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エピローグ
しおりを挟む名も無き一市民が処刑された後。
ソフィアは何の不自由もなく暮らしていた。
婚約者のライトとは婚約を結んだことでより一層距離が縮まり、以前よりも仲は深まっていた。
現在は二人ともウィリアムズ公爵領で暮らしている。
次期国王、王妃なのだから、本来なら二人は王都にいなければならない。
しかしこうして公爵領にいるのは、公務は今の所発生していないので、出来るだけ心穏やかに暮らせるようにというアランと国王の配慮によるものだ。
政治によって心をすり潰してしまった二人の子供たちに向けての謝罪でもある。
愛を誓いあった二人は何者にも邪魔されることなく、ソフィアとライトは幸せに暮らした。
そして数年後、国王は王の座から退き、ライトが国王として座についた。
ライトは賢王と呼ばれた。
ライトは国の改革に力を入れ、劇的に国民の生活を改善した。
あまりにも的確に、国民の悩みを解決していったため、当初は「実は平民だったのではないか」なんて噂も流れた程だった。
そしてソフィアはそのライトを側で支えた偉大なる国母として称えられた。
永遠の愛を誓いあった二人は、遥か未来まで語り継がれた。
───
完結です。
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