【完結】いつの間にか貰っていたモノ 〜口煩い母からの贈り物は、体温のある『常識』だった〜
「いつだって口煩く言う母が、私はずっと嫌いだった。だけどまぁもしかすると、感謝……してもいいのかもしれない」
***
例えば人生の節目節目で、例えばひょんな日常の中で、私は少しずつ気が付いていく。
あんなに嫌だったら母からの教えが自らの中にしっかりと根付いている事に。
これは30歳独身の私が、ずっと口煩いくて嫌いだった母の言葉に「実はどれもが大切な事だったのかもしれない」と気が付くまでの物語。
◇ ◇ ◇
『読後には心がちょっとほんわか温かい』を目指した作品です。
後半部分には一部コメディー要素もあります。
母との確執、地元と都会、田舎、祖父母、農業、母の日。
これらに関連するお話です。
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感想、ありがとうございます。
kunoenokouさんの感想、嬉しく思いながら読ませていただきました。
歳を重ねて色々な方との付き合いや繋がりもできて、そうして初めて自分にとっての常識が決して世間一般の常識ではないと気がつく。
悪いことはともかくとして、良い習慣を指摘されると「普通はそんなもの?」と思いつつも何だかちょっと嬉しいやら照れくさいやら。
最近のそんな自分エピソードでフィクションで飾り付けて書き上げた作品でしたが、他の誰かの心に触れるものが書けて「書いてよかった」と思わせて貰えました。
『母は子が何歳になっても母』という言葉は何だかとても感慨深いですね。
それもきっと年を取るにつれて実感することなのでしょう。
「年は取りたくないものだ」なんてよく言いますが、年を取ることもそう悪い事ではないよと今は割と思っています。
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