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アツモリ、セーラー服の女の子の入会試験に立ち会う
第67話 必要悪
しおりを挟む「伯父様・・・2人目の『終末の聖騎士』が現れました」
「それって、本当の話なのですか!」
コペン高司祭は絶句して、次の言葉が出て来なくなった。
敦盛とエミーナ、ルシーダ、それとココア、満里奈の5人は朝早くからコペンを訪ねたのだが、コペンはルシーダから言われた最初の一言で固まった。
ルシーダも「はーー」と軽くため息をついてから、満里奈が現れた時の状況を説明した。コペンは時々『ウンウン』と頷きながら聞いてたけど、話が終わるまで一言も喋らなかった。いや、話が進むにつれて表情は険しくなる一方だった。
「・・・以上です。さすがにレクサス支部長に話す訳にもいかないので黙ってましたが、ここにいる同じパーティメンバーだけでなく、エルフの集落にいた者がマリナさんが現れた時に近くにいましたけど、ミゼット商会の人たちの記憶を改ざんしたと言うと神から叱責されるでしょうけど・・・」
「それは気にするな。知らない方が逆に彼らの為だよ」
「伯父様にそう言ってもらえて助かりました。話を戻しますけどエルフは基本的に人間の事には無関心ですから、この事が大きく広がるのを心配する必要はないと思います。ですが、一人だけ・・・」
「さっき言ってた、族長の娘だけが心配だと言いたいのか?」
「そうです。今朝もフラッと出掛けてしまいました。本人が言うには、今日の午後、シエナさんがアツモリと試合をするから、その前には冒険者ギルドに行くと言ってましたが、どこまで信用していいのか、正直分かりません」
「そうか・・・世界樹の木を自分から切り倒そうとする程のエルフだから、僕が知ってるエルフの概念を全部塗り替える程の子としか言いようがないな・・・」
コペンは再び腕を組んで考え込んだ。
コペンは満里奈をジーッと見たが、明らかに満里奈の体から発せられている魂の波長は1つだ。絶対に1つの肉体に2つの魂を持つ者ではないというのは確信している。
敦盛の件では、コペンは同じ神聖バレンティノ公国を形成するブルガリ王国の王都ワクナにある、バレンティノ教の大神殿に直接出向いてアバロン最高司祭とも話をしてきた。アバロン最高司祭はコペンの考えを全面的に支持したけど、そのアバロン最高司祭も、まさか『終末の聖騎士』が2人も現れるなどと絶対に予想してないのはコペンも分かっている。となれば、この事態をどう解釈すればいいのか、アバロン最高司祭も答えを持ってない筈だ・・・
今回の場合、破天荒なエルフの娘、まあ、実年齢はコペンより遥かに上だが、この娘の存在が問題を複雑化している。
でも・・・コペンが非常に気にしているのは、実は満里奈でもシルフィでもないのだ!!
「・・・仕方あるまい。僕がもう1回、最高司祭様のところへ出向いて話をしてくるけど、それまではなるべく事を穏便にすませてくれ。もちろん、今まで通りアツモリ殿は冒険者を続けて構わない」
「分かりました。何かありましたら伯父様に直ぐに知らせます」
「ああ、そうして欲しい」
そうコペンは言ったけど、ルシーダはコペンの視線が満里奈にも敦盛にも行ってないない事に気付いた。その視線の先にあるのは・・・ココアだ。しかも、ココアは明らかにコペンと意識して視線を合わせようとしない!
「・・・伯父様、どうしたのですか?」
ルシーダはそうコペンに言ったが、コペンは返事をしない。いや、コペンの表情が明らかにおかしい!それはエミーナも気付いたし、敦盛も気付いたし、満里奈も気付いた!
全員がコペンの視線の先にあった、ココアに注目した。
今日のココアは何も武器を持ってないどころかスカート姿だ。いや、エミーナもルシーダもあえて平服を着ている程だ。
そのココアだが・・・明らかに額から大粒の汗をかいている!
