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章6 切り開くもの
覗きカメラ/現地の食
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妖怪互助会モグッ支部の作戦室に大型の映像受信機が設置された。
たまにセルゲイさんや怪人ヤマネ主催のアニメ鑑賞会が行われる。セーラーモンやら魔女っ子系が多いね。
夢見る世代なのだろう、実に微笑ましい。
現在は、北の町に設置した妖怪互助会ショップ謹製の監視カメラから送られてくる映像が映されている。
まるで世紀末のような行為が公然と行われておりますなぁ。
互助会のスタンスとして大前提がある。それは「惑星への内政干渉は行わない」である。
原住民同士が戦争で滅亡しようがどうでもいい。
互助会は、神の抹殺と食の追求が出来れば問題ないのだ。
調理方法の失伝は避けなければいけないので、最低限の保護くらいはするかもしれないね。
まだ、いっぱい生き残っているので放置でいいだろう。あと100年くらいは様子見?かな。
現地の妖怪コアや魔族コアを持つ皆さんが互助会への加入を申請してくるならば話は変わってくるだろうが。
そういったコミニュティーあるのかなー。
それを含めての探索班である。成果を期待しよう。
『お食事の時間ですよ~』オッカサンから城内放送があった。
ゾロゾロと連れ立って食堂へ向かうことにする。
『本日のメニューはモグッ支部周辺に自生していた謎植物のソテーと謎動物の照り焼きです』
互助会からねじ込まれた食道楽スルガのコックさんが笑顔で配膳してくれる。
『おかわりもいっぱいありますからね、お食事後はアンケートへの記入をお願いします』
つまりは実験台ということなのだろう。
昨日食べた植物とは違うな、癖のある味わいだ、苦味が濃い。漬物にしたらウケそうな気配がある。
調味料は静岡からもってきたものだ、現地の調味料と合わせると化ける可能性がある。
照り焼きは丁寧に下処理されているのか、箸で簡単にほぐせるくらいに柔らかいが、若干水分が多めっぽい。
肉と魚の中間といった感じだ。照り焼きは失敗かな。病院食には良いかも。
食べながら、用意されているアンケート用紙に記入を行う。
ヤナさんは早々に食べるのをあきらめ、お昼寝に突入している。
セルゲイさんはそもそも食べてすらいないな。精霊なのでウォッカ以外に食事は必要ないのだろう。
怪人ヤマネはといえば、Myマヨネーズを盛大にぶっ掛けて食べているようだ。
ほほうそれは「わさびマヨ」かね?渋いところをついてくるな。
「真のマヨラーは、キープボトルと同じノリで食事処に置いてもらう事もある」と聞いたことがある。
妖怪ポシェットがあるので、その制度は不要かもしれないがね。
マヨネーズは料理人の敵なのである、カレー粉と同じく魔の調味料扱いだ。
すべての調理や味付けをなかったことにするリーサルスパイスである。
寿司にも盛大にぶっ掛ける外人さんがいるらしい。
フォリナー曰く、「キュウピィとナガタニェンノオスィーモノにはドラッグはいってるだろ!」って言われるくらい中毒性があるのだ(入っていませんのでご安心を)。
日本に来るたびに「カイワレキュウピィとオスィーモノを出せ!」と要求される。
お帰りの際には、カイワレ栽培セット他をケースで購入していく姿は見慣れたものだ。
コックさんは、怪人ヤマネのマヨネーズによる暴挙を見ても、あまり美味しくないのがわかっていたのか、反応が薄い。
やっぱりかー、みたいな顔をしているね。
まともに食っているのは俺だけか。
アンケート収集は、もうすぐ編成される探索班の人員に期待するが良い。
見た目、大飯食らいが多いので良い感想を書いてくれるだろう。
長めのお昼休憩をとった後、作戦室へ。
午後からは、ドローンによって撮影された怪しげなポイントの調査方針検討だ。
近場からいくつかピックアップ。方針を固めておいた。
会議が終わった後、電波塔用のアンテナ設備を互助会へ受け取りに行く。
セルゲイさんは荷物運びのために同行だ、彼の持つ魔族ポシェットの収容量はとてつもないのだ。
互助会本部の紋章旗へと跳躍し、互助会ショップへ向かう。
駿河城地下の互助会ショップは最終ダンジョンだ。最下層には一体何が待ち構えているのか。
俺は低階層の一般妖怪向けエリアでしか遊んでいないが、下に向かうにつれてディープな世界が広がっていそうだよな。恐らくヤナさんが好きそうなアダルティな空間だと思います!
