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卒論の添削してもらえなかった件について
11.教師への不信感が爆発した件
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そもそもの悲劇の始まりは、ゼミの決定後に担当教授が出世して忙しくなり、ゼミがおろそかになったという事。
有名な先生のゼミほど指導がおろそかになりがちとか聞いた事はありますけど、まさにそれでしたね……。
しかし、他の先生がフォローに入るとか、先輩が後輩のアドバイスに来るという事も無かったので、実質は放置状態……そんなのでよくもまぁ卒論が書けたものだとつくづく思います。
尤も、完全放置は私だけだったのですが。
ゼミでは卒論を作るにあたって、関心のある分野を洗い出すという作業を進め、テーマを具体化させていきました。私は比較的早々に決めて、ヘヴィメタルで実験として色々と考え、全額持ち出しの中で色々と準備をしました。
また、意見を出すなかで本来なら他の学生から意見を聞いたりもするのですが……ゼミに来た学生が半分とかで、もう帰っていいですかといってうんざり辟易して相対した事さえあったので、お察し下さいです。
しかし、不信感の爆発に関しては、進級する直前まで何事も有りませんでした。
それが、私にとって致命傷だったのですが。
アンケートを取るにあたって、その人の年齢や性別を答えてもらう欄も設けるのですが、私は、マイノリティはまず居ないだろうけど、一応、配慮として回答しないという選択肢を作り、教授が印刷をしてくれるというのでデータを入稿しました。
大失敗でした。
悔やんでも悔やみきれません
印刷物が、粗悪なプリンターの所為で“前に印刷したレジュメの影がくっきり見える仕上がり”だった事も許せませんが……消されたんです。
回答しないという選択肢を、無断で。
無断で編集された事に対する怒りは、物凄く、凄まじい物が有りました。
当日の朝になって、表紙が本体より少ない上に(流石に自分で予備は用意していたけれど……)、そんな事になっていたなんて……一言、メールで一言、これは要らないよって説明をしてくれていたなら、消したと連絡があれば、抗議のしようもあったのに……。
何より、私の配慮が無碍にされた事、それが許せませんでした。そして、怒りと絶望は、後から後から私を煮え滾らせました。
この日を境に、印刷物は全部自分で作る、印刷物のデータ入稿はしない、印刷物は自分で運ぶしインク代と紙代が掛っても、こんな目には二度と遭いたくないと決意しました。
ただでさえ、学校に行ったら先生とばったり会って“あぁよかった、今日のゼミは休講”なんて知らされた時には、顔面スライディングで五メートルくらい滑った気分でしたし(何の為に学校来たと思ってる)、シラバス(履修の要綱)には卒論指導として二時間分の枠がありながら、私はゼミの席以外で指導を受けた経験が一度しかありませんし(切羽詰まった時期にメールで質問したのが一度だけ)、四年生後半の十五回の講義が十回ほどしかなかったなど、授業料の返還請求をしたいレベルの事態が多々ありました。
しかし、こちらの配慮や意図を全く無視された事が私にとっての致命傷でした。
結局、最終的に実施した実験に関しては、夏休み明け一回目のゼミで“実験計画を変更しました、変更後はこちらの内容を実施します”と言って、完成した間違い探しの束を叩きつけました。文字通り。
最早突っ込みすらありませんでした。
実は、同じゼミで実験計画に重大なミスがあり、計画した実験が全て無駄になってしまった学生が出ていたのですが(辛うじて再実験が出来たとはいえ)、私の場合、人員確保はまず無理で、下手をすれば音源や間違い探しのグラフィックから作り直さねばならなかったかもしれない事態です。
それを、一切の突っ込みを受けずに実施したのは、本当に綱渡りというか、背水の陣でした。
勿論、実験計画の作り方(私の場合は曲を流す順番を変えて実験するとか手順が有るのです)は勉強していましたし、間違わない様に印刷物は事前に用意して、使用する物や受け取った物は鍵の掛る個人のロッカーに道具一式と共に保管していましたが……上司の審査なしにアプリをリリースするレベルの無謀さである事には変わりません。
そして、もう笑うしかないのが、提出した実験用のグラフィックを印刷した紙などは、改変されたくも無いし印刷されたくも無いので、ワード付属の物では飽き足らず、ファイアアルパカで描いた透かし(という名のうさぎとくまが踊ってる落書きイラスト)を重ねた代物、それも、それなりの濃度の灰色で描画した物を背景にねじ込んで絶対に複製させない様にした印刷物を叩きつけました。透かし消そうとしたら、一ピクセルの線が消えればいいと思いました。
その後に使おうとしても、多分、濃度めちゃくちゃ下げないと消えないでしょうから、使い回しもまず出来ない鬼畜仕様でした(ただ、提出した卒論には同じ物を付録として添付していますので問題はありません)。
其処までするほどに不信感も極まっていて、我ながら笑うしかないのですが、当時の私は本気でした……。それが恐ろしいところです。
でも……普通、印刷会社に送る原稿はそのまま印刷されると信じて送るし、編集者の居る原稿なら、発行前の確認はさせてもらえるはずですが……学校は本当にデタラメでしたからね。大学でもこの有様、信頼なんてするべきではありませんでした。そもそも学校なんて治外法権の閉鎖空間だと思わなきゃいけなかったのです。
私、元々教師って言う存在が大っ嫌いな人間だったのですが……この一件で、本当に教師なんてクソだと思った次第です。大学に行ってまでそんな事思うなんてね……世の中、まともな先生が少なすぎます……。
有名な先生のゼミほど指導がおろそかになりがちとか聞いた事はありますけど、まさにそれでしたね……。
しかし、他の先生がフォローに入るとか、先輩が後輩のアドバイスに来るという事も無かったので、実質は放置状態……そんなのでよくもまぁ卒論が書けたものだとつくづく思います。
尤も、完全放置は私だけだったのですが。
ゼミでは卒論を作るにあたって、関心のある分野を洗い出すという作業を進め、テーマを具体化させていきました。私は比較的早々に決めて、ヘヴィメタルで実験として色々と考え、全額持ち出しの中で色々と準備をしました。
また、意見を出すなかで本来なら他の学生から意見を聞いたりもするのですが……ゼミに来た学生が半分とかで、もう帰っていいですかといってうんざり辟易して相対した事さえあったので、お察し下さいです。
しかし、不信感の爆発に関しては、進級する直前まで何事も有りませんでした。
それが、私にとって致命傷だったのですが。
アンケートを取るにあたって、その人の年齢や性別を答えてもらう欄も設けるのですが、私は、マイノリティはまず居ないだろうけど、一応、配慮として回答しないという選択肢を作り、教授が印刷をしてくれるというのでデータを入稿しました。
大失敗でした。
悔やんでも悔やみきれません
印刷物が、粗悪なプリンターの所為で“前に印刷したレジュメの影がくっきり見える仕上がり”だった事も許せませんが……消されたんです。
回答しないという選択肢を、無断で。
無断で編集された事に対する怒りは、物凄く、凄まじい物が有りました。
当日の朝になって、表紙が本体より少ない上に(流石に自分で予備は用意していたけれど……)、そんな事になっていたなんて……一言、メールで一言、これは要らないよって説明をしてくれていたなら、消したと連絡があれば、抗議のしようもあったのに……。
何より、私の配慮が無碍にされた事、それが許せませんでした。そして、怒りと絶望は、後から後から私を煮え滾らせました。
この日を境に、印刷物は全部自分で作る、印刷物のデータ入稿はしない、印刷物は自分で運ぶしインク代と紙代が掛っても、こんな目には二度と遭いたくないと決意しました。
ただでさえ、学校に行ったら先生とばったり会って“あぁよかった、今日のゼミは休講”なんて知らされた時には、顔面スライディングで五メートルくらい滑った気分でしたし(何の為に学校来たと思ってる)、シラバス(履修の要綱)には卒論指導として二時間分の枠がありながら、私はゼミの席以外で指導を受けた経験が一度しかありませんし(切羽詰まった時期にメールで質問したのが一度だけ)、四年生後半の十五回の講義が十回ほどしかなかったなど、授業料の返還請求をしたいレベルの事態が多々ありました。
しかし、こちらの配慮や意図を全く無視された事が私にとっての致命傷でした。
結局、最終的に実施した実験に関しては、夏休み明け一回目のゼミで“実験計画を変更しました、変更後はこちらの内容を実施します”と言って、完成した間違い探しの束を叩きつけました。文字通り。
最早突っ込みすらありませんでした。
実は、同じゼミで実験計画に重大なミスがあり、計画した実験が全て無駄になってしまった学生が出ていたのですが(辛うじて再実験が出来たとはいえ)、私の場合、人員確保はまず無理で、下手をすれば音源や間違い探しのグラフィックから作り直さねばならなかったかもしれない事態です。
それを、一切の突っ込みを受けずに実施したのは、本当に綱渡りというか、背水の陣でした。
勿論、実験計画の作り方(私の場合は曲を流す順番を変えて実験するとか手順が有るのです)は勉強していましたし、間違わない様に印刷物は事前に用意して、使用する物や受け取った物は鍵の掛る個人のロッカーに道具一式と共に保管していましたが……上司の審査なしにアプリをリリースするレベルの無謀さである事には変わりません。
そして、もう笑うしかないのが、提出した実験用のグラフィックを印刷した紙などは、改変されたくも無いし印刷されたくも無いので、ワード付属の物では飽き足らず、ファイアアルパカで描いた透かし(という名のうさぎとくまが踊ってる落書きイラスト)を重ねた代物、それも、それなりの濃度の灰色で描画した物を背景にねじ込んで絶対に複製させない様にした印刷物を叩きつけました。透かし消そうとしたら、一ピクセルの線が消えればいいと思いました。
その後に使おうとしても、多分、濃度めちゃくちゃ下げないと消えないでしょうから、使い回しもまず出来ない鬼畜仕様でした(ただ、提出した卒論には同じ物を付録として添付していますので問題はありません)。
其処までするほどに不信感も極まっていて、我ながら笑うしかないのですが、当時の私は本気でした……。それが恐ろしいところです。
でも……普通、印刷会社に送る原稿はそのまま印刷されると信じて送るし、編集者の居る原稿なら、発行前の確認はさせてもらえるはずですが……学校は本当にデタラメでしたからね。大学でもこの有様、信頼なんてするべきではありませんでした。そもそも学校なんて治外法権の閉鎖空間だと思わなきゃいけなかったのです。
私、元々教師って言う存在が大っ嫌いな人間だったのですが……この一件で、本当に教師なんてクソだと思った次第です。大学に行ってまでそんな事思うなんてね……世の中、まともな先生が少なすぎます……。
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