駿河ノ国妖怪物語 ～知られざる妖怪ワールド～

章１ 異世界へ行くには、どうすればいいですか？

040 巧妙な奥様の罠。お前はワタシのもの

この際だ、「超簡単！奥様の罠シリーズ」に載っている罠を片っ端から作ってやる。
「こんなこともあろうかと」と、おもむろに解決策を提示するオジサマ最高よね。

こんな罠つくる奥様おらんやろ…っていうのがワンサカある。
手持ちの材料で作成できる罠を一通り作成しておいた。
ちなみに最後まで組み立てると違法になる物も乗っていた。完成させなければいいのだ。

異世界だと、この知識だけで国つくれそう。今まで調べてきた知識が一発で吹っ飛ぶ内容であった。火薬を使わないで大量殺戮が可能な罠まで載ってましたよ☆
何者なんだ、このサイトの管理人は…　そして何を目指していた。

ま…まぁいいウナギ（淡水）とアナゴ（河口）の罠両方用意できた。
近いうちに試しに行くことにしよう。

ふぉ？いつの間にか真夜中ですよ。こういうの作り始めると時間の流れがおかしくなるよね。

ルリ様のナワバリを主張する散歩で来ないとは思うんだけど念のためにイノシシ罠（中級編）を家から少し離れた敷地内に設置する。
（注：これは命を守るためのモノであり、決してイノシシジャーキー目的ではありません）
よくこんなの思いついたなと感心することしきりである。
たしかに違法ではないし、これを罠と思う人もいないだろう。
北海道のご家庭にあるクレイモア地雷（灯油タンク）みたいな感覚で危険と思われないだろう。
ちなみに、この罠はイノシシとか脚がある程度長いことが条件である。鹿も捕れそうだ。
近いうちに、資料免許と罠設置に関する届出をして、トラばさみやら使えるようになっておこう。


ドブ川ではない川ってどこかいな、ウナギとアナゴの罠は、水質の良いところに仕掛けたいなぁ。
ウナギって捕っては駄目な期間があるのか、今は大丈夫だな。気付いてよかったぜ。
「超簡単！奥様の罠シリーズ」サイトの説明により設置ポイントの調査も完了。
サイトの管理人さんに作った罠の写真と共に、お礼のメールを送っておく。絶対に知り合いになっておきたい。

多分このサイトの管理人さんは、ちょっとおかしいニッポンジンの類だろう。師匠と同じ匂いがプンプンする。

明日はアナゴとウナギの罠を仕掛けてみよう、待ってる間は槍の素振りと、料理の本でも読んでおけばいいさ。

翌日、近所の魚屋さんから捨てる予定の発泡スチロールを譲ってもらう。
以前、干物の試作に協力してもらったので仲がいいのだ。
発泡スチロールのケースはスンゴイ魚クサイ。帰ったら後部トランクの消臭が大変そう。

昼間は槍の稽古と異世界用の知識の習得。
美味い不味いはわからないが、料理の引き出しは増えてきましたぞ。
中国産ウナギが泥臭かったのは、「泥吐きさせずに冷凍もしくは調理しちゃった」から不味かったのかもしれないと知った。ぼくおりこうになったよ！

夕方になった。罠の設置に向かうとするか。
まずはウナギである。ライバルが罠の設置をしていないことを確認。
１匹タイプのものを４本。少し離して仕掛けていく。

次は河口から少しだけ離れたテトラポット付近へアナゴの罠を設置。これは沈めるだけなので簡単なのだ。
そのまま車内泊をする。いっぱい獲れているといいなぁ。