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第一章 数の暴力は雑魚キャラを最凶にする
水からも空からも沸いてくる怪物
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「こうして見るとこの一帯、呪われているくらいに情報が多いわね」
正体不明の有翼人らしき影の目撃情報と、それによると思われる被害を地図に書き込んだところで望月は溜息を吐く。
「ホントだねー」
草薙は狭い範囲に集中して書き込まれた数字を眺めた。
「ただ……スライムの様な物の発生は明らかに違うけれど、鉤爪とか、二本足だけど人間ではない影とか、ちょっと数が多すぎるし、特徴が一致していない情報も多いわね」
望月は各番号の詳細を記したメモ用紙を広げる。
「羽が生えているかどうかはっきりしない物も有るし、おじいさまが言うウェスペルティーリオだけが正体ではない様なうな気もするわね」
「って事はー……ニフテリザ?」
「ううん、いずれにしても羽が有るし、ニフテリザには鉤爪が無いから……考えたくないけど、やっぱりオークなのかもしれないわね」
「うわー、それは怖いよ」
望月は三本のボールペンを取り、広げたメモ用紙に印を付けていく。
「明らかにウェスペルティーリオと分かる情報は赤色、鉤爪は有るけど羽が見えないのは緑色、ニフテリザの可能性が有る物は紫色よ」
望月がメモ用紙を振り分けていると、武寿賀の部屋から天野が執務室へと戻ってきた。
「あ、あまのん!」
「えっと、何かお手伝いをする事は……」
天野に興味津々な様子で目を輝かせる草薙に面くらいながら、天野は望月に問い掛ける。
「仕事は終わってるから気にしなくていいわ、ただ、この地図を見てくれる?」
望月に手招きされるまま、天野は気が進まないながらも草薙の隣に腰を下ろす。
「それで、この地図は……」
「スライムの様な物の発見された場所と、有翼人らしき影の目撃情報をまとめた物よ。青色の番号がスライム、黒の番号が有翼人らしき影よ」
「スライムと、その影の報告って言うのは、結構近いんですね」
「えぇ。ただ、有翼人らしき影はかなり広い範囲で報告されていて、少しずつ発見場所が拡大しているスライムと違って、影は散発的に各地で報告されているから、おそらく関連性は無いわ」
「それで、その、この地図はどういう」
「このスライム騒動の次にやってくるのが、ウェスペルティーリオ……翼を持つ亜人の調査なの」
「ウェ、ウェス……なんですか、それ」
「ウェスペルティーリオ……地球人には、ガーゴイルと言ったら伝わりやすいかしら、鉤爪と蝙蝠の様な羽を持った有翼人の一種だけど、トカゲの様な体毛の無い皮膚を持っていて、氏族毎に異なる外見をしていて、角や獣の耳の様な突起が有ったり無かったりする種族よ」
「じゃあ、そのウェスペルティーリオも亜人なんですね」
天野の問いに望月は困った表情を浮かべて首を傾げる。
「それが、一概に亜人と言っていいかは分からないの。外見が氏族毎に異なっているのと同じ様に、集団事に知性や能力にも差が有って、私達の言葉……地球の言葉に順応するかは分からないけど、少なくともエザフォスの種族の言葉の何か一つでも理解している高等種から、獣に毛が生えたくらいの知性しか持っていない下等種まで差が有って……氏族とも呼べない下等集団が圧倒的大多数を占めているわ」
「それは……厄介そう、ですね」
「そう、厄介なの……おそらく目撃されているのはその下等種の方でしょうし、エザフォスにおいても下等種は害獣として駆除対象だから、穏やかに終わる事は無いでしょうね」
天野は荒事を嫌う。眉を顰めて再び地図を見遣りながら、ふと疑問に思った事を口にする。
「でも……その、ウェスペルティーリオもエザフォスで他の種族と共存しているんですよね?」
「違うわよ?」
望月と天野は顔を見合わせる。
「確かに、ウェスペルティーリオもエザフォスに生まれた種族の一つではあるけれど、古代の戦争で土地を追われ、エザフォスに残るのはごく僅かな高等種の氏族だけで、他の種族と交流の無い洞窟を拠点に、見た事の無いアネル……地球で言う所の人間に相当する種族からは、疫病と害獣を制する守り神として崇められている存在だと聞くわ」
「じゃあ、その知性の低い氏族って言うのは」
「古代の戦争で土地を追われ、不毛な星に移住した氏族の末裔と伝わっているわ。そもそも戦争の時、和平交渉が出来る知性の有った集団しか残っていない、と言うべきかもしれないわね」
天野は首を傾げた。
「でも、それだったら地球はエザフォスとしかつながっていないし、関係ないんじゃ」
