15 / 104
第4話
初恋の終わり6
しおりを挟む
アナローズ姫に会いに行く前に、まずはジョシュア・コルネードに会わなければならない。俺は王城内にある、魔法師団の本部である『真理の塔』へ足を向けた。
普通に受付でジョシュアの居場所を聞きだす。『劫火の死神』だの『滅殺の英雄』だの、陳腐な二つ名をいくつも持つ俺は、大抵どこでも顔パスで、さあさあ早く通り過ぎてくださいませ、と、それは丁寧な対応を受ける。
受付係は青い顔で、外の実験場だと教えてくれたので、そちらへ行った。
それにしても、城内を動き回ると地味に苛々がたまる。なんだよ。いきなり殺したり、どかんと城を吹っ飛ばしたりしねーよ。そんな目で見られていると、したい気分にはなるけどな。
実験場は直系1kmほどのだだっ広い場所で、周囲に保護障壁の魔法陣が仕込まれている。そのおかげで、中でどんな魔法が暴走しようと、外にはめったなことでは被害が及ばないようになっているのだ。
奴は数人の魔法使いと共に、地面に魔法陣を描いた金属板を用意していた。そこへ、ひょっこりと入っていった。
奴は気付くと同時にすぐに姿勢を正して、優雅に礼をしてきた。
そう何歳も変わらないはずなのに、その姿はマキシミンよりもかなり若く見える。若い頃、人が善さそうで気弱に感じた容貌は、上品さと穏やかさへと転じ、年齢を重ねただけ貫禄も加わったような、申し分のない歳のとり方をしている。
年齢不詳な美貌の姫の隣にあっても、けっして見劣りしない男だ。
それが、少しだけ羨ましく感じられた。
前世、奴と姫の心を手にしようと争った時のことが思い出される。
よし。同じでいくか。
俺は歩いて近付きながら、左腕を胸の前に差し伸べた。そして、詠唱を始める。
「汝、沈黙のうちに恵をもたらしめるものよ。我は汝の眷属。同じ理に縛られし者なり。我が声を聞け。我が願いを聞きいれよ! 我が敵を鉄の檻に閉じ込めよ!!」
詠唱の終わりに、手をふっと顔のあたりまで上げる。それと同時に、ジョシュアの周囲に金属の棒が地面から突き出した。腕を止めて五本の指先を一つにまとめると、棒の上部が湾曲し、鳥篭のような形になった。
つい面倒で、奴以外の魔法使いも一緒に閉じ込めてしまったけれど、まあいいだろう。殺すつもりはないし。
「王子!? 何をなさいます」
驚愕の面持ちで、奴だけでなく他の魔法使いたちも檻にすがりついた。
俺は立ち止まり、にやりと笑った。
「久しぶりだな、ジョシュア」
ジョシュアの顔色が変わる。
「王子? まさか」
「俺の女がおまえに世話になったって聞いてな」
奴だけでない。居合わせた全員が息を呑む。俺はせいぜい凶悪に見えるように笑いかけてやった。
「返してもらうぜ。礼はたっぷりはずんでやるからな」
「ブラッド!? ブラッドなのか!?」
奴は愕然とした表情で俺を見た。
俺は返事の代わりに再び詠唱を始めた。
「汝、生きとし生けるものを育みしものよ。我は汝の眷属。同じ理に縛られし者なり。我が声を聞け。我が願いを聞きいれよ! 我が敵を氷の覆いに閉じ込めよ!」
右手を円を描くようにして振り上げ、そのまま左側へと落とす。その動作と共に、右側から厚い氷の塊が地面から湧き出し、半球を描きながら、反対側の地面まで到達する。
うむ。我ながらいいできだ。金属の檻を包み、無色透明、ゆがみのない氷のドームができあがった。奴が何か叫んでいるが、氷が厚いから、まったく声は聞こえない。
詠唱とは特別な発声法により、声に魔力をのせて言葉を紡ぐ技術だ。それによって魔法陣と同じ効力を持たせる。
このとき使われる言葉は、魔法使いによって違う。世界の理に働きかけるには、それを深く理解していなければできないが、その理解度やイメージは人それぞれだからだ。
つまり、詠唱の文句は魔法使い一人一人に固有のもので、己の証となるもの。誇りであって、他人と同じにするなど滅多にない。
これで、俺が『英雄ブラッド』だと印象付けられただろう。
この詠唱で正体がバレるのが嫌で、今まで使ってこなかったが、腹の底から声を出すから、妙に気分が盛り上がるんだよな。まあ、ちょっと発動に時間がかかるのが難点なんだが。
さあて。次も楽しく詠唱付きでいくかあっ。
アナローズ姫を賭けた勝負で俺が使った魔法はあと二つ。出し惜しみしないで食らわせてやる。
「汝、沈黙のうちに恵をもたらしめるものよ。我は汝の眷属。同じ理に縛られし者なり。我が声を聞け。我が願いを聞きいれよ! 我が敵を土の覆いに閉じ込めよ!」
