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六章 家族団欒
28話 肉野菜鍋
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俺はおっさんがなんか言おうとしてたのを無視して今は森の中に来ている。
周りには木が鬱蒼と茂っていて敵がどこにいるかもわからない状態だが、何かがいる気配はする。
「目で見えないってことは……下か!」
俺がそう考え下を見ると地面がボコーン!と隆起した。
いちはやく察知した俺はその場を跳びのき隆起した地面から出た顔をとりあえず蹴り飛ばした。
その魔物?は胴体を残して頭だけが飛び、断末魔もあげることなく絶命した。
「なんだこいつ?」
その見た目はまるで蛇のように細長かったが顔がどっからどう見ても魚だった。しかもしっかりエラもついてる。なんだこれ?
「まぁいいや。美味そうでもないし今度ギルドに売るか」
俺は蛇もどきを異次元倉庫にしまい美味しそうな魔物を探しに森を散策した。
しばらく魔物を探してゴブリンなんかを倒していると猪が出てきた。見た目が黒だから確かダークボアってやつか。コイツは闇魔法が得意だって聞いたが美味しいのだろうか?俺はそう考えながら手に鎌を構えて猪を魂斬で討伐した。
どうせなら綺麗な状態で食べたいからな。
俺は猪を異次元倉庫にしまい念のためもう2匹ほど狩った後、ゴブリンやオークを狩りながらドワーフたちのとこに戻った。
「戻ったぞ~」
「お、戻ってきたのか。にしても早かったな」
「そうか?まぁさっさと食おうぜ」
俺はそう言いながら巨大な土鍋を錬金魔術で作り焚き火を炊いて準備をしていく。
さっき狩ってきた猪(ブラックボア)や豚(オークも取り出して薄く切り、異次元倉庫で溜まってた山菜(適当に山に入った時に見つけてたものや店で買ったけど結局料理してなかったものなど)を水で洗って肉ごと纏めて鍋に突っ込んだ。
その一連の流れを見ていたドワーフやエルフは口をあんぐりと開け出来上がりつつある料理を楽しみにしてかよだれまで垂らしていた。
調味料で軽く味付けをして、それは完成した。
「できたぞ。名付けて肉野菜鍋だな」
「いやそのまんまだろ!」
いいツッコミありがとう。と心の中で感謝しながら俺たちは巨大な土鍋を囲んだ。ってことはせず、流石にそれだと偏りが出てしまうためここは公平に俺がついでやることにした。まぁおかわりとかわざわざ来られるのはめんどいから結構大きめのお椀に注いでやりそれを一人一人に渡していった。
ドワーフは肉をもっと多くしてくれと言ってきてエルフはイメージ通り草食系だったのかあんまり肉を好んで食べる奴がいなかったからエルフにはドワーフの分の野菜を多く注いでやりドワーフにはエルフの分の肉を多めに注いでやった。
「「「「我が守り神である精霊に感謝を」」」」
ドワーフとエルフたちはそう言って食事を食べ始めた。この言葉は人族でいう『いただきます』だな。地域によってそれは変わっていると精霊神様が言ってたがここら辺は一緒なのか?。
「なあハイゼ」
「なんだアスト?」
「さっきのやつってどこもいっしょなのか?」
「いいや、たまたま俺たちが一緒なだけで他の街を作ってるエルフや同胞なんかは違うんじゃねぇか。俺もよくはしらねぇがあるとこては『我が守護霊なる精霊に感謝を』だとか『我らの母である精霊神様に感謝を』なんかと言ってるとこがあるな」
「それならもう最後のやつに統一した方がよくないか?」
「精霊神様が本当にいるなら別だが見たこともねぇ奴に感謝するってのは俺はしないな。自分で見たものを信じるからな」
「じゃあ守護霊なんかは見たことあるのか?」
「そういうのは子供の頃に一度だけ見れるようになるんだよ。人間でいうところの鑑定の儀みたいなものだな。俺んとこでは精霊の儀ってんだ」
あーなんか聞いたことがあるな。人間は5歳を迎えると、鑑定の儀ってのをする義務があってそれを受けることによって自分でステータスを見れるようになるんだっけか。
「お前のはどんな守護霊だったんだ?」
「俺のは統率の守護霊だったよ」
へぇ、てか守護霊って何だ?」
「まぁ知らないのも無理はないか。一から説明してやるよ」
「頼む」
俺は肉野菜鍋を食べながら種族の違いによるステータスの違いを聞いていく。神界ではそういうの教えてくれなかったからな。教えてくれたのはどんな種族がいるかとかどんな性格が多いだのとかだったし。
周りには木が鬱蒼と茂っていて敵がどこにいるかもわからない状態だが、何かがいる気配はする。
「目で見えないってことは……下か!」
俺がそう考え下を見ると地面がボコーン!と隆起した。
いちはやく察知した俺はその場を跳びのき隆起した地面から出た顔をとりあえず蹴り飛ばした。
その魔物?は胴体を残して頭だけが飛び、断末魔もあげることなく絶命した。
「なんだこいつ?」
その見た目はまるで蛇のように細長かったが顔がどっからどう見ても魚だった。しかもしっかりエラもついてる。なんだこれ?