「・・・君の名前は?」
「・・・ココアです」
「君がそのー・・・ルシーダが言っていた『財宝発掘家』だね」
「・・・そうです」
「・・・1つ、質問していいか?」
「・・・構いません」
「君は・・・ここにいるアツモリ殿とマリナ殿を信頼すべき仲間だと見てるのか?いや、君は、君のパーティの仲間を守ると約束できるのか?」
「・・・その点は約束します」
コペンもココアも、互いに額に汗を掻きながらやり取りしているし、その様子を敦盛たちは黙って見ているしかなかった。
「僕は君に対して『懺悔』の呪文を使ってもいいか?」
「構いません。ただし、先ほどの『その点は約束します』の言葉だけに限定して、という条件付きなら、高司祭様の呪文を受ける覚悟があります」
「そうか・・・なら、それ以外の事で使ったら、君は僕をどうするつもりだ?」
「そ、それは・・・」
ココアは言葉に詰まった。ココアが言葉の続きを言うという事は、自分の正体を明かすのと同じなのだ!
ココアは自分の手を動かそうかどうか迷った。だが、これ以上の沈黙は自分にとって不利だというのも分かっていた。
その時、コペンが「はーー」と息を吐いた。
「・・・やめておくよ。僕は正直、他人を傷付けたくない。それに、さっき、君は『その点は約束します』と言った時、魂に揺らぎはなかった。人は誰でも1つや2つ、隠しておきたい物がある。バレンティノ神の経典にも書いてある通り、人間というのは、善の心と悪の心がある。自分の心の中にある悪の心を認めつつ、善の心で他人に接するべきなのだ。悪の心を認めない善人など、所詮は偽善者なのだよ」
そう言うとコペンは肩の力を抜いたから、ココアも肩の力を抜いた。ココアは自分の正体を明かさずに済んでホッとしたのも事実だ。
「・・・ルシーダ」
「はい、伯父様」
「この子、ココアさんが君たちを傷付ける意思が無い事はハッキリしている。それは間違いない。人間というのは、言葉は騙せるけど魂は騙せない。間違いなく、彼女は君たちにとって心強い味方になる。それだけは言っておく」
「分かりました」
「それじゃあアツモリ殿、午後の試合、頑張ってくれたまえ」
それを最後にコペンは席を立ち、今回も教会の建物の外まで5人を見送った。
エミーナもルシーダも、コペンがココアの職業が『盗賊』というのを見抜いたと感付いていた。聖職者、特に教団関係者と盗賊は相反する存在であり、冒険者の聖職者でなければ盗賊と親しく接する事はありえないのだ。実際、盗賊というのは、過去を掘り返せば懺悔しなければならない物が幾つも出てくる人が多い。
でも、彼らの技術が無いと物理的な罠を解除できないのも事実で、冒険者にとっての『必要悪』なのだ。だから、全ての事に対して『懺悔』の呪文を使われたら間違いなく直撃を受ける。ココアが「その言葉だけ」と言ったのは、その為だ。
冒険者ギルドで盗賊と名乗ってる人たちは、外では『財宝発掘家』と名乗っている。実際、武器屋のタフトは『元・財宝発掘家』と公に名乗っていて、かつては遺跡専門のパーティで剣を振るっていた戦士だ。レクサス支部長のパーティとも何度か一緒に遺跡に入って、隣り合わせになって魔法生物や不死生物とやりあった事があると、レクサス支部長が笑いながら敦盛やコペンたちに話しをしているのだから、『財宝発掘家』の全てが盗賊はない。
要するに、冒険者の中でも一攫千金を夢見て魔法王国やそれ以前の遺跡や沈没船の財宝探しを専門にしている人たちの総称が『財宝発掘家』なのだ、というのが彼らの言い分なのだ。
ただ、ファウナの街の高司祭という立場にあるコペンは、バレンティノ神の教えを教徒に教える立場にある。遺跡と言うと恰好いいけど、たしかに一部は秘密の研究所や隠し倉庫だが大半は墓場だ。その副葬品ともいうべき金銀や宝石を後世の人が勝手に持ち出すのは『窃盗』とも解釈できる。「200年も経てば窃盗ではなく文化財の発掘と同じ。その発掘の障害になる罠の解除に携わっているだけだ」という『盗賊』の言い分を立場上、スンナリ認める訳にはいかないのだ。
エミーナやルシーダはそう思っていたのだが・・・コペンはココアの本当の正体を見抜いていたのだ!!
