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ダークエルフ 3

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 こちらも魔力を隠さず正面から堂々と出向いたこともあるだろう。

 集落に到着する前に、ナイトさんと女ダークエルフ達は黒い獣に乗ったダークエルフ達にすっかり取り囲まれていた。



「ヒャッハー! 敵だぜ! 燃やせ燃やせ―!」
「オンナノニオイガスンゼー!」
「○○×××****!☆」



 頭痛がする。

 それがナイトさんの最初の感想だった。

 どうやらダークエルフは、男も女もまとめてちょっと荒々しいところがあるらしい。

 見渡す限り鶏のようなモヒカンはまるで養鶏場だった。

『……なんだこいつらは?』

 冗談ではないかと願いを込めて、傍らのメアにナイトさんは尋ねた。

「だからいったっしょ? 係わりたくないんすよ、こいつらとは……」

 呆れてメアは肩をすくめるが、ナイトさんはお前も最初は似たようなもんだったとは言わなかった。

 メアの言う通り、男のダークエルフは思ったよりひどい。前置きがあったので覚悟していたのにさすがにここまでひどいとは思っていなかった。

 ナイトさんは、どうにか擁護できないかと頭をひねったが、今のところ思いつかない。

 するとモヒカンじゃないダークエルフが一人出てきて、ナイトさんは密かにグッと拳を握った。

「おいおいどういう風の吹きまわしだ? のこのこ出てくるなんてよ?」

 出てきたのは眼帯をした金髪のダークエルフである。

 ナイトさんは面識があるらしいメアに視線を向けた。

『彼は?』

「こいつは男どものまとめ役のクラウですよ、ねぇさん! 結構やるんで気をつけてください!」

『そうか……』

 気を付けはするが、戦うつもりはないからな? と付け加える前に、メアは動いていた。

 彼女は取り囲んでいる男ダークエルフ達を前に、適当な石に片足をかけて、叫んだ。

「はっは! てめーら死ぬ準備はできてるか! うちのねぇさんにかかりゃてめぇらなんぞ三秒以内にあの世行きだ!」

「「あの世行きだぁ!」」

 止める間もありはしない。双子がマネをするのでひょいっと後ろに下げて。

『……』

 ひとまずナイトさんは目の前の叫ぶメアの頭をぶん殴った。

「いった! はっはー、何やってんすかー。 私じゃなくってあっちあっち! もうねぇさんおっちょこちょいなんだから!」

『何で勘違いしたみたいな言い方なんだ。別に私は彼らともめるつもりはないんだぞ?』

 そこ、大事なところである。

 変にこじれて肝心の情報がもらえなければ意味がない。

 しかしこれに眉をしかめたのはクラウと呼ばれるダークエルフだった。

「あーっとな。そんな戦う気満々の格好したやつ、今まで見たことないぜ?」

 その指は間違いなくナイトさんをまっすぐ指していて。

 メアが当然だと力強く頷くのが地味に腹立たしい。

『……そう言われてしまうと、返す言葉はないんだが』

 格好については、ふだんから出歩くには不向きなのかもしれないと思わないでもない。

 だがダークエルフの男達にしてみれば、むしろ攻撃の意志があった方が好都合の様であった。

「なんでもいいが、腕に覚えはあるんだろう? こっちにもそういう奴がいてね。せっかくだから力試しといかねぇか?」

 その理由はすぐにわかる。

 明らかに普通のダークエルフよりも大柄な奴が進み出て来て、体から尋常ではない魔力を振りまいている。

 クマ衛門よりもさらにでかい筋肉質なダークエルフには尖った耳のほかに角が生えていた。

 何かあると警戒したナイトさんに得意げに解説するのはクラウだ。

「こいつは、エルフと竜の血を引いてる。ダークエルフというよりも、エルフドラゴンってところかね。まぁ俺達にとっては大した違いはねぇが、敵にとっちゃ重大問題だろうぜ?」

