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第5部 終息
第37話 武器屋
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俺たちは武器屋に来ている。
レッドキャップを倒した報酬でオルガさんには剣を、ルイディナさんには弓矢と防具を、メラさんにはローブを買うことになっていたからだ。
「おう、今日はなんだい?スタンピードの時は大活躍だったて言うじゃないか」
武器屋のブルーノさんにからかわれる。
「Miracle man(奇跡の人)エリアス様御用達の武器屋だ、て噂になってな。客が増えて嬉しいぜ」
レッドキャップ討伐に参加した冒険者24人は、誰一人欠けることなく帰ってきたという事でMiracle manと呼ばれるようになった。
そして人によっては、指名依頼が来るようになったりしている。
有名になって生活が楽になった人も居るようだ。
「そんなことを言われるのも今だけですよ。今日はオルガさんの新しい剣と、ルイディナさんの弓が欲しいです」
「剣と弓だな。まずは剣だな。どんな剣が欲しいんだい?お嬢ちゃん」
「オルガです。私が欲しいのはよく切れて軽い剣です」
「よく切れて軽い剣ねぇ」
オルガさんが使っているのはロングソードだ。
「できればエリアス君と同じ剣が良いな」
「『バスタード・ソード』か。それなら割高になるが予算があればミスリルだな」
「「「 ミスリル!! 」」」
「ミスリルなら丈夫で、よく切れて長く使えるぞ」
「お幾らくらいですか、ブルーノさん」
「そうだエリアスだから、200万てところかな」
「「「 200万!! 」」」
「駄目よ、200万なんて。高すぎるわ」
「大丈夫ですオルガさん。武器と防具はお金を惜しんだらいけませんよ」
「でも…」
「では剣はそれでお願いします」
「はいよ」
「では今度は弓ですね。ルイディナさん、実は試したい弓がありまして」
「試したいて、どんな弓なのかしら?」
「書くものありますか?こんな感じです」
「おお、あるぜ。ほれ」
そう言いながらブルーノさんは羊皮紙をくれた。
そして俺は簡単な図面を書いて見せた。
「なんだいこれは?」
「クロスボウと言う弓ですよ、ルイディナさん」
「クロスボウ?」
「弓の台座上に矢を入れるカートリッジを付けます。台座下のレバーを前後することで弓の弦が引かれ、矢を装着でき引き金を引くことで連射が可能となります」
「「「 連射(じゃと)!! 」」」
みんなが一斉に驚く。
「これは凄い。弓は熟練度が必要じゃが、これならレバーを引く力があれば強力な弓兵になれる。しかも連射とは」
「連射ができるの?凄いわエリアス、これで私に怖いものはないわ」
はい!
実はルイディナさんは力がないので、弓の引きが甘く弓矢の威力がない。
クロスボウの良いところは熟練度は必要なく、レバーを引く力があれば誰でも強力な弓兵になれる事さ。
俺が加入するまで、今まで3人で良くやってこれたなと思う。
「矢は弓矢よりやや短い方が良いと思いますが」
「そうだな、それはこちらで調整しよう。クロスボウは特注だから、本当は高くなるんだが面白そうだからな。安く作ってやる。まずは弓矢50本付けて100万でどうだ」
「分かりました。それでお願いします。実はまだあります」
「ほう、なにかな」
「これです」
そう言いながら俺はストレージからキングの魔石を出した。
縦横10cmくらいの赤いルビーの様な奇麗な輝きだ。
「こ、これは?」
「この前、倒したキングの魔石です」
「「「 キングの魔石ですって(じゃと)!! 」」」
「はい、これでパメラさん用のワンドを作ってほしいのです。木の素材も魔法伝達の良いものをお願いします」
「あぁ、わかった。魔珠の木と言う素材なら今あるな。これなら80万だ」
「エリアスっち。わ、私にキングの魔石でワンドを作ってくれるの」
「ええ、少しでも魔力や攻撃力アップの足しになればと思いまして」
「うれし~い!大切にするわ。この大きい魔石では指輪に出来ないから、ワンドにしてくれるのね」
いえ、違います。
パメラさんの風魔法は威力は近距離なら良いが、少し距離が開くと弱い。
ウインドカッターならぬ、ウインドブリーズです。
普通、魔法は遠距離用だからね。
近距離で放たないから。
いずれ命の危険がある時に身を守れないから、少しでもと思いワンドにしたんだ。
魔力のある魔石をワンドにすると、魔力が上がるて聞いたから上がるといいけど。
「とりあえず作成に1週間はほしい。またそのころ来てくれ」
武器を頼み俺達は武器屋を出た。
結局、400万近使ってしまった。
しかしそれなりの武器になるとやはり100万はする。
武器や防具は消耗品だ。
