書籍化、おめでとうございます！
『なろう』での貴方の活動報告を見て知り、本作品を読ませていただきました。

比較する事は不適切かもしれませんが先日ネットで、天台宗の高橋さんという女性の僧侶の方が、5年位前にインターネット上にいわれのない中傷が拡散され自殺未遂に追い込まれた経緯があった事を知ったのですが、中傷してくる人達は『自分の（歪んだ）正義』に基づいての言動で悪い事をしているとは微塵も思ってないようです。

本作品の主人公とディー以外の全員も、『自分の（歪んだ）価値観や正義感』に基づく言動で主人公の言う事などは否定し、自分の価値観などを通す事こそ正しい事とする言動が全話で見られました。
本作品は、王族も神殿関係者も聖女の力は国のために役立て戦争の道具として確保する事こそ正義という言動で、主人公の家族は主人公を道具や幸せを奪った存在としか見ておらず、一般人も主人公の言動を全て否定し、カリーナ個人に対するイジメのようでした。

実際のイジメ問題もイジメている当事者たちは、『自分の（歪んだ）価値観や正義感』を主張しているだけで正しい事をしているという認識で、イジメている自覚のある人は少数派だからこそイジメ問題は無くならないのだろうと、本作品を通して学ばさせて頂きました。
ありがとうございます。

勘違いここに極まれり、ってとこでしょうか。ルシアンの果てしない勘違い…こいつ、好き好き言いながらずっと好きな娘を蔑んでいたんですね。俺の愛でまともにって彼女は最初からまともだよ。君を含めた全員がまともじゃなかったんだよ、というしょーもない事実。本編では主人公に追い縋っていたルシアンですが、主人公が去ったあとどんなナルシー劇場が展開されていたのか、想像するだけできも…笑えますね。ここでルシアン劇場は終わりか。続きが見たかったような、終わって良かったような珍妙な気分です。次はディー視点。本編に沿ったものなのか、彼女とのランデブーの最中なのか、楽しみにしておりますwww

まあ、貴族って嘘しかつかないよね
繰り広げられる嘘吐き合戦に翻弄される哀れな王子を堪能させていただきました