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はじまり
消える
しおりを挟む「ユウキ....大丈夫?」
「あぁ、ごめん。びっくりして」
そう言いながら考え込むユウキ
なんで鏡が割れたのか
誰が割ったのかーーーーーーー
「それにしても酷い悪戯だね」
「鬼の仕業かも......」
「え、、、、」
「南校舎の女子トイレが1番早いんだ」
「早い?なにが.......」
「この校舎で1番なんだ
太陽が昇って日の光がさす場所」
「え、、」
「割れた鏡は俺たちにとっても使えない。先週、鬼に気づかれて逃げて入った鏡がその後壊されたんだ」
「待って...南校舎って何階建?」
「3階建て。少なくとも鏡が直るまで
南校舎の1階の女子トイレは使えない」
「で、でも、逃げ場は
そこに限らないんだよね?」
「あぁ、朝になるまで隠れて
光が差し込む鏡に逃げれば。
幸い南校舎のトイレは2階と3階にあるから」
ユウキが頭を抱える
「でも、しばらく南校舎は使えないな」
「なんで....?」
「鬼が見張ってる可能性があるから」
「........」
「ごめん、怖がらせる様な事言って」
「ううん、良いの。私は大丈夫だから」
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