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七章 決戦
27話 ダンジョン創造
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後日、俺はミリーナと雫と一緒にナリュマーがあった場所に来ていた。
消化は終わっていて燃え崩れた家屋しか残っておらず、完全な廃国となっていた。
「うーん、ここをどうにかしようにもなあ……国を作っても2つの国を維持するのは難しいだろうし、うーん……」
「それなら何か名物になるような物を作ったら?」
「名物?」
「うん、他の国でも名物を中心にして街を作ってたりするんだけど、どうかな?」
「いいと思うぞ」
ミリーナの提案に俺は笑顔で頷いた。
「だが何を名物にすればいいんだ?」
「うーん、私の知ってるところだったら……巨大な図書館だったり、巨大な木だったり、ダンジョンだったり、巨大な湖だったり、美味しい食材だったりかな」
「食材なら畑とか良さそうかもな。ダンジョンも作れるなら作ってみるのもいいかもしれない」
「それならさ、ダンジョンの中にさっき言ったやつ全部作ってみたら?」
「いいなそれ」
ミリーナと雫の提案で、ダンジョンを作ることが決定した。
その後の行動は早く、影を大量に作って国にある廃屋を全部取り壊して使えそうなものはそのままにしていった。
「国の真ん中に作った方がいいか?」
「そうだね」
「大きさはどうするの?ダンジョンにも色々種類があるみたいだし」
雫が言う通り、ダンジョンには種類がある。
塔のように聳え立つダンジョンもあれば、地中深くに存在しているダンジョンもある。他には海底だったり木の中だったりとダンジョンにも色々あるのだ。
その中でもオーソドックスなのが、帝国にもあったダンジョンで洞穴状になっているものだ。
「今回は塔型のやつでも作ろうと思ってる。大きさは……半径5キロ?」
「「デカ!?」
国を見渡してダンジョンの大体の大きさを言ったのだが2人にでかいといわれてしまった。
「普通は半径で500メートルぐらいだよ?どれぐらい大きのを作るつもりなの」
「この世界にある一番大きい塔ダンジョンでも10階層で半径は1キロなんだよ?」
「そ、そうなのか?」
どうやら俺の常識が違っていたみたいだった。
「ならさ、下に作ってみるのは?」
「「下??」」
「ああ、下に迷路みたいなダンジョンを作って最下層は500。いい感じじゃないか?」
「500って……まあないことはないけど」
「そんな巨大なダンジョン国に作ってもいいのかな?」
「別にいいだろ。管理するのは俺だし」
「「……それもそっか」」
早速俺は、ダンジョンを作る用意を始めた。
用意といっても、することは簡単だ。
「魔法創造。ダンジョン創成魔法」
俺はどんな魔法かをイメージしながらそう呟き、ステータスを確認するとダンジョン創成魔法が追加されていた。
「階段で次階に行けるようにして、1階層におく広さは半径5キロ。それが50階層ずつに変わって、50は半径10キロ。100は半径20キロっと。壁は壊れても瞬時に再生、ズルはできないようにしてと。魔物の種類は後で決めよう。内装か…100までは岩穴みたいな感じで、200までは森林地帯、250までは雪原地帯、300までは墓地、350までは砂漠、400までは海、450までは火山地帯、500まではオールボスっと。ボスは50階層ずつに配置して、あとは報酬か…ボス討伐で宝箱は3種類にして、1つはお金、もう1つは何かしらの武器、あと1つのは何かしらのマジックアイテムとかでいっか。よしっ!……ダンジョン作成」
長い設定を口に出して、最後にそう言うと地面に超巨大な魔法陣が浮き上がり発光したかと思えば一瞬で止み、光がやんだところでは階段が1つあった。
「成功かな。あとは持ってる魔石を媒体にして魔物を作って配置と。今度ボスモンスターように魔石を集めとかなきゃな」
「……なんかすごいね」
「……アストならいつでも世界征服できそうだよ」
後ろで物騒な話をしているが思えば世界征服するのは俺にとっては簡単なのかもしれない。まぁしようとは思わないが。
「とりあえずはできたがまた今度調整でもしよう。あとは家とかだが、影に任しとくか」
「そうだね。今日は何する?」
「3人でどこか食いにでも行くか?」
「私は焼肉食べたーい!」
「ヤキニク、なにそれ?」
「ミリーナは知らないのか、なら晩飯にみんなでバーベキューしようぜ雫」
「そうだね。じゃあお昼は……なんかある?」
「俺はなんも…ミリーナは何かあるか?」
「私?私もないかな」
「んー、じゃあ適当に街で食って帰るか」
「「賛成ー!」」
王国に帰り喫茶店で昼飯を食べたあと、みんなで我が家に帰った。
その日の晩のバーベキューも盛り上がり、久しぶりにみんなでワイワイはしゃぐことができた。
ーーーーーーーーーーー
作者より、
次かその次ぐらいで国づくりは終わろうかなと思っています。
これからも頑張るので応援よろしくお願いします!
