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五章 一時の帰還
20話 最後の復讐
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俺が次に目を覚ますと白い空間が広がっていた。最初は混乱したが周りに猛々しく燃える炎の空間や鎌鼬が飛び交っている空間やどこまで深いのかわからない水槽があったので俺が復讐をしていた空間だとすぐに分かった。
周りを見ていると俺の近くに雫たちもまとまって寝転がっていた。
そして、炎の空間と水の空間の間に苦しみながら寝転がっている藍沢の姿があった。
俺は藍沢の首を刎ねたが、藍沢には不死の呪いがかかっていたので死ぬことはないのだ。
あの時はもっと滅多刺しにしてやろうかとも思ってたがガイア様に呼ばれてはそっちを優先しなければな。
しばらく藍沢の無様な格好を見ていると雫たちが目を覚ましてきた。
「あ、煌輝。おはよう」
「おはよう、雫。ちょっと聞くが、お前はお前を犯した藍沢に復讐したいか?」
「したいに決まってるじゃん!あんなことしてきたんだよ!許せるわけないじゃん!あ、でも……もう煌輝が解決してくれちゃってるか」
「いいや、こうなるとは思ってなかったが都合がいい。あっこで呻き声を上げて寝転んでるのが藍沢だ」
「あ、生きてるんだ」
「ああ、俺が不死の呪いをかけてるからな。どんなに殺そうが死ぬことはない。そんでもって傷の痛みはそのままで傷だけが回復するようになってるからアイツは俺の攻撃がトラウマになってるんだろうな」
「へぇ~、えっあれって私が最後に刺していいの?」
「ああ、そのために残してたってわけじゃないがお前がやりたいならやればいい。ただし、お前には殺させない」
「そか、……分かった」
俺と雫は響紀のところに歩いて行った。
「目ぇ覚ましやがれクソ野郎!」
俺はそう言いながらおもいっきし響紀を上に蹴り上げた。
しばらくして、俺たちの目の前に藍沢は落ちてきた。
落ちた衝撃で体がトマトのように潰れたがすぐに修復された。
「や、やめてくれ……もう殺すなら殺してくれ」
藍沢はそう言ってガクブルしているが知ったこっちゃない。
「雫、事後処理はどうとでもしてやるから気がすむまでやれ」
「うん……ありがと、おにぃ」
雫は俺と会って始めて昔のように呼んでくれた。俺はそのことが嬉しく、頬を緩め目に軽く涙を浮かべた。そして、こう思った。
ああ、やっぱり雫なんだな。
と、最初に出会った時にすぐに雫だと分からなかったその時の俺をぶん殴ってやりたいが過去のことはどうにもならない。今雫だとわかったならそれでいいと心の中で片付け、俺は雫のすることを一部始終見届けた。
気が済んだ頃に俺は藍沢にかけた呪いを解呪して、俺がトドメを刺した。
こんな奴に雫の手を汚したくないからな。雫は不満があったのか頬を膨らませて文句を言ってきたが「約束だろ?」の一言で軽くあしらった。
一応、橙里たちには見えないように結界を張っておいたので見えなかったはずだ。
「ふぅ、じゃあ戻るか」
俺はそう呟いて空間魔法を解除した。
ーーーーーーーーー
作者より。
藍沢君のことすっかり忘れてたので投稿します。
簡潔にまとめちゃってすいません。次からが本当にミリーナのところに戻っていきます。
これからも頑張るので応援よろしくお願いします!
周りを見ていると俺の近くに雫たちもまとまって寝転がっていた。
そして、炎の空間と水の空間の間に苦しみながら寝転がっている藍沢の姿があった。
俺は藍沢の首を刎ねたが、藍沢には不死の呪いがかかっていたので死ぬことはないのだ。
あの時はもっと滅多刺しにしてやろうかとも思ってたがガイア様に呼ばれてはそっちを優先しなければな。
しばらく藍沢の無様な格好を見ていると雫たちが目を覚ましてきた。
「あ、煌輝。おはよう」
「おはよう、雫。ちょっと聞くが、お前はお前を犯した藍沢に復讐したいか?」
「したいに決まってるじゃん!あんなことしてきたんだよ!許せるわけないじゃん!あ、でも……もう煌輝が解決してくれちゃってるか」
「いいや、こうなるとは思ってなかったが都合がいい。あっこで呻き声を上げて寝転んでるのが藍沢だ」
「あ、生きてるんだ」
「ああ、俺が不死の呪いをかけてるからな。どんなに殺そうが死ぬことはない。そんでもって傷の痛みはそのままで傷だけが回復するようになってるからアイツは俺の攻撃がトラウマになってるんだろうな」
「へぇ~、えっあれって私が最後に刺していいの?」
「ああ、そのために残してたってわけじゃないがお前がやりたいならやればいい。ただし、お前には殺させない」
「そか、……分かった」
俺と雫は響紀のところに歩いて行った。
「目ぇ覚ましやがれクソ野郎!」
俺はそう言いながらおもいっきし響紀を上に蹴り上げた。
しばらくして、俺たちの目の前に藍沢は落ちてきた。
落ちた衝撃で体がトマトのように潰れたがすぐに修復された。
「や、やめてくれ……もう殺すなら殺してくれ」
藍沢はそう言ってガクブルしているが知ったこっちゃない。
「雫、事後処理はどうとでもしてやるから気がすむまでやれ」
「うん……ありがと、おにぃ」
雫は俺と会って始めて昔のように呼んでくれた。俺はそのことが嬉しく、頬を緩め目に軽く涙を浮かべた。そして、こう思った。
ああ、やっぱり雫なんだな。
と、最初に出会った時にすぐに雫だと分からなかったその時の俺をぶん殴ってやりたいが過去のことはどうにもならない。今雫だとわかったならそれでいいと心の中で片付け、俺は雫のすることを一部始終見届けた。
気が済んだ頃に俺は藍沢にかけた呪いを解呪して、俺がトドメを刺した。
こんな奴に雫の手を汚したくないからな。雫は不満があったのか頬を膨らませて文句を言ってきたが「約束だろ?」の一言で軽くあしらった。
一応、橙里たちには見えないように結界を張っておいたので見えなかったはずだ。
「ふぅ、じゃあ戻るか」
俺はそう呟いて空間魔法を解除した。
ーーーーーーーーー
作者より。
藍沢君のことすっかり忘れてたので投稿します。
簡潔にまとめちゃってすいません。次からが本当にミリーナのところに戻っていきます。
これからも頑張るので応援よろしくお願いします!
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