「それって、本当の話なのですか!」
コペン高司祭は絶句して、次の言葉が出て来なくなった。
敦盛とエミーナ、ルシーダ、それとココア、満里奈の5人は朝早くからコペンを訪ねたのだが、コペンはルシーダから言われた最初の一言で固まった。
ルシーダも「はーー」と軽くため息をついてから、満里奈が現れた時の状況を説明した。コペンは時々『ウンウン』と頷きながら聞いてたけど、話が終わるまで一言も喋らなかった。いや、話が進むにつれて表情は険しくなる一方だった。
「・・・以上です。さすがにレクサス支部長に話す訳にもいかないので黙ってましたが、ここにいる同じパーティメンバーだけでなく、エルフの集落にいた者がマリナさんが現れた時に近くにいましたけど、ミゼット商会の人たちの記憶を改ざんしたと言うと神から叱責されるでしょうけど・・・」
「それは気にするな。知らない方が逆に彼らの為だよ」
「伯父様にそう言ってもらえて助かりました。話を戻しますけどエルフは基本的に人間の事には無関心ですから、この事が大きく広がるのを心配する必要はないと思います。ですが、一人だけ・・・」
「さっき言ってた、族長の娘だけが心配だと言いたいのか?」
「そうです。今朝もフラッと出掛けてしまいました。本人が言うには、今日の午後、シエナさんがアツモリと試合をするから、その前には冒険者ギルドに行くと言ってましたが、どこまで信用していいのか、正直分かりません」
「そうか・・・世界樹の木を自分から切り倒そうとする程のエルフだから、僕が知ってるエルフの概念を全部塗り替える程の子としか言いようがないな・・・」
コペンは再び腕を組んで考え込んだ。
コペンは満里奈をジーッと見たが、明らかに満里奈の体から発せられている魂の波長は1つだ。絶対に1つの肉体に2つの魂を持つ者ではないというのは確信している。
敦盛の件では、コペンは同じ神聖バレンティノ公国を形成するブルガリ王国の王都ワクナにある、バレンティノ教の大神殿に直接出向いてアバロン最高司祭とも話をしてきた。アバロン最高司祭はコペンの考えを全面的に支持したけど、そのアバロン最高司祭も、まさか『終末の聖騎士』が2人も現れるなどと絶対に予想してないのはコペンも分かっている。となれば、この事態をどう解釈すればいいのか、アバロン最高司祭も答えを持ってない筈だ・・・
今回の場合、破天荒なエルフの娘、まあ、実年齢はコペンより遥かに上だが、この娘の存在が問題を複雑化している。
でも・・・コペンが非常に気にしているのは、実は満里奈でもシルフィでもないのだ!!
「・・・仕方あるまい。僕がもう1回、最高司祭様のところへ出向いて話をしてくるけど、それまではなるべく事を穏便にすませてくれ。もちろん、今まで通りアツモリ殿は冒険者を続けて構わない」
「分かりました。何かありましたら伯父様に直ぐに知らせます」
「ああ、そうして欲しい」
そうコペンは言ったけど、ルシーダはコペンの視線が満里奈にも敦盛にも行ってないない事に気付いた。その視線の先にあるのは・・・ココアだ。しかも、ココアは明らかにコペンと意識して視線を合わせようとしない!
「・・・伯父様、どうしたのですか?」
ルシーダはそうコペンに言ったが、コペンは返事をしない。いや、コペンの表情が明らかにおかしい!それはエミーナも気付いたし、敦盛も気付いたし、満里奈も気付いた!
全員がコペンの視線の先にあった、ココアに注目した。
今日のココアは何も武器を持ってないどころかスカート姿だ。いや、エミーナもルシーダもあえて平服を着ている程だ。
そのココアだが・・・明らかに額から大粒の汗をかいている!
