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四章 武魔闘技全国大会

15話 死の狂想曲 2

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空間に入ると、そこにはまだ生きている勇者が全員がいた。
なぜいるのかと言うと俺がここに転移させたからだ。
なぜかって?そんなの決まっている。時間の無駄だからだ。こんな屑どもに割く時間なんて本来なら皆無だが復讐しないと気が済まないからな。これは仕方ない。

「俺の復讐の舞台へようこそ。屑ども」

俺は空間の中で宙に浮きその場にいる勇者全員を見下した。ちなみに内田は俺が頭を握って一緒に宙にいる

「誰だ君は!」
「ここはどこなんだよ!」
「さっさと戻せやゴラァ!」
「せっかく美味しいパフェ食べてたのに最悪」
「早く戻しなさいよ!」
「呑気なもんだなテメェらは。これを見てみろよ」

俺は宙に巨大な映像を帝国の場所ごとにいくつも浮かび上がらせた。
その映像には今の帝国の状況が写っており、全ての人間が魔物によって辱められたり殺されたりしていた。

「武器屋のおっちゃん⁉︎」
「宿屋の子まで⁉︎や、やめろ!やめてくれぇぇ!」
「行きつけのスイーツ屋がー!」

それぞれがくだらない理由で叫んでいた。
やはり屑どもだな。誰一人泣こうとはせずただ叫んでいるだけ。もう人ではないなコイツらは。
武器屋のおっさんは新作の武器の切れ味を確かめるのに夜な夜な街をうろつき人を殺している。
宿屋の子はなんの罪もない動物(犬や猫など)を殺して遊んでいる。
スイーツ屋さんは食べ物に毒を仕込んでいる。
とまぁこいつらも屑だな。

「帝国は潰した。次はお前たちだ」
「はっ!帝国を潰したからなんだ。国なんぞいくらでもあんだからそっから奪えばいいんだよ!」

そう言って、ある生徒は俺に向かって銃を突きつけて来た。多分能力の1つなんだろう。
だから俺は左手に握っている内田を前に突き出した。

「や、辞めて!撃たないで!」
「え?内田?な、なんなんだよその姿は!?」
「お願い助け……」

俺は前に突き出している内田の首元を狙って手刀を振り頭部と胴体をおさらばさせた。

「う、うち……だ?」

内田の胴体は真下に落ち首からはおびただしいほどの血が流れ出ていた。

「きゃーー!」
「お、おい内田が殺されたぞ!」
「おいおい、ヤベーぞ!」
「全員!戦闘準備!内田の敵を取るぞ!」

最初は内田が殺されたことにパニクっていたが冴島の声でだんだんと落ち着きを取り戻してそれぞれが武器を手に取った。

「リーダーとしての才能はあるみたいだな冴島」
「ど、どうして僕の名前を」
灞熾蘑はしま 煌羈こうきって奴を知っているか?」
灞熾蘑はしま 煌羈こうき?確か僕たちのクラスメイトだった人だね。それで、その人がどうした」
「この姿に見覚えはあるだろう?」

俺はそう言いながらいつかのように灞熾蘑はしま 煌羈こうきの地球の時の姿になった。

「き、君は灞熾蘑はしま 君なのかい?」
「そうだな」
「き、君はなにをしたのか分かってるのか⁉︎クラスメイトを殺してるんだぞ」
「クラスメイト?俺はお前たちをクラスメイトだとは思ってない。お前たちだって俺のことをクラスメイトだと思っていた奴はいないだろ?」
「そ、そんなことは……」

誤魔化すつもりか……俺はお前たちにされたことは何一つ忘れちゃいねぇ。クラスメイト?そんな関係なら絶対やらねぇことばっかりされたな。

「言い訳は要らない。お前たちはここで死ぬんだからな」
「何を馬鹿なことを言ってる!。僕はまだ死ぬわけにはいかないんだ!」
「ほぅ、それは暁音の復讐のためか?」
「!?……ど、どうしてそれを……まさか!」
「そう、そのまさかだ!」

俺は異次元倉庫から暁音が魔物に食い殺されてその場に残っていた服の切れ端を冴島に投げ渡した。

「それが誰のか……分かるよな?」
「き、貴様ぁぁぁあ!」

冴島は暁音の服の切れ端を握りしめて俺を睨んできた。

「さぁ、始めよう!…復讐ディ・ラッヘ発動!」

ーーーーーーーーー
作者より。
今日も更新しましたー。
これからも頑張るので応援よろしくお願いします。
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