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しおりを挟むまずは何本指が入るか確かめないとな。中指を硬く閉じている蕾にあてがう。ローションはたっぷりとつけてある。ゆっくりと優しく、傷つけないように挿入する。クラウスの口を塞いでいた手を外し、敏感なしっぽの付け根を撫でてやる。獣人は親しい人にしか耳やしっぽを触らせない。特に付け根は敏感で性感帯だと聞く。一度でいいから触ってみたかったが…思った以上に柔らかい…もっと触りたくて、しっぽの付け根をギュッと握る。
「あっ、ぁんっ…」
普段は聞けないような高い喘ぎ声に、めちゃくちゃ興奮する。指を3本に増やす。かなりスムーズに入るようになったな…。
「クラウス。何処がいいのか教えてください」
「んぁっ…おっ、おくがッ…はっ…ぉく…」
はいはい、奥ね。なんて従順なクラウス。快楽に弱いのか?指だけで惚けた顔をして…誰に見せたんだ…後で聞いて殺そう。確か膀胱の真下あたり…ここら辺に前立腺があるばずなんだが…コリッ
「あぁん!!」
一段と高い声でクラウスが啼く。ここか…。指で刺激を加え続ける。ひっきりなしに喘ぐクラウス。そろそろだな…。入れていた指を抜く。ひくつく蕾に今度はたっぷりとローションをかけた極太バイブをあてがう。どんな反応をするのか楽しみだ!ゆっくりと挿入してやる。少しづつ、少しづつ、そうして全部入った時、クラウスはヨダレまで垂らし、喘ぎまくっていた。慣れるまでは動かさない。
「はっ、はっ、んっ…」
喘ぎが少し落ち着いて来たな…。今だ!!スイッチを入れて振動を開始する。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ!!」
あまりに強い刺激に、クラウスの体が波打つ。何度も絶頂を迎えている様で、クラウスのモノは白い液体を撒き散らしている。ここまでとは…。想像以上だ…。顔を覗き込むと、ヨダレをたらし、涙を流し、目は虚ろになっている。それでも喘ぎ声は止まらない。完全にトんでるな。射精の終わらないクラウスのモノに、自分の反り勃ったモノを合わせ扱く。
「んっ、クラウス…私の可愛いクラウス…好きです」
「あっ、あっ、イってるッ…ゃっ…やぁ…」
「何回でもイかせてあげますよッ…!!」
入れたい!!犯したい!!バイブなんかではなく、私のモノで…!!奥まで…くっ…もう…
「っは、はっ、クラウス。一緒にッ…くっ…」
「マ…ベル…」
はぁー。イったのに何故か虚しい…。バイブをズルッと穴から抜く。クラウスはぐぢゃぐちゃに濡れた顔を悲しそうに歪めこちらを見つめていた。怒りと嫉妬、様々な感情に支配され酷い事をしてしまった…。後悔の念が急に押し寄せてくる。本当は犯して、もっと泣かせたかったのだがな…。こんな事をしておきながら、好きな人にはやっぱり無体は働けない…
「酷い事をしました。すみません。後の処理はします。休んでいてください」
クラウスから体を離し距離を置く。はぁ…自責の念が…
「マーベル!!」
「後で聞きます。いくらでも罵ってください」
「マーベル!!俺の話を聞けッ!!」
クラウスが珍しく声を荒らげる。が喘ぎすぎたのが声が掠れてしまっているので、迫力は半減だ。はぁー聞きたくない…
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