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SS:凪は父に会う
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「父親に会いたいか?」
激しい情交の後、全裸で手かせをつけたままの章がそう言った。凪はすぐ近くに横になっている。彼女もまた全裸のまま荒い息を繰り返していた。
「えっ?」
リビングの毛足の長い絨毯の上に章と凪の体液がこぼれてしまっていたので、薄めた洗剤で布を濡らしで拭いてみようかと思案していた凪は、章が発した言葉の意味を咄嗟に理解できなかった。
「凪の父親は俺の父親の会社の取引相手の副部長らしい。俺の親は凪を放っておいたことをかなり怒っていて、甲斐田の名前を使われたくないから結婚式には絶対に参加させないと言っている。だけど、凪が望むのなら一度父親に会わせてやれと兄が連絡してきた」
章は心配そうに凪を見ていた。これほど近くに寄ることができるのは手かせをつけている時だけだ。
「私は……、会ってみたい」
今まで捨て置かれていた父親に何かを期待している訳ではない。凪は純粋に一回だけ会っておきたいと思った。
「わかった。尊にそう伝えておく。俺も一緒に行くからな」
「章、ありがとう」
「俺の方こそありがとう。そして、ごめんな、無理させて。凪の気持ちが嬉しくて」
凪のエプロン姿は確かに扇情的だったが、それよりも凪が自分を喜ばせようとしてくれたことが嬉しいと章は思う。恥ずかしがって真っ赤に染まった素肌に黒いエプロン姿の凪を思い出しただけで、章は下半身に血液が集まってくるようだった。
「私こそ、愛してくれてありがとう」
上半身を起こした凪は章の唇にそっとキスをする。章は凪の唇に舌を差し入れながら、これ以上凪を求めてはいけないと、頭にマクスウェル方程式を思い描きつつ自制していた。
それから一週間が経ち、十二月の最初の土曜日となった。
章たちの住む高級マンションに、凪も乗ったことがあるハイブリットカーで章の兄の尊がやってきた。助手席には小柄な女性が乗っている。駐車場まで出迎えた章は距離を取りつつ、車から降りてくる二人を見ていた。
「はじめまして。田口環と申します。弟さんとは初めてだけど、凪さんには前にお会いしましたよね。やっぱり凪さんは綺麗ですよね。憧れちゃいます」
環が明るく挨拶をした。
「環さんとおっしゃるのね。私は関根凪です。どうぞよろしく。環さんは本当に可愛くて羨ましいです」
凪は自分と違って明るい環がとても可愛いらしいと思う。
「そんな、私なんて背が低いし、童顔で子ども扱いされてばかりで」
環は綺麗な凪に褒められたことがとても嬉しくてにこにことしている。
「尊はそんな女が趣味なのか?」
凪と全く違うタイプの環を連れている尊を見て、章は心底安心していた。もし尊が凪を気に入ってしまったら、抱きしめてもやれない、愛撫もできない、そんな自分に勝ち目がないのではないかと恐れてしまう。そうなれば力づくにでも尊を排除するしかないと章は思っていた。
「そんなんじゃないです。たまたま私の地元はここなので連れてきて貰っただけですから」
真っ赤になって否定する環。しかし、そんな環を尊は優しい目で見つめているので、二人が想い合っているのは章にもわかった。凪も微笑みながら二人を見ている。
「場所はナビにセットしているからな。僕たちは環の家へ行ってから観光でもしようと思っている。午後五時にここで待ち合わせな。遅れるなよ」
そう言って尊は環を車から離した。
「わかっている。それじゃ」
章が助手席に乗り込むと、凪は後部座席に座った。時刻は午前九時前、凪の父親が住む東京まで高速道路を使って一時間半ほどかかる。
金子はそれほど広くない三階建の家に住んでいた。妻の雅代が自動車で実家に帰っているので、駐車場に一台分空きがあり、章はそこに乗ってきたハイブリットカーを駐車した。