それに見合うだけの仕事を受けないと、防具や武器の費用で赤字になりそう。
報酬の半分は消えた。
今度は防具屋だ。
レッドキャップを倒した報酬でオルガさんには剣を、ルイディナさんには弓矢と防具を、メラさんにはローブを買うことになっていたからだ。
「おう、今日はなんだい?スタンピードの時は大活躍だったて言うじゃないか」
武器屋のブルーノさんにからかわれる。
「Miracle man(奇跡の人)エリアス様御用達の武器屋だ、て噂になってな。客が増えて嬉しいぜ」
レッドキャップ討伐に参加した冒険者24人は、誰一人欠けることなく帰ってきたという事でMiracle manと呼ばれるようになった。
そして人によっては、指名依頼が来るようになったりしている。
有名になって生活が楽になった人も居るようだ。
「そんなことを言われるのも今だけですよ。今日はオルガさんの新しい剣と、ルイディナさんの弓が欲しいです」
「剣と弓だな。まずは剣だな。どんな剣が欲しいんだい?お嬢ちゃん」
「オルガです。私が欲しいのはよく切れて軽い剣です」
「よく切れて軽い剣ねぇ」
オルガさんが使っているのはロングソードだ。
「できればエリアス君と同じ剣が良いな」
「『バスタード・ソード』か。それなら割高になるが予算があればミスリルだな」
「「「 ミスリル!! 」」」
「ミスリルなら丈夫で、よく切れて長く使えるぞ」
「お幾らくらいですか、ブルーノさん」
「そうだエリアスだから、200万てところかな」
「「「 200万!! 」」」
「駄目よ、200万なんて。高すぎるわ」
「大丈夫ですオルガさん。武器と防具はお金を惜しんだらいけませんよ」
「でも…」
「では剣はそれでお願いします」
「はいよ」
「では今度は弓ですね。ルイディナさん、実は試したい弓がありまして」
「試したいて、どんな弓なのかしら?」
「書くものありますか?こんな感じです」
「おお、あるぜ。ほれ」
そう言いながらブルーノさんは羊皮紙をくれた。
そして俺は簡単な図面を書いて見せた。
「なんだいこれは?」
「クロスボウと言う弓ですよ、ルイディナさん」
「クロスボウ?」
「弓の台座上に矢を入れるカートリッジを付けます。台座下のレバーを前後することで弓の弦が引かれ、矢を装着でき引き金を引くことで連射が可能となります」
「「「 連射(じゃと)!! 」」」
みんなが一斉に驚く。
「これは凄い。弓は熟練度が必要じゃが、これならレバーを引く力があれば強力な弓兵になれる。しかも連射とは」
「連射ができるの?凄いわエリアス、これで私に怖いものはないわ」
はい!
実はルイディナさんは力がないので、弓の引きが甘く弓矢の威力がない。
クロスボウの良いところは熟練度は必要なく、レバーを引く力があれば誰でも強力な弓兵になれる事さ。
俺が加入するまで、今まで3人で良くやってこれたなと思う。
「矢は弓矢よりやや短い方が良いと思いますが」
「そうだな、それはこちらで調整しよう。クロスボウは特注だから、本当は高くなるんだが面白そうだからな。安く作ってやる。まずは弓矢50本付けて100万でどうだ」
「分かりました。それでお願いします。実はまだあります」
「ほう、なにかな」
「これです」
そう言いながら俺はストレージからキングの魔石を出した。
縦横10cmくらいの赤いルビーの様な奇麗な輝きだ。
「こ、これは?」
「この前、倒したキングの魔石です」
「「「 キングの魔石ですって(じゃと)!! 」」」
「はい、これでパメラさん用のワンドを作ってほしいのです。木の素材も魔法伝達の良いものをお願いします」
「あぁ、わかった。魔珠の木と言う素材なら今あるな。これなら80万だ」
「エリアスっち。わ、私にキングの魔石でワンドを作ってくれるの」
「ええ、少しでも魔力や攻撃力アップの足しになればと思いまして」
「うれし~い!大切にするわ。この大きい魔石では指輪に出来ないから、ワンドにしてくれるのね」
いえ、違います。
パメラさんの風魔法は威力は近距離なら良いが、少し距離が開くと弱い。
ウインドカッターならぬ、ウインドブリーズです。
普通、魔法は遠距離用だからね。
近距離で放たないから。
いずれ命の危険がある時に身を守れないから、少しでもと思いワンドにしたんだ。
魔力のある魔石をワンドにすると、魔力が上がるて聞いたから上がるといいけど。
「とりあえず作成に1週間はほしい。またそのころ来てくれ」
武器を頼み俺達は武器屋を出た。
結局、400万近使ってしまった。
しかしそれなりの武器になるとやはり100万はする。
武器や防具は消耗品だ。
それに見合うだけの仕事を受けないと、防具や武器の費用で赤字になりそう。
報酬の半分は消えた。
今度は防具屋だ。
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