26 / 29
第2章
26 死にかけ1班のくそおやじ
しおりを挟む
樹液やポーション草を採取したり、ロランさんと交流しつつ過ごすこと数日……ついにこの日がやってきた。
朝起きて雨が降っていなければその日の朝の自由時間に他の班へ行けるとなっていたので、最近は毎日鐘のなる前には目が覚めてしまった。
遠足前の子どもか!って思うけど、なんだかドキドキして目が覚めちゃうんだもん。
今日の天気は……晴れ!雨は降ってない!
「メリッサ、今日行ってみようか」
「う、うん!」
「じゃ、準備しな」
「わかった!」
みんなにてつだってもらったおすそ分けをバケツや草バッグに詰め込み……準備完了だ。
「じゃ、行ってくるよ」
「き、気を付けて」
「何かあったら、すぐに戻ってこい!報復は任せろ!」
「小さなことでも構わないからね」
ん?報復……物騒だなぁ。
「あんたたち……はぁ。行こう、メリッサ」
「うん……いってきまーす」
おなじ死にかけグループだが……部屋自体は近くないらしい。
半壊した建物のまだ使える場所にいるため、離れているのだとか。
たぶん、【第三地区】は過去の教会?神殿?……とにかく精霊を祀っていた建物がある地区だと思う。ひとまず教会と呼んでおこう……
ここはそこで働くひとたちの住みかだったようで、コの字のような形をしているのだ。
教会の裏庭に当たる部分がお墓で、聖堂らしき跡はほぼ更地なのでコの字といっても鉤括弧に近いかな?
同じ建物だけど、建物の角にあたる部屋付近に1班、2班が暮らしているらしい。
そこがいちばんお墓へ近いんだとか……
3班は人数が増えすぎて、後から増やされたので少し離れているみたい。
イメージとしてはこんな感じかな……
【第三地区】
墓墓
□□□□①□ 墓墓
② 墓墓
□ 墓墓
□
□
井戸 □
ト □
花 □ 塔
花草草□ 樹
□③□
・
・
・
・
↓
【旧広場地区】
・
・
・
・
・
↓
【第二地区】
①は死にかけ1班の部屋があるところで、②が死にかけ2班の場所。
そして、③がわたしたちの部屋の場所である。
草は『メリッサ作雑草畑』花はホトケノザもどきの花畑だ。
トは共同トイレである。
塔は精霊さまの鐘のある塔で、そばの樹は樹液がとれる樹となっている。
◇ ◇ ◇
おばばさまに合わせのんびりペースで向かう。おばばさまは足が悪いから長時間の散策は厳しいらしい。
ほかの死にかけ班へ行くのもゆっくりなら大丈夫とのこと……大変そうだけどね。一応、そこら辺の枝を杖がわりにゆっくりと向かっている。
今日はわたしの格好は腰簑だけだ。わらじも脱いできた……今日渡す予定のもの以外を身につけていて「そのサンダルくれ」とかいわれたら困るからね。
おばばさまも同様だが、裸足で歩かせるのは気がひけたので部屋の近くまで行ってからわらじを脱ぐ予定だ。
まずは1班の部屋へ……おぉ!この部屋のほうが天井の穴が小さいねぇ!
でも、なんか空気は淀んでる……水とか毎日ちゃんと汲んでる?トイレの処理サボってない?って感じの臭いが……
「邪魔するよ」
「なんだ、おめぇ……」
「あ、3班のひとですねっ」
「……ちっ」
なんか、あのおじさんひとりでぼろ布団に寝転がって偉そう……まさに頑固ジジイって雰囲気だ。おばばさまが言ってたひねくれたひとってこのひとかな?
他にいるひとたちもなんだかびくびくして、おじさんのほうを見ている……グウェンさんみたいにツンデレっていうわけでもなさそう。
「え、ええっと……」
「話があってきたんだか、聞く気はあるかい?」
「ねぇよ!そんなもん!さっさと帰れ!」
「す、すいません。すいません!うちは結構ですからっ」
なんか、押し売りを断られた……まだ商品(食用可能な雑草や腰簑)の紹介も出来てないんですけど!
なんか、こちらを敵対視されてるみたい。話を聞いてくれないとは思わなかった……はぁ。
仕方ないので、明らかに顔色が悪いのにボロ布団すらなく、入り口付近に寝かされていた子どもに
「これ、あったかいから」
「……り、がと」
「草なんていらねぇよ!さっさと帰れって言ってんだろ!おままごとに付き合ってる暇なんてねぇんだよ!」
え、暇ないの?寝転がってるのに?他のひとは魔石握ってるけど?この子すら、そばに魔石置いてあるんだけど?おじさんのとこにはないね……おばばさまと同じくらい魔力量があるみたいだけど?
あれ?……朝の自由時間なのに、なんで魔石がここにあるの?くすねたにしては量が多そうだし、部屋の奥には魔石の入った木箱が見える……まさか、昨日のノルマ達成出来てないんじゃ……え、まじで?
「役立たずのガキをうちに押しつけようったってそうはいかねぇからな!子どもなんざうんざりだ」
「黙ってればベラベラと……いい加減にしな」
「うっせー!さっさと帰れ!」
役立たずのガキ……ってわたしのことか?
「うっせー!くそおやじ!おままごとにのあいてはあんたじゃない!この子だ!こどものおままごとにくちだすな!」
「なっ!」
おっと、思わず切れてしまったわ!ま、いっか!
一瞬、逆上してくるかと思ったのに頭が追い付いてないらしい。
「ふふっ!メリッサ、よく言ったね!おままごとの道具を奪うような恥知らずなやつはこの部屋にはいないはずさ」
「だよねー!あ、この草もあげるね!まずいけどたべられるから!」
「……う、ん」
「じゃ、またきまーす!」
この子、ほっといたらまずそうだし……わたしより幼いんじゃないかな。
ん?くそおやじは心底どうでもいいよ?
「来んなって言ってんだろ!」
「そうさね。今度はグウェンと来ようか」
グウェンさん?ボディーガードかな?
「そうだねぇ……グウェンさんやさしいから子どもがひどい目にあってたらおこっちゃうかもねぇ」
「……っ」
「すいません!すいません!」
これ以上出来ることはないので、早々に退散だ。
でもとりあえず釘はさせたかな?全然、話も出来なかったし……向こうの印象は最悪だろうな。
「おばばさま。ごめんなさい……やっちゃったよ」
「いや、いいんだ。あそこはあいつが仕切ってるんだよ。でも、もうひとりの若いのが動き回ってなんとかしてるってのが正しいかな」
あの、気弱そうなひとか……ひたすらペコペコしてたなぁ。
あのひとがノルマの受け渡しやらやってるのかぁ。見張りに怒鳴られてさっきみたいに「すいません!すいません!」って謝るのが目に浮かぶわ……
ひとりでは水汲みやトイレの処理までは手が回らないのかな……
「そっか。あのこを見てたら、どなるだけのおじさんにはらがたったの」
「そうかい」
なにか事情があるのかもとか全く思い付かなかった……目の前で子どもが苦しんでるのに!としか考えられなかったわ……反省。
「あのおじさんになぐられるかとおもった」
「ああ。あいつは口だけさ。もし、暴力を振るったらウチのグウェンとマチルダが黙ってない。報復を恐れてなにも出来ない……だから、メリッサを止めなかったんだ」
……ん?グウェンさんはともかくマチルダさんも?報復ってまじのやつだったの?
「そうか……メリッサは知らないか。昔、マチルダはあいつにちょっかいかけられてボコボコにしたことがあるのさ」
「えー」
「そのあとマチルダは体調を崩してかなり寝込んだけどね……よほど頭にきたんだろうね」
マチルダさん、意外と格闘派……?それとも火事場の馬鹿力?
おばばさま曰く……わたしがくるずっと前のマチルダさんは調子のいいときは出来ることをと言って、水汲みなども担当していたそうだ。
そこに、共同トイレにやってきたおじさんにちょっかいをかけられ……マチルダさんが避けようとした際に持っていたバケツがおじさんの股間にクリーンヒット。
うずくまったおじさんに罵声を浴びせられキレたマチルダさんはそのまま、バケツでぶっ叩こうと思うも……冷静にバケツが壊れたら困ると考えた結果、バケツの水がかかって水浸しとなった手拭き代わりにもっていたボロ布でバチバチにボコったらしい。
あれだよ……水に濡れたタオルとかで叩かれると結構痛いやつだよ。
その現場をフランカお姉ちゃんが発見して、自分じゃどうにもできないと急いでグウェンさんを呼びに戻り……グウェンさんが駆けつけたんだけど、止めるどころか囃し立てていたらしい……なにしてんのさ。おじさんは隙をみて逃げ帰ったらしい。
幸い見張りには見つからなかったって……よかったね。
マチルダさん……おこらせないよう気をつけよう。
「それから、うちの班のことは目の敵さ。ノルマを安定して達成してるのも鼻につくんだと。魔石の仕分けの話も聞く耳を持たなかったそうだよ。部屋にいたやつの半分は言いなりだし、残りは耄碌したかおかしくなったやつだからあいつのやりたい放題なのさ」
自業自得とはいえ、ボコられたら目の敵にもするか……
「そっか……あのこ、草たべてくれるかな」
「どうだろうね……」
また、会うときまで無事に過ごせているといいな……
朝起きて雨が降っていなければその日の朝の自由時間に他の班へ行けるとなっていたので、最近は毎日鐘のなる前には目が覚めてしまった。
遠足前の子どもか!って思うけど、なんだかドキドキして目が覚めちゃうんだもん。
今日の天気は……晴れ!雨は降ってない!
「メリッサ、今日行ってみようか」
「う、うん!」
「じゃ、準備しな」
「わかった!」
みんなにてつだってもらったおすそ分けをバケツや草バッグに詰め込み……準備完了だ。
「じゃ、行ってくるよ」
「き、気を付けて」
「何かあったら、すぐに戻ってこい!報復は任せろ!」
「小さなことでも構わないからね」
ん?報復……物騒だなぁ。
「あんたたち……はぁ。行こう、メリッサ」
「うん……いってきまーす」
おなじ死にかけグループだが……部屋自体は近くないらしい。
半壊した建物のまだ使える場所にいるため、離れているのだとか。
たぶん、【第三地区】は過去の教会?神殿?……とにかく精霊を祀っていた建物がある地区だと思う。ひとまず教会と呼んでおこう……
ここはそこで働くひとたちの住みかだったようで、コの字のような形をしているのだ。
教会の裏庭に当たる部分がお墓で、聖堂らしき跡はほぼ更地なのでコの字といっても鉤括弧に近いかな?
同じ建物だけど、建物の角にあたる部屋付近に1班、2班が暮らしているらしい。
そこがいちばんお墓へ近いんだとか……
3班は人数が増えすぎて、後から増やされたので少し離れているみたい。
イメージとしてはこんな感じかな……
【第三地区】
墓墓
□□□□①□ 墓墓
② 墓墓
□ 墓墓
□
□
井戸 □
ト □
花 □ 塔
花草草□ 樹
□③□
・
・
・
・
↓
【旧広場地区】
・
・
・
・
・
↓
【第二地区】
①は死にかけ1班の部屋があるところで、②が死にかけ2班の場所。
そして、③がわたしたちの部屋の場所である。
草は『メリッサ作雑草畑』花はホトケノザもどきの花畑だ。
トは共同トイレである。
塔は精霊さまの鐘のある塔で、そばの樹は樹液がとれる樹となっている。
◇ ◇ ◇
おばばさまに合わせのんびりペースで向かう。おばばさまは足が悪いから長時間の散策は厳しいらしい。
ほかの死にかけ班へ行くのもゆっくりなら大丈夫とのこと……大変そうだけどね。一応、そこら辺の枝を杖がわりにゆっくりと向かっている。
今日はわたしの格好は腰簑だけだ。わらじも脱いできた……今日渡す予定のもの以外を身につけていて「そのサンダルくれ」とかいわれたら困るからね。
おばばさまも同様だが、裸足で歩かせるのは気がひけたので部屋の近くまで行ってからわらじを脱ぐ予定だ。
まずは1班の部屋へ……おぉ!この部屋のほうが天井の穴が小さいねぇ!
でも、なんか空気は淀んでる……水とか毎日ちゃんと汲んでる?トイレの処理サボってない?って感じの臭いが……
「邪魔するよ」
「なんだ、おめぇ……」
「あ、3班のひとですねっ」
「……ちっ」
なんか、あのおじさんひとりでぼろ布団に寝転がって偉そう……まさに頑固ジジイって雰囲気だ。おばばさまが言ってたひねくれたひとってこのひとかな?
他にいるひとたちもなんだかびくびくして、おじさんのほうを見ている……グウェンさんみたいにツンデレっていうわけでもなさそう。
「え、ええっと……」
「話があってきたんだか、聞く気はあるかい?」
「ねぇよ!そんなもん!さっさと帰れ!」
「す、すいません。すいません!うちは結構ですからっ」
なんか、押し売りを断られた……まだ商品(食用可能な雑草や腰簑)の紹介も出来てないんですけど!
