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七章 決戦
11話 修行の成果
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世界最高の強度を持ち、不死の怪物。
あらゆる強者に絶望を与え、命を刈り尽くしてきたもの。
無限の眷属を持ち、眷属の死の数だけ命がある。
そのものの名を、敬意と畏怖を込めて神々はこういった。
剛絶の不死龍 バジリスク と。
目の前に迫る氷の槍を壁を蹴りつけることで躱し、横から迫る尻尾を体をひねりながら躱す。
しかし、その下からまるで待ち構えていたかのように岩の棘が生えでた。
それを橙里は重力魔法を使い棘を押しつぶした。
「はぁはぁ。翔也、大丈夫か!」
「これ見て大丈夫だと思えるんならどうかしてると思うよ!」
「文句言えるんなら大丈夫そうだな!」
「ハハッ。大丈夫ならいいんだけどね!」
お互いに笑い合うが、その顔には疲労がにじみ出ていた。
翔也は吹き飛ばされた場所から地面に降りてその場で付与魔法を行使していた。
足は変わらず本来の方向に向いておらず立つことも厳しかった。
いつ狙われてもおかしくないが、橙里が注意を引きつけているためなんとかなっていた。
これまでにも何度か神龍を殺すことができていたが、一瞬で回復をし攻撃してくるため休む暇がなかった。
「あーー、魔法が効いたら楽なんだけどな!」
「文句言ってないでこの状況をどうにかしなきゃだよ!」
水の球を躱しながらそう愚痴る橙里だが、翔也に一喝されてしまう。
「翔也!アレできるか?」
「アレって……アレのこと?」
「それ以外にあるかよ!」
「でもまだ成功したことないよ!」
「なら今ここで成功させりゃあいいだろうが!」
橙里は目の前に迫る顎門を自身に重力をかけることで無理やりに躱し翔也の近くに移動した。
「俺たちの修行の成果。あいつに見せつけてやろうぜ!」
「……うん!」
2人はお互いに肩を合わせて譜を唄い始めた。
「「世界の理を知り 世界に見捨てられし者 深淵を覗き 絶望に殺されし時 我が身を捨て 既存を超越する」」
2人が歌っている間、神龍は好機と思ったのか巨大な顎門をもって2人に迫った。
「「森羅万象 概念を滅し 創造を起こせ 敵を滅し 死の運命を覆せ」」
そこで2人は一呼吸を置き、目の前に迫る巨大な口を見据えながら叫んだ。
「「2人の力を1つに 消滅牢獄!!」」
2人が叫びおわった直後、神龍の周りに箱型の薄い膜が出来上がった。
「グルァァァァ!!!」
「「うおおおおおお!」」
その箱はだんだんと小さくなっていき神龍は断末魔を上げながら箱の中でメキメキと潰れていった。
ものの数分で原型を留めていない肉塊が箱の中で形成されたがその後もミチミチ、メキメキとグロテスクな音を奏でてその箱中のものを押し潰していった。
そして、箱ごとまるでもともと存在してなかったかのように綺麗さっぱり消滅した。
あたりには、静寂が漂い2人の荒々しい呼吸音だけが響いていた。
「はぁはぁ。こ、今後こそ……」
「はぁはぁ。うん……僕たちの勝ちだ!」
「「…………よっしゃぁぁぁあ!!!」」
2人は喜びととてつもない達成感のせいかそう叫び、思いっきり背中から倒れこんだ。
2人が使った技は、強力故にMPの消費が激しく2人だけのMPでは到底たり得ていなかった。
そこで代わりに消費したのが大気に漂つ魔素と自分たちが持つ全てだ。
大気に漂う魔素から微量ながらもMPを確保し、残りの足りなかったMPは自分たちがもっている装備や生命力から消費していた。
幸いか、2人は長命種とされるドワーフと竜人のためそのような無茶をしてもなんとかなったのだ。
普通の人間がこれを行えば魔法を行使することなく生命力が削られ死ぬことだろう。
2人は練習をしていたとあるが、このような魔法を頻繁に練習できるわけもないので大量の魔石を用意してその魔石を燃料に魔法を行使し木だったり石だったりを相手に発動していた。
「僕たち……勝ったんだね」
「ああ、300年ぐらい生命力使ったけどな」
「僕もだから…2人合わせて600年か。まぁそれだけで倒せたんなら安い方だよ」
「それもそっか。はぁ、お腹すいたな」
「うん。でも、今はゆっくり休みたい」