「・・・君の名前は?」
「・・・ココアです」
「君がそのー・・・ルシーダが言っていた『財宝発掘家』だね」
「・・・そうです」
「・・・1つ、質問していいか?」
「・・・構いません」
「君は・・・ここにいるアツモリ殿とマリナ殿を信頼すべき仲間だと見てるのか?いや、君は、君のパーティの仲間を守ると約束できるのか?」
「・・・その点は約束します」
コペンもココアも、互いに額に汗を掻きながらやり取りしているし、その様子を敦盛たちは黙って見ているしかなかった。
「僕は君に対して『懺悔』の呪文を使ってもいいか?」
「構いません。ただし、先ほどの『その点は約束します』の言葉だけに限定して、という条件付きなら、高司祭様の呪文を受ける覚悟があります」
「そうか・・・なら、それ以外の事で使ったら、君は僕をどうするつもりだ?」
「そ、それは・・・」
ココアは言葉に詰まった。ココアが言葉の続きを言うという事は、自分の正体を明かすのと同じなのだ!
ココアは自分の手を動かそうかどうか迷った。だが、これ以上の沈黙は自分にとって不利だというのも分かっていた。
その時、コペンが「はーー」と息を吐いた。
「・・・やめておくよ。僕は正直、他人を傷付けたくない。それに、さっき、君は『その点は約束します』と言った時、魂に揺らぎはなかった。人は誰でも1つや2つ、隠しておきたい物がある。バレンティノ神の経典にも書いてある通り、人間というのは、善の心と悪の心がある。自分の心の中にある悪の心を認めつつ、善の心で他人に接するべきなのだ。悪の心を認めない善人など、所詮は偽善者なのだよ」
そう言うとコペンは肩の力を抜いたから、ココアも肩の力を抜いた。ココアは自分の正体を明かさずに済んでホッとしたのも事実だ。
「・・・ルシーダ」
「はい、伯父様」
「この子、ココアさんが君たちを傷付ける意思が無い事はハッキリしている。それは間違いない。人間というのは、言葉は騙せるけど魂は騙せない。間違いなく、彼女は君たちにとって心強い味方になる。それだけは言っておく」
「分かりました」
「それじゃあアツモリ殿、午後の試合、頑張ってくれたまえ」
それを最後にコペンは席を立ち、今回も教会の建物の外まで5人を見送った。
エミーナもルシーダも、コペンがココアの職業が『盗賊』というのを見抜いたと感付いていた。聖職者、特に教団関係者と盗賊は相反する存在であり、冒険者の聖職者でなければ盗賊と親しく接する事はありえないのだ。実際、盗賊というのは、過去を掘り返せば懺悔しなければならない物が幾つも出てくる人が多い。
でも、彼らの技術が無いと物理的な罠を解除できないのも事実で、冒険者にとっての『必要悪』なのだ。だから、全ての事に対して『懺悔』の呪文を使われたら間違いなく直撃を受ける。ココアが「その言葉だけ」と言ったのは、その為だ。
冒険者ギルドで盗賊と名乗ってる人たちは、外では『財宝発掘家』と名乗っている。実際、武器屋のタフトは『元・財宝発掘家』と公に名乗っていて、かつては遺跡専門のパーティで剣を振るっていた戦士だ。レクサス支部長のパーティとも何度か一緒に遺跡に入って、隣り合わせになって魔法生物や不死生物とやりあった事があると、レクサス支部長が笑いながら敦盛やコペンたちに話しをしているのだから、『財宝発掘家』の全てが盗賊はない。
要するに、冒険者の中でも一攫千金を夢見て魔法王国やそれ以前の遺跡や沈没船の財宝探しを専門にしている人たちの総称が『財宝発掘家』なのだ、というのが彼らの言い分なのだ。
ただ、ファウナの街の高司祭という立場にあるコペンは、バレンティノ神の教えを教徒に教える立場にある。遺跡と言うと恰好いいけど、たしかに一部は秘密の研究所や隠し倉庫だが大半は墓場だ。その副葬品ともいうべき金銀や宝石を後世の人が勝手に持ち出すのは『窃盗』とも解釈できる。「200年も経てば窃盗ではなく文化財の発掘と同じ。その発掘の障害になる罠の解除に携わっているだけだ」という『盗賊』の言い分を立場上、スンナリ認める訳にはいかないのだ。
エミーナやルシーダはそう思っていたのだが・・・コペンはココアの本当の正体を見抜いていたのだ!!
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