上 下
40 / 250
一章 転移した先は

26話 眼の能力

しおりを挟む
しばらく待っているとセーバスさんとミリーナがやってきた。団長は兵士に連れて行かれて兵士も何処かへ散っていきここには俺しかいない。

「アストさん!」
「ミリーナ。久しぶりだな」
「はい!。それで……どうなったんですか?」
「ああ、もう安心しろ。全部終わらせてきた」

俺はそう言ってピッグ侯爵がサインした書状をミリーナとセーバスさんに見せた。

「う、嘘……」
「さすがアラストール様です」

ミリーナは目に涙を浮かべて喜びセーバスさんは俺に畏敬の眼差しを向けている。

「直ぐに国王様との謁見を開きます。付いてきてください」
「分かった」

そうして今は国王の前にいる。

「アスト。今回は本当にありがとう。何か報酬を出してやりたいんだが何かあるか?」
「いいや、俺はミリーナがいれば何もいらない。あと、ミリーナの魔眼について言っておきたいことがある」
「なんだ?」
「ミリーナの魔眼についてみんなはどこまで理解してるんだ?」
「ただ眼が紅くあることしか……」
「儂もだ」
「私もです」

ミリーナ、国王、セーバスさんの順番でそう言って来た。何も分かってねぇのかよ。

「ミリーナの魔眼について今から説明するからちゃんと聞いとけよ」
「「「分かった(わかりました)」」」

そして俺はミリーナの魔眼の能力を喋る。

「ミリーナの魔眼は爆裂眼。見る範囲にある特定のものを爆発させることができる能力だ」
「「「………………えっ⁉︎」」」
「だが、ミリーナの場合は片目だけで能力もだいぶ落ちてる。それでも、見る範囲にある特定のものが自分のDEFより低いものなら爆発できるものだ」
「「「………………」」」

俺がそう説明すると何も言えなくなってしまっていた。

「…………そんなヤバイものだったんだな」
「…………わたしにはそんな力が…」
「本当に恐ろしい力ですな魔眼は」
「魔眼を持ってるのはミリーナだけじゃないぞ。俺も持ってるからな」
「「「……………………はっ⁉︎」」」

俺がそういうとすごい溜めたあとみんな眼を見開いていた。

「もうめんどくさいから俺のステータス見せるわ」

俺はそう言って国王たちに俺のステータスを見せた。最近またレベル上がったからまた化け物になってた。
ーーーーーーーーーー
コウキ・ハシマ
19歳           男
種族:人族?
職業: SSランク冒険者
天職:万能神
==========
LV:487
MP:3,571,821,000,000/
         3,571,821,000,000
STR:3,149,305,000,000
DEF:3,220,191,000,000
AGI:3,014,792,000,000
MGA:3,319,706,000,000
MGD:3,284,551,000,000
適応属性:全
==========
総合スキル
武術レベル10、日常レベル10、魔法レベル10、魔術レベル10、特殊魔法レベル10、特殊魔術レベル10、耐性レベル10、

固有能力
完璧記憶、武芸百般、魔芸百般、全集魔眼、概念操作、真実化、無限成長、復讐、強奪Ⅳ、魔法創造、魂斬、影縫、影操作、影転移

魔物スキル
突進、天歩、影歩、筋肉増加、穴堀、溶解、吸収、適応、鷹の目、硬化、超硬化、部分強化、部分超硬化、咆哮、息吹、肥大化、竜の目、竜魔法、飛翔、

加護
全神の加護
==========
称号
異世界人、歴代転移者最強、勇者、万能者、復讐を誓う者、人の枠に囚われない者、人外を進みし者、神を超えた者、加護マスター、最高神、武神、死神、覇神、魔神、精霊神、龍神の弟子、強奪者、斬殺者、探索者、救命者、ペテン師、嘘つきマスター、竜殺し、拷問人、
ーーーーーーーーーー

「「「……………………」」」

本日二度目の沈黙の時間。てかペテン師とか嘘つきマスターは余計だ。俺がいつそんなことをした。あ、いろいろ嘘ついてたな。主に闇魔法で。

「アスト……お前は人間だよな」
「当たり前だろ……いや、?があるから正直分からん」
「強い……としか言いようがありませんね」
「強すぎて恐ろしい程ですね」
「恐ろしいって……俺は別に何にもしないぞ」
「そうですよ。アストさんは心優しい人なんですから」
「すいませんミリーナ様、アラストール様。前言撤回いたします」