「それも……そうだな」
「ちょっとだけ……休も?」
「ああ」
橙里がそう答えると、すでに限界だったのか2人は寝息を立てながら洞窟内だというのに寝始めた。
「2人とも無茶しすぎだろ」
2人が夢に旅立ったのを見送り、アストは毛布をかけてやった。
「さてと…………おい。そこにいるのは分かってるんだ」
アストは、自身の後ろにいる何者かに対してそう言った。
「へぇ、バレてるとは思わなかったなぁ」
すると、闇の靄が現れその中から黒色の猫耳をつけた少女が出てきた。
「お前……邪神だな」
「ふーん、そこまで分かってるんだ」
俺がそう聞くと、少女はあっさり肯定した。
「でも1つ間違ってる」
「なんだ」
「私をあんな邪神どもと一緒にいないでよね。私は至高亜神族が1人、幻影のメイルなんだから。よろしくね」
「邪神とよろしくするつもりはない」
俺はそう返し一瞬でグラムを装備し振り切ったが、上空に躱されてしまった。
グラムがふり抜かれた場所には巨大な亀裂が入り暴風が巻き起こった。
「わーお。こんなの当たったらひとたまりもないね」
少女の殻を被った神はそう笑いながら言い、その後も特に何かしてこようとはしなかった。
「一体何をした来た」
「ただの偵察と戦力強化だね。さっきのバジリスクも戦力の1つだったんだけどそこの2人にやられちゃったからねぇ。また連れてくるのはめんどくさいけどいいもの見れたからいいんだ」
「貴様らは一体何がしたい」
「うーん、今はまだ私からは答えられないかな。次会った時のお楽しみにね。もう時間だからバイバイ」
「待て!」
俺が呼び止めようとするが、少女は手を振りながら闇の中へと消えていった。
「……今は深追いしない方が良さそうだな」
俺は橙里たちを見ながらそう呟き転移を使用して宿へと戻った。
ーーーーーーーーー
作者より。
もうすぐで公立の入試だね~。受ける人は頑張ってね!
お兄さんは休みだからバンバン書いてくよ~。
高校生で詠唱を考えるのって相当恥かしいね。同士に見せたら笑われちまったよ。
「詠唱はロマンだからなw気にするなw」なんて言われまして……顔がうざいんでぶん殴ってやろうかと思いましたよ。
良さげな詠唱があったら是非教えてください。
今後も頑張るので応援よろしくお願いします。
あらゆる強者に絶望を与え、命を刈り尽くしてきたもの。
無限の眷属を持ち、眷属の死の数だけ命がある。
そのものの名を、敬意と畏怖を込めて神々はこういった。
剛絶の不死龍 バジリスク と。
目の前に迫る氷の槍を壁を蹴りつけることで躱し、横から迫る尻尾を体をひねりながら躱す。
しかし、その下からまるで待ち構えていたかのように岩の棘が生えでた。
それを橙里は重力魔法を使い棘を押しつぶした。
「はぁはぁ。翔也、大丈夫か!」
「これ見て大丈夫だと思えるんならどうかしてると思うよ!」
「文句言えるんなら大丈夫そうだな!」
「ハハッ。大丈夫ならいいんだけどね!」
お互いに笑い合うが、その顔には疲労がにじみ出ていた。
翔也は吹き飛ばされた場所から地面に降りてその場で付与魔法を行使していた。
足は変わらず本来の方向に向いておらず立つことも厳しかった。
いつ狙われてもおかしくないが、橙里が注意を引きつけているためなんとかなっていた。
これまでにも何度か神龍を殺すことができていたが、一瞬で回復をし攻撃してくるため休む暇がなかった。
「あーー、魔法が効いたら楽なんだけどな!」
「文句言ってないでこの状況をどうにかしなきゃだよ!」
水の球を躱しながらそう愚痴る橙里だが、翔也に一喝されてしまう。
「翔也!アレできるか?」
「アレって……アレのこと?」
「それ以外にあるかよ!」
「でもまだ成功したことないよ!」
「なら今ここで成功させりゃあいいだろうが!」
橙里は目の前に迫る顎門を自身に重力をかけることで無理やりに躱し翔也の近くに移動した。
「俺たちの修行の成果。あいつに見せつけてやろうぜ!」
「……うん!」
2人はお互いに肩を合わせて譜を唄い始めた。
「「世界の理を知り 世界に見捨てられし者 深淵を覗き 絶望に殺されし時 我が身を捨て 既存を超越する」」
2人が歌っている間、神龍は好機と思ったのか巨大な顎門をもって2人に迫った。
「「森羅万象 概念を滅し 創造を起こせ 敵を滅し 死の運命を覆せ」」
そこで2人は一呼吸を置き、目の前に迫る巨大な口を見据えながら叫んだ。
「「2人の力を1つに 消滅牢獄!!」」
2人が叫びおわった直後、神龍の周りに箱型の薄い膜が出来上がった。
「グルァァァァ!!!」
「「うおおおおおお!」」
その箱はだんだんと小さくなっていき神龍は断末魔を上げながら箱の中でメキメキと潰れていった。
ものの数分で原型を留めていない肉塊が箱の中で形成されたがその後もミチミチ、メキメキとグロテスクな音を奏でてその箱中のものを押し潰していった。
そして、箱ごとまるでもともと存在してなかったかのように綺麗さっぱり消滅した。
あたりには、静寂が漂い2人の荒々しい呼吸音だけが響いていた。
「はぁはぁ。こ、今後こそ……」
「はぁはぁ。うん……僕たちの勝ちだ!」
「「…………よっしゃぁぁぁあ!!!」」
2人は喜びととてつもない達成感のせいかそう叫び、思いっきり背中から倒れこんだ。
2人が使った技は、強力故にMPの消費が激しく2人だけのMPでは到底たり得ていなかった。
そこで代わりに消費したのが大気に漂つ魔素と自分たちが持つ全てだ。
大気に漂う魔素から微量ながらもMPを確保し、残りの足りなかったMPは自分たちがもっている装備や生命力から消費していた。
幸いか、2人は長命種とされるドワーフと竜人のためそのような無茶をしてもなんとかなったのだ。
普通の人間がこれを行えば魔法を行使することなく生命力が削られ死ぬことだろう。
2人は練習をしていたとあるが、このような魔法を頻繁に練習できるわけもないので大量の魔石を用意してその魔石を燃料に魔法を行使し木だったり石だったりを相手に発動していた。
「僕たち……勝ったんだね」
「ああ、300年ぐらい生命力使ったけどな」
「僕もだから…2人合わせて600年か。まぁそれだけで倒せたんなら安い方だよ」
「それもそっか。はぁ、お腹すいたな」
「うん。でも、今はゆっくり休みたい」
「それも……そうだな」
「ちょっとだけ……休も?」
「ああ」
橙里がそう答えると、すでに限界だったのか2人は寝息を立てながら洞窟内だというのに寝始めた。
「2人とも無茶しすぎだろ」
2人が夢に旅立ったのを見送り、アストは毛布をかけてやった。
「さてと…………おい。そこにいるのは分かってるんだ」
アストは、自身の後ろにいる何者かに対してそう言った。
「へぇ、バレてるとは思わなかったなぁ」
すると、闇の靄が現れその中から黒色の猫耳をつけた少女が出てきた。
「お前……邪神だな」
「ふーん、そこまで分かってるんだ」
俺がそう聞くと、少女はあっさり肯定した。
「でも1つ間違ってる」
「なんだ」
「私をあんな邪神どもと一緒にいないでよね。私は至高亜神族が1人、幻影のメイルなんだから。よろしくね」
「邪神とよろしくするつもりはない」
俺はそう返し一瞬でグラムを装備し振り切ったが、上空に躱されてしまった。
グラムがふり抜かれた場所には巨大な亀裂が入り暴風が巻き起こった。
「わーお。こんなの当たったらひとたまりもないね」
少女の殻を被った神はそう笑いながら言い、その後も特に何かしてこようとはしなかった。
「一体何をした来た」
「ただの偵察と戦力強化だね。さっきのバジリスクも戦力の1つだったんだけどそこの2人にやられちゃったからねぇ。また連れてくるのはめんどくさいけどいいもの見れたからいいんだ」
「貴様らは一体何がしたい」
「うーん、今はまだ私からは答えられないかな。次会った時のお楽しみにね。もう時間だからバイバイ」
「待て!」
俺が呼び止めようとするが、少女は手を振りながら闇の中へと消えていった。
「……今は深追いしない方が良さそうだな」
俺は橙里たちを見ながらそう呟き転移を使用して宿へと戻った。
ーーーーーーーーー
作者より。
もうすぐで公立の入試だね~。受ける人は頑張ってね!
お兄さんは休みだからバンバン書いてくよ~。
高校生で詠唱を考えるのって相当恥かしいね。同士に見せたら笑われちまったよ。
「詠唱はロマンだからなw気にするなw」なんて言われまして……顔がうざいんでぶん殴ってやろうかと思いましたよ。
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