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第3章 お披露目会
第64話 帰宅時間とお迎え
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俺とオルガさんは商業ギルドに納品と、ボタンの特許を申請した。
まさか魔道具の卸値が、家のローンも一括で完済できる金額だったなんて。
アバンス商会に売る金額は、その倍になりそうで考えただけでも凄いことだ。
明日から王都に行くので、食材やポーションを買っておく。
なにが必要になるかわからないからね。
今日の食事は何を作ろうかな?
あぁ、そうだ!!
俺は小麦粉の柔らかいパンと、オートミールの硬いパンを買った。
この世界は小麦粉は少し高級で、お金のある人は小麦粉の柔らかいパンを。
無い人は硬いオートミールのパンを購入して食べている。
「おい、エリアス。そんな硬いパンを買ってどうするんだ?」
「まあ、見ていてください。美味しいものを作りますから」
俺はそう言って笑い、他にもサラダ油や露店でオーク肉を買い込んだ。
そう言えばアリッサさんは、何時まで仕事なんだろう?
この世界は時間が曖昧だから、8時間労働ではないのかも?
「オルガさん」
「なんだい?エリアス」
「どこかに勤めた場合、労働は1日何時間ぐらいですか?」
「う~ん、そうだな。農民なら陽が昇ってから、暗くなるまでだと思うけど」
「やっぱり、そうなんだ」
「でも、どこかに勤めれば8時間くらいだな」
「勤め人は違うのですね」
「もちろんさ。アリッサさんは6時くらいに屋敷を出て行ったから、15時には仕事が終わるかもな」
「そうですか。では丁度帰り道だから、冒険者ギルドに寄って聞いて帰ろうかな」
「そうだな。寄って行こうか」
俺達は冒険者ギルドに寄ることにした。
ギルドのスイングドアを開け中に入る。
時間は昼前で、冒険者は一人もいなかった。
「あれ?エリアス君、どうしたの?」
受付に居たコルネールさんが声を掛けてくれた。
「アリッサさんに用事がありまして…」
「まあ、ちょっと待っててね。聞いてくるから」
あれ、聞いてくるから?
普通は呼んでくるから、ではないの。
コルネールさんはそう言うと、二階の階段を上がって行った。
しばらく待っていると、コルネールさんは二階から降りて来た。
「エリアス君、良いわよ。ギルド長が会いたいって」
ギルド長が会いたい?
どう言うことだろう?
俺はアリッサさんに会いに来ただけなのに。
「一度、会っておくのもいいさ」
オルガさんは会ったことがあるらしい。
そう言うので会う事にした。
俺達はコルネールさんに案内され二階に上がる。
トン、トン、
コルネールさんがドアを叩く。
「どうぞ、入ってくれたまえ」
「失礼します」
コルネールさんがドアを開けてくれ、俺とオルガさんは部屋の中に入る。
イッ!
部屋に入った途端、嫌な感じがした。
中に入ると魔物がいた!!
オーガだ!!なぜこんなところに?!
俺は両手を上げストレージの中で、黒作大刀の柄を握り上から下に振り下ろす。
黒作大刀は緋緋色金を鋼に混ぜて作った全長1.5m近く、重量は20kgはあるトゥ・ハンデッド・ソードの大剣だ。
重さと勢いで相手を断ち切る。
〈〈〈〈〈 ガァギィ~~~ン!! 〉〉〉〉〉
なんと、オーガに俺の剣戟が防がれた。
最近のオーガはこんな大剣を持っているのか?
オーガロードか?!
だが剣は引けない。
引いたらやられる。
このまま剣を打ち合ったままの体勢なら考えがある。
アスケルの森でストレージに貯めた魔素を魔力に変換!!
剣に纏わせウオーターカッターで相手の剣のごと叩き切る!!
〈〈〈〈〈 ズゥ~~~ン!! 〉〉〉〉〉
俺の体を中心に魔力が大きく膨らみ広がって建物がきしむ。
「…るかった、俺が悪かったから…」
なんと、オーガが何か言っている!!
そういえば俺には【スキル】異世界言語がある。
だから魔物の言葉もわかるのか?
最近、冒険なんてしてないから、すっかりスキルなんて忘れていたけど。
こいつを倒せばいくらで、売れるのだろう?
でもなぜ、冒険者ギルドにオーガが?!
「…リアス君、エリアス君、しっかりして!!」
声がする方角を見るとアリッサさんがいた。
あれ、どうしたんだろう?
「ギルマスがエリアス君に、ちょっかいを掛けたのが悪いんですよ」
「あぁ、だから謝っているだろう」
な、なんだと!!
この国ではオーガは人の部類に属するのか?!
わからないものだ。
「エリアス君だね、その前にその剣を引いてくれないか」
俺はそう言われ剣をストレージに収納した。
あっ、という感じの、少し驚いた顔をした。
「まあ、かけてくれ」
俺とオルガさんはソファーに座った。
「驚かせて悪かったね、私がここの冒険者ギルド長のパウルだ」
そう言って自己紹介をする。
「それから私はオーガではなく人間だから。どの国でもオーガに人権は無いから」
な、なんとオーガ似の人が居るなんてそんな…。
「オーガ似と言われてもな、彼はいつもこんな感じなのかね」
「まあ、大体そうですね。ギルド長」
アリッサさんは、ギルド長の横に座り話している。
騒ぎが収まったのを見届け、コルネールさんがドアを閉めた。
そして階段を下りていく足音が聞こえた。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
アリッサが冒険者ギルドを辞めたいと言い出した。
そんな時だ、エリアス君という少年がアリッサを訪ねて来ているという。
それなら一度、会っておこうと思った。
実際に会ってみると、アリッサが気に入る訳が分かった。
黒髪、黒い瞳の美形の少年。
エルフは美形が多い、そして奇麗なものが好きだ。
それは人に対しても同じで、だからこそ面食いなんだ。
それにこの少年は私の鑑定眼を弾いた。
部屋に入ってきた時に鑑定したが見事弾かれた。
と、言う事は彼も鑑定を持っており、私よりレベルが上だと言う事になる。
私よりはるかに若いこの少年がだ。
そして私に鑑定され彼は攻撃されたと思ったのか、即座に反応し私に攻撃を仕掛けてきたのだ。
私も50歳を過ぎ若い頃には劣るが、体は鍛えている。
これでも元Sランクだ。
いつでも対応できるように容量は小さいが、マジック・バッグを持っている。
その中に仕舞ってあった、ミスリルソードを咄嗟に出し彼の剣戟を防いだ。
彼は私をオーガと言うが、今でもオーガ程度なら私は負けることは無い。
その私が彼の剣戟に押された。
彼の技もなにもない、ただの力任せの剣戟にだ。
そして彼は勝負が付かないと思ったのか、魔法攻撃に移った。
しかもとてつもない魔力を溜め、放出しようとしていた。
このギルド全体の建物が、揺れるくらいの地震のような魔力が集まっている。
ふと見るとコルネールが、恍惚とした顔をしてエリアス君を見ていた。
ラミア族は、魔力が好物だからな。
アリッサが止めてくれなかったら今頃は…。
私だけではなくこのギルド周辺ごと、跡形も無く吹き飛んでいたかもしれない。
「エリアス君、私を訪ねて来たと聞いたけど、どうしたの?」
「いや~帰りの時間を聞くのを忘れたから。何時に仕事が終わるのかと思って…」
「そ、それだけ?」
「えぇ、そうです」
「まあ、エリアス君たら」
アリッサさんは両手を頬に当て、クネクネしている。
「今日は15時は終わるわ」
「そうですか。これからは3人での生活になるので、食事は経済的に外食ではなく俺が作ろうと思いまして」
「エリアス君が作ってくれるの。それはこれからが楽しみだわ」
「楽しみにしていてくださいね」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
私はギルドマスターとして、考えなければいけない。
アリッサとエリアス君は見つめ合い、ニコニコしている。
帰宅時間を聞きに来ただけだと?
普通は職場に、そんなことを聞きに来ない!!
それを見ているオルガも何も言わない。
いくら虎猫族が一夫多妻制だからといっても、ここまで寛容になれるのか?
オルガはまるで手のかかる弟を見守る、優しい姉の様な目をしている。
だが彼は危険だ。
誰かが側にいて舵を取ってあげないと、世界の敵にもなりかねない。
「いいや、もう帰っていいぞアリッサ」
「えっ?!いいんですか?ギルマス」
「あぁ、だがちょっと残ってくれ。話がある」
「分かりました。2人共、飲食コーナーで待っていてくれる?」
そう言われエリアス君とオルガは部屋を出ていった。
「アリッサ、この冒険者ギルドを辞める話だが…」
「はい」
「それはできんが、これからエリアス君の側に居ればいい」
「どう言うことでしょうか?」
「今までのようにギルドには出社せず、エリアス君の側で彼を守る専属のエージェントになれば良いのさ」
「そ、それでは彼の側にずっといて良いと…」
「そうだ、そして何かあれば都度、ギルドに報告は必要になるがな」
「わかりました、ありがとうございます」
「人の命はエルフより短い。彼が嫌になるまで側に居ればいい」
「嫌になることは、無いと思います」
「ではある意味、エリアス君のところに永久就職するようなものだな」
「まあ、永久就職だなんて…」
アリッサは頬を染め、恥ずかしがっている。
そんなに彼が良いのか。
酸いも甘いも知っているアリッサを夢中にさせる少年。
君はこれから、どこに進むのだろう。
まさか魔道具の卸値が、家のローンも一括で完済できる金額だったなんて。
アバンス商会に売る金額は、その倍になりそうで考えただけでも凄いことだ。
明日から王都に行くので、食材やポーションを買っておく。
なにが必要になるかわからないからね。
今日の食事は何を作ろうかな?
あぁ、そうだ!!
俺は小麦粉の柔らかいパンと、オートミールの硬いパンを買った。
この世界は小麦粉は少し高級で、お金のある人は小麦粉の柔らかいパンを。
無い人は硬いオートミールのパンを購入して食べている。
「おい、エリアス。そんな硬いパンを買ってどうするんだ?」
「まあ、見ていてください。美味しいものを作りますから」
俺はそう言って笑い、他にもサラダ油や露店でオーク肉を買い込んだ。
そう言えばアリッサさんは、何時まで仕事なんだろう?
この世界は時間が曖昧だから、8時間労働ではないのかも?
「オルガさん」
「なんだい?エリアス」
「どこかに勤めた場合、労働は1日何時間ぐらいですか?」
「う~ん、そうだな。農民なら陽が昇ってから、暗くなるまでだと思うけど」
「やっぱり、そうなんだ」
「でも、どこかに勤めれば8時間くらいだな」
「勤め人は違うのですね」
「もちろんさ。アリッサさんは6時くらいに屋敷を出て行ったから、15時には仕事が終わるかもな」
「そうですか。では丁度帰り道だから、冒険者ギルドに寄って聞いて帰ろうかな」
「そうだな。寄って行こうか」
俺達は冒険者ギルドに寄ることにした。
ギルドのスイングドアを開け中に入る。
時間は昼前で、冒険者は一人もいなかった。
「あれ?エリアス君、どうしたの?」
受付に居たコルネールさんが声を掛けてくれた。
「アリッサさんに用事がありまして…」
「まあ、ちょっと待っててね。聞いてくるから」
あれ、聞いてくるから?
普通は呼んでくるから、ではないの。
コルネールさんはそう言うと、二階の階段を上がって行った。
しばらく待っていると、コルネールさんは二階から降りて来た。
「エリアス君、良いわよ。ギルド長が会いたいって」
ギルド長が会いたい?
どう言うことだろう?
俺はアリッサさんに会いに来ただけなのに。
「一度、会っておくのもいいさ」
オルガさんは会ったことがあるらしい。
そう言うので会う事にした。
俺達はコルネールさんに案内され二階に上がる。
トン、トン、
コルネールさんがドアを叩く。
「どうぞ、入ってくれたまえ」
「失礼します」
コルネールさんがドアを開けてくれ、俺とオルガさんは部屋の中に入る。
イッ!
部屋に入った途端、嫌な感じがした。
中に入ると魔物がいた!!
オーガだ!!なぜこんなところに?!
俺は両手を上げストレージの中で、黒作大刀の柄を握り上から下に振り下ろす。
黒作大刀は緋緋色金を鋼に混ぜて作った全長1.5m近く、重量は20kgはあるトゥ・ハンデッド・ソードの大剣だ。
重さと勢いで相手を断ち切る。
〈〈〈〈〈 ガァギィ~~~ン!! 〉〉〉〉〉
なんと、オーガに俺の剣戟が防がれた。
最近のオーガはこんな大剣を持っているのか?
オーガロードか?!
だが剣は引けない。
引いたらやられる。
このまま剣を打ち合ったままの体勢なら考えがある。
アスケルの森でストレージに貯めた魔素を魔力に変換!!
剣に纏わせウオーターカッターで相手の剣のごと叩き切る!!
〈〈〈〈〈 ズゥ~~~ン!! 〉〉〉〉〉
俺の体を中心に魔力が大きく膨らみ広がって建物がきしむ。
「…るかった、俺が悪かったから…」
なんと、オーガが何か言っている!!
そういえば俺には【スキル】異世界言語がある。
だから魔物の言葉もわかるのか?
最近、冒険なんてしてないから、すっかりスキルなんて忘れていたけど。
こいつを倒せばいくらで、売れるのだろう?
でもなぜ、冒険者ギルドにオーガが?!
「…リアス君、エリアス君、しっかりして!!」
声がする方角を見るとアリッサさんがいた。
あれ、どうしたんだろう?
「ギルマスがエリアス君に、ちょっかいを掛けたのが悪いんですよ」
「あぁ、だから謝っているだろう」
な、なんだと!!
この国ではオーガは人の部類に属するのか?!
わからないものだ。
「エリアス君だね、その前にその剣を引いてくれないか」
俺はそう言われ剣をストレージに収納した。
あっ、という感じの、少し驚いた顔をした。
「まあ、かけてくれ」
俺とオルガさんはソファーに座った。
「驚かせて悪かったね、私がここの冒険者ギルド長のパウルだ」
そう言って自己紹介をする。
「それから私はオーガではなく人間だから。どの国でもオーガに人権は無いから」
な、なんとオーガ似の人が居るなんてそんな…。
「オーガ似と言われてもな、彼はいつもこんな感じなのかね」
「まあ、大体そうですね。ギルド長」
アリッサさんは、ギルド長の横に座り話している。
騒ぎが収まったのを見届け、コルネールさんがドアを閉めた。
そして階段を下りていく足音が聞こえた。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
アリッサが冒険者ギルドを辞めたいと言い出した。
そんな時だ、エリアス君という少年がアリッサを訪ねて来ているという。
それなら一度、会っておこうと思った。
実際に会ってみると、アリッサが気に入る訳が分かった。
黒髪、黒い瞳の美形の少年。
エルフは美形が多い、そして奇麗なものが好きだ。
それは人に対しても同じで、だからこそ面食いなんだ。
それにこの少年は私の鑑定眼を弾いた。
部屋に入ってきた時に鑑定したが見事弾かれた。
と、言う事は彼も鑑定を持っており、私よりレベルが上だと言う事になる。
私よりはるかに若いこの少年がだ。
そして私に鑑定され彼は攻撃されたと思ったのか、即座に反応し私に攻撃を仕掛けてきたのだ。
私も50歳を過ぎ若い頃には劣るが、体は鍛えている。
これでも元Sランクだ。
いつでも対応できるように容量は小さいが、マジック・バッグを持っている。
その中に仕舞ってあった、ミスリルソードを咄嗟に出し彼の剣戟を防いだ。
彼は私をオーガと言うが、今でもオーガ程度なら私は負けることは無い。
その私が彼の剣戟に押された。
彼の技もなにもない、ただの力任せの剣戟にだ。
そして彼は勝負が付かないと思ったのか、魔法攻撃に移った。
しかもとてつもない魔力を溜め、放出しようとしていた。
このギルド全体の建物が、揺れるくらいの地震のような魔力が集まっている。
ふと見るとコルネールが、恍惚とした顔をしてエリアス君を見ていた。
ラミア族は、魔力が好物だからな。
アリッサが止めてくれなかったら今頃は…。
私だけではなくこのギルド周辺ごと、跡形も無く吹き飛んでいたかもしれない。
「エリアス君、私を訪ねて来たと聞いたけど、どうしたの?」
「いや~帰りの時間を聞くのを忘れたから。何時に仕事が終わるのかと思って…」
「そ、それだけ?」
「えぇ、そうです」
「まあ、エリアス君たら」
アリッサさんは両手を頬に当て、クネクネしている。
「今日は15時は終わるわ」
「そうですか。これからは3人での生活になるので、食事は経済的に外食ではなく俺が作ろうと思いまして」
「エリアス君が作ってくれるの。それはこれからが楽しみだわ」
「楽しみにしていてくださいね」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
私はギルドマスターとして、考えなければいけない。
アリッサとエリアス君は見つめ合い、ニコニコしている。
帰宅時間を聞きに来ただけだと?
普通は職場に、そんなことを聞きに来ない!!
それを見ているオルガも何も言わない。
いくら虎猫族が一夫多妻制だからといっても、ここまで寛容になれるのか?
オルガはまるで手のかかる弟を見守る、優しい姉の様な目をしている。
だが彼は危険だ。
誰かが側にいて舵を取ってあげないと、世界の敵にもなりかねない。
「いいや、もう帰っていいぞアリッサ」
「えっ?!いいんですか?ギルマス」
「あぁ、だがちょっと残ってくれ。話がある」
「分かりました。2人共、飲食コーナーで待っていてくれる?」
そう言われエリアス君とオルガは部屋を出ていった。
「アリッサ、この冒険者ギルドを辞める話だが…」
「はい」
「それはできんが、これからエリアス君の側に居ればいい」
「どう言うことでしょうか?」
「今までのようにギルドには出社せず、エリアス君の側で彼を守る専属のエージェントになれば良いのさ」
「そ、それでは彼の側にずっといて良いと…」
「そうだ、そして何かあれば都度、ギルドに報告は必要になるがな」
「わかりました、ありがとうございます」
「人の命はエルフより短い。彼が嫌になるまで側に居ればいい」
「嫌になることは、無いと思います」
「ではある意味、エリアス君のところに永久就職するようなものだな」
「まあ、永久就職だなんて…」
アリッサは頬を染め、恥ずかしがっている。
そんなに彼が良いのか。
酸いも甘いも知っているアリッサを夢中にさせる少年。
君はこれから、どこに進むのだろう。
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※しばらくの間(2021年6月末頃まで)毎日投稿いたします。
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