 ナイトさんもその解説を聞いて、この自信にも納得がいった。

 エルフとドラゴンの特徴を持つダークエルフなど強力でないはずがない。

「なぁ? お前の力を見せつけてやりな」

 促され進み出た男は自信に満ち溢れた態度で、鼻から炎を吹き出した。

「ああ、叩き潰す!」

 ニカリと白い歯をむき出しにすると、その歯はすべてずらりと並んだ牙であった。

 メアはそいつが出て来た瞬間、ナイトさんの背中に隠れていた。

「ね、ねぇさん! こいつですよ! こいつに仲間が何人もやられたんだ!」

『なるほど』

 ダークエルフの特徴が色濃かった男の身体は、見る間に皮膚が硬質化してゆく。

 強暴そうな瞳孔が縦に割れた瞳は、竜に近いものを感じとることが出来た。

「……似て非なるものか」

 だが彼の姿を見て、ナイトさんはそう断じた。

 暴れ出る魔力は荒々しいばかりで、まとまりがない。

 そして何より、知っている純粋な竜に比べるとまだおとなしい。

 半竜のダークエルフは血走った目でナイトさんを睨み、バックリと口を開けて襲いかかって来た。

「いったれ! 鎧の用心棒をぶっ飛ばしてやんな!」

「……グルアアアアア!!」

 喉が赤熱し、大きく開いた口から火の息が激しく渦を巻いて放たれた。

 炎の勢いはすさまじく、木々が一瞬で燃え落ちて、崩れてゆく。

「「うひゃぁ!!」」

 一瞬で悲鳴を上げて姿を消すダークエルフ達は男女共に逃げ足は一流だ。

 結果、一人その場に立つナイトさんはただ沈黙してそれを迎え撃つ。

『……』

 並みの魔法では太刀打ちできない火力だろう。だがナイトさんは目前に迫る炎を脅威とは感じない。

『確かに強い……が、覆せないほどの物でもない』

 ナイトさんは右手をかざし、炎を正面から受け止めた。

 ブレスはナイトさんの右手の前で四散して、激しく燃え上がった。

 真っ赤に染まる炎の中、ナイトさんは左手を握りしめてそのまま力任せに振りぬいた。

『ふん!』

「こひ!」

 拳の衝撃は炎を割って、半竜の口に飛び込み、燃え上がる。

 口から黒い煙を出してひっくり返る半竜ダークエルフ。

 彼の元にナイトさんは歩み寄ると、亜空間から剣を一本取り出して彼の目の前にたたき下ろした。

『まぁおちつけ……』

 それは剣とは到底呼べない代物だった。

 いうなればそびえたつ柱のようなこの剣は、銘を『山斬り包丁』という。

 まぁいわゆる一つの悪ふざけの産物である。

 ただ、大きさと質量は持ち主以外には有効なそれは、目の前に打ちおろしただけで、その名の通り地面を両断する。

 ずどんと大地が大きく震える。

 目の前に突如として現れた刃の壁を前にして、半竜は痛みも忘れて固まっていた。

『大した力だ。しかし生来の力に頼るばかりではだめだな。多少の有利など、ナイフ一本で覆る』

「……」

 いや、そんなレベルじゃないと思うんですけど?

 この場の心は一つになったが静まり返る。

 半竜は、何も答えなかった。

 そしてここにいるダークエルフ達は、鋭い感覚ゆえに理解していた。

 戦っている瞬間垣間見えた、鍛え抜かれたダークエルフの底知れない力を。

 本人の力は当然すさまじい。おそらくは魔法のかかった武装も規格外。

 結果、その気になればここにいる全員を物言わぬ屍にできることは疑いない。

「あんたはいったい……何者だ?」

 正気に戻った半竜が呆然自失で呟くと、ナイトさんは自分の兜に手をかけてそれを外した。

 零れ落ちる銀髪に、強い意志の籠った瞳を持つダークエルフの女性。

 その強さと相まって、圧倒された者達の目には彼女が女神に見えただろう。

「私もまた、ダークエルフだ」

 そんな彼女に手を差し伸べられて、トゥンクと胸が高鳴ったのは何も半竜のダークエルフだけではない。

 圧倒的強者への畏怖と憧れの混じった魅了とでもいうのか。

 更には同族に突如として現れたカリスマは、信仰に近いものに一瞬にして引き上げられた。

 結果起こったのは喝采だった。

「すげぇ! なんだあんた! どっかの破壊神とかじゃないよな!」

「半端じゃないっす! 普通じゃないと思っていたけどここまでとは!」

「……全然褒められているように聞こえないんだが」

「「そんなことないっす!」」

 異口同音に興奮して詰め寄られて、ナイトさんは目を白黒させた。

「そうか? だが私は本当に大したものじゃない。私はとある方に仕える騎士で――」

「騎士! めちゃくちゃ格好いいっすね!」

「あんたが俺らをまとめてくれりゃ最高だよ!」

「お前それ天才か!」

「だろ!? なぁお前らだってそう思うよな!」

 そしてダークエルフ達はものすごく意気投合し始めた。

 男も女も問わずである。

 あまりにあっさり妙な盛り上がり方をするダークエルフ達に、さすがにナイトさんは物申した。

「お前達……仲が悪いんじゃなかったのか?」

「え? まぁそんなこたぁどうでもいいじゃないっすか?」

「うん。今はどうでもいいっしょ?」

「そ、そうなのか?」

 ナイトさんは本気で真顔の彼らに戸惑った。

 だが、考えてみれば仲直りのきっかけに自分がなったというのなら、それもいいのかもしれない。

 いちおう無理やり納得したナイトさんだったが、盛り上がりはそれで収まる気配がなかった。

「でも騎士って言ってたぞ? なんだろうそれ?」

「王様のがいいんじゃね?」

「女なんだから女王だろう?」

「でも騎士じゃなくなるのまずくね?」

「それじゃあ。騎士女王とかでいいっしょ?」

「いいねー!」

 なんだかわけがわからない方向へ話が進んでいることに気が付いて、ナイトさんは汗を飛ばす。

「いや! よくないぞ! 騎士と女王って、言ってみれば真逆のものだからな?」

「えぇーいいじゃないですかー騎士女王」

「かっこいいっすよ。騎士女王」

「公認するなよ!」

 必死に否定するが、こういうパワーではナイトさんにまったく勝ち目などまったくなかった。

「それよりねぇさん! 俺達もあんたが頭なら大歓迎だ! ここらあたりの国でも襲って、金目のもの全部奪ってきちまいましょうぜ! 俺らなら楽勝ですって!」

「なるほど! お前天才! やりましょうぜねぇさん!」

「……」

 挙句の果てに盗賊のようなことを言い始めたダークエルフ達にナイトさんはいよいよ頭を抱えた。

 そしてこう結論する。

 もう放っておこう。

 ナイトさんは聞くべきことだけ尋ねた。

「すまないがこれだけは答えてくれ。あの方からパソコンをもらったのだろう?」

「パソコンってなんです?」

 ただ、答えは聞いていた物と違っていて、おやっとナイトさんは首をかしげた。

 タロー殿はこちらに来ていたという話だったから、てっきりパソコンも渡していると思ったのだが?

 呼び名が定着していないだけかとも思い、ナイトさんは身振りも交えて説明した。

「知らないのか? パソコンというのはだな。こう……四角い箱だよ。色々な相手と話ができる。ここに来た人間の魔法使いが置いていっただろう?」

 そこまで説明して、ようやくクラウには閃くものがあったようだった。

「ああ! あれか! あんな怪しいもん速攻捨てましたよ! 置いていった宝はいただきましたけど!」

「!」

「宝? そんなもんもらったの?」

「おうよ! でっかい金塊だったな!」

「ぎゃはは! なんだよそのおいしい話!」

「……」

 その後何か話していたようだったが、ナイトさんの耳には入らない。

 そうか……捨てたか。しかも宝だけせしめて。

 贈り物が金塊だけというのが、そのやっつけ加減を想像させる。

 ダークエルフのところに行ったのなら自分に話をしなかったのはなぜなのかと思っていたが、ようやく理解した。

「……そうか。なるほどな。私にもやっと理解できたぞ」

 ゆらりとナイトさんは立ち上がり新しく武器を取出し、地面にたたきつける。

 それはトゲトゲした凶悪な代物だった。

「はい?」

「どうしたんっすか? ねぇさん?」

 ダークエルフ達は音に反応して振り向くが、その瞬間、顔を蒼白した。

 そんなダークエルフ達に自分では笑っているつもりでナイトさんは告げた。

「信じたくはなかったが……確かにダークエルフは野蛮極まりないようだ。いいだろう……少しの間、私が貴様らを鍛えなおしてくれる!」

「「鍛えなおしてくれるー♪」」

 双子が繰り返す。

 そしてナイトさんは、今度こそ腹の決まった清々しい笑みを彼らに向けた。

「心配するな、これでも鍛えるのは得意なんだ♪」

「……ひっぃ」

 そんな言葉を信用出来た者は誰もいない。

 だがナイトさんもまた、この不用意な発言が自分の首を絞めることになるのだと、気がついてはいなかった。
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