大型トレーラーサイズのお客様が乗れる一般向けエレベータを使用して生活家電コーナーに到着した。
とても広い店内なので、妖怪ウィングを展開してサービスカウンターへ向かう。
サービスカウンターに居たのは見るからにロボットだった。
頭に巨大な電波受信機みたいなのが生えている古典ロボであるなー。
製作者はどこのセルゲイさんなんだろうね。間違いなく彼のデザインであろう。
アンテナ設備の受け取りに来たと伝える、『担当者が参りますので、そちらの席でお待ち下さい』との事。
カフェバーのような待合所でしばらく待っていると担当者さんが姿を見せた。
たまにセルゲイさんや怪人ヤマネ主催のアニメ鑑賞会が行われる。セーラーモンやら魔女っ子系が多いね。
夢見る世代なのだろう、実に微笑ましい。
現在は、北の町に設置した妖怪互助会ショップ謹製の監視カメラから送られてくる映像が映されている。
まるで世紀末のような行為が公然と行われておりますなぁ。
互助会のスタンスとして大前提がある。それは「惑星への内政干渉は行わない」である。
原住民同士が戦争で滅亡しようがどうでもいい。
互助会は、神の抹殺と食の追求が出来れば問題ないのだ。
調理方法の失伝は避けなければいけないので、最低限の保護くらいはするかもしれないね。
まだ、いっぱい生き残っているので放置でいいだろう。あと100年くらいは様子見?かな。
現地の妖怪コアや魔族コアを持つ皆さんが互助会への加入を申請してくるならば話は変わってくるだろうが。
そういったコミニュティーあるのかなー。
それを含めての探索班である。成果を期待しよう。
『お食事の時間ですよ~』オッカサンから城内放送があった。
ゾロゾロと連れ立って食堂へ向かうことにする。
『本日のメニューはモグッ支部周辺に自生していた謎植物のソテーと謎動物の照り焼きです』
互助会からねじ込まれた食道楽スルガのコックさんが笑顔で配膳してくれる。
『おかわりもいっぱいありますからね、お食事後はアンケートへの記入をお願いします』
つまりは実験台ということなのだろう。
昨日食べた植物とは違うな、癖のある味わいだ、苦味が濃い。漬物にしたらウケそうな気配がある。
調味料は静岡からもってきたものだ、現地の調味料と合わせると化ける可能性がある。
照り焼きは丁寧に下処理されているのか、箸で簡単にほぐせるくらいに柔らかいが、若干水分が多めっぽい。
肉と魚の中間といった感じだ。照り焼きは失敗かな。病院食には良いかも。
食べながら、用意されているアンケート用紙に記入を行う。
ヤナさんは早々に食べるのをあきらめ、お昼寝に突入している。
セルゲイさんはそもそも食べてすらいないな。精霊なのでウォッカ以外に食事は必要ないのだろう。
怪人ヤマネはといえば、Myマヨネーズを盛大にぶっ掛けて食べているようだ。
ほほうそれは「わさびマヨ」かね?渋いところをついてくるな。
「真のマヨラーは、キープボトルと同じノリで食事処に置いてもらう事もある」と聞いたことがある。
妖怪ポシェットがあるので、その制度は不要かもしれないがね。
マヨネーズは料理人の敵なのである、カレー粉と同じく魔の調味料扱いだ。
すべての調理や味付けをなかったことにするリーサルスパイスである。
寿司にも盛大にぶっ掛ける外人さんがいるらしい。
フォリナー曰く、「キュウピィとナガタニェンノオスィーモノにはドラッグはいってるだろ!」って言われるくらい中毒性があるのだ(入っていませんのでご安心を)。
日本に来るたびに「カイワレキュウピィとオスィーモノを出せ!」と要求される。
お帰りの際には、カイワレ栽培セット他をケースで購入していく姿は見慣れたものだ。
コックさんは、怪人ヤマネのマヨネーズによる暴挙を見ても、あまり美味しくないのがわかっていたのか、反応が薄い。
やっぱりかー、みたいな顔をしているね。
まともに食っているのは俺だけか。
アンケート収集は、もうすぐ編成される探索班の人員に期待するが良い。
見た目、大飯食らいが多いので良い感想を書いてくれるだろう。
長めのお昼休憩をとった後、作戦室へ。
午後からは、ドローンによって撮影された怪しげなポイントの調査方針検討だ。
近場からいくつかピックアップ。方針を固めておいた。
会議が終わった後、電波塔用のアンテナ設備を互助会へ受け取りに行く。
セルゲイさんは荷物運びのために同行だ、彼の持つ魔族ポシェットの収容量はとてつもないのだ。
互助会本部の紋章旗へと跳躍し、互助会ショップへ向かう。
駿河城地下の互助会ショップは最終ダンジョンだ。最下層には一体何が待ち構えているのか。
俺は低階層の一般妖怪向けエリアでしか遊んでいないが、下に向かうにつれてディープな世界が広がっていそうだよな。恐らくヤナさんが好きそうなアダルティな空間だと思います!
大型トレーラーサイズのお客様が乗れる一般向けエレベータを使用して生活家電コーナーに到着した。
とても広い店内なので、妖怪ウィングを展開してサービスカウンターへ向かう。
サービスカウンターに居たのは見るからにロボットだった。
頭に巨大な電波受信機みたいなのが生えている古典ロボであるなー。
製作者はどこのセルゲイさんなんだろうね。間違いなく彼のデザインであろう。
アンテナ設備の受け取りに来たと伝える、『担当者が参りますので、そちらの席でお待ち下さい』との事。
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