なんか、こちらを敵対視されてるみたい。話を聞いてくれないとは思わなかった……はぁ。
仕方ないので、明らかに顔色が悪いのにボロ布団すらなく、入り口付近に寝かされていた子どもに
「これ、あったかいから」
「……り、がと」
「草なんていらねぇよ!さっさと帰れって言ってんだろ!おままごとに付き合ってる暇なんてねぇんだよ!」
え、暇ないの?寝転がってるのに?他のひとは魔石握ってるけど?この子すら、そばに魔石置いてあるんだけど?おじさんのとこにはないね……おばばさまと同じくらい魔力量があるみたいだけど?
あれ?……朝の自由時間なのに、なんで魔石がここにあるの?くすねたにしては量が多そうだし、部屋の奥には魔石の入った木箱が見える……まさか、昨日のノルマ達成出来てないんじゃ……え、まじで?
「役立たずのガキをうちに押しつけようったってそうはいかねぇからな!子どもなんざうんざりだ」
「黙ってればベラベラと……いい加減にしな」
「うっせー!さっさと帰れ!」
役立たずのガキ……ってわたしのことか?
「うっせー!くそおやじ!おままごとにのあいてはあんたじゃない!この子だ!こどものおままごとにくちだすな!」
「なっ!」
おっと、思わず切れてしまったわ!ま、いっか!
一瞬、逆上してくるかと思ったのに頭が追い付いてないらしい。
「ふふっ!メリッサ、よく言ったね!おままごとの道具を奪うような恥知らずなやつはこの部屋にはいないはずさ」
「だよねー!あ、この草もあげるね!まずいけどたべられるから!」
「……う、ん」
「じゃ、またきまーす!」
この子、ほっといたらまずそうだし……わたしより幼いんじゃないかな。
ん?くそおやじは心底どうでもいいよ?
「来んなって言ってんだろ!」
「そうさね。今度はグウェンと来ようか」
グウェンさん?ボディーガードかな?
「そうだねぇ……グウェンさんやさしいから子どもがひどい目にあってたらおこっちゃうかもねぇ」
「……っ」
「すいません!すいません!」
これ以上出来ることはないので、早々に退散だ。
でもとりあえず釘はさせたかな?全然、話も出来なかったし……向こうの印象は最悪だろうな。
「おばばさま。ごめんなさい……やっちゃったよ」
「いや、いいんだ。あそこはあいつが仕切ってるんだよ。でも、もうひとりの若いのが動き回ってなんとかしてるってのが正しいかな」
あの、気弱そうなひとか……ひたすらペコペコしてたなぁ。
あのひとがノルマの受け渡しやらやってるのかぁ。見張りに怒鳴られてさっきみたいに「すいません!すいません!」って謝るのが目に浮かぶわ……
ひとりでは水汲みやトイレの処理までは手が回らないのかな……
「そっか。あのこを見てたら、どなるだけのおじさんにはらがたったの」
「そうかい」
なにか事情があるのかもとか全く思い付かなかった……目の前で子どもが苦しんでるのに!としか考えられなかったわ……反省。
「あのおじさんになぐられるかとおもった」
「ああ。あいつは口だけさ。もし、暴力を振るったらウチのグウェンとマチルダが黙ってない。報復を恐れてなにも出来ない……だから、メリッサを止めなかったんだ」
……ん?グウェンさんはともかくマチルダさんも?報復ってまじのやつだったの?
「そうか……メリッサは知らないか。昔、マチルダはあいつにちょっかいかけられてボコボコにしたことがあるのさ」
「えー」
「そのあとマチルダは体調を崩してかなり寝込んだけどね……よほど頭にきたんだろうね」
マチルダさん、意外と格闘派……?それとも火事場の馬鹿力?
おばばさま曰く……わたしがくるずっと前のマチルダさんは調子のいいときは出来ることをと言って、水汲みなども担当していたそうだ。
そこに、共同トイレにやってきたおじさんにちょっかいをかけられ……マチルダさんが避けようとした際に持っていたバケツがおじさんの股間にクリーンヒット。
うずくまったおじさんに罵声を浴びせられキレたマチルダさんはそのまま、バケツでぶっ叩こうと思うも……冷静にバケツが壊れたら困ると考えた結果、バケツの水がかかって水浸しとなった手拭き代わりにもっていたボロ布でバチバチにボコったらしい。
あれだよ……水に濡れたタオルとかで叩かれると結構痛いやつだよ。
その現場をフランカお姉ちゃんが発見して、自分じゃどうにもできないと急いでグウェンさんを呼びに戻り……グウェンさんが駆けつけたんだけど、止めるどころか囃し立てていたらしい……なにしてんのさ。おじさんは隙をみて逃げ帰ったらしい。
幸い見張りには見つからなかったって……よかったね。
マチルダさん……おこらせないよう気をつけよう。
「それから、うちの班のことは目の敵さ。ノルマを安定して達成してるのも鼻につくんだと。魔石の仕分けの話も聞く耳を持たなかったそうだよ。部屋にいたやつの半分は言いなりだし、残りは耄碌したかおかしくなったやつだからあいつのやりたい放題なのさ」
自業自得とはいえ、ボコられたら目の敵にもするか……
「そっか……あのこ、草たべてくれるかな」
「どうだろうね……」
また、会うときまで無事に過ごせているといいな……
7
お気に入りに追加
54
あなたにおすすめの小説
異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)
ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。
流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定!
剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。
せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!?
オマケに最後の最後にまたもや神様がミス!
世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に
なっちゃって!?
規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。
……路上生活、そろそろやめたいと思います。
異世界転生わくわくしてたけど
ちょっとだけ神様恨みそう。
脱路上生活!がしたかっただけなのに
なんで無双してるんだ私???
幼女に転生したらイケメン冒険者パーティーに保護&溺愛されています
ひなた
ファンタジー
死んだと思ったら
目の前に神様がいて、
剣と魔法のファンタジー異世界に転生することに!
魔法のチート能力をもらったものの、
いざ転生したら10歳の幼女だし、草原にぼっちだし、いきなり魔物でるし、
魔力はあって魔法適正もあるのに肝心の使い方はわからないし で転生早々大ピンチ!
そんなピンチを救ってくれたのは
イケメン冒険者3人組。
その3人に保護されつつパーティーメンバーとして冒険者登録することに!
日々の疲労の癒しとしてイケメン3人に可愛いがられる毎日が、始まりました。
失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~
紅月シン
ファンタジー
聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。
いや嘘だ。
本当は不満でいっぱいだった。
食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。
だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。
しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。
そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。
二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。
だが彼女は知らなかった。
三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。
知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。
※完結しました。
※小説家になろう様にも投稿しています
スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
#歌は世界を救う?~異世界おっさん探訪記~
takashi4649
ファンタジー
ちょっとブラックな会社に勤めている伊紗歌 慧(33)
いつも通り録り溜めたアニメを見て、自分の部屋で寝たはずが……
……起きたらそこは、深い森の中だった。
森の中で寂しくなり、ついつい歌を口ずさむと精霊たちに囲まれる!
話を聞くと、どうやらこの世界はほぼ音痴しか居らず
精霊たちは歌に餓えているとの事らしい。
いっちょおっさん一肌脱ぐしかない?
特にちぃと能力の無いおっさんが行く、ゆるうた異世界探訪記
果たしておっさんの行く末は如何に?
1話の文章量を少なくしておりますので、いつでもお手軽にスナック感覚で楽しんで戴けたら幸いです。
異世界生活物語
花屋の息子
ファンタジー
目が覚めると、そこはとんでもなく時代遅れな異世界だった。転生のお約束である魔力修行どころか何も出来ない赤ちゃん時代には、流石に凹んだりもしたが俺はめげない。なんて言っても、魔法と言う素敵なファンタジーの産物がある世界なのだから・・・知っている魔法に比べると低出力なきもするが。
そんな魔法だけでどうにかなるのか???
地球での生活をしていたはずの俺は異世界転生を果たしていた。転生したオジ兄ちゃんの異世界における心機一転頑張ります的ストーリー
精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します
カオリグサ
ファンタジー
病で幼いころから病室から出たことがなかった少年
生きるため懸命にあがいてきたものの、進行が恐ろしく速い癌によって体が蝕まれ
手術の甲斐もむなしく死んでしまった
そんな生を全うできなかった少年に女神が手を差し伸べた
女神は少年に幸せになってほしいと願う
そして目覚めると、少年は少女になっていた
今生は精霊王女として生きることとなった少女の
チートクラスに強い仲間と共に歩む旅物語
『ラズーン』第六部
segakiyui
ファンタジー
統合府ラズーンの招聘を受けた小国セレドの皇女ユーノは、美貌の付き人アシャに支えられ、ラズーンに辿り着いたが、アシャはラズーンの『第一正統後継者』であり、世界は遥か昔の装置が生み出したものであり、しかも今は『運命(リマイン)』と呼ばれる異形の者達に脅かされていると知る。故国を守るため、引いては姉の想い人と思い込んでいる愛しいアシャを守るため、ぶつかり始めたラズーンと『運命(リマイン)』の決戦に赴くユーノは、アシャが自分を愛していることを知らない。アシャもまた、ユーノを守る誓いのために想いを告げることができない。2人の想いが重なり合うことはあるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる