載中
『雪の上に犬と猿。たまに男と女。』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高11位
『好き好き大好きの嘘』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高36位
『約束したでしょ?忘れちゃった?』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高30位
※表紙イラスト Bu-cha作
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる