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第3章 お披露目会
第46話 お披露目会Ⅰ
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俺とオルガさんは、解体?が終わり領内に戻って来た。
解体した素材を冒険者ギルドに納めようか迷い、オルガさんに相談した。
今朝方、ワイルドボアの解体依頼をした時に、手元にたくさんあった魔物がそんな短時間に解体できると変だからだ。
「いいんじゃないのか?もう」
「でも…」
「エリアスは田舎から出て来たから常識に疎い。だから常識がズレている」
「そ、そうなのかな?」
「でもどこが変なのか本人が自覚してないなら、隠そうにも隠せない。それならもう気にせず、普通にすればいいと思う」
「そうですか、その方が気が楽ですね」
そう言うと俺達は冒険者ギルドに向かった。
素材買取コーナーに行くと、アンセルさんがいた。
「おう、エリアスか!残りの素材の解体か?」
「いいえ解体は終わったので買取をお願いします」
「お、お前達、あの数を自分達でやったのか?!凄いな」
「えっ、ええ。オルガさんに教わりながら、街の外で解体して来ました」
「それは早かったな。では解体場で出してくれ」
俺とオルガさんは解体場に入った。
「ここら辺に頼む」
そうアンセルさんに言われ、俺はストレージから解体した素材を出した。
ビッグベアの毛皮1枚、シルバーウルフの毛皮が5枚。
キラービー(蜂)の目、甲羅、手足、針の8匹分。
キラーアント(蟻)の目、甲羅、手足の6匹分。
センチピード(ムカデ)の甲羅5匹分だ。
「ほう、これは綺麗に解体出来ているな。エリアスがやったのかい?」
俺は思わずオルガさんを見た。
「えぇ、そうです。エリアスは器用ですから」
「ここまで出来れば、ギルドで働けるぞ。どうだ?」
「えっ、すみません。俺は今の生活で満足していますから…」
「そうか。それは残念だ。可愛い彼女がいるんだ、安定した生活も良いぞ」
「まっ、可愛いだなんて…」
オルガさんが頬に手を当て、顔を赤くしてクネクネしている。
それに尻尾も、ブンブン振っている。
分かりやすいな。
「これから査定するから、フロアで時間でも潰していてくれ」
そうアンセルさんに言われ、飲食コーナーで待つことにした。
しばらくするとアリッサさんに呼ばれた。
査定が終ったみたいだ。
「エリアス君、お疲れ様でした。凄いわ今回は全部で220万円よ!!」
「えっ!!そんなにもらえるんですか?!」
「ビッグベアとシルバーウルフは毛皮が高く、他は体が固くて倒しづらい魔物だからこちらも買取が高いのよ」
「そうなんですか。知らなかった」
俺達は素材の買取代金を受け取りギルドを後にした。
オルガさんに素材の取り分の話をしたけどいらないと言われた。
どうしてオルガさんも、欲がないんだろう?
今度、緋緋色金の剣をオルガさんに創ってあげよう。
喜んでくれるかな?
またアスケル山脈に行って、鉱物を探さないとな。
俺達はアバンス商会に向かった。
途中でオルガさんに聞かれた。
「そう言えば昼過ぎに、アイザックさんに会った時に言っていた物はなんだ?」
「シャンプーやボディソープですか?!」
「ああ、そんな名前だったな」
「シャンプーは髪の毛の汚れと取り、シットリ艶々にします。そしてボディソープは体を綺麗にするものです」
「その話は今のところ、アイザックさんには言わないでおきましょうか」
「なぜですか?」
「私達は商談は苦手でしょう?それならアリッサさんが来てからにすればいいわ」
「分かりました。その話が出たらそうします」
そしてアバンス商会に着いた。
「こんにちは!エリアスと言います。アイザックさんはいらっしゃいますか?」
出て来た店員さんに名前を告げ、アイザックさんを呼んでもらった。
「エリアス様、オルガ様。わざわざお寄り頂きまして、ありがとうございます」
俺達は椅子を勧められテーブルを挟み、アイザックさんと向き合った。
「高級家具の予約の話でしたね。そんなに予約があったのですか?」
「えぇ、お売りした貴族の令嬢の家具を見て、買いに来られる方が多くおりまして」
「そうでしたか、こんなこともあろうかと、あれから作っておりまして、丁度1セットなら今持っておりますが…」
「それは助かりました。明後日から私は王都に参りますが、店は営業をしておりますので品物が入れば売れますから」
「次の納品と三面鏡の件は、王都から戻ってきてからでいいでしょうか?」
「勿論、構いませんよ」
「それから急で申し訳ありませんが、今日の夕方みんなで集まって俺達の家で焼肉をやるんです。もしよければご招待したいのですが、いかがでしょうか?」
「ほう、焼肉ですか?」
「えぇ、ワイルドボアとビッグベアの肉です」
「な、なんとワイルドボアとビッグベアですか?!そんな高価な肉を…」
「えぇ森に行ったらたまたま遭遇して、狩っただけなので気にしないでください」
「購入された家を改装されたと伺いました。そのお披露目会ですね」
「お披露目会?」
「えぇ、家を建て替えるにあたってお世話になった人や、これからお世話になる人達を家に招待して、料理やお酒を振る舞うことで感謝の気持ちを伝えることです」
「はぁ~」
「さすがはエリアス様。お若いのに良く気付かれる」
「そ、それほどでもありません」
「分かりました、供の者を2名連れてまいりますが、宜しいでしょうか?」
「勿論です。お待ちしております」
俺は家具の代金100万円を受け取り店を出た。
そうだよな。
これだけの規模の商会の会長が、お供も連れず出歩く訳ないよな。
『なごみ亭』のビルさん親子も招きたかったけど丁度、お店が忙しい時間帯だから誘えなかった。
今度、何かの機会に声を掛けてみようかな。
そうだ!!
まだみんなが来るまでに時間があるな。
それなら材料も魔力も余裕があるから、良いものを創ろうかな。
解体した素材を冒険者ギルドに納めようか迷い、オルガさんに相談した。
今朝方、ワイルドボアの解体依頼をした時に、手元にたくさんあった魔物がそんな短時間に解体できると変だからだ。
「いいんじゃないのか?もう」
「でも…」
「エリアスは田舎から出て来たから常識に疎い。だから常識がズレている」
「そ、そうなのかな?」
「でもどこが変なのか本人が自覚してないなら、隠そうにも隠せない。それならもう気にせず、普通にすればいいと思う」
「そうですか、その方が気が楽ですね」
そう言うと俺達は冒険者ギルドに向かった。
素材買取コーナーに行くと、アンセルさんがいた。
「おう、エリアスか!残りの素材の解体か?」
「いいえ解体は終わったので買取をお願いします」
「お、お前達、あの数を自分達でやったのか?!凄いな」
「えっ、ええ。オルガさんに教わりながら、街の外で解体して来ました」
「それは早かったな。では解体場で出してくれ」
俺とオルガさんは解体場に入った。
「ここら辺に頼む」
そうアンセルさんに言われ、俺はストレージから解体した素材を出した。
ビッグベアの毛皮1枚、シルバーウルフの毛皮が5枚。
キラービー(蜂)の目、甲羅、手足、針の8匹分。
キラーアント(蟻)の目、甲羅、手足の6匹分。
センチピード(ムカデ)の甲羅5匹分だ。
「ほう、これは綺麗に解体出来ているな。エリアスがやったのかい?」
俺は思わずオルガさんを見た。
「えぇ、そうです。エリアスは器用ですから」
「ここまで出来れば、ギルドで働けるぞ。どうだ?」
「えっ、すみません。俺は今の生活で満足していますから…」
「そうか。それは残念だ。可愛い彼女がいるんだ、安定した生活も良いぞ」
「まっ、可愛いだなんて…」
オルガさんが頬に手を当て、顔を赤くしてクネクネしている。
それに尻尾も、ブンブン振っている。
分かりやすいな。
「これから査定するから、フロアで時間でも潰していてくれ」
そうアンセルさんに言われ、飲食コーナーで待つことにした。
しばらくするとアリッサさんに呼ばれた。
査定が終ったみたいだ。
「エリアス君、お疲れ様でした。凄いわ今回は全部で220万円よ!!」
「えっ!!そんなにもらえるんですか?!」
「ビッグベアとシルバーウルフは毛皮が高く、他は体が固くて倒しづらい魔物だからこちらも買取が高いのよ」
「そうなんですか。知らなかった」
俺達は素材の買取代金を受け取りギルドを後にした。
オルガさんに素材の取り分の話をしたけどいらないと言われた。
どうしてオルガさんも、欲がないんだろう?
今度、緋緋色金の剣をオルガさんに創ってあげよう。
喜んでくれるかな?
またアスケル山脈に行って、鉱物を探さないとな。
俺達はアバンス商会に向かった。
途中でオルガさんに聞かれた。
「そう言えば昼過ぎに、アイザックさんに会った時に言っていた物はなんだ?」
「シャンプーやボディソープですか?!」
「ああ、そんな名前だったな」
「シャンプーは髪の毛の汚れと取り、シットリ艶々にします。そしてボディソープは体を綺麗にするものです」
「その話は今のところ、アイザックさんには言わないでおきましょうか」
「なぜですか?」
「私達は商談は苦手でしょう?それならアリッサさんが来てからにすればいいわ」
「分かりました。その話が出たらそうします」
そしてアバンス商会に着いた。
「こんにちは!エリアスと言います。アイザックさんはいらっしゃいますか?」
出て来た店員さんに名前を告げ、アイザックさんを呼んでもらった。
「エリアス様、オルガ様。わざわざお寄り頂きまして、ありがとうございます」
俺達は椅子を勧められテーブルを挟み、アイザックさんと向き合った。
「高級家具の予約の話でしたね。そんなに予約があったのですか?」
「えぇ、お売りした貴族の令嬢の家具を見て、買いに来られる方が多くおりまして」
「そうでしたか、こんなこともあろうかと、あれから作っておりまして、丁度1セットなら今持っておりますが…」
「それは助かりました。明後日から私は王都に参りますが、店は営業をしておりますので品物が入れば売れますから」
「次の納品と三面鏡の件は、王都から戻ってきてからでいいでしょうか?」
「勿論、構いませんよ」
「それから急で申し訳ありませんが、今日の夕方みんなで集まって俺達の家で焼肉をやるんです。もしよければご招待したいのですが、いかがでしょうか?」
「ほう、焼肉ですか?」
「えぇ、ワイルドボアとビッグベアの肉です」
「な、なんとワイルドボアとビッグベアですか?!そんな高価な肉を…」
「えぇ森に行ったらたまたま遭遇して、狩っただけなので気にしないでください」
「購入された家を改装されたと伺いました。そのお披露目会ですね」
「お披露目会?」
「えぇ、家を建て替えるにあたってお世話になった人や、これからお世話になる人達を家に招待して、料理やお酒を振る舞うことで感謝の気持ちを伝えることです」
「はぁ~」
「さすがはエリアス様。お若いのに良く気付かれる」
「そ、それほどでもありません」
「分かりました、供の者を2名連れてまいりますが、宜しいでしょうか?」
「勿論です。お待ちしております」
俺は家具の代金100万円を受け取り店を出た。
そうだよな。
これだけの規模の商会の会長が、お供も連れず出歩く訳ないよな。
『なごみ亭』のビルさん親子も招きたかったけど丁度、お店が忙しい時間帯だから誘えなかった。
今度、何かの機会に声を掛けてみようかな。
そうだ!!
まだみんなが来るまでに時間があるな。
それなら材料も魔力も余裕があるから、良いものを創ろうかな。
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