セーバスさんはそう言って頭を下げて来た。

「いいよセーバスさん。それよりおっちゃん。ミリーナの件、認めてくれるか?」
「うむ。勿論だ。それではアストを公爵まで爵位を上げミリーナとの結婚を認める」
「お父様、ありがとうございます。アストさん、これから末永くよろしくお願いします」
「ああ、よろしく。家はこの間もらった家でいいよな」
「ああ、これが鍵と地図だ」

俺は国王からもらった地図と鍵をもらってミリーナと一緒に向かうために踵を返した。

「じゃあな国王。またなんかあったら呼んでくれ」
「あるも何も、今度ミリーナが学校行くからアストも一緒に行ってもらう予定だぞ」
「………………はっ⁉︎」

俺は国王の言葉爆弾でしばし呆然とした。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

このステータスプレート壊れてないですか?~壊れ数値の万能スキルで自由気ままな異世界生活~

夢幻の翼
ファンタジー
 典型的な社畜・ブラックバイトに翻弄される人生を送っていたラノベ好きの男が銀行強盗から女性行員を庇って撃たれた。  男は夢にまで見た異世界転生を果たしたが、ラノベのテンプレである神様からのお告げも貰えない状態に戸惑う。  それでも気を取り直して強く生きようと決めた矢先の事、国の方針により『ステータスプレート』を作成した際に数値異常となり改ざん容疑で捕縛され奴隷へ落とされる事になる。運の悪い男だったがチート能力により移送中に脱走し隣国へと逃れた。  一時は途方にくれた少年だったが神父に言われた『冒険者はステータスに関係なく出来る唯一の職業である』を胸に冒険者を目指す事にした。  持ち前の運の悪さもチート能力で回避し、自分の思う生き方を実現させる社畜転生者と自らも助けられ、少年に思いを寄せる美少女との恋愛、襲い来る盗賊の殲滅、新たな商売の開拓と現実では出来なかった夢を異世界で実現させる自由気ままな異世界生活が始まります。

「魔王のいない世界には勇者は必要ない」と王家に追い出されたので自由に旅をしながら可愛い嫁を探すことにしました

夢幻の翼
ファンタジー
「魔王軍も壊滅したし、もう勇者いらないよね」  命をかけて戦った俺(勇者)に対して魔王討伐の報酬を出し渋る横暴な扱いをする国王。  本当ならばその場で暴れてやりたかったが今後の事を考えて必死に自制心を保ちながら会見を終えた。  元勇者として通常では信じられないほどの能力を習得していた僕は腐った国王を持つ国に見切りをつけて他国へ亡命することを決意する。  その際に思いついた嫌がらせを国王にした俺はスッキリした気持ちで隣町まで駆け抜けた。  しかし、気持ちの整理はついたが懐の寒かった俺は冒険者として生計をたてるために冒険者ギルドを訪れたがもともと勇者として経験値を爆あげしていた僕は無事にランクを認められ、それを期に国外へと向かう訳あり商人の護衛として旅にでることになった。 といった序盤ストーリーとなっております。 追放あり、プチだけどざまぁあり、バトルにほのぼの、感動と恋愛までを詰め込んだ物語となる予定です。 5月30日までは毎日2回更新を予定しています。 それ以降はストック尽きるまで毎日1回更新となります。

幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話

島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。 俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。

大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います

騙道みりあ
ファンタジー
 魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。  その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。  仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。  なので、全員殺すことにした。  1話完結ですが、続編も考えています。

最難関ダンジョンで裏切られ切り捨てられたが、スキル【神眼】によってすべてを視ることが出来るようになった冒険者はざまぁする

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【第15回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作】 僕のスキル【神眼】は隠しアイテムや隠し通路、隠しトラップを見破る力がある。 そんな元奴隷の僕をレオナルドたちは冒険者仲間に迎え入れてくれた。 でもダンジョン内でピンチになった時、彼らは僕を追放した。 死に追いやられた僕は世界樹の精に出会い、【神眼】のスキルを極限まで高めてもらう。 そして三年の修行を経て、僕は世界最強へと至るのだった。

クラスメイトのなかで僕だけ異世界転移に耐えられずアンデッドになってしまったようです。

大前野 誠也
ファンタジー
ー  子供頃から体の弱かった主人公は、ある日突然クラスメイトたちと異世界に召喚されてしまう。  しかし主人公はその召喚の衝撃に耐えきれず絶命してしまった。  異世界人は世界を渡る時にスキルという力を授かるのだが、主人公のクラスメイトである灰田亜紀のスキルは死者をアンデッドに変えてしまうスキルだった。  そのスキルの力で主人公はアンデッドとして蘇ったのだが、灰田亜紀ともども追放されてしまう。  追放された森で2人がであったのは――

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します

有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。 妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。 さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。 そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。 そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。 現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

処理中です...