私の彼氏はNTR好き

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九話

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 気付いたら私はベッドで仰向けで寝ており、上下に体が揺れていた。
 視線を下に向けると、マー君が動いていた。

 「はぁ…はぁ…、くそッ!」

 作業を中断してベッドの端で頭を抱えて座り込むマー君。
 私は起き上がろうとするが、猛烈な脱力感に襲われて再びベッドに倒れ込む。

 (なんだろ…この脱力感…。あと体の奥がジンジンする…)

 自らの下半身に目を向けると、履いていたニーソックスはビリビリに破られており、黒いニーソックスにできた点々とする穴から白い素肌が出ていた。
 ニーソックスに挟まれていた使用済みのゴムが少なくても4つが垂れ下がっていた。
 それを見て何があったか思い出す。
 
 「そうだった…。私、山崎さんに…」

 部屋を見渡すが、山崎さんの姿が見当たらなかった。
 備え付けの時計を見るともう少しで日付が変わる時間帯で、随分と時間が経っていた。

 ベッドの上も来る前よりぐちゃぐちゃに乱れていて、所々ぐっちょり濡れていた。
 一体、誰が濡らしたんだろうと思っていると、マー君がこちらを見て話しかけてきた。

 「すまねぇ、佐奈。また最後まで出来なかった」

 「気にしないで。やっぱり知らない人としても意味ないよ」

 「最初は良かったんだ…。あんなに乱れて喘ぐ佐奈を見て、俺、過去一番に興奮したんだ。あのに…」

 乱れて喘ぐ私?
 そんな記憶、私は知らない。
 
 「何言ってるの?マー君?私、喘いでなんかないよ?」

 「覚えてないのか?」

 マー君は、いつ仕掛けたのか分からないカメラ部分をベッドに向けたスマホを手に取って操作する。

 「ほら」

 渡されたスマホの液晶を見ると、今はいない山崎さんと私が正常位でセックスをしている画面が映っていた。

 「佐奈ちゃん…そ、そんなに締め付けたら…い、イクッ!」

 「ら、らめっ…、あっ、やっ♡ …お…奥にッ!、し、知らないところにあ…当たッ…てッ!♡らめぇぇぇッ!♡♡♡」

 液晶に映っている私のような知らない女性が気持ち良さそうな顔で乱れる姿を見て、茫然《ぼうぜん》と眺めて固まっていた。
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