一階には靖子の部屋と客間を兼ねるリビングがある。章たちの住むマンションに比べると随分と手狭なリビングに章と凪は通された。凪はソファに座り、章は入り口の近くに立っている。
凪の向かいには金子と靖子が座った。
「凪、よく来てくれた。元気だったか?」
座ろうとしない章を不審に思いつつ、甲斐田の息子を怒らせるとまずいと思い金子は無視することにした。
「はい。私は元気でした」
今まで一度も会ったことがない男を父と言われても実感が湧くはずもなく、凪は礼儀的に答えた。
「それは良かった」
「はい」
浮気されて捨てられ、慰謝料も養育費も払ってもらえなかった母のことを思うと、凪は金子のことを労うことはできなかった。
「母さんや祖父母も元気なのか?」
「なんとか」
金子と凪の会話は全く続かない。もう帰ろうかなと凪が思った頃、靖子が預金通帳とはんこをテーブルの上に置いた。キャッシュカードもある。
「これを使いなさい」
「いいえ、結構です」
凪は通帳に手も触れず即座に受け取ることを拒否した。
「籍は抜いたとはいえ、凪は礼二の娘なのだから、それなりの婚礼支度を調えなければ私たちが恥をかいてしまう。関根の家ではろくな準備もしてしてくれないでしょう? これを使ってちゃんとしなさい」
靖子はどうしても凪に通帳を受け取らせようとした。
しかし、凪は首を振る。
「父にも捨てられてしまった私は、何の価値もないと思っていました。誰にも愛されることもないのだと諦めていました」
だから酷い男だと思いながら、寂しさに負けてあんな男と別れられずにいたのだと凪は思う。
金子と靖子はいたたまれない思いで下を向いてしまった。
「でも、章がこんな私を愛していると言ってくれました。そして、私を必要だと言ってくています。私はその言葉が本当に嬉しかった。だから、私は今とても幸せです。そのことだけをあなたに伝えに来ました。あなた方には何一つ期待していませんから」
本当は不実な父親に恨み言の一つも言うべきかもしれないが、そんな気にもなれない。凪は立ち上がろうとした。
「待って! もし子どもが産まれてから婚家を放り出されても、関根の家では面倒を見ることができないでしょう? 子どものためだと思ってこれを持っていきなさい。凪の子なら私のひ孫になるのだから。私が守ってあげないと」
靖子は何とか凪を引き留めようとする。
「俺は、凪を捨てたりしない。凪と子どもは俺が絶対に守るから。それに、俺の親だって自分の孫を見捨てない。あんたたちとは違う」
章が金子を睨んだ。金子が後妻との子どもにかなりの教育費を使っていることを、章は父親の甲斐田から聞いて知っていた。それなのに凪のためには養育費さえ払わず、今更体裁のために金を渡そうとする金子と靖子のことが章は許せない。
「私の子どもはあなたたちに守っていただかなくて結構ですから。章と私が守るので」
「当然だ。俺の子なのだから」
そう言ってくれる章を凪は信じている。
でも、万が一章に捨てられることになったら、凪はフルタイムで働きながら子どもを育てる覚悟はできている。その時はあの苦しかった同棲時代の経験が役立ちそうだ。
「凪、本当に済まなかった。章さん、凪を幸せにしてやってくれ」
金子が凪と章に頭を下げた。靖子も黙ってそれに倣う。
「あんたに言われるまでもない。俺は絶対に凪を幸せにするから」
金子は章のことをやはり甲斐田の息子だなと思っていた。
「もうお会いすることはないと思います。それでは失礼します」
距離を開け触れ合うこともない凪と章のことを不安に思いつつ、金子は娘である凪を見送ることしかできなかった。
「章、ここまで連れてきてくれて本当にありがとう。これで区切りがついたような気がするの」
章がいなければもっと心乱れていたと凪は思う。こんなに穏やかな気持ちになれるのは章が傍にいるからだ。
「凪の方こそ、俺を愛していると言ってくれて本当にありがとう。こんなにも幸せな時が来るとは思わなかった」
「私も、本当に幸せ」
二人を乗せたハイブリットカーは首都高速を走っている。章は約束の時間ぎりぎりまでドライブを楽しもうと思っていた。
激しい情交の後、全裸で手かせをつけたままの章がそう言った。凪はすぐ近くに横になっている。彼女もまた全裸のまま荒い息を繰り返していた。
「えっ?」
リビングの毛足の長い絨毯の上に章と凪の体液がこぼれてしまっていたので、薄めた洗剤で布を濡らしで拭いてみようかと思案していた凪は、章が発した言葉の意味を咄嗟に理解できなかった。
「凪の父親は俺の父親の会社の取引相手の副部長らしい。俺の親は凪を放っておいたことをかなり怒っていて、甲斐田の名前を使われたくないから結婚式には絶対に参加させないと言っている。だけど、凪が望むのなら一度父親に会わせてやれと兄が連絡してきた」
章は心配そうに凪を見ていた。これほど近くに寄ることができるのは手かせをつけている時だけだ。
「私は……、会ってみたい」
今まで捨て置かれていた父親に何かを期待している訳ではない。凪は純粋に一回だけ会っておきたいと思った。
「わかった。尊にそう伝えておく。俺も一緒に行くからな」
「章、ありがとう」
「俺の方こそありがとう。そして、ごめんな、無理させて。凪の気持ちが嬉しくて」
凪のエプロン姿は確かに扇情的だったが、それよりも凪が自分を喜ばせようとしてくれたことが嬉しいと章は思う。恥ずかしがって真っ赤に染まった素肌に黒いエプロン姿の凪を思い出しただけで、章は下半身に血液が集まってくるようだった。
「私こそ、愛してくれてありがとう」
上半身を起こした凪は章の唇にそっとキスをする。章は凪の唇に舌を差し入れながら、これ以上凪を求めてはいけないと、頭にマクスウェル方程式を思い描きつつ自制していた。
それから一週間が経ち、十二月の最初の土曜日となった。
章たちの住む高級マンションに、凪も乗ったことがあるハイブリットカーで章の兄の尊がやってきた。助手席には小柄な女性が乗っている。駐車場まで出迎えた章は距離を取りつつ、車から降りてくる二人を見ていた。
「はじめまして。田口環と申します。弟さんとは初めてだけど、凪さんには前にお会いしましたよね。やっぱり凪さんは綺麗ですよね。憧れちゃいます」
環が明るく挨拶をした。
「環さんとおっしゃるのね。私は関根凪です。どうぞよろしく。環さんは本当に可愛くて羨ましいです」
凪は自分と違って明るい環がとても可愛いらしいと思う。
「そんな、私なんて背が低いし、童顔で子ども扱いされてばかりで」
環は綺麗な凪に褒められたことがとても嬉しくてにこにことしている。
「尊はそんな女が趣味なのか?」
凪と全く違うタイプの環を連れている尊を見て、章は心底安心していた。もし尊が凪を気に入ってしまったら、抱きしめてもやれない、愛撫もできない、そんな自分に勝ち目がないのではないかと恐れてしまう。そうなれば力づくにでも尊を排除するしかないと章は思っていた。
「そんなんじゃないです。たまたま私の地元はここなので連れてきて貰っただけですから」
真っ赤になって否定する環。しかし、そんな環を尊は優しい目で見つめているので、二人が想い合っているのは章にもわかった。凪も微笑みながら二人を見ている。
「場所はナビにセットしているからな。僕たちは環の家へ行ってから観光でもしようと思っている。午後五時にここで待ち合わせな。遅れるなよ」
そう言って尊は環を車から離した。
「わかっている。それじゃ」
章が助手席に乗り込むと、凪は後部座席に座った。時刻は午前九時前、凪の父親が住む東京まで高速道路を使って一時間半ほどかかる。
金子はそれほど広くない三階建の家に住んでいた。妻の雅代が自動車で実家に帰っているので、駐車場に一台分空きがあり、章はそこに乗ってきたハイブリットカーを駐車した。
一階には靖子の部屋と客間を兼ねるリビングがある。章たちの住むマンションに比べると随分と手狭なリビングに章と凪は通された。凪はソファに座り、章は入り口の近くに立っている。
凪の向かいには金子と靖子が座った。
「凪、よく来てくれた。元気だったか?」
座ろうとしない章を不審に思いつつ、甲斐田の息子を怒らせるとまずいと思い金子は無視することにした。
「はい。私は元気でした」
今まで一度も会ったことがない男を父と言われても実感が湧くはずもなく、凪は礼儀的に答えた。
「それは良かった」
「はい」
浮気されて捨てられ、慰謝料も養育費も払ってもらえなかった母のことを思うと、凪は金子のことを労うことはできなかった。
「母さんや祖父母も元気なのか?」
「なんとか」
金子と凪の会話は全く続かない。もう帰ろうかなと凪が思った頃、靖子が預金通帳とはんこをテーブルの上に置いた。キャッシュカードもある。
「これを使いなさい」
「いいえ、結構です」
凪は通帳に手も触れず即座に受け取ることを拒否した。
「籍は抜いたとはいえ、凪は礼二の娘なのだから、それなりの婚礼支度を調えなければ私たちが恥をかいてしまう。関根の家ではろくな準備もしてしてくれないでしょう? これを使ってちゃんとしなさい」
靖子はどうしても凪に通帳を受け取らせようとした。
しかし、凪は首を振る。
「父にも捨てられてしまった私は、何の価値もないと思っていました。誰にも愛されることもないのだと諦めていました」
だから酷い男だと思いながら、寂しさに負けてあんな男と別れられずにいたのだと凪は思う。
金子と靖子はいたたまれない思いで下を向いてしまった。
「でも、章がこんな私を愛していると言ってくれました。そして、私を必要だと言ってくています。私はその言葉が本当に嬉しかった。だから、私は今とても幸せです。そのことだけをあなたに伝えに来ました。あなた方には何一つ期待していませんから」
本当は不実な父親に恨み言の一つも言うべきかもしれないが、そんな気にもなれない。凪は立ち上がろうとした。
「待って! もし子どもが産まれてから婚家を放り出されても、関根の家では面倒を見ることができないでしょう? 子どものためだと思ってこれを持っていきなさい。凪の子なら私のひ孫になるのだから。私が守ってあげないと」
靖子は何とか凪を引き留めようとする。
「俺は、凪を捨てたりしない。凪と子どもは俺が絶対に守るから。それに、俺の親だって自分の孫を見捨てない。あんたたちとは違う」
章が金子を睨んだ。金子が後妻との子どもにかなりの教育費を使っていることを、章は父親の甲斐田から聞いて知っていた。それなのに凪のためには養育費さえ払わず、今更体裁のために金を渡そうとする金子と靖子のことが章は許せない。
「私の子どもはあなたたちに守っていただかなくて結構ですから。章と私が守るので」
「当然だ。俺の子なのだから」
そう言ってくれる章を凪は信じている。
でも、万が一章に捨てられることになったら、凪はフルタイムで働きながら子どもを育てる覚悟はできている。その時はあの苦しかった同棲時代の経験が役立ちそうだ。
「凪、本当に済まなかった。章さん、凪を幸せにしてやってくれ」
金子が凪と章に頭を下げた。靖子も黙ってそれに倣う。
「あんたに言われるまでもない。俺は絶対に凪を幸せにするから」
金子は章のことをやはり甲斐田の息子だなと思っていた。
「もうお会いすることはないと思います。それでは失礼します」
距離を開け触れ合うこともない凪と章のことを不安に思いつつ、金子は娘である凪を見送ることしかできなかった。
「章、ここまで連れてきてくれて本当にありがとう。これで区切りがついたような気がするの」
章がいなければもっと心乱れていたと凪は思う。こんなに穏やかな気持ちになれるのは章が傍にいるからだ。
「凪の方こそ、俺を愛していると言ってくれて本当にありがとう。こんなにも幸せな時が来るとは思わなかった」
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二人を乗せたハイブリットカーは首都高速を走っている。章は約束の時間ぎりぎりまでドライブを楽しもうと思っていた。
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