土塊が盛りあがって、氷を覆い隠して実験場に小山が一つできあがった。
よし。飾り付けだ。
「汝、命に形作られしものよ。我は汝の眷属。同じ理に縛られし者なり。我が声を聞け。我が願いを聞きいれよ! 我が敵をその体で覆い、花を咲かせよ! アナローズ!」
姫と同じ名を告げる。すると、小山のいたる所から芽が吹きだし、蔓薔薇がはびこった。しばらく待つうちに、白から淡いピンクの大輪の華やかな薔薇が花開いた。
アナローズ。薔薇の中の薔薇。花の女王。
俺はその花をいくつか摘んだ。彼女の手を傷つけないように、花に頼む気持ちで詠唱して、棘を落としてもらう。あの時も、こうやって花束を作って彼女に持っていったっけ。
当時の、どきどきして、不安で、切なくて、わくわくして、独占欲に満ちた、高揚した気持ちがよみがえる。
ああ、そうだった。彼女だけじゃない。
俺も確かに、彼女に恋していた。
俺は幸せな気分に、ほうっと満ち足りた息をついた。
普通に受付でジョシュアの居場所を聞きだす。『劫火の死神』だの『滅殺の英雄』だの、陳腐な二つ名をいくつも持つ俺は、大抵どこでも顔パスで、さあさあ早く通り過ぎてくださいませ、と、それは丁寧な対応を受ける。
受付係は青い顔で、外の実験場だと教えてくれたので、そちらへ行った。
それにしても、城内を動き回ると地味に苛々がたまる。なんだよ。いきなり殺したり、どかんと城を吹っ飛ばしたりしねーよ。そんな目で見られていると、したい気分にはなるけどな。
実験場は直系1kmほどのだだっ広い場所で、周囲に保護障壁の魔法陣が仕込まれている。そのおかげで、中でどんな魔法が暴走しようと、外にはめったなことでは被害が及ばないようになっているのだ。
奴は数人の魔法使いと共に、地面に魔法陣を描いた金属板を用意していた。そこへ、ひょっこりと入っていった。
奴は気付くと同時にすぐに姿勢を正して、優雅に礼をしてきた。
そう何歳も変わらないはずなのに、その姿はマキシミンよりもかなり若く見える。若い頃、人が善さそうで気弱に感じた容貌は、上品さと穏やかさへと転じ、年齢を重ねただけ貫禄も加わったような、申し分のない歳のとり方をしている。
年齢不詳な美貌の姫の隣にあっても、けっして見劣りしない男だ。
それが、少しだけ羨ましく感じられた。
前世、奴と姫の心を手にしようと争った時のことが思い出される。
よし。同じでいくか。
俺は歩いて近付きながら、左腕を胸の前に差し伸べた。そして、詠唱を始める。
「汝、沈黙のうちに恵をもたらしめるものよ。我は汝の眷属。同じ理に縛られし者なり。我が声を聞け。我が願いを聞きいれよ! 我が敵を鉄の檻に閉じ込めよ!!」
詠唱の終わりに、手をふっと顔のあたりまで上げる。それと同時に、ジョシュアの周囲に金属の棒が地面から突き出した。腕を止めて五本の指先を一つにまとめると、棒の上部が湾曲し、鳥篭のような形になった。
つい面倒で、奴以外の魔法使いも一緒に閉じ込めてしまったけれど、まあいいだろう。殺すつもりはないし。
「王子!? 何をなさいます」
驚愕の面持ちで、奴だけでなく他の魔法使いたちも檻にすがりついた。
俺は立ち止まり、にやりと笑った。
「久しぶりだな、ジョシュア」
ジョシュアの顔色が変わる。
「王子? まさか」
「俺の女がおまえに世話になったって聞いてな」
奴だけでない。居合わせた全員が息を呑む。俺はせいぜい凶悪に見えるように笑いかけてやった。
「返してもらうぜ。礼はたっぷりはずんでやるからな」
「ブラッド!? ブラッドなのか!?」
奴は愕然とした表情で俺を見た。
俺は返事の代わりに再び詠唱を始めた。
「汝、生きとし生けるものを育みしものよ。我は汝の眷属。同じ理に縛られし者なり。我が声を聞け。我が願いを聞きいれよ! 我が敵を氷の覆いに閉じ込めよ!」
右手を円を描くようにして振り上げ、そのまま左側へと落とす。その動作と共に、右側から厚い氷の塊が地面から湧き出し、半球を描きながら、反対側の地面まで到達する。
うむ。我ながらいいできだ。金属の檻を包み、無色透明、ゆがみのない氷のドームができあがった。奴が何か叫んでいるが、氷が厚いから、まったく声は聞こえない。
詠唱とは特別な発声法により、声に魔力をのせて言葉を紡ぐ技術だ。それによって魔法陣と同じ効力を持たせる。