消化は終わっていて燃え崩れた家屋しか残っておらず、完全な廃国となっていた。
「うーん、ここをどうにかしようにもなあ……国を作っても2つの国を維持するのは難しいだろうし、うーん……」
「それなら何か名物になるような物を作ったら?」
「名物?」
「うん、他の国でも名物を中心にして街を作ってたりするんだけど、どうかな?」
「いいと思うぞ」
ミリーナの提案に俺は笑顔で頷いた。
「だが何を名物にすればいいんだ?」
「うーん、私の知ってるところだったら……巨大な図書館だったり、巨大な木だったり、ダンジョンだったり、巨大な湖だったり、美味しい食材だったりかな」
「食材なら畑とか良さそうかもな。ダンジョンも作れるなら作ってみるのもいいかもしれない」
「それならさ、ダンジョンの中にさっき言ったやつ全部作ってみたら?」
「いいなそれ」
ミリーナと雫の提案で、ダンジョンを作ることが決定した。
その後の行動は早く、影を大量に作って国にある廃屋を全部取り壊して使えそうなものはそのままにしていった。
「国の真ん中に作った方がいいか?」
「そうだね」
「大きさはどうするの?ダンジョンにも色々種類があるみたいだし」
雫が言う通り、ダンジョンには種類がある。
塔のように聳え立つダンジョンもあれば、地中深くに存在しているダンジョンもある。他には海底だったり木の中だったりとダンジョンにも色々あるのだ。
その中でもオーソドックスなのが、帝国にもあったダンジョンで洞穴状になっているものだ。
「今回は塔型のやつでも作ろうと思ってる。大きさは……半径5キロ?」
「「デカ!?」
国を見渡してダンジョンの大体の大きさを言ったのだが2人にでかいといわれてしまった。
「普通は半径で500メートルぐらいだよ?どれぐらい大きのを作るつもりなの」
「この世界にある一番大きい塔ダンジョンでも10階層で半径は1キロなんだよ?」
「そ、そうなのか?」
どうやら俺の常識が違っていたみたいだった。
「ならさ、下に作ってみるのは?」
「「下??」」
「ああ、下に迷路みたいなダンジョンを作って最下層は500。いい感じじゃないか?」
「500って……まあないことはないけど」
「そんな巨大なダンジョン国に作ってもいいのかな?」
「別にいいだろ。管理するのは俺だし」
「「……それもそっか」」
早速俺は、ダンジョンを作る用意を始めた。
用意といっても、することは簡単だ。
「魔法創造。ダンジョン創成魔法」
俺はどんな魔法かをイメージしながらそう呟き、ステータスを確認するとダンジョン創成魔法が追加されていた。
「階段で次階に行けるようにして、1階層におく広さは半径5キロ。それが50階層ずつに変わって、50は半径10キロ。100は半径20キロっと。壁は壊れても瞬時に再生、ズルはできないようにしてと。魔物の種類は後で決めよう。内装か…100までは岩穴みたいな感じで、200までは森林地帯、250までは雪原地帯、300までは墓地、350までは砂漠、400までは海、450までは火山地帯、500まではオールボスっと。ボスは50階層ずつに配置して、あとは報酬か…ボス討伐で宝箱は3種類にして、1つはお金、もう1つは何かしらの武器、あと1つのは何かしらのマジックアイテムとかでいっか。よしっ!……ダンジョン作成」
長い設定を口に出して、最後にそう言うと地面に超巨大な魔法陣が浮き上がり発光したかと思えば一瞬で止み、光がやんだところでは階段が1つあった。
「成功かな。あとは持ってる魔石を媒体にして魔物を作って配置と。今度ボスモンスターように魔石を集めとかなきゃな」
「……なんかすごいね」
「……アストならいつでも世界征服できそうだよ」
後ろで物騒な話をしているが思えば世界征服するのは俺にとっては簡単なのかもしれない。まぁしようとは思わないが。
「とりあえずはできたがまた今度調整でもしよう。あとは家とかだが、影に任しとくか」
「そうだね。今日は何する?」
「3人でどこか食いにでも行くか?」
「私は焼肉食べたーい!」
「ヤキニク、なにそれ?」
「ミリーナは知らないのか、なら晩飯にみんなでバーベキューしようぜ雫」
「そうだね。じゃあお昼は……なんかある?」
「俺はなんも…ミリーナは何かあるか?」
「私?私もないかな」
「んー、じゃあ適当に街で食って帰るか」
「「賛成ー!」」
王国に帰り喫茶店で昼飯を食べたあと、みんなで我が家に帰った。
その日の晩のバーベキューも盛り上がり、久しぶりにみんなでワイワイはしゃぐことができた。
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作者より、
次かその次ぐらいで国づくりは終わろうかなと思っています。
これからも頑張るので応援よろしくお願いします!
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