「まぁいいや。美味そうでもないし今度ギルドに売るか」
俺は蛇もどきを異次元倉庫にしまい美味しそうな魔物を探しに森を散策した。
しばらく魔物を探してゴブリンなんかを倒していると猪が出てきた。見た目が黒だから確かダークボアってやつか。コイツは闇魔法が得意だって聞いたが美味しいのだろうか?俺はそう考えながら手に鎌を構えて猪を魂斬で討伐した。
どうせなら綺麗な状態で食べたいからな。
俺は猪を異次元倉庫にしまい念のためもう2匹ほど狩った後、ゴブリンやオークを狩りながらドワーフたちのとこに戻った。
「戻ったぞ~」
「お、戻ってきたのか。にしても早かったな」
「そうか?まぁさっさと食おうぜ」
俺はそう言いながら巨大な土鍋を錬金魔術で作り焚き火を炊いて準備をしていく。
さっき狩ってきた猪(ブラックボア)や豚(オークも取り出して薄く切り、異次元倉庫で溜まってた山菜(適当に山に入った時に見つけてたものや店で買ったけど結局料理してなかったものなど)を水で洗って肉ごと纏めて鍋に突っ込んだ。
その一連の流れを見ていたドワーフやエルフは口をあんぐりと開け出来上がりつつある料理を楽しみにしてかよだれまで垂らしていた。
調味料で軽く味付けをして、それは完成した。
「できたぞ。名付けて肉野菜鍋だな」
「いやそのまんまだろ!」
いいツッコミありがとう。と心の中で感謝しながら俺たちは巨大な土鍋を囲んだ。ってことはせず、流石にそれだと偏りが出てしまうためここは公平に俺がついでやることにした。まぁおかわりとかわざわざ来られるのはめんどいから結構大きめのお椀に注いでやりそれを一人一人に渡していった。
ドワーフは肉をもっと多くしてくれと言ってきてエルフはイメージ通り草食系だったのかあんまり肉を好んで食べる奴がいなかったからエルフにはドワーフの分の野菜を多く注いでやりドワーフにはエルフの分の肉を多めに注いでやった。
「「「「我が守り神である精霊に感謝を」」」」
ドワーフとエルフたちはそう言って食事を食べ始めた。この言葉は人族でいう『いただきます』だな。地域によってそれは変わっていると精霊神様が言ってたがここら辺は一緒なのか?。
「なあハイゼ」
「なんだアスト?」
「さっきのやつってどこもいっしょなのか?」
「いいや、たまたま俺たちが一緒なだけで他の街を作ってるエルフや同胞なんかは違うんじゃねぇか。俺もよくはしらねぇがあるとこては『我が守護霊なる精霊に感謝を』だとか『我らの母である精霊神様に感謝を』なんかと言ってるとこがあるな」
「それならもう最後のやつに統一した方がよくないか?」
「精霊神様が本当にいるなら別だが見たこともねぇ奴に感謝するってのは俺はしないな。自分で見たものを信じるからな」
「じゃあ守護霊なんかは見たことあるのか?」
「そういうのは子供の頃に一度だけ見れるようになるんだよ。人間でいうところの鑑定の儀みたいなものだな。俺んとこでは精霊の儀ってんだ」
あーなんか聞いたことがあるな。人間は5歳を迎えると、鑑定の儀ってのをする義務があってそれを受けることによって自分でステータスを見れるようになるんだっけか。
「お前のはどんな守護霊だったんだ?」
「俺のは統率の守護霊だったよ」
へぇ、てか守護霊って何だ?」
「まぁ知らないのも無理はないか。一から説明してやるよ」
「頼む」
俺は肉野菜鍋を食べながら種族の違いによるステータスの違いを聞いていく。神界ではそういうの教えてくれなかったからな。教えてくれたのはどんな種族がいるかとかどんな性格が多いだのとかだったし。
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