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新たな時間軸でもう一度………5
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静寂を破るのは──────。
「「「なっっっ!!!」」」
「っ!
ユエ君の言った通りだ!!
君の一族の予知能力のお陰で今この事を知る事が出来た!!
私達夫婦に女児が産まれる時女神様の祝福を受け愛し子としてこの世に産み落とされる……!!
まさか私達の娘が女神様の愛し子になるとは……!!」
「えぇ……。
我が一族は女子に代々受け継がれる予知能力と………。
わたくしには聖魔法まで受け継がれました……。
この子はきっと何かを終わらせるような……。
世界を崩壊から救う宿命的なものを強く感じます………。
これから先この子を取り巻く環境が平穏であって欲しいとわたくしは願います!」
「あぁ……。
私も自分の子達には平穏で安らぎがある人生を送って欲しい。
私達の大切な子供達により実りの多い人生を送って貰いたい………。
ユエ共に祈ろう……我が子達の為に!!」
「勿論です!!
わたくし達の大切な子供達の為に祈りましょう!!
進撃な祈りならば必ずや女神様に届いてくれるはずです!!」
夫婦2人が子供達のこれから先の事を考えると複雑な気持ちで不安になりそうな弱さを振り払うように強く強く祈りを捧げた────。
妻のユエの一族は特殊な血を引いていた。
主に一族の女子に代々予知能力が受け継がれていた。
けれどユエは予知能力だけではなくとても珍しく貴重な聖魔法まで受け継がれていた。
遥か昔1人の美しい少女と龍が出逢いお互いに惹かれ合う番で愛し合い産まれた人と龍との子供がユエの祖先にあたった。
美しい少女は今では珍しく貴重な聖魔法を自在に操る事が出来た。
時代が時代で今の様に聖女と言う言葉が生まれていなかった─────。
ユエの力の強さは先祖返りによるものがとても強く、今回再び妊娠をした時にはっきりと予知をしていた─────。
次に産まれて来る子は女児で世界の崩壊を救い人々に安念を齎す女神の愛し子であると───。
ユエは2つの世界の可能性を見ていた。
1つ目の可能性はこの世界が崩壊し終焉を迎えて暗転るもの─────。
そして2つ目の可能性はこの世界を崩壊から救い人々に安念を齎し全てを癒し負の連鎖を断ち切り新しい世界を造り上げるもの────。
ユエにはこの2つが見えていた───。
(何方に転ぶかはまだ先で不確かな事と自身を不安から言い聞かせ母であるわたくしがこんなに不安がっていたらお腹の中に居るこの子まで不安になってしまう………!!
何としてもこの子を護らなくては……!!
運命の歯車が廻るその時まで………!!)
「ユエ君にだけに不安な思いをさせないよ。
私は家族を護る!!
君のお祖母様に文を出し相談をしよう。
そうする事によって最良な道を選ぶ事が出来る可能性がある。」
「えぇ。
わたくしもお祖母様なら何かを知っていらっしゃると思います……。」
「あぁ。
だが今はゆっくり休みなさい。
私達の大切な子供を産んでくれて体力も何も戻っていない。
ユエ君は私の最愛だ。
逸る気持ちは分かるが、だからこそ今はゆっくり休みなさい。」
微笑むとユエのおでこにちゅっと優しくキスをした。
自身の最愛の存在であるユエに出産で疲れているのにさらに疲れさす事は出来ないと思い安心させ兎に角休める様に気を使っていた。
「ユエ……。
愛しているよ私の最愛」
この日夜は雲ひとつない見事な満月だった────。
そして王都からは大々的なプロジェクトを掛けてこの国全土に届く様に神託の内容を1つも間違えること無く正しく報せ、該当者が居るのならば速やかに王都の大聖堂まで報せる様にと繰り返し国王陛下自ら撮った映像を何度も繰り返し流していた。
取りこぼし等が無いように─────。
───ゴォーんゴォーん──────
─────ゴォーんゴォーんゴォーん────
国王が映像を流していたその時またもや鳴らずの鐘が鳴り響きこの国全土に女神の祝福を感じさせる様に「春の祝福」の時に使われる特別な花が花シャワーの様に降り注いだ─────。
「今回の行動はかなり早いものがあるね♪
前回の時もこれぐらい行動が早ければまた違ったのにね…………。
さてさて次は龍が目覚めなきゃね!
やる事がいっぱい過ぎてしんど~~~い(┓'-'┏) ゲッソリーナ
だけどね。
これで前回とはまるっきり違う結末になる筈!!
今度こそ違う結末に………!!
その為に今僕は出来ることを確実に一つ一つこなして行かなきゃね!!
この世界の癌たる存在はまだ完全には目覚めていない………。
一体何処に居る!!
今度は誰を依り代にするのか……!!
恐らくキャスカーちゃんが産まれた日にこの世界の癌たる存在の依り代になる女児も産まれている筈………!!
捜さなきゃ………依り代になる事が無いようにその女児にも祝福を軽く掛けなきゃ!!
流石にユエちゃんもキャスカーちゃんを産んだばかりだから少しでも休んで体力回復してもらわないとね。」
ルーティア公爵家の中の様子を移していた水晶玉に力を送るのを止めた。
「ユエちゃん、ルーティア公爵、アルフォード君、ルーティア公爵家に仕えている全ての使用人達、領民達に女神の祝福を!!
うん♪
これでルーティア公爵家に仕えている全ての使用人達も領民達にも祝福を挙げたから護られるね♪
ルーティア公爵家の領地にも祝福を!!
これでルーティア公爵家は呪われる事も無く護られた土地……聖地になったね!!」
この日を境にルーティア公爵家の領地は異常な程の女神からの祝福を受けるのだった────。
「「「なっっっ!!!」」」
「っ!
ユエ君の言った通りだ!!
君の一族の予知能力のお陰で今この事を知る事が出来た!!
私達夫婦に女児が産まれる時女神様の祝福を受け愛し子としてこの世に産み落とされる……!!
まさか私達の娘が女神様の愛し子になるとは……!!」
「えぇ……。
我が一族は女子に代々受け継がれる予知能力と………。
わたくしには聖魔法まで受け継がれました……。
この子はきっと何かを終わらせるような……。
世界を崩壊から救う宿命的なものを強く感じます………。
これから先この子を取り巻く環境が平穏であって欲しいとわたくしは願います!」
「あぁ……。
私も自分の子達には平穏で安らぎがある人生を送って欲しい。
私達の大切な子供達により実りの多い人生を送って貰いたい………。
ユエ共に祈ろう……我が子達の為に!!」
「勿論です!!
わたくし達の大切な子供達の為に祈りましょう!!
進撃な祈りならば必ずや女神様に届いてくれるはずです!!」
夫婦2人が子供達のこれから先の事を考えると複雑な気持ちで不安になりそうな弱さを振り払うように強く強く祈りを捧げた────。
妻のユエの一族は特殊な血を引いていた。
主に一族の女子に代々予知能力が受け継がれていた。
けれどユエは予知能力だけではなくとても珍しく貴重な聖魔法まで受け継がれていた。
遥か昔1人の美しい少女と龍が出逢いお互いに惹かれ合う番で愛し合い産まれた人と龍との子供がユエの祖先にあたった。
美しい少女は今では珍しく貴重な聖魔法を自在に操る事が出来た。
時代が時代で今の様に聖女と言う言葉が生まれていなかった─────。
ユエの力の強さは先祖返りによるものがとても強く、今回再び妊娠をした時にはっきりと予知をしていた─────。
次に産まれて来る子は女児で世界の崩壊を救い人々に安念を齎す女神の愛し子であると───。
ユエは2つの世界の可能性を見ていた。
1つ目の可能性はこの世界が崩壊し終焉を迎えて暗転るもの─────。
そして2つ目の可能性はこの世界を崩壊から救い人々に安念を齎し全てを癒し負の連鎖を断ち切り新しい世界を造り上げるもの────。
ユエにはこの2つが見えていた───。
(何方に転ぶかはまだ先で不確かな事と自身を不安から言い聞かせ母であるわたくしがこんなに不安がっていたらお腹の中に居るこの子まで不安になってしまう………!!
何としてもこの子を護らなくては……!!
運命の歯車が廻るその時まで………!!)
「ユエ君にだけに不安な思いをさせないよ。
私は家族を護る!!
君のお祖母様に文を出し相談をしよう。
そうする事によって最良な道を選ぶ事が出来る可能性がある。」
「えぇ。
わたくしもお祖母様なら何かを知っていらっしゃると思います……。」
「あぁ。
だが今はゆっくり休みなさい。
私達の大切な子供を産んでくれて体力も何も戻っていない。
ユエ君は私の最愛だ。
逸る気持ちは分かるが、だからこそ今はゆっくり休みなさい。」
微笑むとユエのおでこにちゅっと優しくキスをした。
自身の最愛の存在であるユエに出産で疲れているのにさらに疲れさす事は出来ないと思い安心させ兎に角休める様に気を使っていた。
「ユエ……。
愛しているよ私の最愛」
この日夜は雲ひとつない見事な満月だった────。
そして王都からは大々的なプロジェクトを掛けてこの国全土に届く様に神託の内容を1つも間違えること無く正しく報せ、該当者が居るのならば速やかに王都の大聖堂まで報せる様にと繰り返し国王陛下自ら撮った映像を何度も繰り返し流していた。
取りこぼし等が無いように─────。
───ゴォーんゴォーん──────
─────ゴォーんゴォーんゴォーん────
国王が映像を流していたその時またもや鳴らずの鐘が鳴り響きこの国全土に女神の祝福を感じさせる様に「春の祝福」の時に使われる特別な花が花シャワーの様に降り注いだ─────。
「今回の行動はかなり早いものがあるね♪
前回の時もこれぐらい行動が早ければまた違ったのにね…………。
さてさて次は龍が目覚めなきゃね!
やる事がいっぱい過ぎてしんど~~~い(┓'-'┏) ゲッソリーナ
だけどね。
これで前回とはまるっきり違う結末になる筈!!
今度こそ違う結末に………!!
その為に今僕は出来ることを確実に一つ一つこなして行かなきゃね!!
この世界の癌たる存在はまだ完全には目覚めていない………。
一体何処に居る!!
今度は誰を依り代にするのか……!!
恐らくキャスカーちゃんが産まれた日にこの世界の癌たる存在の依り代になる女児も産まれている筈………!!
捜さなきゃ………依り代になる事が無いようにその女児にも祝福を軽く掛けなきゃ!!
流石にユエちゃんもキャスカーちゃんを産んだばかりだから少しでも休んで体力回復してもらわないとね。」
ルーティア公爵家の中の様子を移していた水晶玉に力を送るのを止めた。
「ユエちゃん、ルーティア公爵、アルフォード君、ルーティア公爵家に仕えている全ての使用人達、領民達に女神の祝福を!!
うん♪
これでルーティア公爵家に仕えている全ての使用人達も領民達にも祝福を挙げたから護られるね♪
ルーティア公爵家の領地にも祝福を!!
これでルーティア公爵家は呪われる事も無く護られた土地……聖地になったね!!」
この日を境にルーティア公爵家の領地は異常な程の女神からの祝福を受けるのだった────。
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