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Love gauge:90 赤過ぎるふたり
*8*
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「これくらい?痛くない?」
耳元でささやかれてますます体が熱くなる。そんなことないはずなのに官能的な行為のように感じてしまう私は何かがずれているのかもしれない。
「そ、それくらいで大丈夫。」
恥ずかしくて俯いたまま言う。どんな感じにイヤリングがついたのか確認したいけれど、顔を上げたらトキと目が合ってしまいそうなので出来なかった。
もう片方のイヤリングを同じようにつけてくれて『出来た。見てみて。』と言われて恐る恐る顔を上げる。トキの顔を見ないようにして努めて自分の耳に注目する。
「可愛い・・・『海!』って主張が強過ぎないのがいいね。本当にありがとう。」
「すごい似合ってるよ。なんか俺も・・・嬉しい・・・っていうか、その・・・うん、嬉しい。」
アラサーの二人がこんなことで照れ合っている。今ドキの高校生に笑われそうだ。
「・・・正面から見たい。」
真剣な口調で言われ、胸がイルカみたいに高く跳ねた。そのイルカが水面に着水する前に肩に手を置かれ振り向かされる。
「顔、上げて?」
顔を上げたら何が起こるのか、なんとなくわかっていたけれど、何も考えずそのままの流れに身を委ねてしまいたかった。
耳元でささやかれてますます体が熱くなる。そんなことないはずなのに官能的な行為のように感じてしまう私は何かがずれているのかもしれない。
「そ、それくらいで大丈夫。」
恥ずかしくて俯いたまま言う。どんな感じにイヤリングがついたのか確認したいけれど、顔を上げたらトキと目が合ってしまいそうなので出来なかった。
もう片方のイヤリングを同じようにつけてくれて『出来た。見てみて。』と言われて恐る恐る顔を上げる。トキの顔を見ないようにして努めて自分の耳に注目する。
「可愛い・・・『海!』って主張が強過ぎないのがいいね。本当にありがとう。」
「すごい似合ってるよ。なんか俺も・・・嬉しい・・・っていうか、その・・・うん、嬉しい。」
アラサーの二人がこんなことで照れ合っている。今ドキの高校生に笑われそうだ。
「・・・正面から見たい。」
真剣な口調で言われ、胸がイルカみたいに高く跳ねた。そのイルカが水面に着水する前に肩に手を置かれ振り向かされる。
「顔、上げて?」
顔を上げたら何が起こるのか、なんとなくわかっていたけれど、何も考えずそのままの流れに身を委ねてしまいたかった。
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