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五章 一時の帰還

閑話 屑どもの末路

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藍沢家side

アストによって全財産を失った藍沢家はただ今修羅場と化していた。

「何やってるのよアンタ!」
「…………すまん」
「謝って済むと思ってんの!?どうすんのよ!まだうちには良吾と響紀がいるのよ!」

藍沢家には響紀以外にも家族がおり、響紀の弟である良吾がいた。彼は億弱でいつも兄である響紀に守ってもらっており今のこの状況を察して部屋で大人しくしていた。

「それに何!これ!あなた他人の子供を密売したですって!?本当に何してんのよ!」

藍沢の妻である玲が突き出してきたのはYahoo!ニュースのトップにある会社の人身売買の密輸を行なっていたことなどが上がっていた。
これからも全てアストの仕業であり。新聞記者に藍沢が人身売買をしていたというタレコミを流し、会社の金庫に保管されていた雫の人身売買の際の書類を証拠に出してそのままYahoo!の記事になった。

「何よこれ!こんなことしたら次の職場が見つからないことぐらいわかるでしょ!」
「………………」
「なんとか言いなさいよ!バカ!」

玲はそう言いながら藍沢におもいっきしビンタをかました。それを藍沢は黙って受けた。

「もう貴方とはやっていけない。離婚してください」
「…………分かった」

藍沢も妻たちに迷惑はかけられないと思い離婚を決意した。
その後すぐに玲は役所で手続きをして離婚が成立した。
親権は全て玲の方に渡り玲は家にいた良吾を連れて家を出て行った。

その後藍沢は、全財産を取り押さえられ刑務所に御用となった。

しばらくの年月が経ち出所した頃には既におじいちゃんになっており老後の生活を心配しながらホーム生活を始めるのであった。



屑父B、屑母side

アストの仕業で、ホテルの賠償金と迷惑料を持ち金全てと闇金融から借りたお金で支払った。
屑父Bはすぐにその場から逃げ出そうとしたが闇金融の黒人で黒装束の男性に取り押さえられ屑父Bは1ヶ月以内に返せなかった場合は奴隷となり、屑母は闇金融の下っ端たちの性処理に使われた後奴隷落ちするのが決まった。
海外の闇金融は日本のそれとは比較にならず、日本だと体や体の一部で済むが海外だと体全てを売られてしまう。

屑父は目や臓器などを一部売られた状態で奴隷に落とされ屑母は性処理に使われた後娼婦として働かされ、最終的には臓器などを一部無くして奴隷となった。

二人とも年を取っておりさらに臓器を一部無くしているので買い手が全くない状態だった。
月日が経ち、二人とも病に倒れたが不幸なことに、そんな簡単には死ねないようだった。
病に倒れた後、商品価値がないと見られ極貧スラムに捨てられ言葉も通じず食べ物もない状態でさらに月日が経った。
身体中に垢や不純物をつけ体の周りにはハエが飛び交い犬に襲われて腕や足に傷を負っていた。
食いつなぐために動物の廃棄物を飲み食いしそれでも足らないときは自分の体を食った。既に体の血が少なくなって神経もおかしくなっていたので腕を食いちぎろうがちょっとの痛みと血だけですんでいた。しかし、腕を食べると、その匂いにつられて来た動物が来て自分の手足を貪り始めた。四肢の内いくつか消えてしまったが生き残ってしまった二人は既に生への執着心は皆無であった。

さらに月日が経ち、二人が待ち望んだ時が来た。
既に生への執着心がなかった二人には死を望んでいたのだ。
体は病に侵され既に体のいたるところが侵食されていた。
二人は既に長くないと察しており心のうちで歓喜していた。

しかし、アストの魔法で付与された呪いがそんなに弱いはずがなかった。

二人が死を察したのもつかの間、スラムに爆発音が響いた。
二人は何事かと思ったが既に歩ける状態ではなかった。
行き交うスラムの住人の言葉もわからないので聞こうにも聞けなかった二人は黙ってその場で座っていた。
周りから悲鳴にも聞こえる叫び声や薄気味悪い笑い声が飛び交いその笑い声が自分たちにも近づいていた。
二人は既に生への執着心はなかったが人間としての本能が働いたのか這ってその場から逃げようとしたが上から足で踏まれ移動できなくなった。
彼らは目の前で刃物を舌舐めずりする男に恐怖を覚え必至に逃げようともがくがどうしようもなく、男は二人を向き合わせて最初に屑母の方から首を絞めて殺した。
屑母は恐怖の顔に歪めながら死んでいきその死に様を見ながら男は笑った。
そして、屑父Bは一部始終その流れを見せられた後、腹に剣を刺され苦しみながら死んでいった。


ーーーーーーーーー
作者より。
昨日は投稿できなかったけど今日はなんとか投稿できた!最後の方はちょっと過激かな?と思ったけどまぁ大丈夫だよね。
次回は本編に戻っていきます。
これからも頑張るので応援よろしくお願いします!
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感想 505

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