「そうでもないらしいの……話が少し長くなるから簡単にしか言えないけれど、おじいさま曰く、アポロニア銀河の惑星の中には互いに衝突する惑星が有って、その惑星の破片が隕石として降り注ぐ事は、災厄をもたらすと伝わっているの。そしてその災厄をもたらす隕石は、エザフォス以外の惑星にも降り注いで、連絡通路を形成する可能性が有るの」
「あぁ、それならさっき武寿賀係長から教わりました、その隕石が、地球とエザフォスの連絡通路を作ったんですよね」
「あら、ご存じだったのね」
「はい。それで、その、ウェスペルティーリオが追われた不毛な星にも連絡通路が有って、それが地球につながっているんですか?」
「おそらく不毛な星と地球は直結していないと思うわ。これはおじいさまも伝聞でしか聞いた事が無いそうですけど、エザフォスと黒い海でつながる星、つまりアポロニア銀河の幾つかの惑星は地球とエザフォスがつながる以前から連絡通路でつながる事が有ったそうなの。ただ……ウェスペルティーリオは黒い海を直接渡って移動する事が出来るの、船を使わずに」
「え……えぇ!?」
天野は目を見開き望月を凝視した。
「そ、そのウェスペルティーリオって、う、宇宙空間を飛べるんですか? それってエイリアンじゃ」
「落ち着いて下さい……私達が黒い海と呼ぶ空間は、天の川銀河における宇宙空間とは特性が異なっていて、少なくとも私達エザフォスの種族は鉄の気球と呼ばれる飛行船で移動する事が可能なの。勿論、地球における宇宙船の燃料と同じ様に、鉄の気球にも錬金術師が作る特殊な燃料が必要で、星の位置関係と移動速度を見誤ると思い通りに到達しないから、飛行技師と天空学者……地球における天文学者を雇う必要が有って、簡単に渡航出来る訳ではないの……そうね、黒い海というのは、人間にとっては海に似た物かしら」
「そ、そうなんですか……」
「もー、あまのん慌て過ぎだよー。お茶でも飲んで落ち着いたら?」
望月の話を理解しているのか理解していないのか分からない様子の草薙に苦笑いされ、天野は赤面した。それと同時に、亜人に関与して居ながら、あまりにも無知である事を恥じた。
「あまりいじめないであげて、獲夢ちゃん。異星の怪物を退治した経験の有る職員はあまり居ないから、無理も無いわ。基本的に亜人相談室って言うのは、人間と亜人の軋轢を解消する目的で設置されている物なのだから……それだけでは立ち行かなくなるかもしれないって事に気づいているのは、おじいさまや吉備津室長くらいなものだし」
正体不明の有翼人らしき影の目撃情報と、それによると思われる被害を地図に書き込んだところで望月は溜息を吐く。
「ホントだねー」
草薙は狭い範囲に集中して書き込まれた数字を眺めた。
「ただ……スライムの様な物の発生は明らかに違うけれど、鉤爪とか、二本足だけど人間ではない影とか、ちょっと数が多すぎるし、特徴が一致していない情報も多いわね」
望月は各番号の詳細を記したメモ用紙を広げる。
「羽が生えているかどうかはっきりしない物も有るし、おじいさまが言うウェスペルティーリオだけが正体ではない様なうな気もするわね」
「って事はー……ニフテリザ?」
「ううん、いずれにしても羽が有るし、ニフテリザには鉤爪が無いから……考えたくないけど、やっぱりオークなのかもしれないわね」
「うわー、それは怖いよ」
望月は三本のボールペンを取り、広げたメモ用紙に印を付けていく。
「明らかにウェスペルティーリオと分かる情報は赤色、鉤爪は有るけど羽が見えないのは緑色、ニフテリザの可能性が有る物は紫色よ」
望月がメモ用紙を振り分けていると、武寿賀の部屋から天野が執務室へと戻ってきた。
「あ、あまのん!」
「えっと、何かお手伝いをする事は……」
天野に興味津々な様子で目を輝かせる草薙に面くらいながら、天野は望月に問い掛ける。
「仕事は終わってるから気にしなくていいわ、ただ、この地図を見てくれる?」
望月に手招きされるまま、天野は気が進まないながらも草薙の隣に腰を下ろす。
「それで、この地図は……」
「スライムの様な物の発見された場所と、有翼人らしき影の目撃情報をまとめた物よ。青色の番号がスライム、黒の番号が有翼人らしき影よ」
「スライムと、その影の報告って言うのは、結構近いんですね」
「えぇ。ただ、有翼人らしき影はかなり広い範囲で報告されていて、少しずつ発見場所が拡大しているスライムと違って、影は散発的に各地で報告されているから、おそらく関連性は無いわ」
「それで、その、この地図はどういう」
「このスライム騒動の次にやってくるのが、ウェスペルティーリオ……翼を持つ亜人の調査なの」
「ウェ、ウェス……なんですか、それ」
「ウェスペルティーリオ……地球人には、ガーゴイルと言ったら伝わりやすいかしら、鉤爪と蝙蝠の様な羽を持った有翼人の一種だけど、トカゲの様な体毛の無い皮膚を持っていて、氏族毎に異なる外見をしていて、角や獣の耳の様な突起が有ったり無かったりする種族よ」
「じゃあ、そのウェスペルティーリオも亜人なんですね」
天野の問いに望月は困った表情を浮かべて首を傾げる。
「それが、一概に亜人と言っていいかは分からないの。外見が氏族毎に異なっているのと同じ様に、集団事に知性や能力にも差が有って、私達の言葉……地球の言葉に順応するかは分からないけど、少なくともエザフォスの種族の言葉の何か一つでも理解している高等種から、獣に毛が生えたくらいの知性しか持っていない下等種まで差が有って……氏族とも呼べない下等集団が圧倒的大多数を占めているわ」
「それは……厄介そう、ですね」
「そう、厄介なの……おそらく目撃されているのはその下等種の方でしょうし、エザフォスにおいても下等種は害獣として駆除対象だから、穏やかに終わる事は無いでしょうね」
天野は荒事を嫌う。眉を顰めて再び地図を見遣りながら、ふと疑問に思った事を口にする。
「でも……その、ウェスペルティーリオもエザフォスで他の種族と共存しているんですよね?」
「違うわよ?」
望月と天野は顔を見合わせる。
「確かに、ウェスペルティーリオもエザフォスに生まれた種族の一つではあるけれど、古代の戦争で土地を追われ、エザフォスに残るのはごく僅かな高等種の氏族だけで、他の種族と交流の無い洞窟を拠点に、見た事の無いアネル……地球で言う所の人間に相当する種族からは、疫病と害獣を制する守り神として崇められている存在だと聞くわ」
「じゃあ、その知性の低い氏族って言うのは」
「古代の戦争で土地を追われ、不毛な星に移住した氏族の末裔と伝わっているわ。そもそも戦争の時、和平交渉が出来る知性の有った集団しか残っていない、と言うべきかもしれないわね」
天野は首を傾げた。
「でも、それだったら地球はエザフォスとしかつながっていないし、関係ないんじゃ」
「そうでもないらしいの……話が少し長くなるから簡単にしか言えないけれど、おじいさま曰く、アポロニア銀河の惑星の中には互いに衝突する惑星が有って、その惑星の破片が隕石として降り注ぐ事は、災厄をもたらすと伝わっているの。そしてその災厄をもたらす隕石は、エザフォス以外の惑星にも降り注いで、連絡通路を形成する可能性が有るの」
「あぁ、それならさっき武寿賀係長から教わりました、その隕石が、地球とエザフォスの連絡通路を作ったんですよね」
「あら、ご存じだったのね」
「はい。それで、その、ウェスペルティーリオが追われた不毛な星にも連絡通路が有って、それが地球につながっているんですか?」
「おそらく不毛な星と地球は直結していないと思うわ。これはおじいさまも伝聞でしか聞いた事が無いそうですけど、エザフォスと黒い海でつながる星、つまりアポロニア銀河の幾つかの惑星は地球とエザフォスがつながる以前から連絡通路でつながる事が有ったそうなの。ただ……ウェスペルティーリオは黒い海を直接渡って移動する事が出来るの、船を使わずに」
「え……えぇ!?」
天野は目を見開き望月を凝視した。
「そ、そのウェスペルティーリオって、う、宇宙空間を飛べるんですか? それってエイリアンじゃ」
「落ち着いて下さい……私達が黒い海と呼ぶ空間は、天の川銀河における宇宙空間とは特性が異なっていて、少なくとも私達エザフォスの種族は鉄の気球と呼ばれる飛行船で移動する事が可能なの。勿論、地球における宇宙船の燃料と同じ様に、鉄の気球にも錬金術師が作る特殊な燃料が必要で、星の位置関係と移動速度を見誤ると思い通りに到達しないから、飛行技師と天空学者……地球における天文学者を雇う必要が有って、簡単に渡航出来る訳ではないの……そうね、黒い海というのは、人間にとっては海に似た物かしら」
「そ、そうなんですか……」
「もー、あまのん慌て過ぎだよー。お茶でも飲んで落ち着いたら?」
望月の話を理解しているのか理解していないのか分からない様子の草薙に苦笑いされ、天野は赤面した。それと同時に、亜人に関与して居ながら、あまりにも無知である事を恥じた。
「あまりいじめないであげて、獲夢ちゃん。異星の怪物を退治した経験の有る職員はあまり居ないから、無理も無いわ。基本的に亜人相談室って言うのは、人間と亜人の軋轢を解消する目的で設置されている物なのだから……それだけでは立ち行かなくなるかもしれないって事に気づいているのは、おじいさまや吉備津室長くらいなものだし」
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