このとき使われる言葉は、魔法使いによって違う。世界の理に働きかけるには、それを深く理解していなければできないが、その理解度やイメージは人それぞれだからだ。
つまり、詠唱の文句は魔法使い一人一人に固有のもので、己の証となるもの。誇りであって、他人と同じにするなど滅多にない。
これで、俺が『英雄ブラッド』だと印象付けられただろう。
この詠唱で正体がバレるのが嫌で、今まで使ってこなかったが、腹の底から声を出すから、妙に気分が盛り上がるんだよな。まあ、ちょっと発動に時間がかかるのが難点なんだが。
さあて。次も楽しく詠唱付きでいくかあっ。
アナローズ姫を賭けた勝負で俺が使った魔法はあと二つ。出し惜しみしないで食らわせてやる。
「汝、沈黙のうちに恵をもたらしめるものよ。我は汝の眷属。同じ理に縛られし者なり。我が声を聞け。我が願いを聞きいれよ! 我が敵を土の覆いに閉じ込めよ!」
土塊が盛りあがって、氷を覆い隠して実験場に小山が一つできあがった。
よし。飾り付けだ。
「汝、命に形作られしものよ。我は汝の眷属。同じ理に縛られし者なり。我が声を聞け。我が願いを聞きいれよ! 我が敵をその体で覆い、花を咲かせよ! アナローズ!」
姫と同じ名を告げる。すると、小山のいたる所から芽が吹きだし、蔓薔薇がはびこった。しばらく待つうちに、白から淡いピンクの大輪の華やかな薔薇が花開いた。
アナローズ。薔薇の中の薔薇。花の女王。
俺はその花をいくつか摘んだ。彼女の手を傷つけないように、花に頼む気持ちで詠唱して、棘を落としてもらう。あの時も、こうやって花束を作って彼女に持っていったっけ。
当時の、どきどきして、不安で、切なくて、わくわくして、独占欲に満ちた、高揚した気持ちがよみがえる。
ああ、そうだった。彼女だけじゃない。
俺も確かに、彼女に恋していた。
俺は幸せな気分に、ほうっと満ち足りた息をついた。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
銀の髪を持つ愛し子は外の世界に憧れる
Guidepost
ファンタジー
リフィルナ・フィールズは侯爵家の末の娘として生まれた。
フィールズ家は皆、茶色の髪に青い瞳をしている。嫁いできた母親もそうだ。
だがリフィルナは間違いなくフィールズ家の血を引いている両親の正真正銘、娘であるにも関わらず一人だけ髪も瞳の色も違った。
珍しい、白に近いシルバーの髪にイエローとゴールドが混ざったような琥珀色の瞳を持つ、当時産まれたばかりの娘を両親は堅い表情で見つめていた。
リフィルナには、兄姉が4人居るが、4つ上の次男のコルドと使用人たちだけは優しかった。
ある日リフィルナは、一匹の怪我をした白い蛇と出会う。
そして、その出会いをきっかけに、リフィルナの運命は大きく変わった。
転生したら大好きな乙女ゲームの世界だったけど私は妹ポジでしたので、元気に小姑ムーブを繰り広げます!
つなかん
ファンタジー
なんちゃってヴィクトリア王朝を舞台にした乙女ゲーム、『ネバーランドの花束』の世界に転生!? しかし、そのポジションはヒロインではなく少ししか出番のない元婚約者の妹! これはNTRどころの騒ぎではないんだが!
第一章で殺されるはずの推しを救済してしまったことで、原作の乙女ゲーム展開はまったくなくなってしまい――。
***
黒髪で、魔法を使うことができる唯一の家系、ブラッドリー家。その能力を公共事業に生かし、莫大な富と権力を持っていた。一方、遺伝によってのみ継承する魔力を独占するため、下の兄弟たちは成長速度に制限を加えられる負の側面もあった。陰謀渦巻くパラレル展開へ。
攻略対象5の俺が攻略対象1の婚約者になってました
白兪
BL
前世で妹がプレイしていた乙女ゲーム「君とユニバース」に転生してしまったアース。
攻略対象者ってことはイケメンだし将来も安泰じゃん!と喜ぶが、アースは人気最下位キャラ。あんまりパッとするところがないアースだが、気がついたら王太子の婚約者になっていた…。
なんとか友達に戻ろうとする主人公と離そうとしない激甘王太子の攻防はいかに!?
ゆっくり書き進めていこうと思います。拙い文章ですが最後まで読んでいただけると嬉しいです。
転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます
藤なごみ
ファンタジー
※コミカライズスタートしました!
2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です
2023年9月21日に第一巻、2024年3月21日に第二巻が発売されました
2024年8月中旬第三巻刊行予定です
ある少年は、母親よりネグレクトを受けていた上に住んでいたアパートを追い出されてしまった。
高校進学も出来ずにいたとあるバイト帰りに、酔っ払いに駅のホームから突き飛ばされてしまい、電車にひかれて死んでしまった。
しかしながら再び目を覚ました少年は、見た事もない異世界で赤子として新たに生をうけていた。
だが、赤子ながらに周囲の話を聞く内に、この世界の自分も幼い内に追い出されてしまう事に気づいてしまった。
そんな中、突然見知らぬ金髪の幼女が連れてこられ、一緒に部屋で育てられる事に。
幼女の事を妹として接しながら、この子も一緒に追い出されてしまうことが分かった。
幼い二人で来たる追い出される日に備えます。
基本はお兄ちゃんと妹ちゃんを中心としたストーリーです
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しています
2023/08/30
題名を以下に変更しました
「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきたいと思います」→「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます」
書籍化が決定しました
2023/09/01
アルファポリス社様より9月中旬に刊行予定となります
2023/09/06
アルファポリス様より、9月19日に出荷されます
呱々唄七つ先生の素晴らしいイラストとなっております
2024/3/21
アルファポリス様より第二巻が発売されました
2024/4/24
コミカライズスタートしました
2024/8/12
アルファポリス様から第三巻が八月中旬に刊行予定です
ボロ雑巾な伯爵夫人、やっと『家族』を手に入れました。~旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます2~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
第二夫人に最愛の旦那様も息子も奪われ、挙句の果てに家から追い出された伯爵夫人・フィーリアは、なけなしの餞別だけを持って大雨の中を歩き続けていたところ、とある男の子たちに出会う。
言葉汚く直情的で、だけど決してフィーリアを無視したりはしない、ディーダ。
喋り方こそ柔らかいが、その実どこか冷めた毒舌家である、ノイン。
12、3歳ほどに見える彼らとひょんな事から共同生活を始めた彼女は、人々の優しさに触れて少しずつ自身の居場所を確立していく。
====
●本作は「ボロ雑巾な伯爵夫人、旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます。」からの続き作品です。
前作では、二人との出会い~同居を描いています。
順番に読んでくださる方は、目次下にリンクを張っておりますので、そちらからお入りください。
※アプリで閲覧くださっている方は、タイトルで検索いただけますと表示されます。
チート能力解放するにはヘタレを卒業しなきゃいけない
植木鉢たかはし
ファンタジー
「はぁー! 若くして死んだ憐れな少年! 君にめちゃつよ能力を与えよう!」
「あの」
「不便しないようにお金もあげるし家もあげちゃう! 私ってふとっぱらぁ!」
「あの」
「転生先は異世界ばんざい! んじゃ、楽しんでね!」
「あのーーー!!!」
ヘタレな少年、羽汰が人生で初めて勇気を出した瞬間、彼の人生は終わってしまった。それから出会った小さい神様にもろくに話を聞いてもらえず、あれやこれやと異世界に転生。どうやらチート能力を貰ったみたいだけど……。
「いやそもそも、魔物とか怖くて倒せないから!」
※※※
基本的になにも考えずに書いています。物語の行く末? 私が聞きたいです。
カクヨムでも連載しています。そちらもよろしくお願いします!
◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈
カクヨムの方に番外編アップしました!↓
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888373992
Twitterできました!↓
http://twitter.com/uekibachi_tkhs
婚約者が隣国の王子殿下に夢中なので潔く身を引いたら病弱王女の婚約者に選ばれました。
ユウ
ファンタジー
辺境伯爵家の次男シオンは八歳の頃から伯爵令嬢のサンドラと婚約していた。
我儘で少し夢見がちのサンドラは隣国の皇太子殿下に憧れていた。
その為事あるごとに…
「ライルハルト様だったらもっと美しいのに」
「どうして貴方はライルハルト様じゃないの」
隣国の皇太子殿下と比べて罵倒した。
そんな中隣国からライルハルトが留学に来たことで関係は悪化した。
そして社交界では二人が恋仲で悲恋だと噂をされ爪はじきに合うシオンは二人を思って身を引き、騎士団を辞めて国を出ようとするが王命により病弱な第二王女殿下の婚約を望まれる。
生まれつき体が弱く他国に嫁ぐこともできないハズレ姫と呼ばれるリディア王女を献身的に支え続ける中王はシオンを婿養子に望む。
一方サンドラは皇太子殿下に近づくも既に婚約者がいる事に気づき、シオンと復縁を望むのだが…
HOT一位となりました!
皆様ありがとうございます!
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる